🎼Back Ground Music 》》》
I want to fly right now, but I can't throw everything away
(今すぐ飛んでゆきたいけれど全てを捨てて行けない私がいる)
You can laugh at the glory of the past I can't move around
(過去の栄光なんて自分でも笑えるよカラ回りして 身動きできない)
(Zard・坂井泉水)
長きに渡る歳月が流れ、時は【Paradiso】歴:2000/6月の【Paradiso】────各地で様々な思惑が懸念される中、ギルドに所属する者達は、自らの意志で行動を開始する。その行動は【救済派】の企てる独断かつ、一方的な救済の在り方ーーましてや神頼りといった怠惰なものではなく、自らの意志を持ち、進んでいく人間の力強さをも感じられる。新たな年が始まり、半年という歳月を迎えた【Paradiso】────その世界で、一体何が起ころうとしているのか─────
【Paradiso】歴2000年・6/2【C島】【Mikrio】・夕方・闇市街
より子より〜ダイアの花♪
ダダダダダ!!!
「!!……伏せろ、エイミ!!」
ガシッ!!
「キャッ!!…助かりました…ヴェノおじ様…!!」
ダァーーン!!!
「ヒャッハ〜じゃん!!……派手にいくじゃんよ〜!!!」
「貴様ぁああっ〜!!止まれ〜!!」「ここを一体何処だと思ってるんだ〜!?」「ユートピア創造士隊の拠点とも知らずに……よくもまあ〜こんなに……」
ゴゴゴゴゴゴ……
「ひぃっ!!……ね…ネルさんは大丈夫なのでしょうか…?」
「安心しろエイミ。……ネルソンは……奴はあんなことでは死なんよ。…決してな。…なんと言ってもあいつは……」
《ゾンビだから》
「ほらよじゃん♪」
ダァーーン!!!!
・・・
タッタッタ!!
【Olfes】での出来事から半年後───────【Nelson】の計らいにより【Veno・nix】【Eimi】の2人は掃除屋兼便利屋ギルド【Hopera】に所属している。【Eimi】は一時期【G島】【Olfes】の救済ギルド【Siel】に保護され、【Mireisia】の代理として所属していたが、自分から移籍を希望し、こうして【Hopera】の一員として活躍しているのであった。そしてあの出来事から半年後、【Eimi】の身体にも変化が出始めていた。
「だがよ〜エイミちゃん!……結構不便に感じないかじゃん?」
「?…ネルさん?」
「…エイミの身体の事を言ってるようだ。…悪い教徒の女……確か《ミレイ》という奴に腑(ハラワタ)を引き摺り出された時に何かを摘出され。……何故か、男の身体にされてしまったんだろ?」
「……!!///…は…はい!!…ですが心配はいりません!…現世での私は……《男》として過ごしてましたからっ!!……そして…まだ彼女は生きていると。…オルガナ様からの神託の言葉を頂き…そのように聞いております!!…だから私は、自らの意志で…ここ【Hopera】に入ったのです!!彼女の悪しき思惑を阻止する為……!!もう二度と失わないように!!…大切なものを守る人になりたいから!!」
「…エイミ…」
「ほうほう!真面目じゃ〜ん♪…んでも笑顔の方がもっと大事じゃんよ〜♪」
「!!……ふふっ!…そうですね!…それに…ヴェノおじ様!」
「?…何だ?」
【Eimi】自身は【Veno・nix】に対し、こう答える。
「……見ない内にですが……何だか表情が柔らかくなりましたね!」
「?……そうか?」
「はい♪……夢の世界の中でネルさんや他の方々と出会い、色々手解きを受けたおかげですね♪!」
「ハッハッハ〜♪…ヴェノちゃんは俺っちがそ・だ・て・た♡じゃん♪」(キャピ〜ン☆)
「あ〜はいはい。…それはもういいから。…だがな。…ネルソン!……ローレンスが、アンタのそのオカマみたいな表情を見て、とてつもなく不気味で、周りの死人からも不愉快だとクレームが出るからやめろ!って言われたばかりだろ?」
「あら〜ん♡やだ〜ん!!…んも〜〜っ♡ローちゃんったらひどいのじゃんよ〜!!…これは俺っちなりの《営業ニコニコスマイル》じゃんよ〜!!」(プンプン!!)
