🎼Back Ground
Music 》》》
♪〜氷菓より・チェロ組曲〜第一番
〜【R・P社】1Fエントランスホール〜
四人は玄関からエントランスホールの中に入る。室内からは現世のクラシック曲、バッハのチェロが流れており、香りはハーブの香りのグリーンが漂い、エントランス内は一面ガラスになっており、光が差し込んでおり、周りには観葉植物も置かれ、カジュアルな空間が広がっていた。そして受付の方へはまず【Beanne】【Rolan】が訪ね、その後に【Hux・row】と【Bill】が呼ばれ、身分証明を聞かれ、導き人からもらった勲章と【P-Watch】を元にデータを解析し、数秒後に許可が下り、10Fのギルドのあるフロアまで会社の構造を知るのも兼ねてエレベーターは使用せず、階段で4人へ行くことになった。
「…でも手続きは早いもんだな〜!【P-Watch】って、個人情報もすぐに探知できるんだな…だが位置情報は…わからないんだな〜」「それだけこの世界の技術が発達してるってことだよ♪」「教官!ベア姉さん!ロラン兄貴!…俺!…なんかこの【paradiso】に来てから、すげえワクワクしっぱなしだ!」「はっは!ビルは本当に面白くてな〜!…昨日の仕事を終えた後にひたすらと【V.Prestina】の魅力について語り合ったんだよ!」
〜【R・P社】5F〜
「【Bill】も服変えたんだな〜オリーブに上襟は茶色、下は青の足元の広いジーンズか〜!似合うな!」「ロラン!ちゃんとビル君の面倒見てあげたね♪」「ありがとうございます!でもさすが教官です!そのネイビー迷彩柄のコートといい、下のカーゴパンツといい、ミリタリーファッションが様になって似合いますね!!」「まあな!俺の見てくれにハズレはなかったようだな!ロシアの服をモチーフにしてみた!」
〜【R・P社】10F〜
四人が談笑している間に10Fフロアのギルドに辿り着いた。するとそこは無人の受付であり、どうやら空間ディスプレイでの手続きであった。その技術に思わず、【Hux・row】【Bill】は驚いた。現世の世界ではまず見たことのない技術であるため、とても驚きだった。
「きょ、教官…なんかすげえな!」「ああ。【paradiso】に来て俺達…この世界の技術が凄くて何度もすげえって言ってるな。え〜とここに【P-Watch】を翳してと…」
《テ〜レレレッテ レ〜テレレッテ・テッテレ〜♪》《リンダリンダ〜♪》
二人は指示通りに【P-Watch】を翳した。すると【P-Watch】から通知が届いたようだ。
【Hux・row】 ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
ギルドへの入会手続きの許諾を確認しました。室長室へお進みください。
【Bill】ランクE
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
ギルドへの入会手続きの許諾を確認しました。室長室へお進みください。
「室長室へお進みくださいか…」「どこにあるんだ?」「案内するよハクロー君!♪」「ビル!ついてこい!」
【Hux・row】は【Beanne】と【Bill】は【Rolan】と一緒になり、室長室へと案内される。そして長く、広い廊下を進んでいくと、そこには【L.Direttore】(L.ディレクター)と書かれた部屋に辿り着いた。いよいよと【Hux・row】【Bill】とはかなり緊張している。
「…いよいよだな…!」「ああ…どんな人だろう…うう…なんか緊張しますよ…教官!」「うふふ!大丈夫♪…うちの室長、良い人だから」「うんむ!時に厳しい時もあるが、理想の上司でもある!!」
四人のうち、【Beanne】が先陣を切り、扉を三回ノックし、【Hux・row】と【Bill】の二人を連れてきた旨を伝えると、許可が下りたので、先に入室を【Beanne】【Rolan】が行い、少しだけ事情を説明するかのように話をつけるような会話が聞こえ、しばらくしてから前から足音が聞こえ、【Beanne】が顔を出して笑顔で二人に問いかける。
「どうぞ〜♪緊張せずに入ってきてくださいな!」
「…ああ!」「し、失礼し、します!」
【Hux・row】と【Bill】は堂々と、室長室に入った。するとそこは赤いカーペットが敷かれ、緑のカーテンがあり、周囲は白い空間で彩られた空間であった。そして窓を眺めていた男性が目の前にいた。そして、男性はそのまま、二人に声をかけた。
「君達が…我が【R・P社】(追憶と命題)のギルド加入希望者か?」
「はい!私は【Hux・row】と申します!【Fiducia】の能力は探知系能力。ランクEです!!」(ビシッ!)
