🎼Back Ground
Music 》》》
I see those who have overcome their desires as more brave than those who have defeated their
enemies.It's the most difficult victory to beat yourself.
(私は、敵を倒した者より、自分の欲望を克服した者の方を、より勇者と見る。自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。)
Humans are animals that pursue goals.Life becomes meaningful only by striving to reach its goals.
(人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。)
Aristotelēs
(アリストテレス)
♪〜ゼルダの伝説・風のタクトより・勇者伝説
〜白狼の乗る電車〜
電車に揺られ、どのくらいの時間が経過したのかがわからない。その中で白狼は仮眠をしながら、【paradiso】への到着を待っていた。
ジリリリリリ〜
「ん…ああ…よ〜く寝た!」
〜ピンポンパンポ〜ン♪
どこからかアナウンスが聞こえた。するとオロアの声が聞こえた。
「ご乗車ありがとうございま〜す!まもなく待望の〜【Paradiso】へ到着しま〜す♪しかし、この列車は順番にフロアの扉が開く様になっているため、開いた方から順番に出る様にしてくださいね〜♪…もしルールに従えない様であればあなた達の身柄は執行者に引き渡すので悪しからず〜♪」
「え〜と俺は…もう少し先だな〜仕方ない待つか…」
白狼は順番が来るまで待っていた。すると扉が開いた。
「…いよいよか…さて…行くか!!」
白狼は電車から降りて、周囲を確認する。そこには灯台があり、海が見えていた。眺めの良い場所であり白狼自身、気分が良かった。
「へぇ〜!海が近くにあるのか!?あの世でも海は存在するんだな〜!本当にどうなってんだろうな〜この世界ってのは…」
白狼は海を見ていると、オロアがやってきて声をかけてきた。
「白狼さ〜ん!海をじっと眺めている場合ではありませんよ〜♪さ〜早くいきましょう♪」
「…そうだな…いくか!」
白狼はオロアについていく。すると、いきなり駅員事務所のような場所に案内された。
「はい。ではここに入ってください!」
「ここか?…失礼します!」
白狼は事務所へ尋ねた。するとそこには容姿は10代後半の女性が座っていた。髪色はオロアと同じで眼鏡をかけており、真面目な感じがする雰囲気を醸し出していた。その女性は声をかけてきた。
「初めまして。あなたは二ノ宮白狼様でいいですね?」
「はい、そうです!」
「私は導き人の一人、イールです。…うちのところのオロアがご迷惑をおかけしてすみませんでしたね」
「あ、別に構いません。ただ…イタズラは多かったかもな…」
イールはオロアとは違い、坦々な事務的な性格をしている。二人はかなり対極的な性格をしていると白狼は思った。
「ではこの書類をよく確認し、承諾の上でサインしてください」
「ん?…!?」
白狼はその内容を確認し、驚くべきことが書かれていた。
【paradiso】Entrance examination procedure
(【paradiso】入界審査手続き書)
( )
【1】In this [paradiso], you cannot use the name in this world, so please decide a new name.(Be sure
to use the alphabet! Any number of characters)
(この【paradiso】では現世での名前は使えないので新しく名前を決めてください。《必ずアルファベットで!文字数は自由》)
※原則です。違反した場合、不法入界者として一ヶ月以内に執行者を派遣し、身柄を拘束します。
【2】[Paradiso] has a rank system, and the higher the rank, the more status you have and the wider
your range of home and work. At first you start with the lowest F rank. Points will be paid to all
residents living in [paradiso] every month. You can have free time to eat, which promises an equal life
for the citizens.
(【paradiso】にはランク制度があり、階級が上であるほど、地位を持ち、家や仕事での幅が広がります。最初あなたは最低値のFランクから始まります。一ヶ月毎に【paradiso】に生活する住民全員にポイントが支給されます。ご飯も自由な時間に取れますので、市民に対し平等な生活を約束されています。)
※【paradiso】では(F→E→D→C→B→A→AA→AAA→S→S1→S2→S3→S4→S5)という順にランク付けされています。
【3】In order to rank up, you can earn reward points at the request of the Labor Guild and raise it
when you reach the standard value. We recommend that you work voluntarily and rank up.