「ウフフ!…二人はとっても仲が良かったんですね〜♪」
「よせよせエイミ。…単なるストーカー兼ステルスおっさんだよ、こいつは」(ビシッ!)
「?…すて…ルス?……あの〜ネルさん?……もしかして鬱憤晴らしの為に普段からお笑いになっているんですか?」
「それは《ストレス》じゃん!!!…そ・れ・に☆俺っちが、んなもん抱えるたまに見えるかじゃん!?」(ƪ(˘⌣˘)ʃくねくね〜!)
「……はぁ〜っ……」(…安心しろ…エディス。……このおっさんは、何処にいてもストレスとかの概念がない…ただの《シリアスキラー》バカだったよ……まったく…)(頭抱え……)
「あ…アハハ……」((^^;)……ヴェノおじ様とネルソンさん……一体夢の中の世界という所で、何があったのでしょうか……)
一同は、おちゃらけた雰囲気の【Nelson】を見て少し困惑していた。するとユートピア創造士隊の増援か、次から次へと隊員が姿を現す───────
ダダダダダ!!
「そこまでだ!!」「観念するんだな〜♪」「ギャハハハハ!!!」
《こっから先は通さねえぜ〜〜!!!》
「…!!」
「今度は大人数で歓迎してお出ましじゃん♪」
「……ですが……今の私達の敵ではございません!!」(キッ!!)
「ほうほう♪」「あの女は?……ああっ!?」「【Dail】邸の元メイドの…【Eimi】だったか〜?」
「人気者じゃん♪エイミちゃん!」
「そのようだな。………だが、もうアイツは…昔のアイツでは………」
「やぁああああ!!!!」
ボゴーーン!!!!ベキッ!!バキャッ!!!!
「あんぎゃ〜〜!!!!」「ぐはぁっ!!!!」「ひでぶう!!!!」
バタっ!! バタン!!! バタン!!
「……次は……誰がお相手ですかっ!?」(ビシッ!!…キッ!!)
「」「こ…この女……!!」
ざわ…ざわ……
《つ…つえええってもんじゃあねえぞおお!!!!!》
「…さすが……男の身体になって、身体全身に【永続肉体強化能力】が身に付いたからか、成り行きで自称武道派兼捜索ギルド【Daralia】(ダラリーア)の…【Tigel】(タイゲル)と率いていた四天王から才能を見込まれて、武術を会得したと聞いたが、まさかここまでやるとはな〜……」
「あれじゃん!…某警官漫画に出てきた……現世の聖母マリアの名に因んだ元キックボクシングの世界チャンピオンの男婦警じゃんよ〜…………まさかアイツらから武術を教ってるとは、思っても見なかったじゃんよ〜!……まあ【Sognare】で起こった悪夢裁判・【Aestas】アエスタース法廷では奴等の無実をヴェノちゃんとローちゃんが晴らしてやったから、恐らくその恩義があったんじゃんよ〜♪」
「…半年前は、ちょっとした因縁があったからか、俺の事を憎き敵だと思っていたらしいが……あの時、無事に冤罪を晴らして、俺の事を仲間だと認め、和解したのは……半年前と比べて嘘のようだ。…本当に奇跡にも近いかもしれないな……」
「この世界に来てヴェノちゃんにとっての初めての人脈じゃん♪…友情は大事にするじゃんよ!……ローちゃんも言ってたじゃん♪」
《ヴェノ。…ネルソン。……人の繋がりは、死しても尚、私達がその人を覚えていて、意志を継いでいく限り、消えることはないよ。………【現世人】の…限り行く時間がない君達なら、私の言葉の意味を、心から理解していくことができるいい子だから!》
「……それでも…皮肉にも…」
「ダメージを受けすぎたら、俺っち達魂の身体の【現世人】は、岩男みたいにティウンティウン!!…所謂昇華しちまうじゃんよ〜!」
ダダダダダダ!!!!
「こ…この女ぁ!!!」「容赦しねえぞ〜!!!」
「それはこちらの台詞です!!…あなた達のような非道な方達に……!!……ヴェノおじ様達には指一本触れさせやいたしません!!!…やぁ〜〜!!!!」
バキャッ!!!!
