GiorGiaNo

 
《Paradisoシリーズ〜導かれし七人の現世人の冒険譚》


A.:GiorGia

〜第一章:白狼と誓いの儀礼刀〜


第13話:【R・P】社(追憶と命題)ギルド 実力テスト編

無限の可能性が秘められし【Paradiso】の世界独特の夢の心の世界【Sognare】ーーー【Hux・row】自身が心の胸の内に秘めていた鏡写しの世界にて、現世の千夜の心と【Hux・row】は再会を果たし、心の中に存在する認知上の三橋との決戦を乗り越えて【白狼夜宗流】(しろうやしゅうりゅう)の流派を会得する。その後、千夜との別れにより、自分の心の中にあった千夜への未練を断ち切り、三橋と後に現れた認知上のありさに見送られる中、夢から覚めた後、【R・P社】のギルドチーム、諜報活動ギルド【Agente】(エージェント)の一員となり、リーダー兼参謀の【Campanella】の指示により、【Hux・row】【Bill】の二人はテストを受ける運びとなったーーー






《Capitolo・1》
物語を開始しますか?

🎼Back Ground Music 》》》



Too many useful things are produced, resulting in too many useless people.
(あまりにも多く有用なものが生産され過ぎると、役に立たない人間が多くなり過ぎる結果となる。)

All our inventions endowed material forces with intellectual life, but gave in to material pressures in human life.
(あらゆる我々の発明は、知的生活を伴う物質的諸力を授けたが、人間の生活を物質的な圧力に屈服させた。)

Karl Heinrich Marx
(カール・ハインリヒ・マルクス)



♪〜君の名はより・糸守高校



〜【R・P社】【Agente】(エージェント)管理下のフロア〜

【R・P社】のギルドチームの一つ【Agente】(エージェント)ーーー設立者は現在室長の立場にいるルーシス室長が今から約12年程前に設立ーーー主に諜報活動を専門とする精鋭部隊。洋画に出てくる007のジェームズボンドのように過激なアクションをする時もあれば、簡単に終わる仕事もあったりと、実際に言えばこの仕事は便利屋ともいえると、この【Agente】の参謀兼リーダーの【Campanella】(カンパネラ)通称ネラはそう語りながら延々に白い空間に等間隔の電気の明かりが差し込む通路を歩き続けていた。するとしばらくすると、少し広い空間へと辿り着いた。

コツン……コツン!♪

「お、到着!とうちゃ〜く!は〜い集合〜!」

「やっと着いたか…でも何も…あ!?」「ん?…!?な、何だ!?…医療ベットか?」

二人は前にあるベットを確認すると、その上に精密な機械があり、現世の世界では見たことのない代物であった。すると、【Campanella】は二人に対し、指示を出した。

「ふっふ〜ん♪ではこれよりテストを始めま〜す!二人共、そこのベッドで寝てもらえるかな〜?」

「あ…ああ!」(もう花男共は出てくるなよ〜!!)「わかった!」「落ち着いて寝転がってね〜♪」「頑張れよ!二人共!」

そういうと二人はベットにて横になり始める。【Campanella】は何かキーボードのようなものを操作してタイピングを素早く行い、準備の合図を知らせた。

「では〜これよりあなた達二人を仮想空間へと送りま〜す!安心して。敵は出ないように設定してるし、特に身体への害はないから安心してね〜!では始めま〜す!」

「!!…おぉぉ!!……ぁ…」「!!な、なんだ!?……ぁ…」

スヤァ〜スヤァ〜!

「ふむふむ!どうやら無事仮想空間へ入っていったね〜♪」「じゃ、ゆっくり見物しましょうか〜!」「二人共…無事を祈る!…とはいえ、もしもの時はアイツがいるのだがな…」

・・・
・・


🎼Back Ground Music 》》》



♪〜FF6より・迷いの森

〜仮想現実内〜

「ん〜…!?……な!?…おい【Bill】起きろ!」

「〜ん?…あ、教官?…ここは…な、なんだ!?あちこちに白い階段がある!…それに周りが全部真っ白だ!…何か何処かで見たことがある!!」

「ああ。どうやらここは、よく美術とかであった騙し絵の建造物の仮想世界といったところだ!」

二人は目を覚ますと周囲は真っ白であり、四方八方に階段がしており、その奥に扉がある。しかもその扉は数えきれない量である。周囲の風景から、【Hux・row】は、《M・C・エッシャー》の相対性の絵を思い出していた様子である。すると周囲を見渡していると一枚のドアの前に何やら一つの台座が見つかった。

「…ん?なんだこれ…白のジグソーパズル?」「でも半分ほど欠けている。…あれ?何か書いてるな!」

Somewhere in this virtual space there is a bag with a missing piece. If you collect everything and complete the puzzle, the door to the exit will open.
(この仮想空間の何処かに欠けたピースの入った袋があります。全て回収し、パズルを完成させれば出口への扉は開きます。)


「そういうことか。とはいってもこの空間だ。探すだけでも時間がかかるよな〜!」

「ああ。でもやるしかない!」

決意を決めた二人は、早速行動に取り掛かる。二人で探すのも非効率の為、二手に分かれて欠けているピースを捜索する事とした。

「よし!こうなったら別れて探すぞ【Bill】!…もしかしたら罠もあると考えられるから警戒しとけよ!」

「わかった!教官も気をつけてな!」

二人は別れ、途方もなく階段を登って行き、扉を開いて行く。扉の先は先程から見ている果てしなく階段が続いており、吸い付くかのように天井を歩いている感覚に襲われた。

「あ、教官〜!どうだ〜?」

「だめだ〜!ピース自体も白だからか見当たらない!これは思ったより根気がいるぞ!」

地道に探して行く二人。すると、【Bill】の方がピースの袋が道端に見つかったのを確認し、まずは一つと喜んでいた。その様子を【Hux・row】は確認し、自分もと思い、必死になって探す。しばらくすると、一つの扉に辿り着いた。

「…また扉か!」

ガチャ!

「ん?お!あれはパズルか!?……いや、だが待て…何か怪しい…念の為に能力を使うか…」(ソナー能力発動!)

フォン…フォン…ピン…ピン…!

【Hux・row】 ランクE 
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーーー
前方にセンサーを複数感知しました。

【Hux・row】はソナー能力を使用し、【P-Watch】には、前方にサーチした結果が表示されていた。そして心なしか、赤外線レーダーがひかれているようにも見えていた。

(…なるほどな…やっぱ油断ができないな〜!…ここは慎重に!)

・・・
・・


「ヘぇ〜!?あれがハクローくんの能力か〜!探索系……確かにスパイにはもってこいだね!もしくは大怪盗も夢ではないかもね〜!」

「コソ泥は流石にハクローくんはしないと思うな〜!」

「あの能力は我々にとっても最も重要になるだろう。あとはビルか…肉体強化系でどうこの場を凌げるか…」

【Beanne】と【Rolan】はテスト中の二人の二人を見守っている。【Bill】は主に肉体強化系である為、この局面をどう乗り越えるのかを見守っていた。

〜時は戻り、【Bill】〜

「ハァ…ハァ…ふぅ…階段をひたすら走ってる…なかなか見つからない…ん?おっ!上にパズルの袋があるぞ!…だが結構の距離だ。…一か八か…よし!能力で飛び乗る!」

ピョ〜〜ン!!! ]

バキン!

【Bill】は上のパズルに向かって飛び乗ろうとするがバリケードを張っているかのように途中で弾かれ、自分の立っていた位置に強制的に戻された。

「う〜!あ〜いてて〜!!…弾かれた〜!…仕方ない。幸いまだ足の強化の能力は残ってるし、根気よく向こうまで行くかッ!!」

【Bill】 ランクE 
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーー
足の肉体強化持続中…!

タッタッタ!

「…ビルくんは…なんか単純明快だね〜♪」「そだね〜♪」「だがビルはああ見えて、現世では元暴走族の総長だったのだ。昨日サンドバックに拳を叩き込ませてみたのだが、その重さは本物だ!上手くいけば切り込み隊長役にもなれる路線の持ち主だ!…あとは…頭だな…」

「…ん?壁…?…よ〜し…せいやぁ!!」

ドゴーーン!!

