🎼Back Ground Music 》》》
♪〜FF7REMAKEより〜神羅のテーマ
カンカンカン!!カンカンカン!!【Kagoya】の下町で火災が発生しました。
うわぁああ!! 火事だーー!! 逃げろぉおお!!! キャぁあああーーー!!!
「…!!火事か…!?…あそこか!?」「どうやら下町通りのようだね…町中をぼや騒ぎとは…やってくれるわねぇ…!!!」(キリキリ…!)
「きょ、教官!?さっきの音はなんだ!?…!!なっ!?町が燃えている!?」「あそこは…ケイトのいる…下町の方角だ!!」「ひ…酷いです…!!なんてことを…!?」「あ!…ああ…」(町が…また…【Kagoya】の町が…燃えて…またあの悲劇を…)(ポロッ!)
【Hux・row】一同は、火事が起こっている方角を確認した。そこには、【Keito】や【Orbin】の住む下町の方角から、火災が発生していた。警報音が鳴り響く町中で、皆がその方角を見ていた。するとそこに【Keito】からの着信が【Hux・row】の【P-Watch】から通知が知らされる。
「!!ケイトからだ!!」「ケイトちゃん!?」「ケイト!?」「無事なのか!?アイツは…」「ケイトさん!!【Orbin】さん!!…お願いです!!無事でいてください!!」「ケイトさん…」
【Hux・row】(ケイト!!…無事か!?)
【Keito】(ああ!ハクローはん…ウチはゲホッ!…大丈夫や!…せやけど…親方がな…うぅ…!!)
【Hux・row】(!!【Orbin】さんが何かあったのか!?)
【Keito】(実は…突然家が燃えてなぁ…家の下敷きになってもうたんや…それに煙を吸い過ぎたからか…まともに息が吸えんくて…もうおそらく親方は助からん!!…そして…私に早く逃げろと言って逃がしてくれたんや…グスッ!!…うぅ…すんまへんなぁ…ほんまに…!!)
【Hux・row】(!!…【Orbin】…さん…!!…くそっ!!……分かった!!…ケイト!…今どこにいるんだ!?)
【Keito】(…今は下町からやっと出れたところや!…せやけどな…思った以上に真・ユートピア創造士隊の動きが活発でな…大正通りになかなかいけんくて困っとるんや…)
【Hux・row】(分かった!!…待ってろ!!すぐに迎えに行く!!…無事でいろよ!!)
【Keito】(頼んだで…!!ハクローはん…みんなも気いつけてな…)
プチッ!
【Hux・row】は通信を終え、手に持っていた名刀【Louvel】を握りしめていた。
「……ふざけやがって…!!…誰がこんな事を…!!!」(ギリギリ…)「ハクローくん…」「…教官…」「ハクロー…」「ハクローさん…!!くっ!!」「ハクローさん…」
【Hux・row】の怒りに震えた様子を【Beanne】【Bill】【Rolan】【Linea】【Senno】はじっと見つめていた。するとそこに一人の者が【河原木亭】を訪ねてきた。
ピィーーー!!…タッタッタ…
「ハクロー!!無事か!?」
「っ!!トワさん!?」「あ、トワさん!」「誰だ?」「この服装…まさか!?」「狼志組のトワさん!!」「あら!狼志組の!?」
そこには【狼志組】の【Towa】が【河原木亭】へ顔を出す。すると、【Hux・row】の手を引いては、このように言った。
「とにかく一緒に来てくれるか!?…今【狼志組】は…大変な事態が起こっているんだ!!」
「!!…くそ!!分かった!!やむを得ん!!…ビル!!リーネ!!…代わりにケイトを迎えに行ってくれるか!?」
「…おう!!任せろ教官!!」「わかりました!!私も全力を尽くします!!【Orubin】さんのことも気がかりですし、任せてください!!」
「ベアさん!!…ロラン!!…セノさんを頼んだぞ!!」
「任せて!!」「…了解した!!」「お気をつけて!!」
タッタッタタッタ…
「また…悲劇が起ころうとしているんですね…この町に…」「大丈夫!!絶対にあの子達がなんとかするから!!」「頼んだぞ!ハクロー…ビル…リーネ…!!」
・・・
〜【Kagoya】大正通り周辺・【Hux・row】・【Towa】〜
