🎼Back Ground Music 》》》
♪〜TODより・Bare Its Fangs
「ヒャッハ〜!!叩き潰せ〜!!」
ワーッ!! ワーッ!! ワーッ!!
「…フン!!」(ブン!!)
バキィーー!!!
「あぎゃーっ!!」「ぐはっ!!」「げふっ!!」
「……ッ!!」(ブンブン…ブン!!)
ガキィーーン!!!!
ぎゃーーー!!!!
「…!!おお〜っ!!いいぞいいぞ〜!!」「なんてダイナミックな戦闘シーン!!…それにレミたんを守ろうと…背後を取らせないように…」「なんて演技派な人なんだ…ヴェノさんは…」
【Veno・nix】は巧みな棒術で、【Lemi】を守り、敵を翻弄する。人身売買ギルドの者達は【Veno・nix】の圧倒的な戦力差に、驚愕の姿勢を見せる。
ざわ……ざわ……
「…な…何だコイツは…!?」「…つ…つぇえ…」「な…なめてたぜ…【現世人】のくせして……こんな奴がいるとは…」
チャキリ……
「…どうした悪党共?…この子を拐おうとするんじゃあなかったのか…?…俺の大切な人…レミーナを奪えるものなら奪ってみるといい。…それとも…威張るだけの腰抜け共の集まりなのか…お前達は?」
「…!!///」(テレテレ///)(ヴェ…ヴェノさん…いくら台本通りの台詞とはいえ…そんなダンディーなお顔で言われたら…///)
「…ちっきしょ〜!!」「上等だぁ!!」「潰してやらぁ!!!」
ダダダダダダ……
「…ふん!!」
パァーーーーン!!!!!
・・・
「…本日の撮影終了!!…お疲れ様でした〜!!!」
お疲れ様でした〜!!!!!
「…終わったか。…一時期はどうなるかと思ったが何とか切り抜けたか…」
「…あのヴェノさん…本日はお疲れ様です!…こちら監督さんから、今日の成果表だそうです。【P-Watch】に接続してみてください!」
撮影終了後【Veno・nix】は【Remi】から、今回の任務の報酬となる書類を渡される。それを【P-Watch】にスキャンする。
ピロリン♪…いつまでも忘れないで〜♪
【Veno・nix】ランクF→E
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
奉仕活動により、ポイントが加算されました。ランクFからEに昇格しました。
「!!…ランクが上がったか…」
「まあまあ!!…おめでとうございます!…ふふ。ヴェノさんって最近この世界を訪れた【現世人】の方なのですね」
「まあな。…こうしてランクを上げていくのか。…Aランクまでの道のりは長いな…」
「まぁ〜!Aランクまでを目標にしているのですか!?」
「…まぁな」
🎼Back Ground Music 》》》
【Veno・nix】は空を見上げている。自分はまだ【Paradiso】に来てはまだ間もない時期であるため、【Beanne】のようになる為には、まだまだ研鑽を続けていくしかないと思っているようであった。しかしその様子を【Remi】は微笑んではこう言った。
「…でも…ヴェノさん…あなたの演技…とても素敵でした…ですが失礼かもしれませんが、一言いいですか?」
「?…何だ?」
「…あなたは、もっと笑顔で過ごす方が宜しいと思いますよ!」(ニコニコ!)
「…!!…そうか…」
「はい!…ですよね…皆さん?」
「確かにな〜!」「ヴェノさんはこういうクールな役は向いているかもしれないけど…う〜んやっぱ人間…笑う方がいいよ!」「俺も賛成〜!!」
一同はそう言うと、【Veno・nix】は表情を崩さず、クールに振る舞う。
「…いつか…俺は心から笑える日が……来るのか…」
「すぐに来ますよ!…ヴェノさんが心から楽しいと思えるきっかけが出来たら…必ず!!」
「そ…そうだぜ〜ヴェノさん!!レミたんが言うんだから間違いない!!」
「だからきもいからレミたんと言うな!!」(ペチペチ!!)
