🎼Back Ground Music 》》》
♪〜坂本龍一より・Blu
ガタンゴトン♪〜……ガタン……ゴトン……
シャーーー………
〜青光の街・【Blu・Viria】(ブル・ヴィリア)〜
「着いたよ、ヴェノ。ここは青光の街…(ブル・ヴィリア)さ」
「…その名の通り青白い街。…非現実だな…」
【Veno・nix】が【Lawrence】に案内された場所は、周囲は青白い空間が広がる街であり、高層ビルが数多く隣接しては、窓から青白い照明の光が差し伸べられていた。
「…この場所に案内させて、どうしようというんだ?」
「…ついてきて。…すぐにわかる」
スタッタッタッタ…
わーい! わーい! ガヤガヤ!
「…へぇ〜!あの人、今日もやってたんだ!…見てみなよ!」
「…ストリートパフォーマンスというものか?」
【Veno・nix】が見た光景は、ストリート街で逆立ちやバック宙といったパフォーマンスを披露する若者が、心から楽しそうに街ゆく観客を魅了していた。
「ホイットな〜!!!」
キャーー! パチパチパチパチ!!!!
「………」(子供にも人気なんだな)
「心なしか、今君…笑っていたね」
「…どうかな…」(しれっ!)
「現世で過ごしていた子供の頃に、こんなパフォーマンスを見たことは?」
「ない。…裕福な暮らしではなかったんでな…」
「そうか。…でも、それでも君には何が大切なのか、本質的なものは…この心の中には秘めているんだね」
「…自覚はないがな」
「それでいいんだよ。人一人の秘めている心の感情はね、すぐに…誰にでもわかるものではないからね…」
「…曝け出すのが怖いからあえて出さないとでも言いたげだな」
「…そうかもしれないね。…そろそろ行こう」
タッタッタ…
・・・
〜街外れ〜
「…辺鄙な場所に来たな」
「見ていなよ。…あっ!来た」
タッタッタ!
「こんにちは〜!美味しいパンはいかがですか〜?」(ニパァーーー!!)
わーい! わーい!
「…今度はパン屋か?」
「ただのパン屋じゃないんだ。…彼女の腕……見てごらんよ…」
「?……!!」
ウィーーン…ガシャン!
【Veno・nix】は驚愕した。パン売りの女性は、両腕に機械の義手が備えられていた。それに対し、【Lawrence】に質問する。
「…彼女には一体過去に何があったんだ?」
「彼女は【Asa】(エイサ)って名前の女性でね。…生まれつき、両腕がない状態で生まれたんだ」
「……そうか……気の毒だな…」
「あの笑顔を見ても、そう思えるのかな?」
ニコニコ!
「でもエイサお姉ちゃん大変だね〜!…生まれつき腕がなくて、困らなかったの〜?」
「ふふ〜ん♪大丈夫!…腕はなくてもね〜!…あなた達の笑顔を見ていたら、なんだかすっごく元気になれるから〜♪」
「はは!…エイサ。…相変わらず元気だな〜!…昔とは大違いだよ!」(あの喋り方とあの笑顔は…自称、私の相棒に影響されたんだな〜!)