・・・
《【C島】【Mikrio】・ユートピア創造士隊支部・制圧完了ッッ也!!!》
一同はユートピア創造士隊の支部を制圧した証の看板を設置する。
「……さぁ〜て!この地方にある基地も制圧完了じゃん!!」
「……これで、この島の本部と支部を合わせて…あと五つですね!!」
「ああ。まずは他の地区を渡り、情報を集め……そしてこの島の本部を仕掛ける!!……行こう。…まだまだ俺達にはやるべき使命があるようだ」
ザッザッザ……
三人は、歩みを続ける。そして後に、この場所で大きな抗争が起こるという事を彼らは知る由がなかったーーーー
・・・
〜その一ヶ月前・【C街】の貧民街地区に住むある男の者〜
「よ〜し!行くぞ〜クウ!!」
ワン!!
タッタッタ!!!
「あははは!!!早い早い!!…クウ!!…最近、足が早くなったな〜!!」
ワン♪
【C島】のある貧民街の地区では、捨て犬だったのか、黒柴でクゥと名付けられた子犬の世話をする一人の男がいた。その男の特徴は、黒い服に髪色は濃い長めの茶髪に額の前髪に金髪の混じった奇抜なヘアカラーの青年だった。その青年は、最近夢で見た内容に対して疑問に思っていたようである。
「……でもな〜。………なんだか最近変な夢を見たんだよなぁ〜!…一体何だったんだろうな〜?………」
・・・
・・
・
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜Back to the Future 3-Main theme〜
〜ある男が見た夢の中の世界〜
「zzz………?……!?」
チュン!チュンチュン!!
「……こ、ここは一体何処だぁ〜っ!?……ん?」
パカラッ!! パカラッ!!
ハイヤーー!!!
「……な…何だここ!?……なんか、西部劇のガンマンみたいなのがいるぞ〜っ!?」(お〜〜!!)
タッタッタ……
ザザ……バタッバタッ!!!
「……来たようだな…拳の心得がある、そこの青年ぞい!」
「!?…誰だ〜!?」
「ここにいるんだぞいよ〜〜!」
「!?……た、たけ〜!!」(ほえ〜〜っ!!)
男は誰かに声をかけられた様子である。そこには高所の崖から、髪色は淡い金髪であり、黄色の長めのコートに、草原の草木をイメージした緑の鋭利な模様が彩られた服に、ワインレッドの色合いのした武道のズボンを身に纏った者が見下ろし立ち尽くしていた。男と比べて少し小さめの身長で、どこか自然暮らしの少年のような雰囲気がある。相手の者は高台から飛び降りて笑ってこう問いかける。
ピョーーン!!!……スターーン!!!!
「ふぃ〜!!!……おいの名は【Jakal】(ジャカル)!!…拳の心得のある奴をこうして夢の中で伝える役目を担って現れたってわけだ!!…青年よ!!…ヌシの名前は!?」
「あ〜……俺【Bill】(ビル)!!…【導き人】のオロアとイールにオーラルから、この世界に連れてこられた【現世人】!!…ここに来てもうすぐ一年になる!!」
男の名前はどうやら【Bill】という名前らしい。するとその名前を聞いた【Jakal】(ジャカル)は笑みを浮かべて嬉しそうに言い放った。
「ほ〜う!!ヌシはユートピア人じゃなくて、今流行りの異世界人間……【現世人】なんぞいな〜!?……うむうむっ!!その体つきも間違いなく武道を心得ていた面影があるゾイ!…よし、気に入ったぞい!!…おいとヌシは、今日から心の友だぞい!!」
「ああ、よろしく!!……って……それよりもジャカル!…ここ一体何処なんだ〜?」
【Bill】は、今いる自分の居場所の所在について聞きたい様子であった。すると【Jakal】はこのように言った。
「ここは、【Paradiso】の世界特有の夢の中の世界!…名を【Sognare】と呼んでるんだぞい!!」
「?……【Sognare】(ソグナレ)?」
「まっ!!…つまりはお前自身の世界の夢の中なんだぞい!!……そんでもって、その中においがお邪魔して介入したと思えばいいんだぞい!!……ちなみに、こいつは《吉夢》とも呼んでるんだぞいよ〜!!」
「…へ、へ〜っ……なんか……変わってるな……でも…す、すげええッ〜!!」(ニカニカ!!)