「あで!!…ったくノリツッコミいてぇっての!!」
「……賑やかだな。…お前達…」(…フッ。)
「!!おおっ!?…今ヴェノさん笑った!!」「…へぇ〜!笑えるじゃん!」
「…その調子ですよ〜ヴェノさん!!…あなたの笑顔…とても素敵です///…今回助けていただき…本当にありがとうございました!!」
ありがとうございました!!
「…別に礼ならいい。…さて、俺はそろそろ行く…」
「!!あっ!!ちょっと待ってくださいヴェノさん!!」
「?…どうした?」
【Veno・nix】は、【Remi】から何かカードのようなものを渡された。それは演劇ギルド【Birard】の名刺であった。
「…名刺か?」
「はい!よければ連絡してください!…何か困ったことがあればいつでもあなたの力になります!」
「…考えておく」
「クールだね〜!!…でも…程々にしておいた方がいいよ〜!!」
「人間何事も明るくが一番だからね〜!」
一同はにこやかに【Veno・nix】に話しかける。すると【Remi】から、もう一つ何かを手渡される。
「あのっ…!!よければこちらも貰ってください!!…私達演劇ギルド【Birard】の公演チケットです。…あなたで良ければいつでも招待します!!」(ぺこり!)
「…わかった。…貰っておこう」
「だ〜か〜ら〜表情固いっての!!」「もっと笑いなよ〜!!折角の俳優面が台無しだよ〜!!」「なんかこうも笑わないとイライラしてくるな〜!!この根暗!!」
「…根暗や表情が固くて暗いとは現世でもよく言われた。…俺は特に気にしていない。言われ慣れているから認めている」(キリッ!)
「「「んなこと認めるなやぁ!!…そして気にしろ!!」」」(ビシッ!!)
一同は【Veno・nix】に指を刺しては心から笑えるように必死に仕向ける。その様子に【Remi】からは笑い声を出しては笑顔になった。
「…ふふ♪…あははは!!」
「!!」「レミたんが…」「笑った…」
「…?どうした?…レミ」
「いえ、あはは!!…ヴェノさんって面白い方ですね♪」
「…そうか?」
「はい♪…フフ♡」
ダキッ♡…ムニッ♡!
【Remi】は【Veno・nix】に抱きついた。しかし、先を急ぎたいので離すように促している。
「……離してくれ…レミ…」
「…もう少しだけですよ〜ヴェノさん♪…ふふ♪」(ニコニコ!)
「!!…うわぁあああ!!!!俺のレミたんが奪われ〜…あぁ………」
バタっ!!
「!!おいしっかりしろ〜」
「あらら…あまりのショックで気絶してるな…ヴェノさん!…こりゃあアンタ責任取らないといけないな。」
「…知らん。」
「ウフフ♡…どうですかヴェノさん?…嬉しいですか?」
「…別に。…そろそろ離してく…!?」
チュッ♡
【Remi】は大胆に【Veno・nix】の頬にキスをする。その光景に一同は、驚いた。
「…き…キス…だ…と…///」「普段人見知りなレミーナが大胆にも…」「恋をした女は化けるというが…まさか今になって…」
「…何のつもりだ?…レミ?」
「ウフフ♡…今日のお礼ですよ…ヴェノさん♡…では離しますね…」(デレデレ…)
バサッ!