「!!な…なんだって…【Sogami】(ソガミ)一番隊隊長が…!!」
「…ああ。…先程下町通り周辺で…昇華して。………周辺には敵襲を仕掛けてきた者達の焼死体を残し……そのまま魂の塵になって……!!くっ!!」
【Towa】の表情は、明らかに危機に瀕している表情をしていた。古参の中でも最も実力のある一番隊隊長【Sogami】が殉職したという事実は【狼志隊】にとっても致命的であるという事は過言ではない様子だった。
バチバチバチ………
「くそっ!!…町中は大炎上中……か。…一体どうなっているんだ!!…ヤエカさんは無事なのか!?」
「今は別行動中だ!!…だけど、ヤエカ姐さんなら大丈夫だと。……そう祈るしかないさ!」
「ああ。ヤエカさんは俺達以上にすげえ強いからな〜!!…大丈夫だ。…あの人必ず、好きなアンタさんの所へ必ず笑って戻ってくるよ…きっと!」
「…そうだな。…ありがとう…ハクロー!!」
タッタッタ…
・・・
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜ゼルダの伝説:スカイウォードソードより〜ギラヒムのテーマ
〜その頃【Kagoya】千夜ノ桜通り【千夜ノ桜】〜
「かはっ!!…くっ!!何故!?…斬ったのに…治癒して…再生するなんて…!!あなた達…まさか…!?」
「ハー〜ッハッハッッ!…そうだよ!!…これはハクローくんの仲間のあの娘……リーネの治癒能力さ!!…そして…」
「あんたはんの妹代わりである【Towa】さん……その人の隠れ持った【Fiducia】を余す事もなく頂く事で…遂に完成するんどすよ〜♪…完全なる救済に必要な絶対的治療能力……自称《治癒再生能力》がどす♪…で・も♡……」
「ハクローくんと同じ探知系能力を持ち。我々の計画の邪魔立てをする君は。……特に用はないから。……ここで《用済み》さ…」
「…くっ!?」(な…なんて…強さなの!?…侮っていたわ!…コイツらが…局長や副長の言っていた……【Demister】(終焉ノ使徒)!!)
・・・
・・
・
〜時は戻り【Kagoya】千夜ノ桜通り【千夜ノ桜】〜
「…!?【Sogami】一番隊隊長が…!?」
「はい!どうやら先程息を引き取ったとの連絡が。……ですが、それだけではありません!」
「!!…まだ何か…!?」
【狼志隊】の【Yaeka】の部下が重々しくこう告げた。
「…どうやら…五番隊の【Akill】殿が裏切ったとの情報です!今九番隊隊長の【Kyusaku】殿が、粛清の為に向かわれたとの事です!」
「!!…そう分かったわ。…ありがとう。…気をつけて行きなさい!…【Towa】十番隊隊長の事を頼むわね!」
「ハッ!!」
タッタッタ!!!
〜♪
シュルル!!…ガシィッ!!
「…!!…うぉあ!?」
ギュギュ〜!!!!
「!!な、何!?…朝顔!?」
突如地面から朝顔の蔓が伸び、隊員の身体を拘束する。そして無慈悲に宙へと打ち上げられる。隊員はもがくも四肢を力強く締め上げられており、自力での脱出が不可能な状態であった。
「ぐっ!?くるし…!!」(ジタバタ!!)
「…っ!!待っていなさい!!すぐに助け…!!」
メキッ!!…グキリ!…ズシャアア!!!…サラサラサラ…!!
拘束された隊員は在らぬ方向に身体をねじ込められ、ガラスが割れるような亀裂の入る甲高い音を立てつつ魂の残渣物が飛散する。更にその周囲には鞭のナイフが身体中に突き刺さり、無慈悲かつ残忍な殺意で隊員の息の根を止めた。隊員は儚く魂の塵と成り果て、風に舞って消えてしまった───────
サラサラ………
「……なんて……事を…!!出てきなさい!!そこに居るんでしょ!?」(キッ!!チャキッ!!)
シュン!!
「ハーッハハハハッッ!!…やあ。…初めましてだね、ヤエカさん」
「ウフフ♡…綺麗な方ドスえ〜♪…で・も♡…あまり強気な女は私…タイプじゃあないんどす♡」
「!!…あ、アンタ達!!…一体何者なの!?…よくも私達の隊員を…!!絶対に許さないわよ!!!」(ギロッ!!)