(ランクアップするためには、労働ギルドからの依頼を受けて報酬ポイントを獲得し、基準値まで達すればアップすることができます。自主的に労働してランクアップする事を推奨しています。)
【4】No bleeding is seen in the body even if it is cut in this world. Since your body itself is
composed of a posthumous soul, if you take a certain amount of damage, it will be difficult to form a
soul, and in the worst case ... your soul will disappear, and even in heaven and hell. We cannot
guarantee that you can send your soul!
(この世界で斬られても身体には出血は見られません。あなたの身体そのものは死後の魂として構成されているため、一定数のダメージを負った場合、魂の形成が困難な状態になり、最悪の場合…あなたの魂は消滅し、天国や地獄にも魂を送ることができるのかの保証はできません!)
※後ほど、自分の基準となる魂の量を計測できる腕時計型デバイスを進呈します。
【5】This world of [paradiso] is also a utopia depending on how you perceive it, and in many cases you
will be tested for your ability to be called a dystopia. We hope that you will spend your days not
forgetting that we are in a society that is unequal and has a difference between rich and poor.
(この【paradiso】という世界は個人の捉え方によってはユートピアでもあり、ディストピアとも言えるくらいの実力が試されることが多いです。不平等かつ貧富の差もある社会の中だという事を忘れない様に日々を過ごしていただければ幸いです。)
We recommend that you sign after understanding the above.
以上のことを理解した上でサインされる事を推奨します。
現在時間:【paradiso】歴2000年 6月16日 名前:()
「…ルールが細かいな!?…そして俺の名前も変えないといけないと。…なんか考えないとな…」
「この世界は弱肉強食です。ルールは基本的に無視する輩もいます。その様な怠惰をする現世人は遅かれ早かれ破滅の道を辿るでしょう」
「…名前どうするかな〜…【Paradiso】にまで来て、また執行者に追われるのは懲り懲りだしな…」
白狼は悩んでいた。するとバイト先での外国人労働者のことが頭によぎった。その時、劣悪なパワハラをする上司からバイト仲間を守ろうとした時に言われた《ハクロー》というワードから何か閃きそうであったのは確かだった。
「!!」(…そう言えばあの人達から言われた名前…まあでもそのままだと面白みに欠けるな…ハクとローはまあ適当に…考えて…これで良いか)
(Hux・row)
「この名前でも大丈夫?」
眼鏡を持ちながらその名前を確認する素振りを見せるイール。確認し終えた後、白狼に対し淡々と返答する。
「…問題ありませんね。良しとします。あと食事についてはFランクの場合は、あなた方の現世にある様な飲食店への入店をお断りされることが多いですね。その際は無人販売機の方にて食事するか、もしくは定期的にやっている炊き出しに並ぶか…そこは自由にしてください」
「わかった。まあ低いランクだから待遇は最悪だと思っていたからな…」(カキカキ!)