「……ではそろそろ行く。…お前達も気をつけろ。先程の奴らがいるという事は、この街は…思った以上に平和的ではない街だ…」
「…鋭いね。…ヴェノさんの言う通り…」「この街は今だに闇があるよ…だけどそれでも俺達は人々に笑顔を届けるために…」「…演劇を続けていくんだ!!…【Paradiso】の人達を笑顔にするために…」「私達…演劇ギルド…【Birard】(ビラード)は日々、活動しています!!」
一同は自身ありげにそのように話す。その様子を見ては、【Veno・nix】は安堵の表情を浮かべては、今後の検討を祈るかのように言った。
「…そうか。…まあ頑張れよ。…お前達」(…フッ)
「おおっ!!また笑った!」「へぇ〜!意外と笑えるようになってきたじゃあ〜ん!!」「その調子ですよヴェノさん!…笑顔でこれからも頑張ってください!!」
「…ああ。…では俺はそろそろ行く。…またどこかでな…」
スタ…タッタッタ…
「…ヴェノさんか。…あんまり笑わないけど…」「それでも、悪い人ではないね!」「あの目には、誰かを守りたいという意思が伝わるね…何だか…胸の中が…」「熱くなってきましたね…あまり笑わないですけど、あの人の心の中には、何か熱いものがあるようですね…」
演劇ギルド【Birard】の者達は、温かい目で後ろ姿の【Veno・nix】を見送った。
・・・
〜その頃年齢サロンを受けている【Beanne】〜
ウィーーーン!
ありがとうございました〜!!
「……ふふ…ふふふふふ…!!」
ん? あら〜あの人もお受けになられたのですね〜年齢サロン♪ 現世人なのかしら〜?何だか嬉しそうに目を輝かせていますね〜♪ 羨ましいわね〜♪私達ユートピア人の身分ではあのような整形はできない体ですし、でもなったところとて…最近では… 人身売買ギルドの動きも活発化していますし… もしかしたら…彼女は…
「…あ〜っハハハハハ!!!!!…遂に…遂にやったわ〜!!念願の年相応の体になれた〜!!…イェーーーイ!!!」(胸もFカップだし〜♪…姐さんくらいあるかな〜♪…超嬉しい〜♪)
【Beanne】は整形を終わらせては有頂天であった。服装は先程着ていたジャケットに赤黒チェックのミニスカートに黒のスパッツを着用していた。そして身長が170cm代まで伸びては思わず街の様子を確認していた。
「ん〜…背丈も伸びて…実際の本来の私って、これくらい見渡せれたのね〜♪…170センチくらいはあるかな〜♪…姐さんと同じくらいか〜…」(キラキラ!)
スタッ…タッタッタ…
「おや〜?…そこのお嬢ちゃん〜?」
「ん〜?何〜おじさん?」
【Beanne】の前に現れたのは中年男性であった。すかさず用件を話す。
「…ちょっとそこの路地裏に荷物があるんじゃがの〜…持てなくてね〜…すまんが手伝ってくれんかの〜?」
「…へぇ〜♪…いいよ〜♪」(ルンルン〜♪)
「…どうも…」
スタッ…タッタッタ…
・・・
「…?あれ〜?どこにもないな〜…ん?なんか甘い香りがするな〜…おんや〜?…何だか眠たく…ふみゅ〜…」
バタン…
【Beanne】は突然路地裏にあったお香の香りを吸ってはそのまま眠りについた。すると先程案内した男が姿を現しては笑みを浮かべていた。
「…クックック…単純な小娘だ。…だが、なかなかのナイスバディーな体だ。…演劇ギルド【Birard】のレミーナの誘拐は失敗に終わったが…まあいい…」
「……zzz…zzz…」
・・・
🎼Back Ground Music 》》》
〜ある路地裏にある地下の建物〜
「zzz…?…あらっ!?」(ギチギチ!)
「フッフッフ…捕まえたぞ〜♪」「こりゃあいいや!!…上物の」「パツキン姉ちゃんとはなぁ〜!!こりゃあ楽しめそうだぜ〜ギャハハハ!!!」
【Beanne】は碌でもない男達に捕まっては拘束具によって四肢を拘束され、スカートを捲られては、水色の下着が露わになっていた。その思惑に【Beanne】は余裕の表情を見せていた。
「…な〜るほどね〜♪これって…罠ってやつなのね〜?」
「ギャハハハ!!!!」「今更気づいても遅いぜ〜♪」「じっくり楽しませてくれるぜ〜…まずは…オラよ!!」(シュルル!!)
バチィーン!!