「お、俺は【Bill】と言います。【Fiducia】の能力は肉体強化系能力。ランクE!」(ビシッ!)
「…フッ…そうか!」(クルン!)
「……え…!?」(…な!!…なんで…!?あなたが…この世界に!?)「きょ、教官…?」
すると、その男は振り返り、【Hux・row】と【Bill】の方を見る。その容姿は、西洋の紳士のような二つ分けの髪型をし、長いロングコートを羽織っていた。その顔つきや姿を見て、【Hux・row】はとても驚いた表情を見せていた。それは自分の恩師でもある三橋と顔と姿、体型が瓜二つであり、声も似ていたからである。思わず声を出しては目を大きく見開いて驚き、その隣にいた【Bill】もその様子に少しばかり驚いた様子だ。その様を見た男性はこう語りかける。
「ん?どうしたんだい?【Hux・row】君。…私の顔を見てそんなに驚いた顔をしているようだけれど?……その顔色から察するに、現世で君が住んでいた頃、私とそんなに似ている人でもいたのかな…?」
「…!!い、いえ何でもないです!失礼しました!」(ぺこり!)
「……?」(…普段落ち着いている教官が…あんなに驚いている!!…やっぱり室長…とてつもなく凄い人なんだ!)
【Hux・row】の様子を見て何かを察したのか、状況を理解し、少し落ち着いてから再び二人に話しかけた。
🎼Back Ground
Music 》》》
♪〜ゼルダの伝説風のタクトより・ハイラル城
「…話を戻そう。私の名前は【Lu-cis・
H】(ルーシス・ハーレクライン)。……この【Paradiso】で生まれたユートピア人でランクはS4。このギルドの管理を務める室長だ」
《【R・P】社ギルド部門室長【Lu-cis・H】(ルーシス・ハーレクライン)》
「君達の事は、導き人のオーラルからも話は聞いている。無事試練を乗り越え。…我がギルドに足を運ぶ日が来ると思っていたよ」
「…!!」
「お、オーラルの事知っているのか!?ど、どこで俺達の事を!?」
「お、おい!【Bill】!!相手は室長だ。言葉遣いに気をつけろ!【Lu-cis・ H】室長、すみません!私の仲間が騒がしくしてしまい…」
その態度に、【Lu-cis・ H】は寛大な心で、笑いながらこう話す。
「ふっふ。別に構わんよ。君には面白い仲間がいるのだな〜!…通りでベアとロランがスカウトした訳だ!…後、私のことは、【Paradiso】の名前ではいい辛いだろう。気楽に《ルーシス》と言ってくれ!…君達はどのような武器を使用するんだい?」
「私は剣です!」
「俺はこの拳!!」
「…なるほど。ではこれは極めて重要な質問だ。君達はこのギルドに来て一体何をしたいのか…何を成し遂げたいのかを答えてもらおうか。…ではまず【Hux・row】君」
「はい。私はこの世界に来て初めて…悲惨な現実を体験しました。自分達の世界の創造の為にと、意志確認の余地もなく、ユートピア人を無理やり隔離し、そして私達のように試練を乗り越え、【現世人】としてこの世界へ入界した者達を無差別に数々の殺戮を目論む【真・ユートピア創造士隊】所属の【Varisk】の者達とも敵対しました。戦闘の時に剣を振るうことに迷う事があり、敵の命を取ることも躊躇した時だってありました。ですがその度に剣は何の為にあるのか。…それを考え、私は私なりにその課題と向き合い乗り越える事が出来ました。現世でお世話になった大切な人達。そしてこの私を心から信頼し、愛してくれた人の分まで。……この【Paradiso】で私は強く生きて行き、【R・P社】(追憶と命題)のギルドの一員として加入する事を望んでおります!」
【Hux・row】の問いに、【Lu-cis・ H】は首を動かし、頷く。そして次は【Bill】に視線を置き、こう答える。
「わかった。では次に【Bill】君」