「…はぁ〜…!よし!行くぞ〜!!」

「…あ、ホントだ!ビルくんて武道派なんだね〜!!」「肉弾戦だとサバイバル系とか武道派のギルドの道もあるね。ビルくんって意外と強いし!」「うむ。たくましいのだあいつは!さすがは元暴走族のリーダーをしていただけあり、リーダーシップもあるかも知れん!」

「…お、見つけた!」

その後二人は、迷路の如く広がるこの白の階段世界で、ある程度白いパズルを集め、再び二人は集合して互いに回収したピースを確認しあった。

「教官!!どうだった!?俺はこれくらい集まったけど…」「俺もできるだけだが、なんとかこれだけ集めた…」

二人は集めたパズルを元に組んでいく。しかし全て真っ白である為、その作業はとても忍耐力がいる作業なのである。【Hux・row】は頭を抱えつつも地道に組み、【Bill】は、何故かその作業を苦にならず、楽しそうに組んでいく。

「だぁ〜っ!!…くっそ〜!なかなかハマらないな〜!…でも【Bill】…お前よく集中が続くよな〜!?」

「ああ!俺もよくバイクいじりとかプラモとかやってたから、なんかこういうのって楽しくてさ!!」

「あ〜なるほどな。それも一つの才能ってやつか」

二人は話をしながらパズルを少しずつ組んでいき、いよいよ最後のピースを組むところまで来た。

カチッ!!

「!!…よ〜しラスイチだ〜!」

カチッ!! カチン!

パズルを完成させると、前の扉のロックが解除される音がした。どうやら看板にあった通りである。

「よし開いた!」「よっしゃ教官!早速行こう!!」

二人は前の扉を開けた。すると眩い光に包まれた。

「うっ!ま、眩しい…!?」「め、目が…」

・・・
・・


🎼Back Ground Music 》》》



♪〜ペルソナ3より・全ての人の魂の詩

「…ん?!?ここは…一体!?」「…!?こ、今度はなんなんだ!?」

二人が眩い光に照らされ、目の前の光景が薄ら薄らと見えてきた。周囲にはピアノ伴奏と女性のボーカルが歌い奏でられたオペラのような音楽が鳴り響く。白と青を基調とした部屋に、前方には白いスクリーン。その後ろにはイタリアにある青の洞窟のような一枚の写真が飾られていた。

「なんだろうなここ?…風景からして。…イタリアか、ギリシャの国にでもいるみたいだな」

「確かに。…あれ?…教官…誰かの気配がする…」

ガサ…

「「!?」」

突然どこからか何者かの気配がした。敵襲かも知れない為、念のために警戒する。

「…【Bill】警戒しろ!」「…ああ!…誰だ!?出てこい!!」

「ひっ!!」(ビクッ!!)

「…ん?…!!あっ!お前は!!」「え!?…お、オロア!?何でお前が!?」

「ち…違い…ます…!…確かに…私は【導き人】のオロアさんとは似ていて、よく間違われますが………違います。……ぅぅ///」(ぴえん!オロオロ!)

「…え?」「そ、そうなのか!?…でも、どう見てもオロアだよな〜!」

気配がしたため、【Bill】は声を荒げた。するとそこには【導き人】三姉妹の三女のオロアにとてもよく似たシルバーブロンドに少しばかり淡い青空のようなカラーが混じった髪色のロングヘアー。肌は白く、見た目から10代くらいの少女が涙目になりながらも姿を現した。その姿は青のチェックの模様のパーカーの服に下は黒のミニスカートに下は膝の上からやや高めの黒色のニーハイソックスを履いていた。少女は二人に対し、自己紹介する。

「は…初めまして///…あの…私は【Roar】(ロア)と言います…!…お父さ…いえ…ルーシス室長の一人娘で…ネラ姉様とは義理の姉のような関係です…。…よろしくお願いします。……今…あなた達は仮想空間にいますが…私は…何故か生まれつき…その中に介入することができます…///」(ぺこり!)

「…!!…な、何だって!?…じゃあつまりその話だと…ネラさんの実の姉さんが…ルーシス室長の奥さんってことか!?」「お、驚いた!…でもその喋り方と態度から…確かにオロアとは違うようだ…!あいつのようにハキハキはしていなくて落ち着いてる」

【Roar】は自分の正体を二人に話した。【Roar】はオロアに比べてハキハキはしておらず、内気なシャイ気質かつやや内向的な性格をしている。

「…では、あなた達にはこちらの映像を見ていただきたいのですが…よろしいですか…?」

「あ、ああ!」「別に構わないけど…」

この時、二人は目の前に立っている【Lu-cis・H】の娘【Roar】を見て、オロアと比べて何かしらのギャップを感じ、こう思った。

(…ロア…お前は何もなく、普通に育ってくれることを祈るわ…)(この子も…いずれじゃじゃ馬に…いやその前に室長が止めるか…)

「…では…始め…ますね」

ピッ!

【Roar】はそういうとリモコンを取り出して再生した。すると何かの映像が流れていた。


・・・
・・

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜天空の城ラピュタより・空から降ってきた少女



Welcome to "RP Company" (recollection and proposition)
(【R・P社】(追憶と命題)にようこそ)

Here we tell you the story of the founding of this company.
(ここではあなた達に、この会社の創設の話について説明します。)

The reason for the establishment of "RP Company" was that two men and women, Lawrence and Eleanor, who were called 【Tokinoto】, greatly contributed to the establishment of the child company.
(【R・P社】の創設のきっかけは、【時ノ人】(トキノト)と呼ばれた【Lawrence】(ローレンス)と【Eleanor】(エレノア)という二人の男女がこの会社の創設に大きく貢献しました。)

In ancient times, this [paradiso] in the utopian world was nothing, and 13 islands were composed of inorganic substances composed of white.
(その太古の昔、ユートピアの世界であるこの【Paradiso】は何もなく、13の島は白で構成された無機質なもので構成されていました。)

The birth of the Utopian was created as an artificial human being with a special technique that has existed for a long time.
(ユートピア人の誕生は古くから存在した特殊な技術で人工人間として創造されました。)

The Creator has given them the intellect, the power to dismiss conflicts, and the courageous will to carry them out, with the skills to live. The Utopians who kept the word developed various civilizations with the aim of developing 【paradiso】
(創造主は、その人達に生きる術としての技術を持つ知性、武力を持たせ、争いを退ける力、またそれを実行しようとする勇敢な志といったような能力を与えました。その言いつけを守ったユートピア人は、【paradiso】の発展を目指し、様々な文明を発展していきました。)

Those who utilize nature to develop the fields of agriculture, commerce, and industry, and realize a lifestyle based on food, clothing, and shelter where people can rest.
(自然を活かして、農業、商業、産業の分野を発展させ、人々に安息のある衣食住を基本とする生活を実現する者たち。)

Those who know the value of salvation and life in the medical field so that they can deal with people's illnesses, injuries, and aging.
(人々の疾病や怪我、老いに対応できるようにと医療の分野に大きく、救済や命の尊さを知る者たち。)

Those who think about what is needed to protect people, have an armed force against the country, and have a spirit of justice to maintain a defensively conscious order.
(人々を守る為に何が必要かを考え、国に対して武力を持ち、防衛意識のある秩序を守らんとする正義の心を持つ者たち。)

The development of the country went smoothly, peace continued in the world, and [paradiso] was thought to be safe.
(国の発展は順調に進み、世界には平和が続き【paradiso】は安泰すると思えていました。)

However, a tragedy arose from a single distortion.
(しかし、ある一つの歪みから悲劇は起こりました。)

One faction guarantees the safety of the people by putting utopians around the world in a facility and taking steps to isolate all the people to protect themselves from all threats from crime and life. A creative group that aims to realize a happy life where people can live safely and securely.
(ある一派からは、全世界のユートピア人をある施設に管理措置を置き、犯罪や生活からの全ての脅威から身を守るために国民すべてを隔離する措置を取ることで、国民の安全が保証され、安心かつ安全に暮らす幸福ある暮らしの実現を目指す創造派。)