男は【Beanne】の体に鞭を叩きつけた。思わず色っぽい悲鳴をあげては男達を興奮させる。
「!!あぁ〜〜ん♡…いい…いいわ〜♡…お兄さぁ〜ん♡もっとしばいては私を縛ってセクシーに楽しませて〜♡///」(くねくね♡うっとり〜♡)
「!?///」「そうだろぉ〜そうだろぉ〜!?」「せいぜい楽しませてくれよぉ〜!!オレンジ金髪ビッチの姉ちゃんよぉ〜!?///」
「…!!///いやぁっ〜ん♡た・の・し・み♡」
・・・
〜一時間後〜
「…ハァ♡…ハァ♡…あぁ〜ん♡か・い・か・ん♡///」(ピクンピクン♡)
「そうだろそうだろ!?///」「ヒャハハハ!!!なかなかの女だったぜテメエは〜!!///…やっぱり!…ビッチの女は最高だぜ!!」「…ふぅ///」
男達は満足げに【Beanne】に言い放つ。しかしその表情から一変してはニタニタと男達を見下した表情をした。
「…とでも言うと本気で思ったのかしらぁ〜?」(ニヤニヤ!)
「「「…え?」」」
【Beanne】はそういうとさらに求愛を強請るかのように男達に激しいプレイを要求するかのように言い放った。
「こんなの物足りな〜い!!つまんないよ〜♪折角私を誘拐して監禁したシチュエーションなんだから〜…もっと私をあんなことやこんなことしては興奮させて快楽責めにしてもっと気持ちよくさせて楽しませてよぉ〜?…ハッキリ言うとお兄さん達のプレイはなんか〜…初心者以下の【GIOGIOの口】だよ〜…あ〜あ〜…これじゃあ盛り上がらないよ〜!…も〜うお兄さん達…本当に何人も【Paradiso】の女の人を虜にして〜辱めてきたの〜?…どうなの〜?」(くれくね♡)
ざわ…ざわ…
「!?///」「なぁっ!_…こ…この女…普段俺達のテクニックで…嫌がる女を快楽漬けにして落としてきたプレイを…底辺以下だと…欲求不満のあまりに自分からここまで求愛を求めてくるとは!?///」「…この快楽プレイを…慣れてやがるのか!?///」
「むぅ〜!!…どうなのさぁ〜?お兄さん達〜!?もう終わりなの〜!?」(プンプン!)
【Beanne】は生半可に女を拉致して監禁して辱められるも、思っていたものと期待外れであったのかご立腹のようであり、強欲にも期待以上の快楽を味わいたかったようである。その思惑を叶えてあげようとするかのように、男が一つの薬を持ってきたようである。
「…クックック。…じゃあこれならどうかな〜?」(チャキッ!)
「!!あ…兄貴!?…それって!?…まさか!?媚薬の…」
「とっておきの…【Piacere celeste】(天の快楽)だァ!!…クックック…」(ニチャァ〜♪)
男はポケットから快楽効能のある媚薬の一つ【Piacere celeste】(天の快楽)を取り出した。注入されると、触れた部位の感度が上がり、敏感になる。普段それを聞いた清純派女性は激しく拒絶するが、【Beanne】はそれを聞いては興味津々に目を輝かせては、欲しがるかのように男達に話しかける。
「!!わぁ〜!!それってかなり効く媚薬なんだよね〜!?ベアお姉さ〜んすっごく楽しみ〜!!」(キラキラ★♡)
「ヘッヘッヘ…じゃあ姉ちゃんのこの恥ずかしい所に挿れては楽しませてやるよぉ〜!!ついでにこのふくよかな胸の先端にも塗って楽しませてやんよぉ〜!!」(ニヤニヤ!)