「…ふふっ。…意外と素直ですね」
「…笑うところ、あるのな…」(フッ)
白狼はイールに意外な一面がある事に少し安心したのか笑みを浮かべていた。書き終わった書類をイールに渡す。イールは少し落ち着いてから白狼に話しかける。
「…確かに書類は承諾とさせていただきました。これで貴方の入界手続きは終了とし、これから現世人【Hux・row】(ハクス・ロウ)として名乗っていただきます。こちらは貴方が現世人であることの証明となる勲章です。あとはこれを身につけていただきます」
「ん?何だこれ?…腕時計?」
白狼改め【Hux・row】はイールに渡されたものを確認した。勲章には【Questo mondo】と書かれており、もう一つは見た感じ腕時計であった。そしてそれについてイールから説明を受ける。
「それは通称【P-Watch】腕時計型デバイスです。手に着けてディスプレイを見てください」
「ん?…!?…なんかハートが書かれている……まるで自分の健康状態を調べるスマートウォッチみたいだな」
【Hux・row】は初めて【P-Watch】の画面を確認した。すると、自分の現時点のランクに、ハートの様なものが表示されている。
【Hux・row】 ランクF
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
現在は【paradiso】歴2000年6月です。
「それは貴方の魂の値です。計測した数値は大体のものですが、もしそれが無くなれば貴方の魂は消滅するという事をお忘れなき様お願いします」
「…わかった。…この世界が出来て2000年…結構歴史があるんだな」
するとイールは少し微笑んだ表情で【Hux・row】に説明した。
「この【Paradiso】には最初、時間の概念はありませんでした。元々この世界は真っ白な世界でした。そんな時に、ある人には創造神とも言われ、中には重罪者とも言われた女性と、その女性を守り勇敢に守護して戦った男性。そしてその二人に付き従い、二人のために戦った一人の少年の言い伝えがあります。その人達の頑張りがこの世界に時間の概念を創り出し、この世界を作ったというのは昔から伝えられている伝承の歴史があります」
「…その伝承通りであれば今の時代にもそういう創造神を憎む残党がこの【Paradiso】にも潜んでいるのかも知れないんだな…」
その言葉にイールは眉を潜め、深刻な顔でこう語った。
「ご明察通りです。去年にはそんな動きはありませんでしたがユートピア2000年始めになり、【Paradiso】の世界各地で善良なユートピア人は隔離措置をとられ、貴方達の様な現世人、主に地位の低い者達に危害を企てるような事件が増えてきました。その組織の名前は【真・ユートピア創造士隊】と呼ばれ、白い衣を羽織り、その配下には【Paradiso】各地にある闇に包まれた殺し屋ギルドに所属するユートピア人を率い、自分達の作るべき世界の為ならば…時には殺戮をも厭わない集団がいます。そして…今も暗躍し続け、各地で反乱を起こしています」
「…!?な、なんだよそりゃあ!?…まるでその話を聞く限り…今【Paradiso】は殺伐とした俺達の生きてた現世で…かつて昔起こった時代で言う戦国の時代じゃないか…そんな世界に…俺が…」
「もしその者達と対抗するための術を私達は貴方に素質があるか…試すことができますが…やってみますか?」
「…!?そんな方法があるのか!?」
その言葉に【Hux・row】は驚き、イールは会話を続けた。
「はい。この【Paradiso】は極めてあなた方の住んでいた世界とは非現実的なもので構成されている世界ですから。貴方の実力を問い、この【Paradiso】に生き残れるか判断させていただきます。いわゆる貴方の体験してきた試練のようなものです…どうされますか?」
「……」
【Hux・row】は考えた。あの時の試練を見た限り、【Paradiso】はただの楽園とは程遠い現実があることは感じていた。そしてあの時電車の中で自分に言い聞かせた言葉を胸に、こう主張した。
「…イール…案内してくれ!!俺は…その試練を受ける!」
その発言にイールは微笑んでその言葉を承諾と捉え、淡々と返答した。