【Bill】は心なしか喜んでいる様子であった。その顔の表情は無邪気な子供のように笑っていた様子である。その様子に【Jakal】も笑っていた様子であった。
「ナカカカ!!!……んでも、この世界は…一味違うぞい!!……後ろ…見てみるぞい!!」
「お?………!?」
パカラッ!! パカラッ!!!
ヒヒーーン!!!!
「おい貴様らぁ〜〜っ!?……まさか夢の中の刺客者か!?」「!?こいつは……あの黄色の髪色小僧……確か…【時喰】と関わりのあるメンバーの内の一人だった…」「ああ……あれは……《拳闘王》……ジャカルで間違い無いんだよな〜!!??」
「?……拳闘……王?」
【Jakal】にはもう一つ異名として【拳闘王】と呼ばれているようだ。そのワードを聞いた彼は、笑みを浮かべて相手に言葉を問いかける。
「…確かにおいは……拳闘王と昔から呼ばれてるんだぞい!!……だが……まだあの正真正銘太陽のように眩しくて輝いてた拳を持つ!!蓮が好きなあの真の拳闘王!!……カエル兄の足元にも及ばないんだぞい!!」
「????」(……カエル?……一体なんのことだ〜?)
「ここにいるのなら……」「ヒャッハー!!!……よぉ〜し、始末する!!」「今までの俺達と思わないことだな〜!!」「6/15までに、俺達が勝利を収めれば【夢喰】の力で……この【Sognare】の世界で完全復活を果たす事ができるのだ!!……過去に散った【創造派】所属のユートピア人の無念を……ここで!!」
「させやしないんだぞい!!……ビル!!…ヌシはそこでおいの戦いぶりをよく見てるんだぞい!!……拳を振るう者であるのなら……それが一体……何を意味するのか!!!」
者ども〜〜かかれ〜〜!!!!!
ワーッ!! ワーッ!! ワーッ!!
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜復活!死ぬ気タイム!
「見ているぞいいいっ!!!!!…うぉおおお!!!!!」
ダダダダダダ!!!!
バキッ!! ドゴオッ!!! バキャッ!!!!
バキィッ!!!
「あんぎゃーー!!」「ゲハッ!!」 「……な…何いっ!?」
ゴゴゴゴゴ………
「………」チャキッ!!!
「…す……すげえぜ〜!!!……ん?…でもなんだろうなぁ〜!?………あのナイフみたいなグローブは〜!?でもとにかく、つぇえ〜〜〜!!!!」(キラキラ!!)
【Jakal】は次々と周りの敵を蹴散らしていく。彼の手の甲には、短剣が装着された拳の剣が装備されていた。その光景を見ていた【Bill】は嬉しそうに、まるで正義のヒーローに憧れる子供のようにはしゃいで目を輝かせていた。
「うぉおお!!!!」
バキャッ!! べキャッ!! ボキィー!!!
「ぐあああ!!」「こ……コイツは!?」「おいおい…マジかよ!?」
「どうしたぁ〜!?…お前らも拳があるのなら………」
《死ぬ気でかかって来いぞぉーーーいいいい!!!》
ドーーーーン!!!!!
あんぎゃやぁぁーーー!!!! あ、兄貴ぃーーーー!!!!! バカな!?……兄貴がアイツの顔面に右フックを喰らって吹っ飛んでいったーーー!!!!! これは大きい!!!入るか!?
「……す……すげえ……俺の夢の中の世界に……こんな、すげえ〜〜奴がいるんだな〜〜!!!!」(キラキラ〜!!…ホェ〜〜!!!)
【Bill】はその様子を見て、拳を交える者を見て、自分もウズウズして、じっとしてはいられない様子であった。その様を見たジャカルは微笑み、無邪気にヒーローを応援する子供の期待に応えていたようである。
「……ナカカッ!!」(そうか!…ヌシもやっぱり血が騒ぐのかぞい!……倉庫なくっちゃな〜!!………エレノア!…ローレンス!…ルーシス!…コルボ!…オルガナ!……そして、何もなかった…広大な大地で生活していて……無力で野生児だったおいに…温かく拳を使い、守る術を教えてくれたカエル兄!!……見ていてくれぞい!…おいは…絶対に負けない!!…この拳に宿る……《不屈の闘志!!》…《炎の灯火!!》…それが消えない限り……絶対に!!!)