(ヌリヌリ…サワサワ…)
「!!///…ああ〜〜〜ん♡…ハァ♡…ハァ♡…きんもちい〜♡はぁ〜〜ん♡///」(ピクンピクン♡クネクネ〜♡)
男達は拘束した【Beanne】の身体中に【Piacere celeste】(天の快楽)を塗りたくっては、体の感度をあげては性欲を増進させる。その反応が良かったのか、男達は色っぽい悲鳴を上げる【Beanne】を見ては興奮している様子であった。
「ヒャハハ!!これなら楽しめそうだなぁ〜姉ちゃんよぉ〜!!あ〜ヤベェ〜興奮してきた♡…おいお前ら続きやるぉ〜!!///」「やるお〜!!///」「やるお〜!!///」
「お願い〜♡///私を…美味しく…食・べ・て♡…楽し…ま・せ・て」(キャピン♡)
・・・
更に数時間後…
ズーーン…
「…ハァ♡…ん〜…もうおしまい〜?…な〜んだつまんないよ〜私全然絶頂にすらイケてないよぉ〜!!…あ〜あ〜ベアお姉さんは《フラストレーション》溜まり気味でお兄さん達に本当にがっかりだよ〜!!…この媚薬もそれほど大したことないなぁ〜…何だか期待外れ〜…」(プンスカ!!)
「」(な…何でだ〜!!??…このビッチ女…ここまで犯しきったのに…なんで絶頂にすら達しないんだよぉ〜!!??)「……しくしく…」(もう勘弁してくれ。…犯しても犯しても…全然本能的にイッタような感じた声を出してくれない…まるで現世の安っぽいAVの芝居のような声を出すだけだ…なんだろう俺…流石に心が折れそうだ…)「(・ー・)」(この女の性欲はまるでブラックホールのように果てしなく広くて深い…無限大だ…もはや快楽の鬼だ…もう俺、この道で飯食うのをやめたくなるレベルの…)
怪物級の快楽変態マゾ女だったとは…!!
【Beanne】は期待外れの酷評のコメントを男達に言うと、そろそろと言わんばかりの行動に出る。
「…ま、いっか!無償で快楽経験できたし〜♪…じゃあお兄さん達お疲れ〜♪…ほいっと♪」(ルンルン♪)
バキィッン!!
「「「!?」」」
男達はその光景を見ては驚愕した。【Beanne】を拘束していた拘束具を無理やり腕と足の力で破壊しては、乱れていた服を整えては男達に別れの挨拶をした。
「ふっふ〜ん♡…お兄さん達。…まだまだ修行が足りないよ〜?…お兄さん以上にアブノーマルが得意なレベルの高い人なんか〜この【Paradiso】にはゴロゴロいるんだから負けちゃあダ・メ・だ。ぞ☆…んじゃまったね〜♪」(ニコニコフリフリ〜♪)
ピューーー♪
「「「」」」
なんじゃあそりゃあーーーーー!!??
【Beanne】は男達の今後の健闘を祈るかのように笑顔で手を振ってはその場を立ち去った。
・・・
〜その頃【Veno・nix】〜
「…ベアの奴…遅いな。…一体何処で道草を食っているんだ?」(ズズーッ…)
【Veno・nix】は【Beanne】と合流するために【Velkana】内の無人販売所にてコーヒーを飲んでいたようである。その味が気に入ったのか賞賛の声をあげる。
「…なかなか美味いものだな。…まさかあの世でもコーヒーが飲めるとは思わなかったな…」
ワイワイ…ガヤガヤ…
「…ん?…何だ?」
【Veno・nix】は突然町中が騒がしくなった為、周囲を見渡す。そこには、金髪のモヒカン頭で肥満体質の者が部下とメイドを連れては民衆の前に立ち、大きく宣言した。
「フッハハハハハ!!…諸君!元気にしておるかな?」
「【Dail】様のお通りだ〜!」「今日もメイドによる奉仕活動の時間だ〜!!」「道を開けろ〜!!!」
ワーッ!! ワーッ!! ワーッ!!