【Yaeka】の前に現れたのは【Demister】(終焉ノ使徒)の【Rowdy】と【Auro】であった。二人はまるで挑発するかのようにこう言い放つ。
「ん〜〜んっ。…僕は君みたいな野蛮な女の人に名乗る事はないね〜。……ただ…」「私達はあなたが大切にしてる妹代わりの【Towa】さんに用があるんどすなぁ〜♡」
「!!…ふざけないで!!…もし【Towa】に指一本でも触れたら……絶対に許さないわよ!!……よ〜く分かったわ。……アンタ達二人は…この【桜花月輪刀】で叩き斬られたいようね!!」(クワッ!!)
【Yaeka】は【Towa】を守る為、更に強い敵意を曝け出し【Rowdy】と【Auro】の二人を睨みつける。それを嘲笑うかのように【Rowdy】が立ち塞がった。
「はぁ…やれやれ仕方ない。…どうしても僕達の救済の邪魔をするようだね…じゃあ仕方ない…今回は女とはいえど…《実力》で排除させてもらおうとするかな。……【Auro】…ここは僕が彼女の相手をするから、君は【Towa】を追っていてくれるかな〜?」
「よろしいどす♪…ほな…また後程…♪」
シュルルル!!
「!!待ちなさい!!…!!」
キィイイン!!!
「くっ!!…刀…いやサーベル!?」
【Rowdy】はサーベルを巧みに使い、彼女の行手を阻みつつ、黒ずんだダークブルの瞳を彼女に対して見つめ、試すかのようにこう言い放つ───────
「君もどうやらハクローくんと……そして彼との関わりが深い。…今から二ヶ月前に引導を渡された僕達の脅威とも言える力を持つ。…あの名のある刀の持ち主だった《騎士団長》とも面識があるようだね〜!…どうかなぁ〜?……合理的にこうは考えてみないかな?…彼らが大切にしている《誰かを守り抜きたいという信念》…それを受け継ぎ。……あの悲劇に巻き込まれた《彼女》の供養の為にも。…君は…僕達の救済を手助けする仲間になってみないかな〜?…きっと。……天国に行けた気持ちになって。…その汚れた心が救われるはずだからね〜♪…フフ……フフフフフフ………」
【Rowdy】は救済者にでもなったかのような言葉を言い放つ。しかし彼女にとって、それはただ《現実逃避》をするだけで自らを下に見て愚弄しているのだと認知している【Yaeka】は、相手に対する怒りを押し殺し、普段の振る舞いをして闘志を引き出すも、隠しきれないドス黒い殺意をも見せつけていた。
「…そろそろいい加減にしなさ〜い♪…キザな救済者気取りの偽善者く〜ん♪……何も知らない癖して知ったかするようなその、反吐の出る減らず口……容赦も無く、躊躇もせず、根こそぎ叩き斬ってあげるわねぇ〜♪」(ニコニコゴゴゴゴ…)
ズズズズズ………
「…へぇ〜!」(予想通り……彼女からは計り知れない闇を感じるね〜!これなら。…ハ〜ッハッハ!!…いい研究材料だよ…本当に!!)
キィン!!
「っ!!」(!!…力負けした!?…私が…!?)
【Rowdy】は鍔迫り合いをしていたサーベルを力強く押し出し、易々と【Yaeka】を後ろへと追いやった。ひとまずサーベルを転移させ、彼の《十八番》なのか、《ナルシシスト》気取りに両手を水平にして宣言した───────
「さて…【狼志組】八番隊隊長【Yaeka】…君の実力がどれ程のものなのか…!!見せてもらおうかな〜…」
「…ええ。…上等よ。……!!来なさい!!…絶対に吐かせてやるわ。…アンタが一体……!!何を知っているのかをね!!」
【Demister】(終焉ノ使徒6幹部)
【Rowdy】
🎼Back Ground Music 》》》
〜♪ゼルダの伝説:スカイウォードソードより〜ギラヒム戦・その2
「はぁッッ!!」(ブン!!)
「よっと!」
「っ!!ちょこまかと!!…!!そこっ!!」
ブンッ!!
キィッン!!
「…!?」(う、受け止めた!?真剣を素手で!?…嘘…!?)
「ふふふ。……その程度かな〜?…ハァッ!!!」(ブン!!)
「ああっ!!」
ドゴーーーーン!!!
【Yaeka】 ランクA
【♡♡♡♡♡♡♡】
ーーーー
【Rowdy】は【Yaeka】の放った一振りを容易く受け止め、持ち上げるとそのまま地面へ叩きつける。しかし、【Yaeka】は怯む事なく【Rowdy】に立ち向かう。
ガシャーーン!!!