「は、はい!俺も大体言うことは教官と同じ。だけど俺は一年前に、この【Paradiso】に来て、自分の愛犬で、友達のクウと生活したりして自分なりに誰にも迷惑かけず日々を楽しく過ごしてた。だけど突然一年後に、方針が変わったとかで【真・ユートピア創造士隊】が引き連れてた殺し屋に俺の家を壊されて、友達だったクウも何処かに連れ去られた。…クウ…今も寂しくしてると思う!!…だから俺は、あんな悪い奴らを許せない!俺もこのギルドに入って、ベア姉さんとロラン兄貴、そして教官と一緒に戦って、この世界で起こっている問題に立ち向かう!そして、俺のいた現世で、俺が立ち止まらないように母さんが亡くなったことを内緒にしてて、ずっと苦労していた親父、そして親友の山崎、昔海で助けた涼子ちゃんの為にも…俺はこの世界で強くなりたいんだ!」
チク…タク……
「………そうか」
秒針が鳴り響く執務室。二人の決意を感じ取った【Lu-cis・ H】は笑みを浮かべ、このように伝えた。
「…よし!君達二人のその決意…確かに伝わった!…君達を我が【R・P社】(追憶と命題)のギルドへの加入を認めよう!」
「…!!ありがとうございます!」(ぺこり!)「あ、ありがとうございます!」(ぺこり!)
「よかったね〜ハクローくん♪」「おめでとう!ビル!」
「ああ、ありがとう!ベアさん!」「ありがとな!ロラン兄貴!俺!頑張るから!」
【Hux・row】【Bill】は【Beanne】【Rolan】の歓迎を受ける。そして、【Lu-cis・ H】は、二人に書類を渡した。
「ではハクローくん!ビルくん!…これを君達に渡す!これは、ギルドの加入の契約書と希望するギルドのチームについて書いてある。自分の希望するギルドのチームをじっくり決めることだ。では私は昨日は徹夜だったので少し仮眠に入らせてもらうよ。ベア、ロラン!二人の世話をよろしく頼む!」
ギィ…バタン!!
「……あれがベアさんのチームの元リーダーか…こりゃあ驚いた…!まさか三橋三等海佐と姿や声も瓜二つなほど似ているとはな…」
「へぇ〜そうなんだ!ハクローくんの恩師さんがルーシスおじさんとね〜!あ〜でもあの時、三人写った写真を見たけど、確かに似てたかもしれないね!…これはドッペルゲンガーってやつだね〜♪まあそのリーダーが今や室長だからね〜!」
「でも…あの人…威厳があった!俺…思わず噛んでしまった!」
「………」(やけに口数が少なかったな。相当眠たかったのだろうな…室長)
その後、四人は10Fのフロアに戻り、【Hux・row】【Bill】の二人は先程渡された契約書の内容を読んでいた。
【R・P社】《Recollections and propositions》 contract
(『追憶と命題のギルド』契約書)
I truly swear here to fight for the order and peace of the 【paradiso】 world in the guild of
recollection and proposition.
(私は嘘偽りなく、追憶と命題のギルドで【paradiso】の世界の秩序と平和のために戦うことをここに誓います。)
About the guild team
(ギルドチームについて)
The guild teams that currently exist are as follows.
(現在存在するギルドチームは以下の通りです。)
1.【Soldate】(ソルダーテ)
《PR》Soldier and Knight Guild ... We are looking for proud soldiers and knights who will correct the
peace and order of the world as brave swordsmen.
(兵士兼騎士ギルド・・・勇敢なる剣士として世界の平和と秩序を正す誇り高き兵士・騎士を募集しています。)
2.【Hunter】(ハンター)
《PR》Guild, the Guardian of Law and Order ... We are looking for someone who can crack down on crime and
respond to criminal acts around the world.