「…あれがこの町のメイドの雇い主という訳か…だがあのメイド…妙だ…いかにも挙動不審な様子だ…」
「……!?///」(うぅ!!…くっ!!…ヤァ…♡)
【Veno・nix】は【Dail】の引き連れているメイドを見ては不信感を感じていた。すると、【Dail】は民衆の期待が寄せられているかのような身の潔白の証明がされているかのように言い放った。
「皆の民よ!…私を信頼してくれて感謝しよう!…では今日も元気に奉仕するのだぞ…私のメイド達よ!!」
「…はい…【Dail】様…♡」「はい♡」
「……」(…あれはまるで色欲に支配されたかのような態度…どうやら服従メイドといったところか。…そういえばべアも言っていたか。…アイツがスカートめくりをするということは…何かあるのか…?)
・・・
サッサッサ…
ギュルルr!!グイッ!!
「!?///…い…いやぁっ♡…ああっ!!…うぅ…///」(また…【Jeil】様の…縄が強く締め上げられて…もう…もう…!!…いやぁっ!!…うぅ…グスッ!!)
人気のない町中を掃除していた茶髪の髪色のメイドは、下着の中に食い込ませていた縄がきつく締め上げられており、思わず甘い吐息を吐いていた。
「…はぁ♡…はぁ♡…もう…!!いやぁっ!!…こんなの…」
シュッ!!…がしっ!!
「!?…ん!!…んん〜〜っ!!」(ブンブン!)
「げひゃ!!」「ふっふっふ…お前が【Dail】様の言っていた【Eimi】(エイミ)という奴か〜?ヒャハハ!!…こりゃあ上玉だぜ〜♪」「とことん闇市に売りさばいて大儲けしやるぜぇ〜!!」
「!?…んっ!!ん〜!!!!」(いやっ!!…そんなの…いやぁっ!!!)
タッタッタ…ザザッ…
「…そこのチンピラ共…そのメイドを…今すぐに離せ」
「あ〜ん?…何だよおっさん!!」「これからお楽しみなんだよ〜!!邪魔すんな〜!!」「んお〜!?見ろよこの女!!…股に縄が絡まってるじゃあねえか〜♪…セクシーだなぁ〜!!…もっと引っ張っては楽しませてやるか…オラァ!!」
グィーーー!!!
「いっ!?いやぁーー!!!///」(ブンブン!…ポタポタ)
メイドの【Eimi】は男達の辱めを受け、涙を流して苦悶の表情を浮かべ、顔を紅潮させている。その表情を見た男は興奮したのか、更に辱めようとする。
「いい声だ〜♪…よ〜しそろそろ、このふくよかな下着の中を…!?」
バキャァー!!!
「…グホァああ!!」
ダキィッ!…ファサッ
「…え?…!?///あ、あの…一体何を!?…///」
「…じっとしておけ。…その奇妙かつ得体が知れん、まるで生きているかのように動いている悪趣味な縄をすぐに斬り落とし…アンタを解放させてやる…不憫だな。…さぞ辛かったろう…」
スパッ…
「……!?」(…こ…これは…)
【Veno・nix】はメイド服のスカートを捲り、持っていたナイフで【Eimi】に絡みついていた麻縄を斬り飛ばし、乱れていたメイド服を正す。
「…あ///…あぁ…ありがとう…!!…ありがとうございます!!…おじ様♡」
「……まだおじ様と言われる歳ではない。…それに、これだけで帰してはくれなさそうだ……」
「…え…!?」
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜TODより・Bare Its Fangs
ゴゴゴゴゴゴゴ…
「この野郎…よくも俺の仲間を…」「【Dail】様に変わって…絶対に殺してやる…!!」「この野郎…折角の商品の価値を下げることを…もう容赦しねえ。…絶対にだ!!」
人身売買を生業とする者達は、【Veno・nix】に強く睨みつける。しかしその様子に全く怖気付くことはなく、相手を睨みつけては武器である鉄の棒を構える。
「…それはこちらのセリフだ。…俺も、そんな下劣なことをして喜んで生計を立てようとする下衆なお前達。…一人残らず、黒豹の如く…確実に刈り取るまでだ。…命を狩られる覚悟をするのは、お前達の方だゾオッ!!」(キッ!!)