「ハァッ!!」
ブン! ブォン!! キィーーン!!
ギリギリ……
「…今のは。……そうか!…君…ハクローくんと同じ《探知系統》の能力とはね〜!!」
「アンタこそ。…まるで【導き人】のオーラルさんみたいに、怪力バカ力のようね〜♪……【導き人】と対抗している種族がいるとは聞いているけど…まさか、あなた達が……」
【Yaeka】 ランクA
【♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
探知能力が発動しています。
「そのまさかさ!…僕達がこの世界を傍観している忌まわしい【導き人】を排除し、この世に救済を齎(もたら)す一族…【Demister】(デミスター)(終焉ノ使徒)と。…そう呼べばわかるかな〜?」
「…言ってくれるわね。…この程度で、あの天下の【導き人】に勝てるとでも思っているのかしら〜?……自分に酔うのはそこまでにしておきなさい…!!ハァッ!!」
シュッ!!
「!!…へぇ〜…僕のように姿を消したか。…となると…フフッ!……これでどうかな〜?…ハァッ!!」
ジャララ……
【Rowdy】は徐に転移能力を発動し、武器を変えた。それは《ナイフの鞭》であった。
「ふふ〜んっ♪……!!ハァッッ!!!」
シュルル!!ガシッ!!…ザシュザシュザシュ!!
「あぐっ!!…うぅ…!!くっ!!」
それを使い、身を潜めた【Yaeka】の身体を容易く拘束し、ナイフを突き刺した。力強く鞭は締め上げられ【Yaeka】は解こうとするがびくともせず、無慈悲に傷口へと深く突き刺さっていく。
ギリギリギリ……!!
「あぐぅ!!…ッ!!…ナイフの鞭とは…やってくれたわね!!…どうやら女の扱いが下手なのね〜♪…ロウディボーイは…」(ギリギリギリギリ…)
【Yaeka】 ランクA
【♡♡♡♡♡】
ーーー
探知能力が発動しています。
「ハ〜ッハッハ!…【Auro】からも言われるね〜♪!…でも君、まだまま余裕そうだね〜♪……君や、《彼女》の供養の為にも………」
ゴゴゴゴゴゴ………
「!?」(空気が…!!変わった!?)
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜ゼルダの伝説・スカイウォードソードより〜ギラヒム戦・最終戦
そろそろ君に《終焉》を迎え…終わらせてあげようかな〜?
シュッ!!
「!!消え…!?」
ザシュ!! ブシャッ!! グサッ!! ザシュ!!
「ああうっ!!」
「まだだよ。…ハァッッ!!」
ズシャアア!!!
「!!ぐっ!!…あああっ!!!」
【Yaeka】 ランクA
【♡】
ーーー
魂の残量が残り僅かです。補充してください!
【Rowdy】は転移能力を使い、拘束した【Yaeka】を四方八方に斬りつけていき、とどめに頭上から、肩に深くサーベルを突き刺した。そして魂の残量を確認し、初の危機感を感じていた。
ピコン♪ ピコン♪
「!!」(…くっ!!…まずい…!!)
「へぇ〜。……僕自身が編み出し…考えた処刑法を味わっても…まだ魂の残量が残るものなんだね〜!…実にいい研究結果が出そうだよ」
《【狂人宴】(きょうじんえん)》
サラサラサラ〜……
「うぅっ!!…かはっ!!……!!なろおおっ!!!」
ガシャーーン!!!!
「!?」(なぁっ!?)
リィーーン♪…【冥鐘】
…ズシャアア!!!
「ぐっ!!」
【Yaeka】は無理矢理にも【Rowdy】のナイフの鞭の拘束を力付くで解き放ち、大業物の《桜花月輪刀》で【冥鐘】を利用し、力の限りを尽くして【Rowdy】の身体を深く斬り裂く。魂の残渣物が流れる中で彼女は、最大限の覇気を込めて宣言した───────
「あまり見くびらないでちょうだい!!!…アンタなんかに…!!私は負けない!!!」(チャキッ!)
ツ〜………
「…へぇ〜!…でも残念だったね…ハァァァッッ!!」
キィイイーン…!!
「!!き…傷が…治って…!?ああっ!!」(ギリギリ!!)