(法と秩序の番人ギルド・・・犯罪を厳しく取り締まり、世界各地にある犯罪行為に尽力に対応できる人を求めています。)
3.【Grazia】(グラージア)
《PR》Guild specializing in medical care and treatment ・ ・ ・ Mainly specializing in medical treatment, as
a medical team, we are looking for people who can quickly rush to treat residents who were injured in
the event of a battle or disaster.
(医療・治療専門ギルド・・・主に治療を専門とし、医療班として、戦いや災害の際に負傷した住民を迅速に治療に駆けつけることのできる人を求めています。)
4.【Agente】(エージェント)
《PR》A guild specializing in intelligence activities ... In order to protect the security of people's
towns, we are mainly engaged in activities to expose wrongdoing such as camouflage behind the scenes,
and we are looking for people who are good at collecting information, stealth and searching.
(諜報活動専門ギルド・・・人々の街の治安を守るため、裏方で偽装等の悪事を暴くための活動を主に行っており、情報収集や隠密や探索を得意とする人を求めています。)
Rules.
(規則)
1.You can change the guild you belong to at any time. However, once you have decided, try to keep
track of achievements as much as possible.
(所属するギルドはいつでも変更可能です。しかし、一度決めた以上はできるだけ実績を残すようにしてください。)
2.Don't fall into others to make a mark. Please do not forget to consult with each other and always
work hard without conflicting with each other.
(実績を残すために他人を陥れることはやめましょう。互いに部署同士相談し、いがみ合うこともなく常に切磋琢磨する事を忘れないようにしてください。)
3.Take good care of your friends. Let's help each other in case of trouble so that you don't forget
that it is the precious life of one important person before you are your colleague.
(仲間は大切にしましょう。あなたの仕事仲間である以前に大切な一人の尊い命であるという事を忘れないよう、困ったときは助け合いましょう。)
4.Normally, we crack down to prevent the murder of good citizens, but for traitors who are driven by
power and greed and turn over to the side who plans unnecessary murder, it is strict based on the law,
and in accordance with the law and order. I will judge.
(普段我々は善良な市民への殺戮を未然に防ぐ為に取り締まりますが、力と欲に駆られ、無用な殺戮を企てる側に寝返るような裏切り者には掟に基づいて厳しく、法と秩序に則って裁きます。)
Other
(その他)
1.There is a lot of dirty work in my work, so feel free to use (wear creative).
(仕事上、汚れ仕事が多いので、【Wear.CR】(ウェア・クリエイティブ)は自由に使ってください。
2.Wear the 【R・P・S・A】 armband during security activities. * If you attach it in case of an emergency,
special emergency measures will be applied and exempted for financial troubles.
(治安維持活動中は【R・P・S・A】の腕章をつけましょう。※もしも緊急時の際に付けておくと、金銭面のトラブルに対し、緊急特例措置が適応され免除されます。)
3.The [RP company] guild has restaurants, daily necessities stores, and various complex facilities.
There is no charge for using the training gym, battle simulation equipment, etc. Please use it
positively as a discipline during your mission.
(【R・P社】のギルドにはレストラン、生活用品店等、様々な複合・娯楽施設があります。トレーニングジム、戦闘シミュレーション機器等の使用料は無料です。任務の際の鍛錬として積極的に使用してください。)
4.The medical team will take responsibility for the treatment of injuries and injuries inflicted on
the mission, but please prepare as much as possible for soul-replenishing agents and take action after
considering the personal safety of the members.
(任務で負った負傷、治療には医療班が責任持って治療しますが、できるだけ充魂剤等の下準備をしてから加入メンバーの身の安全を考えた上で行動を心がけてください。)
5.Every time you clear a mission, you can get more battle result points and rewards than usual. When
placing an order, be sure to receive a request that is commensurate with your ability.
(ミッションをクリアするごとに戦果ポイントや、報酬が普段より多く獲得できるものがあります。受注する際は、自分の実力に見合った依頼を受けるようにしてください。)
6.As for weapons, we also have a tie-up with the Blacksmith Guild, where we accept requests for
strengthening weapons and repairs free of charge.
(武器については、鍛冶屋ギルドとも提携を組んでいるため、そこで武器の強化の依頼や修理を無償で引き受けております。)
Finally…
(最後に…)
We are trusted by the people as employees of [RP]. Please be aware that you are always grateful
before you start your mission.