「…わかりました。貴方の覚悟は伝わりました。こちらです。ついて来てください」
【Hux・row】はイールの後をついていく。するとそこには広大な空間が広がっていた。
「な、何だここ!?…コロシアムか…」
「はい、そして目の前に立って見てください。相手の方が来ます。」
「ん?…!?…な!?……あいつは…俺…なのか…」
【Hux・row】は驚いた。自分の目の前に立っていたのは、かつて現世で海上自衛隊の白の制服を身につけた自分自身、つまり白狼であった。その際イールから説明を受ける。
「あそこにいるのは現世での貴方自身です。どうやら現世での突然の別れから、後悔の念が具現化して成仏できず、魂の集合体として人の形をして存在しています。」
「…そうか…」
すると、相手の白狼が声をかけてきた。
『お前が…【paradiso】の俺か!?…本当に情けないぜ!せっかくロベルが示してくれた道を自分の身勝手で辞めて三橋三等海佐をも失望させやがった…!!そして…挙句に死んでは俺の仲間達、父さん、母さんを傷つけやがった…俺はお前を絶対に許さねえ!…お前を倒して、何としてでも現世に帰る!あいつらの元に帰るために…!!』
「…!!」
【Hux・row】は現世での白狼だった者の言葉に怯みそうになった。相手の声は、まるで現世での未練を残し、後悔の念が混じり合った強い責任感、そして仲間を傷つけられたことによる、強い怒りに満ちた声を出していた。
「この試練の意図はかつての現世での自分自身と向き合い、見事に打ち勝つことで合格と致します。【Hux・row】さん…覚悟はいいですか?」
【Hux・row】は頷き、現世で贈られた木刀を持ち、信念を持った目をしてイールに主張した。
「…ああ大丈夫だ!!…こいつは、俺なんだから!!…絶対に納得させてやる!」
相手の白狼は【Hux・row】の戦う意志を見て一本の木刀を取り出し、睨み付ける。
「ではこれより、【Hux・row】vs白狼との勝負を開始します。では両者共…」
「グッ!!」「グッ!!」
イールは始まりの合図の準備をしていた。周りは静かだ。風もなく無音の状態が続いている。【Hux・row】と白狼は居合の姿勢を取り、臨戦態勢を取っていた。その中でイールは目を瞑りながら両者の勝負の合図をじっと待っていた。すると無慈悲にも戦いの合図が開始される。
「始め」
🎼Back Ground
Music 》》》
♪〜TOXより・己を信じて
「…っ!」(ダッ!)
「…っ!」(ダッ!)
パーン!!
「!!」(ギリギリ!)
「!!」(ギリギリ!)
両者の木刀はぶつかり合い、鍔迫り合いが始まった。その様子にお互い語りかけていた。
「…てめえはやっぱり俺なんだな…!」(ギリギリ…)
「…当たり前だ!海上自衛隊横須賀基地所属…海士長…そして時期に海曹から海尉…そして…いつかあの憧れの人と一緒の階級の海佐に上り詰める…二ノ宮白狼だぁ〜!!」(キン!ブン!!)
「…ちっ!!…こりゃあ本物だ…だがな…確かに俺は海上自衛隊を辞めた!…だがタダで辞めたわけじゃあないぜ!!」(ダッ!!)
ブンキンキンキン!!
「…グッ!!何故だ!?なんでお前は…!?…ちっ…!てめえが辞めた後のことは…くそっ…何故か思い出せない…でもなんで…なんで死んだんだよ〜!?なんであいつらを悲しませたんだぁ〜っ!?」(ブン!)
「!?」(…どうやら俺が辞めた後のことは知らないみたいだな…ただ単に死んだという事実しか刷り込まれていないようだ。…なら!!)(カンッ!)
「!!…くっそが!?」(カンカン!)
「…お前…千夜の事をどう思っている?…あの貰った十手は大事にしているのか!?」
「…十手…千夜…?…!?…お、俺…は…ぐうぉぉぉぉぉあああ!!」(ブンブン!)
【Hux・row】は白狼の攻撃にひたすら耐え、反撃のチャンスを伺っていた。すると白狼から心の声のような呟きの声が聞こえてきた。
(千夜…あいつからもらった十手…どこいったんだよ…確かに教育隊の時にはロッカーに置いていた…だがあれは俺の私物…ロッカーに保管せず、外に置いていたことがバレたら服務事故になってまた周りの奴らに迷惑をかけてしまうから…言えなかったんだ。千夜…本当にごめんな。お前から餞別にもらった大切なものを…俺は…俺は…!!)