In response to that opinion, the people do not think about any doubts about their lives and are entrusted to someone by taking quarantine measures that allow them to spend their peaceful days without anger or injustice like excessive supervision. To someone who protested the idea by spending his life, losing its significance as a person, having the idea of being just lazy and greedy, and saying that he was just like a domestic animal in prison. A liberty group who thinks for himself and seeks freedom with his own power without being guided.
(その意見に対して、行き過ぎた監理的行政のような憤怒も不公平もなくひたすらその平穏な日々を過ごすような隔離措置をすることで国民は生活に対する疑問を何も考えず、誰かに委ねられる人生を過ごすことで人としての意義をなくし、ただの怠惰で貪欲の考えを持ち、ただの家畜のように牢獄に囚われているものと一緒であると意見し、この案を猛抗議した誰かに導かれず、自ら考えて自分自身の力で自由を求める自由派。)

The justice and the opinions of justice of their own values collide with each other for a long time ... the end ... came as the worst retaliation.
(お互いに自分の価値観の正義と正義の意見は長期に渡りぶつかり合い…その結末は…最悪の報復として訪れた。)

One day, there was a village on D Island where creative and liberals lived.
(ある日、 【D島】に創造派と自由派が暮らしていた一つの村がありました。)

The place was full of greenery, but with the development of the realization of a happy life, the creativity was destroyed by nature as it introduced industrial technology, the greenery died, and the liberals were furious with it. Strongly opposed the creative faction, and the creative faction and the liberal faction had armed forces, and the struggle for territory and position continued for a long time.
(その場所は緑が溢れておりましたが、【創造派】は幸福ある暮らしの実現の発展に伴い、産業技術を導入していくうちに自然は破壊され、緑は枯れてしまい、それに激怒した【自由派】は創造派に強く反発し、【創造派】、【自由派】同士は武力を持ち合い、領土や陣地の取り合いをする争いが長期に渡って続きました。)

It lasted for a long time, and eventually became an era of war and turmoil, which was left in history by the people as the First Utopian Holy War.
(それは長きに渡り続き、いつしか戦乱と動乱の動く時代となり、人々からはこれを第一次ユートピア聖戦として歴史に残りました。)

Some of the creators also attempted to murder for the world they realized, and even one-sided measures to make the rebellious Utopian Utopians look like a capital punishment by peeling the whole body to make a human body specimen and losing their fighting spirit. Some murderers were willing to do it without hesitation and enjoy it.
(創造派の中には自らの実現する世界のために殺戮も企て、叛逆した【自由派】のユートピア人を極刑として見せしめに全身の皮を剥いでは人体標本にし、戦意を喪失させる一方的な措置も躊躇なく行い、それを進んで楽しむ殺戮集団もいました。)

Witnessing the tragedy, the liberal inhabitants could not resist the other creative faction, and were just on the verge of despair and trying to entrust the fate of the world to the creative faction.
(その惨劇を目の当たりにし、自由派の住民は相手の創造派に抵抗もできず、ただ絶望の危機に瀕して創造派に世界の命運を委ねようとしていた時であった。)

Suddenly, two utopians named (Lawrence) (Eleanor) who called themselves [Tokinojin] appeared, and four of their companions suppressed the turmoil that occurred in the village.
(そこに突如、自らを【時ノ人】と名乗った【Lawrence】(ローレンス)【Eleanor】(エレノア)という名の二人のユートピア人が現れ、引き連れた仲間4人でその村で起こった騒ぎを鎮圧しました。)

After that, they worked together to rebuild the village and create a city.
(その後、彼らは一丸となってその村を復興させ、一つの街ができました。)

[Tokinoto] named the city [CronoSt] after the name of the time.
(【時ノ人】はその街を時の名前に因んで【CronoSt】(クロノスト)と名付けました。)

After that, the guild headquarters "RP company" was established as a base of the city as a means to oppose the creative faction and mainly engaged in relief activities.
(その後、創造派と敵対するための手段としてその街の拠点とし、救済活動を主に活動するギルド本部【R・P社】が設立されました。)

After its founding, "Tokinoto" left somewhere like the wind. Still, they gave us a helping hand.
(創設後【時ノ人】は、まるで風のように何処かへと去りました。それでも彼らは我々に救済の手を授けてくれました。)

We thank them for their help and will continue to strive for world peace ...
(我々は彼らが差し伸べていただいたことに感謝し、今後より一層世界平和の為に努めてまいります…)

・・・
・・


 

「…以上…です。…何かご質問はありませんか?」

【Roar】の質問に【Hux・row】はこう問いかけた。

「この歴史上からするに、そのローレンスとエレノアって二人が来たからこそ、この街が出来てこの会社も出来たってことでいいんだよな?」

「…はい」

「【時ノ人】…一体なんなんだろうな〜?…救世主と言えばいいのか〜?…だけど創造派!!…今でいう真・ユートピア創造士隊のような奴達だきっと!!まさか昔からあんな酷いことを!…あいつら…やっぱり悪い奴らだったんだ!!…許さない!!」

「…【Bill】…」

「…【真・ユートピア創造士隊】が一体何の目的で…このようなことをしているのかは…本当の真意はわかって…いません。でも、くれぐれも…彼らを見縊ってはいけません。……あなた達はもうギルド【Agente】のチームの一員なので…困ったことがあれば、いつでも相談しても構いません…」

「!?…あ、ああ!」「わかった!!」

〜ジリリリリr〜!!

「!!」「…!!な、何だ!?」

突然室内から、警報機のような音が鳴り響いた。すると【Roar】はこのように話した。

「…どうやら時間のよう…ですね。そろそろ仮想世界から出ることが出来ます…これからあなた達は【Agente】として様々な任務についていただきます…どうかご武運を…です!!///」(ぺこり!)

「ああ!…それにしても見た目はオロアなのに礼儀がいいんだな〜ロア!流石は室長の娘なだけあるよ!」(なでなで)「きっと将来いい子に育つよ!【Rour】(ロア)!」

「…!?///……あ。…///」(あ、頭を…ち、ちょっと恥ずかしいですね…!///…でも悪くないです…///(テレテレ!///))

・・・
・・



B. いいえ


《Capitolo・2》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜FF7REMAKEより・メインテーマ

パチッ!

「…!?…あ、戻れたようだな」「教官も起きたか…何だか少し長い夢を見た…まさかオロアに似ている子がいたとは驚いた!」

「…あ…無事に…起きましたか?」

「ん?…おうロア!さっきぶり!」「うぉっ!やっぱりオロアに似ているから…導き人の試練を思い出した!」

【Hux・row】と【Bill】は目を覚まし、周囲を見渡した。すると目の前に【Roar】がいた。その周りには【Campanella】【Beanne】【Rolan】が立っており、3人は笑みを浮かべ、このように話した。

「お疲れ〜♪どうだった〜?」「ハクローくん!ビルくんおはよ〜!」「よく帰ってきたな、二人共!!」

「こちらは無事です、ネラ参謀!みんな!」「教官と同じく!…でもロアもいたんだな…」

「…さ、先程ぶり…です…///」(この銀髪の人…【Hux・row】(ハクス・ロー)っていうけど…みんなハクローと呼んでいるん…ですね…私も呼ぼ…かな…///)

【Campanella】は【Rour】が赤くなっているのを見て意地悪そうにこう言い放った。

「あらら〜ロア♪!さっき仮想空間の世界でハクローくんに頭撫でられたのが嬉しいのか、顔が赤いぞ〜!」(ニヤニヤクスクス!)

「え…///…あ、あの…ネラ姉さ…!」(モジモジ…プシュ〜!!///)

「へぇ〜!ハクローくんってまさか…やっぱりロリコンだったんだ〜!?///」「…そうなのか!?…ハクロー…お前…ロアは室長の娘なんだぞ…相当だな…」(ひくわ〜ないわ〜…)

「違うってぇ〜の!!…ってー!!ベアさん!!…やっぱりって何だよやっぱりってぇ〜!!??」(指差しビシッ!!)

(…教官!…俺は別にアンタがそれでも構わない!いつまでも尊敬し、これからも慕うよ!)

「アハハハ!冗談だって〜!」「いや!流石にこれは冗談にも限度がありますってベアさーん!」「あはは!!ねっ、ロア!ハクローくん面白いでしょ〜!?」「…ふふ…///」(…クスっ!)

たわいもなく室内には温かい笑い声が聞こえてくる。そして【Campanella】から次の指令がきた。

「オッホン!…では次行ってみよ〜う♪!ついてきて〜!!」(タッタッタ!)