【Yaeka】の身体から突然巨大な植物の蔦が伸び、身体を拘束する。その背後には【Auro】が待ち構えていた。
コツンコツン♪
「ウフフ♡流石…リーネさんの能力どすな〜♪あ〜素晴らしいわ〜♡…またお礼にこの植物の蔦で捕らえて…た〜っぷり♪快楽浸けにして可愛がってあげるどす〜♡……無論、あなたの妹代わりの娘・さ・んもドス♪」
「!?…アンタは…さっきの…!!」
「よそ見とは随分余裕なんだね〜♪」
バキィッ!!
・・・
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜ゼルダの伝説:スカイウォードソードより〜ギラヒムのテーマ
〜時は戻り───────【Kagoya】千夜ノ桜通り【千夜ノ桜】〜
ジタバタ!!!
「ぐっ!!……アンタら…トワに指一本でも触れたら殺すわよ!!」
【Yaeka】は【Auro】が召喚した朝顔の蔓に拘束され、身動きが取れなくなっていた。その目を見て安心して落ち着かせるような気持ちで【Auro】は挑発的な発言をし、【Rowdy】に話しかけた。
「ウフフ♡…大丈夫…トワさんはちゃあ〜んと…責任を持って可愛がってあげるから心配しないで欲しいどす〜♡…では【Rowdy】♪…あれ…試してみますどすか?」
「…!?」
「む〜ん〜…そうだねぇ〜。……この女性が抱え込んでいる心に潜む《闇》。……垣間見れた事だし。…まあ素養はあるかな〜?……まあ大丈夫だよ、ヤエカさん。……君なら《彼女》の他に。……流産した妹さんの分まで強く…長く生きる事が出来る身体にしてあげるから。……この町の《救済者》になってもらう為に……この…【J.viras】(ジェルノ・バイラス)を埋め込まれ、その義務を果たしてもらうかな〜……フフフ…」(ニヤ!)
「…!!…なっ!?」(ゾクッ!!)
「ウフフ♡……《睡蓮》をこよなく愛しとった《彼女》の分まで。…今度は…あなたが美しい《桜》の花に生まれ変わり。……この町の象徴になると幸いどす〜♪…ではしばしのおやすみどす…」(サッ!)
「!!…くっ…」
ぐったり………
【Auro】は睡眠作用の強い花を【Yaeka】の鼻に近づけ眠らせる。その間に【Rowdy】は、【J.viras】と呼ばれる名のある薬品が入った注射器にて【Yaeka】の魂の身体へと射し、的確に注入していく───────
ドクン…ドクン……ドクン…ドクン……
「……!!!!!」
グリュゴジュ…ジャキーン!!!
【J.viras】を注入された【Yaeka】の魂の身体は次第に変化し、みるみる内に大きな桜の木と成り果て、仮面を付けた六本の刀を持つ怪物へと変貌する───────
「ん〜。……悪くないね。まあ名付けるのなら…【桜の巫女】(Sacerdotessa delle ciliegie)と言えばいいかな〜?」
「でも結局トワさんの情報は聞けなかったようどすな〜…【Rowdy】どうしますの?」
「大丈夫さ。……こうしておけば必ず会える。…あのハクローくんがいる限り、なんとかなるよ。…きっとね…フフ……フフフフ……」
・・・
〜その頃【Kagoya】下町通り周辺・【Bill】・【Linea】〜
タッタッタ!!!
「ハァ…ハァ……!!ケイトぉ〜!!何処にいるんだ〜!!」「ケイトさ〜ん!!……!?ああっ!!」
【Bill】と【Linea】は水深の深い川の水門周辺を探していた。するとそこに、見覚えのある亜麻色がかったピンクに近い髪色の小柄な少女が姿を現した───────
タッタッタ!!!
「おおっ!お二人さぁ〜ん!!ようやく探したで〜!!」
「ケイト!やっと見つけた!!」「無事で良かったです!…でも【Orbin】さんは…」
「…今はそんな事を考えても埒があかん!!…とにかく今はこの騒ぎをどうにかせんと!!」
ブクブクブク…
「そうだ!…とにかくどうにかしないと!!……!?」「えっ!な、何!?」「……こりゃあ〜早速招かざるお客さんが来たようやで〜!!!」
🎼Back Ground Music 》》》
〜♪P5Sより〜Blooming Villian-Scramble-
ザバアアアン!!!!