「…?…昔とは一体何のことだ?」
【Veno・nix】の問いに【Lawrence】は優しく語りかける。
「彼女はね…昔はあんなに笑顔で振る舞える子ではなかったんだ。早くに両親を病気で亡くしてね。機械の義手をつけて今はいない優しいパン職人に拾われてパンを作る道を目指して…こうして独立し。……たった一人でパン屋を切り盛りしているんだよ」
「…お前は、あそこにいるエイサがパンの道を目指したかったが…無理だと思い込んで立ち直れなくて困っていたから、その光景を見ていられず、手を差し伸べて助けに入ったとでも言いたげだな」
「その通りかな。…心の中は乏しくても直感は鋭いんだね。…現世では刑事でもしていたのかい?」
「…似たようなものだ。…俺の相棒は刑事だったがな…」
「…そうか。…おっ!今日も頑張ってるね!」
「?……今度はなんだ?」
タッタッタ…
「……無事に届けてくれているようだ…」
カランカラン…
「…牛乳配達か…」
【Veno・nix】は牛乳配達をしていた子供の姿を見る。服装はほつれが多く、生活面で苦労をしているようにも思われる。
「…あの子供は誰なんだ?……ローレンス?」
「あの子は【Helen】(ヘレン)。…生活に乏しくてこうして一人で牛乳配達のバイトをしているんだ」
「……あの少年…苦労しているんだな」
「その様子だと、君も似たような事、現世で経験していたのかい?」
「…そうだな」
「そうか。……わかった。……じゃあ…今から彼らの真実を語ろう…こっちだよ」
クルッ!…スタッスタッ!
「…おい。……仕方ないな…」
タッタッタ…
【Lawrence】の後を【Veno・nix】は着いていく。すると、青色の瓦礫が続く道を辿っていくうちに、目の前には砦のような青の煉瓦でできた壁が見えてきた。上を見上げると三本の棒に、ある国のような旗が靡いていた。
「…ローレンス。…ここは一体何だ?」
「……」
「?…おい?……!?」
チャキッ!!
「………ローレンス。…お前…」
【Lawrence】は【Veno・nix】に対し、右手には現世でいうナポレオンダガーのような短剣を持ち、その左手にはショットガンに似せた銃剣を持っていた。するとその目つきからはまるで数多の戦場を駆け巡り、様々な命を脅かす運命と対峙し、限られた時間の中で尊い命の大切さを知り、それを自分と同じ境遇にいる一人の人間である【Veno・nix】に知ってもらおうと、試すかのように語りかける。
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜坂本龍一より・戦場のメリークリスマス
「…もう今は現世で言うクリスマス。…でもね……世の中には、そんな聖夜の日にでも争いをする人々…元より兵士だっている。…誰かが犠牲になり、祖国に平穏な暮らしを願い……民を守る為にね。…そして…現世でも有名だと語られた【戦場のメリークリスマス】に因み……この【Paradiso】でも……人と人同士の戦争が勃発し……その惨劇で街の人々は、そのエゴイズムな争い事の虐殺に巻き込まれ…聖夜の日の夜を祝うどころか…不運にも犠牲になって一人…また一人と血を流し…尊い命を落とした人もいるんだよ。……そこで問題だよ……ヴェノ…君は…」(キッ!)
「……!!」
ドドドドドドドド……
「…命の尊さについて…君はこの経験で自覚して……どこまでここに住む人々の感情を知ることができたのかな?…その君の…未だに曝け出せない熱い感情を持っていたとしても…その雪のように冷たくて…復讐心からか…親しい友人を殺されたという憎しみや憎悪…大切な人を守り切ることができなかった罪悪感…そして何よりも…いまだに残る宿命を。………報復という形で争いを起こそうという負……まるで漆黒のような感情の心を持ったままで生きていて…本当に君は…人の心を持って生きていると…」
《言えるのかい!?》
シャッ!!
キィーーン!!!!
「…!!」
ギリギリギリ…
「……生憎。…まだ探しているとさっきいった…ばかりだろう……!!」
キン!!!
【Lawrence】は武器を持ち、【Veno・nix】と敵対する姿勢を見せる。しかし、【Paradiso】での経験があるからか、素早く相手の攻撃に適応して対応する。その様子に【Lawrence】は一度一呼吸を置き、安堵の表情をしてこう問いかける。
「…よく反応できたね。…褒めてあげるよ」
「このよくわからん世界では、俺の住んでいた現世の常識は通用しない。…既に学習済だ…」
「…なるほど。…でもね…」
ザシュッ!!!
「!!…ぐっ…!!」(…ば、馬鹿な…いつの間に…斬られた!?)