「次は何やるんだろうな。…って…ロア?…なにしてんだ〜?」(グィッ!)「…///」(ギュッ!)「へぇ〜!教官ってロアに気に入られてるんだな!」「あはは!ハクローくんってこう見えて優しいからね〜!…まあさっきはごめんね!」「ほ〜う意外だな。…俺は…あまり好かれないんだな〜…」(ズーン!)

【Hux・row】は【Roar】に腕の裾をもたれつつ、メンバーと談笑しながら長い道を歩いていく。すると、次のフロアに辿り着いた。

「は〜い!次はここで〜す!」

「ん?…!?今度は闘技場か!?」「なかなか広いな〜!導き人のコロシアム並みに広いぞ!」

二人は驚いた。そして二人に次の指示を促す。

「は〜い!じゃあハクローくん!ビルくん!こっちへ来てくれる〜?」

「…はい!」「…お、おう!!」

【Campanella】の指示にて【Hux・row】と【Bill】はコロシアムの中央へ歩み寄る。するとあるモノを手渡される。

「は〜い!ではでは〜♪…じゃあこれをつけていただきま〜す♪!」

「?」「んだ〜これ〜?…ゴーグル?」

二人は、【Campanella】にゴーグル型のデバイス機器を手渡された。するとそれについて説明された。

「ふっふ〜ん!そ・れ・は・ね☆?…じゃじゃ〜ん!VR戦闘シュミレーションゴーグルだよ〜♪!…それをつけて…」

「「…つけて…?」」

「ベアとロランと勝負をしていただきま〜す!!」

「!!」「…!!な、なんだって!」

「そういうこと〜♪」「よろしくな!」

【Campanella】の指示通りに【Beanne】と【Rolan】は【Hux・row】と【Bill】の前に立ちはだかり、ゴーグルを着用し、勝負宣言する。

「二人共、準備はいいかしら〜?」「…お前達の実力を見させてもらう!」

二人は闘志むき出しの表情をしていた様子である。それを見た【Hux・row】と【Bill】はーーー

「…【Bill】…準備しろ!」「…わかった!ベア姉さん!ロラン兄貴!…いくぞ!」

【Hux・row】と【Bill】も二人の決意を見て承諾する。するとそこに【Campanella】が前に来て軽く説明する。  

「ちなみに、さっきのように仮想世界だからここに戻って来ても特にダメージはないからね〜!ではでは張り切っていきましょ〜う!」

ピー…jdvjdfjlfs;skfl;skfkf;7537375793…

ゴーグルからは電子信号の滝が表示されている。暫くすると幻想的な視界が見えてきた。

・・・
・・

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜FF13LRより・Crimson blitz

「…!!…な、何だここ!?」「こ、これって…教会…いや神殿か…?…でも気分がいいな〜!」

二人は気がつき、周りを確認する。そこに立っていたのは、現世の中世ヨーロッパにある神殿のような神聖な場所であった。天井には色鮮やかな神聖な光が差し込まれていた。そしてその前には【Beanne】と【Rolan】の二人が立っており、武器を持っていた。

「ふふ〜ん♪では、はじめましょ〜う!じゃあまずは私とハクローくんからいこっか!!」「お互いに全力でな!」

「…ああ!ここが仮想空間なら思いっきり出来る!!」「…教官!気をつけてな!」

神殿の中はとても静けさだ。そして【Beanne】が先に先手を仕掛けて来た。そして手を翳して武器を呼び寄せ、【Hux・row】に叩きつけた。

ダッ!!

キイィィィン!

「…!!…なっ!?…剣!?…っ…いんや〜…こいつは…!!ははっ!…ベアさん、アンタやっぱおもしれ〜わ!」

「ふふ〜ん♪…いつも言ってるじゃないハクローくん!…君に、私のひ・み・つ教えてあ・げ・るって♡!!」

カーン!

【Beanne】が持っていたのはライフル型の銃剣であり、その剣身は白く輝いており、煌びやかな光を纏った水晶玉と菱形状のダイヤのアクセサリーが装飾されている。そればかりか、【Beanne】の身体の周りには4つの赤・青・緑・黄の球体状の光が宿っている。その様から、火・水・風・土の四大元素が纏っているようにも見える。

「へぇ〜!それがベアさんの能力ってやつか!?…まるでファンタジー系でいう魔法剣士ってやつだな!!」(チャキッ!)

「うふふ、ご名答〜♪私の能力は、火・水・風・土という自然物を細かく観測し、関与して動かしたり、物体を大きくしたりして操る四大元素を司る全能の能力を持ってるの!でも現実世界じゃあ消耗が激しいから普段そんなに制限あって使わないけど…この仮想現実なら思う存分使えるわ!…そ・し・て☆」

キラキラキラ…

「…これは私の愛用のメインウェポン!【審判】の名に説きましてその心は…銃剣【Arbitro】(アルビトーロ)!」(ジャキン!)

ジャキィーーンッッ!!!!

「…ほへぇ〜!なるほどな〜!…それで俺を裁くとでも?」

「ふっふ〜ん大丈夫♡…悪いようにはしないから!!」(ダッ!)

ブンカキカキカキカキカキーーン!!

「……!!」(なっ!?…は、早い!!!な、なんて剣捌きだ…!…【Jeik】とは桁違いの剣劇だ!!)

「ふっふ〜ん♪!…ほらほらぼやーとしてるとやっちゃうぞ〜!☆……Fire!」

ダーーン!

「…!!なっ!?銃剣を爆破!?」

「ふぅ〜♪…風が気持ちいいなぁ〜♪…!!はぁっ!!」

メリィッ!

「ぐほっ!!!」(ヒューーン!)

ドーーーーン!!

【Beanne】は銃剣に備えていた銃口を逆噴射させ、ジェット機のように加速して【Hux・row】の腹部に重い蹴りを叩き込む。あまりの衝撃で身体は吹き飛び、壁に激突した。

ガラガラ……

「ぐっ!……ちぃっ!…流石だな…ベアさん!…結構効いたぜ〜!!」

(ほぉ…ベア。…早速能力を使ったか…)「教官!大丈夫か!?」

「…ああ!問題ない!…そっちがその気なら…俺も全力で…行かせてもらいますか!!」(シャー…)

キーーン…!

「…へぇ〜♪…いきなり抜刀術をね〜!」

「……!!…」

シュッ!!

【Hux・row】は悟りの領域に入った。そして、一気に距離を詰めるかの如き速さで【Beanne】に立ちはだかる。

「そこ!!…!?……へぇ…鞘ときたか!?…とな〜る〜と〜……!?背後ね!」(カランカラン!)

キン!!

「……!!」

「うふふ!残念でした〜♪!…鞘を身代わりにするとはね〜!…で〜も〜?それで終わりなの〜?」

【Beanne】は余裕に後ろからの斬撃を見事にかわし、余裕の表情を見せていた。だが【Hux・row】はここからだと言わんばかりに剣の追撃を始める。

「…まだだ!…はぁっ!!」

《【白狼夜宗流】!(しろうやしゅうりゅう)一式一の型!!》

シャッ!

プスッ!!

「……!!あら…」

「…うぉらぁぁあぁぁああ!!」

ズシャアァァ!!

「……!!」

《【千夜・桜華】!!(せんや・おうか)》

【Hux・row】の重く豪快な技である《千夜・桜華》の三連撃が【Beanne】に襲いかかる。だがそれでも彼女の口には笑みがこぼれていた。その光景を見ていた【Rolan】は何かを考えるかのような素振りを見せ、【Bill】は【Hux・row】の剣劇を見て感動に近い感覚に襲われた。

(ハクロー…まさかベアにダメージを与えるとは…これは…なかなかやるな!)

(…す、すげえ…あれが教官の剣の技か!?Aランクのベア姉さんにダメージを与えるなんて…教官…やっぱり強い男だ!!…【白狼夜宗流】(しろうやしゅうりゅう)か〜!!なんかすげえ強そうな響きの流派だ!!…俺も拳術の名前…何か考えないとな〜!!)(キラキラ!!)

「……!!…う〜…いたた〜!…ふぅ〜ん!それが君の夢の心の中の世界【sognare】で会得した技ってことなんだね〜!…やるじゃん♪」

「…ああ。この流派の名前と技を名付けてくれた三橋三等海佐と、そのきっかけをくれた千夜に感謝しないといけない!」(チャキン!)