「!!い、一体な、なんなんですかっ!?」「ありゃあ〜タコ!!…しかもメカかいな!?」「!!な、き、機械だ!!…となればアイツしかいないッ!!」
突然水深の深い川の中から、不気味に足が蠢(うごめ)く機械のボディーが姿を現す。そして【Bill】にとっては、聞き覚えのある男の声が声高らかに聞こえてきた───────
ウネウネ〜……
「ワーーーーッハハハハハッッ!!!久しぶりだな〜!!重犯罪者【Bill】よ!!…どうかな〜!?この【Meta・lucan】(メタ・ルカン)の技術で開発されたタコ型のメカは〜!?」
「やっぱりお前か!?ペルガ!!!」
「き、貴様ぁ〜!!…呼び捨てにするなと前にも言ったはずだ!!」
三人の前に立ち塞がってきたのは、今度はタコ型のメカを操縦するペルガであった。すると男は、何やらバーゲンセールで目欲しい物に注目する主婦のように【Linea】の姿を見て美貌に惹かれたのか、視線を合わせる。
「まあいい。……それにそこにいるのは……〜♡!!クックック!!これは実になんとも運がいいんだ〜ッッ!!【Dail】邸に勤めていた麗しきふくよかメイド【Linea】(リーネア)がそこにいるじゃあないのか!…グフフ…なかなか可愛いルックスの《Mademoiselle(マドモアゼル※フランス語で未婚女性に対する敬称。主に令嬢・お嬢という意味で用いられる。)》だ!……実に素晴らしい身体付きだ〜!!///…本当…お持ち帰りしたいくらいになぁ〜♪///」(ニタァ〜!)
彼は【Linea】の姿をマジマジと見つめ、どうやら彼女の美貌の虜になっていた様子であった───────
「〜!?///…だ、誰ですかっ!?…それに一体なんなんですかあなたは!?……道を通さないつもりなら容赦はしませんよ!!…ご覚悟をッッ!!」(チャキッ!)
「往生しいや!!ウチらは急いでんねん!!あとリーネはんをあんまり怒らすなや〜!!怒ると怖いんやで〜リーネはんは〜!」(チャキッ!)
【Linea】と【Keito】はペルガを睨みつける。すると、彼にとって憎むべきもう一人宿敵である者の名を口に出す。
「む?…そういえば【Hux・row】の馬鹿元より《バッカロー》は何処にいるんだ!?今日こそはコイツでリベンジと行こうと思ったのだが…」
「教官は今忙しいんだ!!お前みたいな《馬鹿》と付き合っていられないんだ!!…俺達が!!」
「相手をします!!…よくもハクローさんの悪口を……!!絶対に許しませんよっ!!!」(キッ!!)
「後悔するんやな〜!」(キッ!!)
三人はペルガを睨みつける。相手は戦況を余裕そうに見ており、自身ありげにこう答えた。
「…そうか逃げたか。…なら丁度いい!………ならばそこのか弱い娘。……《マドモアゼル・リーネ》を貰い受けるッッ!!…そりゃあ!!」
シュルル!! ガシッ!!
「キャッ!!///!?…い、いやっ!!///離しっ!!///…!!ああぁ〜〜っ!!///」(ジタバタ!)
ペルガはタコ型のメカの足を巧みに操作し、【Linea】の身体を容易く拘束した。振り解こうにも、メカの力に敵わず、宙を舞った。
「ぐふふふ!【Dail】邸の主が気にいるだけの事はあるようだ、な〜ハッハッハ〜♪…誠に上玉な体つきだ〜♪…これは高く売れるぞ!!…ほぉ〜♡ピンクの下着とはな〜なかなか大胆だ…///」(ポッ!!///)
「〜!!///はっ!!…離してくだ!!…い、いやっ///…!!だ…ダメェ!!そんな所…み、見ないでください〜!!///」(もう///…!!何で私はいつもこんな目に〜…///)
「ふふふ。…おまけに感じやすい娘とはな!こりゃあ丁度いい!…ここでたっぷり可愛がって…!!」
「はぁぁっ……!!ダァァッ!!」(ダダダッ!!)
バキィッ!!
「なぁっ!?…!!なぁにいい!!??」
【Bill】は早急にメカタコの足に捕獲されている【Linea】を救出する為、《肉体強化能力》を使用し、重い飛び膝蹴りで相手の足を狙って破壊する。無惨にも砕け散ったボディーの破片と同時に彼女の身体が降ってきた───────
ヒュ〜〜〜ン………
「きゃああああ!!……うっ!?」
「よっと!だ、大丈夫かリーネ!?」(ダキッ!)