ザワァーーーー!!!!!
「!!」「なぁっ!?」「こ…コイツ…なんて闘気だよ…!?」
「!!///」(な…なんというお方でしょうか…///…こんな現世でいう…俳優のようなお方が、そんな発言をして…あぁ〜♡…本当に、何故私は…あの人であらずの主【Dail】や卑劣な【Jeil】さんに人生を縛られていたのでしょうか…なんかこの人の信念のある行動を見て…なんかどうでも良くなってきました…)
【Veno・nix】は相手に敵対する姿勢を見せている。その様子に相手は敵意を向けては、確実に消そうと武器を構えた。
「上等だ!!」「テメエを始末してやる!!」「確実になぁ!!…覚悟しやがれぇ!!」
「……下がっていろ。…お若いメイド…」
「!!///…は…はい。…おじ様♡」
「………っ!!」(またおじ様呼びか…)
ブンブンブン
【Veno・nix】は構えていた武器の鉄の棒を豪快に振り回し、相手に鉄槌の如く叩きつける。
バキィーー!!!!
「あんぎゃー!!」「ゴハッ!」「…な…何だと!?…こ…コイツ…!?」
ゴゴゴゴゴゴ…
「…どうした?威勢だけが取り柄で肉弾戦は大の苦手なのか?」
「貴様あ!!」「もう許さねえ!!」「容赦しねえぇ!!!」
パーン!! ザシュッ!!
「…!?…銃弾か…」
【Veno・nix】ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
男の放った銃弾が、【Veno・nix】の肩を狙撃して貫く。その様子に【Eimi】は心配そうに声を掛ける。
「お、おじ様!!」
「…掠っただけだ。心配はいらない。…はぁっ!!」
ブンブン!! バキャァーー!!! バキィ!!
「グハァッ!!」「…う…嘘だろ!?…俺達が…こんなおっさんに…!?」「くっ!!おい!!増援をよこせ!!確実に始末してやる!!」
ワーッ!! ワーッ!! ワーッ!!
「…増援か。やむを得ん。…メイド…逃げるぞ」
ダキィッ!
「…!?///ええっ!?あ…あの!!///」(アセアセ!)
【Veno・nix】は男達からの逃亡を図る為、メイドの【Eimi】をお姫様抱っこし、男達から逃亡を図る。
「…しっかり捕まっていろ。…ルートを確保する…」
【Veno・nix】ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
予知能力が発動しました。これから10秒先の未来を2秒間だけ予知します。
タッタッタタ!!
「…どこもかしこも、厳重体制といったところか…だが、隙を見つけた」
「?…あの〜?…どういうことでしょうか?」
「…俺の【Fiducia】の能力のことだ。気にしないでくれ。独り言だと思ってくれればいい」
「!!…ふふっ!…独り言ですか…?///」
「…ああ」
「あっ!!申し訳ありません!自己紹介まだでしたね。…私は【Eimi】。…エイミとお呼びください。…あなたの名前は…?」
「…俺は…」
【Veno・nix】だ。…ヴェノでいい。 !!///…はい。…ヴェノおじ様〜♡ 俺はまだ25歳だ。…おじさんではない。 えぇ〜!?…そんな俳優のような顔をして…そ…そうには見えないですよ〜!!
「……ふふ♪…なぁ〜んだ♪…ヴェノくん…ちゃっかりメイドさん口説いてるじゃ〜ん♪…でもあの雇われているメイドさんの様子だと…この街に住み着く【Dail】って奴…何だか怪しい気がするわね。…〜♪…まっ!今は休暇中だし〜♪…また今度潜入して探りを入れてみますかな〜♪」
【Veno・nix】を影でこっそり見守る【Beanne】は、今回の騒動から何かしらの闇がこの花の街【Velkana】に訪れているということに感づく。そしてその予想は、半年後の事件によって大きく動き出そうとしていく運命にあるーーー
・・・
・・
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