「ルーシスおじさんによく似た三橋さんって恩人さんと君の現世での愛人…千夜ちゃんにね〜!…じゃあハクローくんがそう来るのなら、私だって…えへ!………」(…チャキッ!)

「…!!…あいつ!?まさかあれをやる気なのか!?…ビル!!一度避難するのだ!!最悪命に関わるぞ!!」(タッタッタ!)

「え!?…わ、わかったよ!ロラン兄貴!」(タッタッタ!)

【Rolan】は身の危険を感じ【Bill】を早急に避難させる。【Beanne】は今までないくらいの剣幕と闘志を【Hux・row】に向ける。

「覚悟はいいかしら〜♪……………ハクローくん?」(ニコニコ〜♪…………ユラ〜!……キッ!)

……ドドドドドドド……

「…!!」(ゾクッ!)(…な、何だ!?…いつものおちゃらけた明るいベアさんとは…明らかに違う…真剣だ…!何だ…このピリつくような圧倒的なオーラは…何か…来る!)

「…ふふ♪!」

シュン!

「…!!…そこだ!」

ブン!

【Hux・row】は切り上げるがそこに【Beanne】はいない。ソナー能力を発動すると上にいるとわかり、【Hux・row】は上を見上げる。すると【Beanne】はいた。だが持っている銃剣【Arbitro】(アルビトーロ)の周りには、非現実的で衝撃の光景が広がっていた。

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜SAOより・Sacred Swords

「…!!…はっ!?…なっ!?…剣に…!!炎が!?」

ボアアアアアッ!!!!

【Beanne】の持つ銃剣【Arbitro】には、聖火とも呼べるような、混じり気のない純粋な炎を宿しており、【聖炎】と呼べるに相応しい神聖な雰囲気をも醸し出していた。彼女の自慢の髪色のように映える揺らめく煌びやかな焔ノ火は一気に下へと奇襲をかけていく。

「〜♪フレイムウェポンってやつ…!…行くよっ!」

「…!!くっ!」(ゴロゴロ!)

ガシャーン!!

【Beanne】は銃剣【Arbitro】の聖炎の剣身を【Hux・row】目掛けて振り被る。何とか避けたが、剣先は地面に叩きつけられ、地面から轟音が鳴り響き、凄まじく抉れ大きな岩が破片となって飛散し、【Hux・row】に襲いかかる。

「…!?うぉっ!!…危ねえ!!」(ヒョイヒョイ!)

グラグラグラグラ!

「…!!…な、何だ!?…地震!?」

「…うふふ…大地震の後は…何が来るか…君ならわかるよね…気をつけたほうがいいよ、ハクローくん!!」(カッ!!)

地面は大きく揺れ、何か音がした。すると割れた地面から水が溢れ出し、一気に水嵩が増し水流も激流と化し、【Hux・row】の動きを封じる。

「…んなっ!?…ブハッ!くそっ!…ヤバイ!?水の流れが強すぎる!!」(バシャバシャ!)

「…まだだよ…!あっそろそろ来るね!」

「…!?なっ!?渦潮!…!!」

バシャアァァン!!

激流の水流は渦潮と化し【Hux・row】の動きを封じる。【beanne】は風を操り、宙に浮いている。そこでニヤッと笑い、【Hux・row】にこう問いかけた。

「…ねぇ〜ハクローく〜ん♪…現世で和歌山の地で過ごしてたのなら…海で潮を吹く岩…見たことがないかな〜♡?」(ニッ!)

「…!!…おいおいおい!!……!!…うわぁぁあぁぁあ!!」(バシャーーーーー!!)

ヒューーーーン!!

【Hux・row】は天高く、空へ飛ばされる。そこに風の能力を最大限に生かし、銃剣で身体を貫くかのように【Hux・row】を追撃しようとする【Beanne】がいた。

「…これでFinaleだよ…ハクローくん!!」(ジャキ!)

「…くっ!まだだ!…ここぞって時に技の型を考えていたんだよ!!」(シャキン!)

「…!?」

【Hux・row】は剣を抜刀し、【Beanne】に対して反撃の姿勢を見せる。その顔つきに【Beanne】は微笑みを浮かべた。

「…へぇ〜!」

(…だがこいつを決められるか…いや決めてやる!!…マスター…いや空川少尉…!!…アンタの意志をこの技に!!)

《【白狼夜宗流】!(しろうやしゅうりゅう)対空迎撃一式・一の型…!!》

ジャキッ!

《【千夜・鷲空】!!(せんや・わしぞら)》

【Hux・row】は剣の『しとどめ』に手を添え、剣をしっかり持って固定し、姿勢をまっすぐにすると、まるで特攻の如く対空からソナー能力を使って【Beanne】に標的を定め、迎え撃たんとする気持ちで剣先を向ける。そして【Beanne】もそれに対抗するかのように銃剣を突き立てようとする。

「うぉぉぉ!!」

「…ふふ…ホントに面白いね〜ハクローくん♪!…なら私の大技…【Cielo nobile】(シエル・ノービル)の洗礼…受けてみなさい!!…ハァッ!!」(クルクル!!チャッ!!)

《Beanne formula!! Sacred Sword!!(べアンヌ式神聖剣!Ⅰの奥義)【Cielo nobile】(シエル・ノービル)》

ガキン!!

「!!…はぁぁあぁぁああ!!」

「ああああぁぁ!!」

キィィィイイン!!

「!!」「!!」

二人の剣は空高くお互いにぶつかり合って力強くすれ違い、空中から地面に落ちていく。下はまだ水が溜まっており、先に【Hux・row】が入水し、その後に【Beanne】が入水する。すると岸に先に這い上がったのは【Beanne】であり、【Hux・row】は気を失っているのか、水死体のように水の上に浮かんでいた。

「…あららハクローくん!これは大変っと!…ハァッ!」(バッ!)

…ザザーーッ!

【Beanne】は水の能力を使い、波を起こして【Hux・row】を近くの岸まで運び、身体を持ち上げて引き上げる。そしてそのまま優しく抱き寄せる。

「うふふ♡!今回は私の勝ちだね〜♪!…でも楽しかったぞ〜ハクローくん!!…また戦いましょ♡!!」(ギュッ!…二コッ!)

…チュッ♡!

【Beanne】は【Hux・row】の頬にキスをする。心なしか【Hux・row】の頬は赤く染まっている。

「お、お〜!!」(ヘぇ〜!!やっぱ教官とベア姉さんって付き合ってるのか〜!?)「うむ!」(これはいいものが見れたな。青春というやつか!!……だが花男共よ!!……お前らはダメだ!)

決着がついたのか、水は引き上がり、また元の状態に自動的に復旧した。それを見た【Beanne】は、せっかちながらも早速次の試合の準備を進めた。

「は〜い♪…じゃあ次、ビルくんとロラン!…行くよ〜!」

「ビル…全力で来るがいい!」「…ああ!ロラン兄貴!」

両者はお互いに戦う意志を見せている。それを見て【Beanne】は高々と声をあげた。

「ではでは…初めーい!」

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜SAOより・gunland

「…よーし行くぞ!…ハァァッ!」(バチン!)

コォーッ!

「…ほぉ〜ビルよ!……まずは腕から強化したか…なら…」

ギャギン!

「!!ほぉ〜まずはオノか!この拳が折れなかったらいいんだがな!」

「安心しろ。ここは仮想世界だから腕は折れないし、失うことなどはない。それだけ…全力になれる!」(ダン!)

「来た!…うぉぉぉぉっ!!」

ギィィン!!

「…躱したか!」

「うぉらぁあああっっ!!」(ブン!)

バキッ!!

「うぐぅ…!!…ほう。なかなかいい拳だ!…だが…むん!!」

グシャアァァン!!

「よっと!…ハァッ!!…せいっ!空中跳び蹴りだ〜!!」(ヒョイ!トビッ!)

【Rolan】の斧の攻撃を【Bill】はかわし、空高く飛び上がって追撃を開始する。それを【Rolan】は腕でガードするかのように防いでいる。

ゲシッ!!

「…なかなかいい身のこなしをするなビルよ!…思った以上に身体が柔らかいようだな!」(ブン!)