白狼の心の声を聞き、【Hux・row】は立ち止まり、考えにふけってしまった。
「!?」(…そうか。それは覚えていたんだな。確かに俺も組織に所属することに嫌気が差して辞めたいとも思っていた。だが今となっては…俺は後悔していない。…あいつと再び出会ってな…)
【Hux・row】は呆然と立ち尽くしていた。その様子に白狼は、隙を見せたと思い、強く問い掛ける。
「…何のつもりだ!?…俺が十手をなくした罪悪感を感じて同情して歩みを止めたのか!?…それでも貴様は俺か!?…もういい…そんな俺でも…情けはしない…容赦もしないぞ。…千夜の十手はなくしても、俺は自分の意思で…のし上がるだけだとなーー!!」(ダーッ!)
白狼は特攻の姿勢を見せる。だが【Hux・row】はそれを待ち構えるように、白狼の特攻のタイミングを待っていた。
「俺の手で引導を渡すぞーー!!覚悟しろ!【paradiso】の俺よ!!」
「!!ここだ!」(スッ!)
カーン!!
「…なっ!?…何でお前…それを……何で?」
「ははっ…これに見覚えがあるだろう!…オラァッ!!」(ギリギリ!…カン!)
「…!!っちっ…」(キン!)
【Hux・row】は白狼の攻撃を千夜の十手で防ぎ、白狼を弾き飛ばした。すると、【Hux・row】は白狼に対し、意外な行動に出た。
「…ほらよ…!」(スーーッ!)
カランカラン…
「…!!なっお前…何を…!?」
【Hux・row】は白狼に千夜の十手を地面に転がして、白狼に手渡し、【Hux・row】は白狼にこう問いかける。
「拾えよ…俺!…それはな…命を賭けてまで俺が守り、俺の事が昔から好きだった千夜から…そして、退官の別れの時に…三橋三等海佐から繋いでくれた大事な十手だ。…来いよ…その十手の繋いだ意味…紛失して絶望しきって迷っているんだったら…俺が導いて判らせてやるよ!」
「…!?…だまりやがれ!!…そんなものに…俺が…!正々堂々と…てめえと木刀で勝負するだけだ!!」(ブン!)
「…ガラ空きだぞ!」(ブン!)
「…ぐあぁぁっ!…くっ!?くそ…迷いは捨てたのに…!」(ブン!)
(…!?また何かが…)
【Hux・row】は頭をおさえ、白狼からまた心の声が聞こえて来た。
(俺達隊員はいついかなる任務で迷いがあれば最悪、隊員を困らせて大きな事故を起こしてしまう。…だから…もう忘れたほうがいいんだ。…でもだからと言って…俺はあいつの関係を捨てるようなことを…俺はしてしまったんだ!!…もう後戻りはできないのに!…どうして揺らいでしまうんだよ…どうして!?)
「…そうか…俺も一時期そんなことを思って任務に従事していた。…だがそれでも今はあいつ自身、その現実に向き合おうとしているんだ。それに変わりはない!」(ブン!)
「っちっ!…くそが!」(ブン!)
「…甘いぞ!!そこだ!……なっ!!」(ブン!)
キン!
白狼は千夜の十手を握り、【Hux・row】の攻撃を防いだ。そして隙を見せた身体を思いっきり叩きつけた。
「…ハァッ!!」(ブン!)
「グオーッ!!…ちっ!…何だよ…結局十手使ったじゃあねえか!…上等だ…!そうこなくっちゃな…俺!!」(ドゴッ!!)
「そうだな…!!さて…そろそろおっ始めようぜ…俺!!」(スーッ!)
「…!!」
白狼は着ている制服のボタンを外し、抜刀の姿勢に入った。おそらく、ここで決着をつけるようだと【Hux・row】は感じた。そして白狼はそれを見て自分が次に起こす行動を考えていたーーー
・・・
・・
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