「は…はい…///ビルさん。…お陰様で助かりました!…でも…〜!!///もう嫌なんですよ〜!!こんないやらしい目に遭うのは〜…///」(しくしく…)
【Linea】は無事に難を逃れる。それをよく思わなかったペルガは激昂した様子で【Bill】を睨みつける。
「重犯罪者【Bill】…貴様ぁ〜!!!よくも!!……女を渡せ〜〜!!…!!」
ドカーーーン!!!
「グハァっ!!……なぁっ!?爆弾型の矢…だと!?」
「一体どっちがお縄者なんや〜?…全くペルガやっけか〜自分?…ホンマいやらしいやっちゃな〜!…いい加減にしとかんと…………!!」
《足元掬われんでぇ〜!!…ウチがハクローはんの代わりに成敗したるさかいに覚悟しいや〜!!》
グルルルルrr…………!!グォーーーーッッ!!!!!
「!?」(く……熊……だと……)
「!?」(け…ケイト…さん…)「ケイト…!?」(なんか……熊が見えるッ!!………小さな《大巨人》みたいだ、ケイト!!)
【Keito】は有らん限りのオーラを相手にぶつける。彼女の背後には、生前両親と彼女自身が命を脅かされた現世《北海道》で生息していた哺乳類の中でも獰猛さが極めてトップクラスの巨大動物《羆(ひぐま)》を引き連れているかのような凄まじい剣幕と眼光で相手を睨みを威嚇する。そして一同に言い放つ───────
「ほな行くで〜自分ら!!」
「!!…おうッ!!」「は、はい!ケイトさん!!」
【Keito】の鼓舞によって団結した二人は、敵対するペルガを睨みつける。彼女自身、大切な仲間である【Linea】を傷つけられた怒りは相当なものであると思われる。その威勢に押されそうになるペルガは、気持ちを切り替え怯む事もなく悪人として立ち塞がる。
「くそぉ〜貴様らぁ〜!!…精々後悔するがいいっ!!何としてでもそのリーネを手中に納め、私は《地位奪還》を図るのだ〜!!」
「そんな夢!!この拳で終わらせてやる!!」「私も!…絶対にあなたを許しません!!《人身売買》なんてもの…もってのほかです!!」「覚悟しいや〜ペルガ〜!!リーネはんを虐めて苦しめた罪は重いで〜!!」(ギロッ!!)
「ふっふっふ!……ほざけ〜!!……はぁ!!」
ブン!!
「!!避けて!!」「くっ!!」「ちぃっ!!」
「ふっははは!!どうだ近づけまい!!…!?」
「り…リーネ!?」「リーネはん!!…うぉ〜っ!!空高く飛んでるな〜!!」(ほえ〜!)
「…なん…だと…」
「いやらしいことをしては人を蹴落とす最低な悪者は…!!この私が断じて許しません!!!…はぁ!!!」
《【天日輪槍術】一ノ槍【夜月槍】(やつきそう)》
ブォン!!!
バキィイイ!!
「なあ!!脳天を貫いただと!!」
【Linea】の放った必殺の一撃がペルガに襲いかかる。しかし彼女はそれでも休む事もなく、更に追撃を仕掛けていく。
バキャッ!!バキッ!!
「さあ次でトドメですっ!!そんな《卑猥》な機械!!今すぐに破壊します!!!」(キッ!!)
「くっ!!させるか!!その豊満なボディをまた捕らえてやる!!…はぁっ!!」
ウネウネ…シュルル!!…スパンスパン!!!
「!!なっ……斬り裂いた!?…まるでかまいたちのように…」
【Linea】は能力を使い、薙刀に魂を補填して強化を施し、真空波を飛ばしてメカタコの足を斬り捨てる。
「もうそんなものは通用しませんよ!!覚悟しなさい!!!…やあぁああ!!!」
そして確実にとどめを刺す為、豪快に薙刀を振りかぶった。
【Linea】 ランクE
【♡♡♡♡♡】
ーー
武器に魂を補填して強化しました。
ブン!!
パキョーーーン!!! ガタガタ!!
「ぐぐっ!!…おのれぇ〜〜!!!これでもか!!」
シュルル!!…ビリビリ!!
「なっ!?……!!いやぁああああっ!!」(ビリビリ!)