「!!…つつ〜!!…かて〜!!腕が鋼鉄のように硬い!!…何か仕込んでいるのか!?」

「…見せてやろう」

フファ〜ン

「!!…なっ!?盾が出てきた!!…何だそれ!?手品か!?」

【Rolan】の腕から厚さのある鋼鉄製の盾が出てきた。そして自分の能力について説明する。

「俺の能力はステルス能力だ。触ったもの、触れたものを隠すことができる。…無論自分の身体もな…!」

「す、すげえ〜!!…だがそれでも俺は負けない!…教官だってAランクのベア姉さんとあれだけやったんだ!!…俺だって!」

「…ちなみに俺はCランクだ!この俺を倒せないようでは、この先の戦いは険しく、厳しいぞ!」

「わかった!絶対に勝ってみせる!…うぉぉぉ!!」

【Bill】は【Rolan】に対して怯むこともなく、前へ進んでいく。そしてそれを見守る【Beanne】はというとーーー

「二人共熱いね〜!…まあこちらもそうかな〜♪ね〜ハクローくん♡!?…うふふ!♡」(なでなで!)

「…zzz…」

気を失い、眠っていた【Hux・row】の頭を自分の膝を乗せて膝枕をしていた。

「ハァア!(ブン!)」

カン!

「ふん!」(ブン!)

「うぉっ!!…何のこれしき!!」(シュッシュ!)

「…ほう…先ほどよりも蹴りとラッシュが早い…だが…ふん!」

がしっ!!

「…!!なっ!?」

【Rolan】は素早く【Bill】の腕を掴み、思いっきり背負い投げをかけた。

「うぉおらぁぁぁぁ!」

「うわぁぁあ!」

ドーーーン!

「ん〜?あれま、背負い投げをしてクレーターができたようだね〜!こりゃあロランも全力だね〜」

「まっ!あの程度じゃあ〜【Bill】は倒れないな!アイツはああ見えて結構タフだからな〜!」

「ん〜?おや〜♪起きたようだねハクローくん!…どうかな〜?ベアお姉さんの膝枕の寝心地は〜?♪」(ニヤニヤ!)

「ぐ…まだだ」(フラフラ…!)

「お、どうやら【Bill】起き上がるみたいだな〜!!俺もそろそろ起きるか〜!」(グイッ!)

「え〜?ダメ〜♡♪!!行かないでよ〜♡!!」(ギュッギュ〜!)

「いっ!?いだだだだだっ!!こめかみはやめてこめかみはぁ〜〜っ!!」(ツボ押しカンカンカンカ〜ン!!)

「ほう。…ビルよ!まだ立つのか…まあ俺の力はまだこんなものではないがな…」

「…ああ。まだロラン兄貴も本気じゃないだろ!?…俺もだ!…一度やってみたかったんだ…ハァアアア!!」

【Bill】は能力を発動し、身体全体に強化を付加させた。

ググググググ!!

「…!!な、身体全身に効果をつけるのか…!!」

「うぉぉぉ!!…昔からよく読んでたバトル漫画を参考にしてな!…さあ行くぞ!!」

「…よし!…ならば俺も…ふん!」

フッ!

「…き、消えた!?」

ドカッ!!バキッ!!ドゴ!!

「ぐあっ!げはっ!!…ど、どうなってる!?…全く見えないところから…ハッ!」

その時【Bill】は先ほどの【Rolan】の会話を思い出した

『俺の能力はステルス能力だ。触ったもの、触れたものを隠すことができる。…無論自分の身体もな…!』

「…そうか!…そっちがその気なら………!!そこだ!!」(ブン!!)

ドゴォォ!!

🎼Back Ground Music 》》》




♪〜TOTより・遭遇

「!?……グフォッ!!…な、何……だと!?…今の蹴りは…決してまぐれで当てたものではない…ビルよ!…俺の場所が分かったのか!?」

「ああ!!身体全身に肉体強化をしたから、鼻や耳にも効果が出て、嗅覚や聴覚が凄く敏感になって!!ロラン兄貴の正確な位置が教官のような探知する能力みたいにセンサーの役割を果たすようにわかった!!」

「…そうか。…まさかお前…そんな野生動物のような使い方を…!!」

「へぇ〜ビルくんやるじゃあないの♪…流石!あなたが教官として教えた賜物だね〜♪」(ムニッ!♡)(膝枕+胸当て)

「…まあ〜あいつの場合、頭で考えさせるよりも、動物的本能で動かす方が手っ取り早そうだからな〜!」(悟り〜もう慣れた…)

「…そうか。…だが…これはどうかな?」(ポイ!)

シューーーッ!

「!!…これは…に、臭い消し!!」

「さあどうする!?…これでお前の嗅覚は使えない。そして…」

ギュイオオオオーーーン!!

「!!うぅ!!耳が!!」

【Rolan】は甲高い音を全開にして、聴力を封じた。そこから、【Rolan】は強く反撃した。

ベキ!ドゴ!ぺギョン!!

「グアアァ!!…ぐ…くそ…」

嗅覚と聴覚を失い、【Rolan】の居場所がわからず、攻撃を受け止める。それを見計らい、そろそろと言わんばかりに大技を繰り出そうとしていた。

「…さて…そろそろ…!…ぬーーん!」(タン!)

《【Rolan】流斧大技…スカイクエイカー!!》

【Rolan】は空高く飛び、斧を思いっきり地面に振りかぶった。

ダーーーン!!

「ぐぁぁあぁぁあ!!」

「…ビル!…決着をつけるぞ!!」

「!!…まだ俺は…!!負けられない!!…こうなったら全身に蓄積して強化した力を一気にこの拳に放出できないだろうか…おっ!!」

キィイイイン!!

「…!!なっ!?」

「…!…これは…!!」

【Bill】の手から、何やらオーラを纏ったかのように魂のエネルギーが満ち溢れていた。

「…!!ハクローくん見て!?…ビルくんの腕にオーラのような光が…!?」(ギュッ!)

「ああ!…どうやらあいつ…この戦いで確実に自分の能力を更に開花させちまったみたいだ!!」(グイグイ!)

「!!」(そういえば現世で空手をしていた時に先生から聞いた事がある!…人の身体にはまだ隠し持った力…《気功》があると言ってた!じゃあ俺は今、魂の身体だからそれを放出しているからエネルギーが纏って溜まっていると思えばいいのか……あと…この世界で…夢の中で出会った……俺のもう一人の師匠みたいな人から、手解きを受けたんだ!!…よし試してみるか!!!)

「…よし!!……うぉぉぉッ!!!」(グググ…!)

ブオオォン!!

【Bill】の右腕からエネルギーが次々と集まっていく。それを右腕に凝縮されていく。その様子から何かが起こるというのがわかり、周囲はどよめいた。

「!!…まさか、ビル…お前!!」

「これって……まさか!?」

「!!まずい!!…ベアさんずらかるぞ!!ここは危険だ!!」(ガバッ!!)

「きゃん♡!…んもう〜♡///ハクローくんったら強引なんだから〜♡///」(ドキドキ♡)

「うぉぉぉ!!教官!…アンタが【白狼夜宗流】って流派があるのなら…俺は…俺はぁっ…うぉおおおおおっ!!!」

《リュウイチ我流空手拳術!!一の心技!!》

「…ぐっ!!ガードせねば…!!」(ガチャン!!)

「うぉぉぉおおおお!!!!はあああああ!!!」(ブーン!!)

ドゴーーーーン!!!

「!!ぐぁぁぁーーーーーーーー!!」

「…くっ!!」

「ちぃっ!!」

ガラガラガラガラ…

【Bill】の振り上げた拳が地面に叩きつけられ、周囲には凄まじい衝撃波が生じ、地響きを起こしていく内に、周りの室内は瓦礫になっていた。その様子に【Bill】はとても驚いた。そして言おうとしていた技名を言い放ったあと、そのまま倒れ伏せた。

《白虎剛気拳(びゃっこごうきけん)!!!》

「…これが!…俺…リュウイチの…力だっ!!!…………っ…」(フラ…)

バタン!!

「…ゲホ…ゲホ…大したものだ…ビルよ!…本当に漫画に出てくるような技を出してきたな…本当に面白い…やつだ………」(フラ…)

バタン!