・・・
・・
・
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜カエルのテーマ
『……ハァ……ハァ……』
『どうしたジャカル?たかがまだ20kmしか走ってない!もうグロッキーケン?』
『たかがの域を既に超えすぎだぞいガルコス【Galcos】!!…いや、もうただの体力バカのカエル兄と言わせてもらうぞい!!』
『ケロケロゲェ〜!!♪何でもいいゲ〜別に!これぞ【Glag】グラッグ流武闘術の修行の一環だゲェ〜!!……それにあの池見るゲェ〜!!』
『?……!?』
キラキラ!!
『おお〜!!一輪の花が咲いてるぞい!!こんなもう枯れきった池なのに……綺麗に咲いているんだぞい!!!』
『ケロケロケロ〜♪!!…当たり前だゲェ〜!!あの蓮は我が人生の原点と言っていいんだケン!!!こんな劣悪な環境の中で、あの一輪の蓮は生きようと必死になって咲いているゲェ〜!!……これぞまさに生命の神秘っ!!この生命あってこそ、我が拳は生命に満ち溢れてるんだゲェ〜!!』
ヒィーーン!!!
『す……すげえ〜!!…オイもそんな風になれるのかぞい!?…カエル兄!?』
『ケロゲェ〜♪……まだまだ修行は果てしないゲェ〜!!……ジャカル!!それでも俺についてくるゲェ〜!?』
『……おうぞい!!……みんなの元に帰るその時が来るまで、アンタの鍛錬に付き合うゾイ!!』
『そうこなくてはケン!!ではおかわり追加で20kmランニング往復だゲェ〜!!』
ズコーーッ!!!!
『ま……まだ走るのかゾイ!?』
『ケロケロゲ〜!!当たり前だゲェ〜!!!それだけ拳闘王の道は果てしなく血の滲む努力と研鑽を兼ね備えてきた結果…!!…こんな肉体美になったゲェ〜!!!』
キラキラ〜!!
『Oh……ビューティフルマッスルだぞいッ!!』
『どうよ仕上がってるか〜いゲェ〜!?……ゴホン…///オッホン!!///……それじゃあ進むんじゃゲェ〜!!!』
『おう!!』
タッタッタ〜!!
……キィーーン!!
・・・
・・
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キィーーーン!!!!
「!!…な…なんだ!?…」
「ビル!!……よく見ておくぞい!!……これが…おいの技の一つ!!…これからヌシは……【Paradiso】の世界で、途方もない激しい戦いが待っているんだぞい!!…様々な壁が立ち塞がり、それらをぶち壊し進んでいく技をヌシに見せる!!!……健闘を祈るぞい!!!! 」
「!!…な…なんだ!?………!!」
《ダァーーーーン!!!!!》
・・・
・・
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🎼Back Ground Music 》》》
♪ツナ覚醒
「………今思えば夢にしても…あのジャカルって人を見てると……何かこう…拳と…この胸の心の中が…熱くなれたよな〜!」
【Bill】は以前見た夢の内容を思い出し、拳を見つめて笑みを浮かべていた。そして高らかに宣言した。
「…拳の強さ…不屈の闘志…そして……誰かを守る為に、拳を握り……振るう強さ……か…よし!!……ジャカル……いや、ジャカル師匠!!……いつかまた会ったら!…アンタに拳を教えて貰いたい!!……絶対に強くなって生き残ってやる!!…よしそうと決まれば!!今日の仕事を終わらせて早速修行だ!!…クゥ!!行くぞ!」
「ワン♪」
タッタッタ!!
【Jakal】との出会いが、【Bill】という男に大きな影響を与えたのは確かなようである。そしてここから彼自身、その男が言い放った言葉が本当になり、大きな戦いの火蓋が着実に迫ってきている事を知る由もなかったーーー
・・・
・・
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