「…私の攻撃はね。…そう容易く簡単に躱せないよ。…その君の乱れた…負の感情の心がある限り…その感情を察して…この短剣が正そうとしていることに気づいたかい?」
ヒィーーン!
【Lawrence】の右手に持つナポレオンダガーには光が宿っていた。その光には、悪しき心を持つものを正しい方向に導く力を放ち、彼からの口ぶりから、秩序に則った力と同時に、自分を失えど、本当の自分の本質を理解させ、路頭に迷った旅人を正しい道に進ませ、前に行けるように導く強い意志をも備わっているようにも物語っていた。
「…この短剣の名前は…現世のロシアという国の言葉で【заводила】(ザボディーラ)…私自身の……命の意味の旅の《始まり》や…そのきっかけとなった…恩人に対する言葉から名付けたんだ……」
「……ローレンス。…お前一体…本当に何者だ?…俺達の敵なのか?」
「敵かどうか…それをどう捉えるかは、君の心の持ちよう次第だよ。…でも、その傷の痛みから何かわかったはずだよ?…街中であった街の人々は…一体何者なのかをね……」
【Lawrence】の発した、まるで哲学にも近い言葉に対し、【Veno・nix】はこう言った。
「……パン売りのレディーも、牛乳配達の少年も…この【Paradiso】の世にはいないと言いたいのだな…」
「……真実を教えるよ…」
タッタッタ…
「……」(一体何なんだ?…では何故死んだ筈の彼らはこの街で…生きているというのだ?…だがローレンス…奴の太刀筋…普通の青年の比ではない。…まるで…本当の戦場を経験したかのような…とても俺が経験したものの比ではない…悲惨な現実をその目で見てきたということなのか?…只者ではないのは確かのようだな……)
・・・
〜墓地〜
「…着いた。……見てごらんよ…」
「…!!…こ、こいつは…」
【Lawrence】に連れられた【Veno・nix】が辿り着いたのは、空から青白い光が差し込む墓地の広場であった。その目の前には【Asa】(エイサ)の名前が刻まれていた墓があった。そこには、今から約1000年以上も前に、かつて【Paradiso】で起こったある戦争によって命を落とした明確な時間と時代歴が記されていた。
「……エイサという女性は、今から約1000年前の大昔に、亡くなった人間ということか。…しかし…何故この世界で生きていられるんだ?」
「……それはね。…私達の中にある心…今となっては魂が投影された状態で、身体は失えど…この世界に流れ着いたかのように自分の命の尊さを自覚して……命の答えに辿り着き、こうして平和に暮らしているからね。…彼女達は…」
「…ローレンス。…ではお前は…」
「…ご名答。…私はね。…様々な時空から運よくこの世界に訪れた者達の魂を癒し、こうしてこの世界で過ごしている人達の行く末を見守る【護り人】といった役割を担っている。…それも、命の尊さも踏まえて…彼らを温かくね」
「そんな事をしていて、お前自身にも闇を背負うことはないのか?」
「…辛いと思う事だってあるよ。…でも、それでも人の感情である笑顔の表情を見るだけでね。…報われるように思うのだよ」
「……」
【Lawrence】にも、辛いと思える感情があるようである。それは元々ユートピア人であると同時に心があった人間であるからか、今となってもその感情を忘れず、今日も、この街で彷徨う魂の存在となった者達を温かく見守っている様子である。すると、誰かの足音が聞こえてきたようである。
スタッタッタッタ…
「……?」
「ああっ!こんにちは〜ローお兄さぁ〜ん♪ご無沙汰だね〜♪」(ニコニコフリフリ〜♪)
「…やあエイサ!…もうパンの配達は終わったのかい?」
「うん♪…でも、ローお兄さん…相変わらず変わんないね〜♪…確か、私達が初めて会った時ってさ〜♪…まだ私が7歳くらいの時だったのにローお兄さんは相変わらず歳を取らずに若いんだね〜!!」
「……そうなのか?…ローレンス?」
「そうだね。…あれからエイサも時が経過して、いつの間にか20歳くらいの立派なレディーになったんだね!…あの物静かで人見知りだった君がこうして明るく、この街に溶け込んで楽しく過ごしていることが嬉しいよ。…エレノアから貰った義手の調子はどう?」
「うんバッチリ!…でもさでもさ〜♪…ローお兄さんの愛人…エレノアお姉ちゃんから貰った義手って本当にすごいよね〜!?…私、【Paradiso】にいた時、大きな戦いに巻き込まれて亡くなったけど…でもね。…この世界に来て今もこうしてパン屋を開いて過ごせているから……本当に幸せだよ〜♪…ローお兄さんにもエレノアお姉ちゃんにはね。……今でもすっごく感謝してるんだよ〜!」(ニコニコ!)