「あらら…二人共気絶したね…」「そのようだな…だけど見てみろよ!…二人共、いい顔してるぞ!」

「…戻るか!」「そだね〜!じゃあログアウトで終了と!」

二人の戦いは終結した。両者はとても笑顔で清々しい顔をしていた。

・・・
・・



B. いいえ


《Capitolo・3》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜FF7REMAKEより・メインテーマ

「…ハッ!…う〜ん終わった!」「教官!俺はやったぞ!…自分の技…ついに開発したよ!!」「ふっふ!あ〜楽しかった!」「ビルよ…お前は大したものだ…!!今後共に期待する!」

パチパチパチ!

4人は元の現実に戻り、【Campanella】と【Rour】が激励の握手で迎えてくれた。

「みんなお疲れ様〜♪!!無事に帰ってきたようだね〜♪」「…お疲れ…様です!!」

「ネラ参謀、ありがとうございます!…ロアもありがとな!」「ありがとうございます!」「今日は何か奢ってよね〜ネラ〜!!何だかお腹が空いちゃってさ〜♪」「そうだな…俺も久しぶりに食べたい気分だ!」

「はいはい!…ってほらロアも!愛しのハクローくんが見てるぞ〜!」「…///」(コクッ!)

(…やっぱロアってオロアと違ってシャイだな…)

その後、俺と【Bill】はベアさんとネラ参謀についていき、オフィスの中を案内してくれた。【Rolan】はギルド部署で留守番らしい。一人で大丈夫かと言われたが特に問題はないと言い、そのまま勤務に戻っていった。そろそろメンバーが帰ってきて騒がしくなるだろうからネラ参謀とベア、そしてロアに会社内を案内してもらえということで、いろいろ見学した。…ロアは相変わらず俺の裾を持ちながらついてくる為、歩幅を合わせてあげた。そして驚いたのは室内の風景を見て思ったがビルの材質はどうやら現実のコンクリートではない未知の物質で構築されていることがわかり、技術の発展は目覚しいようにも感じた。そして案内されていくうちに、陽が傾いてきたようだーーー

「ん〜どう?大体わかった?」

「ああ。やっぱこの【Paradiso】って世界は…技術の発達がすげえ世界だとそう感じるよ!」(グイッ!)「…そうですか」(ギュッ!)「…教官!俺、やっぱりワクワクする!」(キラキラ!)「あはは!ビルくんたら〜!…まあ童心に戻るのもいい事だよね〜♪」

「ではでは元に戻りましょ〜!ちょっと話したいことがあるからさ!」

【Agente】の部署へと戻り、【Campanella】は【Hux・row】と【Bill】【Beanne】【Rolan】に対し、このように報告する。

「は〜い!今日で一日が終了しました〜!それでは早速あなたたちに報告したいことがありま〜す!」

「は、はい!」「なんでしょうか…ネラさん?」「ネラ?一体何〜?」「何なのだ?リーダー?」

【Campanella】は少し深刻ではあるが、このように二人に述べた。

「ではまず今日のあなたたちの戦闘能力は申し分はありません!これからあなた達は私達【Agente】(エージェント)のギルドチームとして勤めていただきます!これからも仲良くしていきましょ〜う!♪」

「…は、はい!」「お、おう」「良かったね二人共!」「うむ!」

「そ・こ・で☆君たちに早速、ルーシス兄さんから電報兼指令書だよ〜!さあお仕事お仕事〜!渡しておくね〜♪」

「な…!?もう!?」「早いな〜!んでどんな内容だ?」「ほう、どれどれ〜?」「どんな内容だ?」

二人は【Lu-cis・ H】室長の指令書の中身を確認する。そこにはターゲットと盗むべき証拠、そしてどこの場所なのかが記されていた。


🎼Back Ground Music 》》》



♪〜ジョーカーゲームより・機関

Information related to the black market trafficking organization has been sent to Mr. Dyle, the owner of the millionaire's house "dail" in the civic area of E Island. I want Hakuro, Bill, Bear, and Roan to infiltrate the Dyle House, grab definitive evidence, and safely bring it back to "RP Company" and return. Of course, if Dyle devours someone just for his own desires, he may use force, thinking for the relief of others. I sincerely pray for your safety!

(E島の市民街の大富豪の家「Dail」(ダイル)邸の主、ダイル氏に闇市の人身売買組織との関わりのある情報が流れてきた。ハクローくん、ビルくん、ベア、ロアンの四人でダイル邸に潜入し、決定的な証拠を掴み、無事に【R・P】社へと持ち帰り、帰還してほしい。無論もしダイルが自分の欲の為だけに誰かを貪り付くようであれば、人の救済のためにと考え、武力行使をしても構わない。君達の安全を心から祈っているよ!)


「いよいよ指令だな!…で、これいつからなんだ?何も日付が書かれていない」

「ネラ?日付は?」

「うん!聞いたけど、今日から2日後に出発だよ!今日はまだ6月18日だから、出発は20日だね!」

「…了解した!」「了解!」「分かった!ネラ、ありがとね!」(ダイル邸か。…確かにあの街…【Velkana】は前に行った時…なんか怪しい匂いがしたね〜…おそらく人身売買以外にも…何かもう一つ関わりがあるわね…)「…分かった」(ダイル邸…確か顔が良くてスタイルの良い短めのスカートのメイドがたくさんいたんだよな…///)

【Hux・row】と【Bill】の二人は元気よく挨拶した。【Beanne】はダイル邸や【Velkana】の町の裏情報についていろいろ考えていた。【Rolan】はダイル邸のメイドのロマンについて妄想を膨らませていた。そして【Campanella】は提案をもう一つ聞いていたようで何故かニヤニヤしていた。

「そして二人にお待ちかねの情報だよ〜♪!…あなた達の教育係を決めました〜!…そ・し・て♡…まだ君たちのランクでは家も持てないから、今日からルームシェアとしてその人と一緒にこれから屋根の下で住んでいただきま〜す!」

「…え?」「誰なんだろうな〜?」

「ではでは〜!まずはハクローくんは〜♪デロデロデン!!…これからはベアの家で居候生活して一緒に寝てもらいま〜す♪!!そしてビルくんはロランと!二人共、引き続き二人の世話をよろしくね〜☆!」

「…は?…マジかよ。…ま〜た苦労が続くな…」(頭押さえ…)

(きょ!?教官!?…やっぱりベア姉さんと付き合ってるんだな…)

「キャ〜!!///やた〜♡!!///これからも一緒に過ごせるね〜ハクローく〜ん!♡♡///」(キャー♡ギュー!!)

「ちょ、ちょっとベアさん!!///熱苦しいっての!!///つか離れてくれ!!///」(グイグイ!)

「教官!!お幸せにだな!」「ベア!良いパートナーが見つかって良かったな!」

「【Bill】!!俺はまだ何もベアさんとは進んでいない!!いらん誤解を作るな!!それにロランも悪のりするな!!」

【Hux・row】は【Beanne】のイメージを自分の母親みたいなポジションと思うことにした。よく現世でも母の過保護が過剰であった為、もう金輪際【Beanne】を異性として見ないようにしようと心から決めた。

「さて、ではでは〜♪今日はお勤めご苦労様様で〜す!これから二人の新入歓迎も兼ねて盛り上がっていきましょう〜♪」

「お〜めしか!」「腹減っているかは分からないけど、やっぱり食べたいよな!」「今日は食べまくるぞ〜」「よしきた!」

・・・
・・


その後、【R・P】社内にあるレストランにて披露宴舞台のある場所を選び、この日は【Campanella】が幹事を引き受け、【Beanne】【Rolan】【Rour】、その他の配下の部下が集まり、【Hux・row】と【Bill】を快くもてなしてくれた。

「じゃ!みなさんカンパ〜い!!」

「「「「「カンパ〜い」」」」」

「ねぇねぇ〜ハクローくん!…アレやってよあ〜れ!」

「ん?あれ?」

【Campanella】が、何か提案をするかのように【Hux・row】に問いかけた。

「だってさ〜!ウチの部署ってスパイみたいなもんじゃん!それに同じ【現世人】のハクローくんなら洋画をよく観てたって言ってたし、《007(ゼロゼロセブン)》知ってるでしょ!?あれやってよ〜!」

「私も見てみた〜い♪!!」(ウキウキ♪)

「…///」(コクコク!)