【Linea】 ランクE
【♡♡♡♡♡】
ーーー
「り…リーネ!?」「で、電撃責めやとぉ〜!!…アイツ〜!!女相手にも躊躇なく感電させるとは…やってくれるやないか!!」
ペルガは、タコの足に備えていた放電装置を作動し、《スタンガン》のようにリーネの身体を感電させる。その後、複数の機械のタコの足に再び身体に巻きつかせ、彼女を捕らえ、拘束させられる。
シュルル!!ガシッ!!
「ぐふふ!!…よし捕まえたぞ!!貴様に複数絡み付いたメカのタコの足を万力のように更に締め上げて楽しませてくれるぞ〜!!」
ギリギリギリギリ…
「…!!い、いやっ……///!!……は、離しッ!!あ…あぐうっ♡!!///……痛ぃっ!!…く!…くる…しい……!!///……だ、だめええ〜〜っ!!///……!!やめっ!!…くっ!…あぅう!///…んっ!…んん〜〜ぅ!!///」(ポロポロ…)(ジタバタ!!ブンブン!!)(もう…もう!!…い、いやぁああああ!!///)
【Linea】 ランクE
【♡♡♡】
ーーー
【Linea】は再びペルガの魔の手に捕まり、機械のタコの足に力強く締め上げられる。苦悶の表情をする彼女は涙を流し、顔を紅潮させていた。すかさずペルガは捕らえた【Linea】をコックピット付近に近づけると、交渉するかのように話しかける。
「ぐっふふ!どうだ参ったか〜?う〜ん!…なかなかいい顔だ!!///…さぞ苦しいだろう?…私と一緒に来るのなら離してやっても構わんぞ!!」
「ふ!!…ふざけ…ないでくだ…さ!!///ああっ♡!!あうううぅ……///…あ…あなたの…よう…な…くっ!!///…こんなひどくて…いやらしいことをする最低な人…なんかとお断りし…ます!…絶対に…あな…たを…私は許しません!!!!」(ギリギリギリギリ…)(キッ!!)
「…ほう…ならもう少し追加して締め上げて苦しめさせてやるとするか…ククク!」
シュルル!…ギュウゥウ…!!!!!
「!!ああ〜っ♡!!///んっ!?ああ〜〜んっ♡!!///…くっ!!…いい加減にしてください!!……こんなものに…屈しませ!!…あぐっ!!ぐぅぅ……ッ!!///」(ギリギリギリギリ…)(キッ!!)
【Lunea】は締め上げられようとも反抗的な目でペルガを睨みつける。するとペルガは再び攻撃に移ろうとしていた。
「ふふふ…まだ抵抗するか〜♪…ならば仕方ないな…更に電撃を食らわせて解らせてや…!!ぬっ!!」
「うぉおおお!!!それ以上リーネをいじめるなあああっ!!!」「もう許さへんでぇ〜!!!こんの《ド変態ペルガ》あああ!!!…リーネはんに対してセクハラした事…後悔しいやぁ!!!!!」(ゴゴゴゴ…)
《リュウイチ我流空手拳術・一の心技【白虎剛気拳】》
【Bill】 ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
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腕に肉体強化を施しました。
《ケイト流弓術・一本矢【ライフルアロー】!!》
【Keito】 ランク D
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
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スナイパー能力を発動しました。
「ウォラあああああ!!!!!」「はあああああ!!!!」
バァーーーーーン…
ヒィーーン…………!!!
《チュドォォーーーーン!!!》
「な…何ぃいいい!!??……う、うぉわーーーーー!!!!」(ヒューーン!!)
「!!きゃああああああ!!!!!あ〜〜〜れ〜〜〜!!!」(ヒューーーン!!)
ヒューーーン!!!! キラーーン☆ キラーーン☆
「やったか!?…って…あああ〜〜!!!リーネも一緒に吹っ飛んでいったーーーー!!!」「あか〜ん!こらあかんで〜!!…ウチもついペルガのセクハラにリーネはんが苦しそうに耐えていたから、どうしてもあのアホを許せんかったからつい熱くなってもうたわ〜!!!とにかくビル!!リーネはんを追うで!!」
ダダダダダダダ…
【Bill】 ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
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戦果ポイントが加算されました。次のランクアップまであと※※※※※です。
【Keito】 ランク D
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
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戦果ポイントが加算されました。次のランクアップまであと※※※※※です。
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