「それはよかった!…でもエイサ。…君もいい大人なんだから、その喋り方はそろそろ直したほうがいいと思うよ?」
「いや〜〜っ!!…これは私のアイデンティティーなの〜!」(プク〜〜!!)
「…面倒見がいいんだな。…ローレンス」(フッ!)
「弟のような子の面倒を見ていた時期があったからね。…今となってはその子も【Paradiso】の世界では、その名を知らないくらいに大出世してるようだけどね。……それにヴェノ。…君…今笑ったよね?」
「…別に」(フイッ!)
「…へえ〜!おじさんの名前ヴェノって言うんだね〜!?」
「…ああ」
「ふふ〜ん♪…えい!」
ぷにっ!
「?……ニャンの…つもりぃ…だ…エイサ?」
突然【Asa】は【Veno・nix】の口元を持ち上げて口角に笑みの表情を無理矢理作り上げて笑顔で言い放った。
「…さっきの笑ってた顔をもう一度見たいから〜♪…えへへ〜♪」(ニッコリ!)
「………離せ」
「いやぁ〜〜〜!!!!」(ムスゥーー!)
「ヴェノ。…君も笑う時があるんだね。…安心した。…やっぱり君は昔の僕に…」(ポンポン!)
「もうわかったローレンス。…二度も言わんでいい」
「(・ー・)」(ショボーーン…)
「あはは〜♪」(ニコニコ!)
・・・
「……そうか。…エイサはこの墓に記している通り、この【Paradiso】の世界で……今から約1000年以上前に亡くなったのか…」
「うん。…でもさっきも言ったけど〜私、今でもこうして笑って生きてるんだよ〜♪…本当に不思議だよね〜!この【Paradiso】の世界って〜!?」(ウキウキ!)
「…ローレンス。…気になっていたんだが…この【Paradiso】以外の死後のユートピアの世界とやらは存在するものなのか?」
【Veno・nix】の問いに【Lawrence】は首を縦に振り、コクリと頷く。
「勿論。…エイサはさっきも行った通り、この【Paradiso】出身者なのだけどね。…中には…僕達がまったく味わったことがない未だ観測されていない未知の世界が…いくつかあるらしいんだ」
「…そうか。その口ぶりだと…その者達もこの世界に来ていたりするようだな…」
【Veno・nix】は【Sognare】の世界に介入し、初めてスケールの大きい場所に足を踏んでいる事を実感した。すると何処からか足跡が聞こえる。
スタッスタッ!…ザザッ!
「…ローレンス兄さん!」
「!!…やあ【Helen】(ヘレン)!…調子はどうだい?」
「バッチリだよ!…それに…!!あっ!!」
「…?」
「…!!…へぇ〜!……」
ザッザッ…スタン!
「…ヘレン。…牛乳配達は終わったのかい?」
「うん!【Edith】(エディス)おばさん!」
「…そうかい。…あら、久しぶりに会う友人が訪ねてきたようださね。ヘレン。……私は少し用事があるから……アンタは先に家に帰っておいてくれないかねさ?」
「うん、わかった!」
タッタッタ!!