(我々は【R・P社】の社員として、国民から信用されています。日頃から感謝されているという気持ちを忘れずに自覚した上で任務に臨んでください。)
We recommend that you sign after understanding the above.
以上のことを理解した上でサインされる事を推奨します。
現在:【Paradiso】歴2000年 6月18日 名前:()
所属を希望するギルドチーム()
・・・
・・
・
「…やっぱり導き人の時の入界手続きみたく、細かく書いてるな。だが後は、どこのチームにするかか…【Bill】決めたのか?」
【Hux・row】は【Bill】にどのチームへ所属するかを確認した。するとすんなりわかるように署名を書いて【Hux・row】に提示した。
「ああ!俺はやっぱり!ベア姉さんやロラン兄貴のいるところにするよ!教官は?」
「フッ、やっぱ俺達はおんなじ考えだな!俺も同じく【Agente】(エージェント)にした!」
「…そうか二人共、予想通りに俺達のチームへ入るつもりか?」
二人がギルドチームを決めたやりとりを見て、【Rolan】は【Hux・row】【Bill】はやはり自分達のとこに来るかと思っていた。だが【Hux・row】の判断に【Beanne】は少しもったいなさそうにこう告げた。
「え〜っ!?ハクローくんは絶対【Soldato】(ソルダーテ)に行くべきだと思うんだけどな〜!強い人は多くて待遇もいいし、それにハクローくんの剣の腕なら向こうのチームですっごく活躍できそうなのに〜!」
「…いや、これでいいんだよ、俺は。…それに多分【Soldato】(ソルダーテ)は名門なだけあって組織の規律とかに厳しそうな気がするから、おそらく俺には向かないよ。やっぱ俺は俺自身の意志で行動が効いて、裏を暴いていき、そいつらの思惑や粗暴を静止させて町の住民を守って行く方が良いかな。幸い、俺は探知系能力者だから、諜報活動を主体にしている【Agente】の力にもきっとなるはずだ!…それに俺も【Bill】と同じ気持ちで…あの死戦をくぐり抜けてきた仲だからこそ、アンタ達と一緒の仕事がしたいんだ!!」
【Hux・row】は【Beanne】を説得するかのようにこのように問いかけ、【Beanne】は少し名残惜しいが、笑みを浮かべて納得するかのように話した。
「しょうがないな〜!でも私の所のチームは窓際部署みたいなもんだから、あんまり人はいないから期待はしないでね〜♪」
「うむ。ベアの言うとおりでな。契約書にも書かれているが、我々は4番だろ。これは人気順なのだ。我々の部署はそこまで待遇は良くなくてな。…それでも我々のところへ来ると言うのか?」
【Hux・row】と【Bill】は【Rolan】の問いに怯むこともなく、このように告げた。
「別にそんなことは構わないよ。チームの待遇とかは気にしない。悪事を働く奴らがいればこの剣を振る機会があるかぎり、戦うまでだ!」「俺も!この拳で悪いことをしてる奴をぶっ飛ばすだけだ!」
二人の意志は揺るがなかった。それを見て、【Beanne】と【Rolan】はお互い向き合いながら、諦めたようにこのように二人に伝えた。
「わかった!…じゃあついておいで!案内するから♪」「こっちだ、二人共!」
タッタッタ…
「…ここだよ!ちょっと待っててね〜♪」
コン!コン!コン!コン、コン、コン、コン!!
【Beanne】はリズミカルにドアをノックした。すると合図であると思われたのか、鍵が開き、向こうから声が聞こえてきた。
カチ! は〜い!どうぞ〜!
「な、なんだ…これ?」「暗号ってやつか?」「うむ。あ〜でもしないと中に入れてもらえんのだ…」(頭押さえ〜)
「じゃ、入って入って〜♪」(ガチャ!おいでおいで〜♪)
「失礼します!」「お、おじゃまします!」
二人はそのまま入室する。そしてここから、【R・P社】に属するギルドの流儀というものを、少しずつ学んでいくこととなるーーー
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