「…ローレンス。…あの女性は?」
【Veno・nix】の問いに【Lawrence】は彼女の身分について説明するーーー
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♪〜TOSより・Kratos
「…あの人は【Paradiso】ではない別のユートピアの世界【Olvia】(オルヴィア)と呼ばれている異国の地で【女皇帝】…所謂《女帝》だね。それだけの剣の実力をつけて名を残したエディスという人さ。どうやら老衰で亡くなった後、当時の全盛期の30代の姿に戻り、今はヘレンの身の回りのお世話をしているんだよ」
〜【女皇帝】・【Edith】〜
【Edith】(エディス)という名前の女性は、見た目は銀髪のセンター分けであり、目は銀色。肌の色は白くアルビノ体質に近い女性であった。すると女性は【Lawrence】と【Asa】【Veno・nix】の姿を見かけたからか、前に歩み寄り、挨拶に来た。
「…エイサ。…それにローレンス。…今日も来ていたのかい?…ご苦労だねさ」
「やあエディス!…今日もヘレンのお世話…ご苦労だったね」
「エディスおばさん!はいこれパンだよ〜!!」
「…ありがとうエイサ。頂いとくわねさ…」(なでなで!)
「えへへ〜♪あったか〜い♪」
「エディスもすっかり丸くなったんだね。…昔は【女皇帝エディス】って言われ恐れられていたのに、今じゃあ、すっかり普通の気品ある女性だね」
「よしなはれ。…もうこう見えても身体は30代かもしれないけど心はご老体だよ。…それで?…そこの無愛想な青年は一体誰なんだい?」
「…プッ!ア〜ッハハハハ!!!無愛想だって〜ヴェノおじさ〜ん♪」(クスクス!)
「……」(やれやれ…)
「そうかい。…アンタの名はヴェノというんだね。……その様子だとアンタ。…【導き人】によって【Paradiso】に送られた現世人で…その顔色の様子から……掛け替えのない身内を喪くしているようだね?」
「…!!……エディスと言ったか?…わかるのか?」
「当たり前さね。…伊達に何十年間も女として生きている訳ではないのさね。………ちょっと失礼するさね…」
ピトッ!
「…?」(脈を測っているのか?)
【Edith】は【Veno・nix】の脈を計る。それはまるで医者のように慣れた手つきで手首を持っていた。すると、何かを感じ取ったのか、診察を終えた患者に対し、主治医の医者が診断結果を下すようにこう話しかける。
「ふむふむ、なるほど。……ヴェノ。…どうやらアンタの心には…何かと深い《闇》を抱えているようさね…」
「………」
「エディス。…やっぱりあなたも感づいたんだね?」
「…ああ。だけどさね…厄災を起こす程の闇ではない事が幸いだよ。…この邪悪さは悪魔程には到達していない。…精精現世での悪霊・怨霊程度の力だねさ…」
「…それで、アンタは俺を怪物扱いして、その隠し持っている武器で…執行しに来たとでも言いたげのようだな…」
【Veno・nix】は【Edith】の懐に仕込んでいたレイピアらしき武器を見て疑う。その発言を聞いた彼女は後退り、広場へと立ち尽くして本題を問いかける。
「…ヴェノ。…アンタには確かに闇はある。……でもね。…何故かアンタには…その闇と向き合い…浄化することができる希望の温かい光が……その心の中にあるようだよ……」
「?…どういうことだ?……!?」
【Edith】は冷たい表情から一変して微笑み、こう問いかけた。
「…アンタを見ているとね…何故か昔…路頭に迷って死を選ぼうとした際に手を差し伸べてくれた……豹の目つきをした男の人と…どうも面影が似ていてねぇ〜…ふふっ…」
「…エディス…」
「…エディスおばさん」
「エディスおばさん…」
「……」
【Edith】は昔を振り返り、人情に溢れているのか何処か懐かしそうな表情をして空を見上げる。
・・・
・・
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