「教官!!俺も見てみたい!」

「うむ、《007》といえば《アストン・マーティン》という名のイギリス車が有名。…男のロマンだ!!…是非やってくれ!!」

「な、何でだよ!?俺嫌だよ!…それに空の鉄砲なんかないだろ!?」

「…あの…ハクロー…さん…これ!」

スッ!!

【Roar】は好都合にも空のエアガンを所持しており、それを【Hux・row】に見せ、期待の眼差しを向ける──────

「……っ///」(ジィーー!!キラキラ!!)

「な…何で好都合に、空のエアガン。……ロア。…別に持ってこなくても…!!」

プルプル……

「うぅ…グス。……嫌…なんですか?…私…悪い子…ですか?……ハクローさん…私の…こと…嫌いなん…ですか?///」(うるうる…上目使い!)

ざわ…ざわ…… 

おいあいつ、やりやがったぞ…! ああ、我らが室長の娘を泣かせた…… 泣かした…! 泣かした…! 泣かした…! 泣かした…!

「!?」

どうやら【Hux・row】は室長の娘を泣かしたとして、【R・P】社ギルドの者達から早速吊し上げにされそうなムードになっていた。その空気を何とかしようと、一丸となって宣言した──────

「!!…あ〜もう分かったよ!もうこうなりゃあやってやんよ!!歴代ボンド達が《嫉妬》するくらいスタイリッシュに決めてやんよ!!」

ワーッ!!ワーッ!!ワーッ!! 

よ〜しよく言った!! いーぞいーぞ銀髪! それでこそ現世人! よっノリが良いわ〜♡

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜007より・The Name’s Bond

〜テーレッテ!テーレッテテレッレーレ♪

◯ ◯
    ◯ ◯
        ◯ ◯
            ◯ ◯
                ◯ ◯

〜ンデ〜ンデ〜ンデ〜ンデ〜ン〜

   (スタッ!)(スタッ!)(スタッ!)         
       ◯     ◯     ◯


〜ベンベラ〜ベンベンベンベンベン〜           


    パーーーン!!(決めポーズ!!)

      ◎
       ◉
        ◯      
     
〜ベンベラ〜ベンベンベンベンベン〜  
     ◯

〜テーレッレレーッテッテー!テーレーレレレレーー…♪

・・・
・・



🎼Back Ground Music 》》》



♪〜天気の子より・家族の時間

「あ〜っははは!マジうけるんですけど〜!?アハハ!!…いや〜ハクローくんはここ【Agente】(エージェント)…!いや、【Paradiso】の世界初の《ジェームズ・ボンド》だね〜♪うん!期待してるよ〜!」(ゲラゲラ!)

ア〜ッハハハハハハハ!!!

「…もうやらん!!///…もうやらないぞ俺は!!///…こればかりは死んだ後の世界と言えど、ボンドを愚弄する風評被害に近いっての!はぁ…死にたい…///」

「あ〜ちなみにもうルーシス兄さんに知れ渡ってるみたいだよ〜!『なかなか面白いものを見させてもらった。我々にはそんな娯楽がなかったから、是非時間が出来たら《007》について色々語り合いたい!話を聞かせてもらいたい!』だってさ〜あはは!!」

「…さすがにあの人の顔の前ではそんなことを喋る勇気がないっての!!」

【Hux・row】はとても疲れた様子であった。そんな時、【Roar】が飲み物を持ってきてくれたようだ。

カランカラン…

「お疲れ様です。…ハクロー…さん///…これ飲んで…元気出してください///…っ!……あの…さっきの…とてもカッコ良かった…です…!///」

「…ありがとな、ロア」(なでなで)

「…///」(やっぱりこの人の手…暖かい…です。まるでお父さんみたいな手です。最初ハクローさん…赤頭巾のオオカミみたいな顔をしていて。……怖かったけど。……本当はとっても優しくて…何だかそばにいると…すごく…安心します///)

【Hux・row】は【Roar】の頭を撫でる。そして、安心感を覚えたのか隣にちょこんと座り込む。それを見たのか、【Rolan】【Bill】【Beanne】が仲睦まじい光景を見てこう喋った。

「だが、こうしてハクローとロアが並ぶと、何だか兄妹みたいに見えるものだ…」

「そうだな〜!教官も髪が銀髪だから、なんかそう見える!」

「よかったね〜ロア〜♪!今日から良いお兄さんができて〜!!ベアお姉さんは嬉しいぞ〜♪!」

「…はい…///」(ギュッ!)

「……っ!」(グビグビ!)(……千夜もマスターの孫と接している時も…こんな気持ちだったのかもな。…何だか分かった気がする。)

【Hux・row】はこの日、【Agente】としての道を歩むこととなった。そして今日の日を快く迎えてくれた部署の者達に感謝しなくてはいけないと心に誓った。

・・・

その後、宴も無事に終わり、【Hux・row】は【Beanne】と一緒に。【Bill】は【Rolan】と一緒に帰路へと歩いていた。

コツン…コツン…

「…へぇ〜!ロラン兄貴って現世では《落合六斗(おちあいろくと)》って名前か〜!なんか漫画に出てきそうな名前だ!」

「そうだろ、ビルよ!俺もなかなかに気に入っていてな〜!当時は25歳でな〜!今から約5年程も前にな、通勤中に交通事故で亡くなってしまってこの通りだ…!だがそれでも【Paradiso】に来てお前達とこうして喋って過ごすことができるのだ…はっは!本当に何が起こるかわからんな〜!」

「…ロラン…結構酔ってるな…」「まあだいぶ盛り上がっていたからね〜♪…まあハクローくんは飲んでいないからちょっと残念〜♪…酔った勢いでハクローくんとあんなこ…」

「あ〜ハイハイ。それは別の人にしてくださいな。…なんかベアさん見てると俺の母さん思い出してしまうからどうしても異性として見れないんだよな〜…」

「え〜!ひ〜ど〜い〜!ちゃんと恋愛感情として私のこと見てよ〜!!///」(ギュ〜!)

「…く、苦しいってベアさん!」(やれやれ…)

「教官!俺はベア姉さんとの恋路、応援するぞ!」「俺も同じだ!ベアの事、恋人として頼んだぞ!」

「お前ら二人は少し自重しろ!!言いたい放題言いやがってぇ〜!!」(指ビシッ!)

「ふっふ〜ん!♡」

その後、【Bill】とロランの二人と別れ、俺はベアさんと一緒にベアさんの所有している家へと居候?としての生活が始まった。

・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・4》
※《性的描写》あり。苦手な方は閲覧を控えてください!!
続きを読みますか?




〜【Paradiso】歴:2000年・6/19・夜方【D島】【CronoSt】(クロノスト)居住区【Beanne】の家・風呂場〜

ザッバーーーッ!

「…はぁ〜!…いよいよ明日から任務開始か〜!……俺は無事にやっていけるだろうかね〜……」

「ハクローくんなら大丈夫でしょ〜♪!…期待してるね!」

「…!?」

【Hux・row】は隣から声が聞こえたので方向を向く。そこには上半身タオルを巻いていた【Beanne】がいた。そして当たり前のように【Hux・row】の隣に来ては肩に擦り寄ってくる。

「…ベアさん、何で平然と入ってきてんですかっ!?///…まあちゃんとタオル巻いているからいいけど…でもよりにもよって混浴かよ…///」

「ふっふ〜ん!♪そりゃあ君の教育係をネラに任されたからね〜!」

「……///」(…はぁ〜気が重たいわ〜…いやもう慣れよ。これも鍛錬だ!)

〜入浴後〜

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜ジョーカーゲームより・結城

「…よ〜しとりあえずはこんなものか!…さて…明日のターゲットについて目を通しておくか…」

【Hux・row】は入浴後、明日の準備を終えるとミルクを置いて【Beanne】から渡された明日のターゲットとなる【dail】について資料を並べて調べてみた。


"Dail" Utopian. Age is 50s. The feature is a blonde mohawk with an obese system. Gender is male and rank is S.
(【Dail】『ダイル』ユートピア人。年齢は50代。特徴は肥満体系の金髪のモヒカン。性別は男性でランク階級はS。)

At first, he lived like a slave as a human trafficker, was taken over by a livestock farmer, was founded based on the experience of painful underlaying, and after raising the rank, he gained huge wealth and is now a citizen of E island. He is a powerful person who can easily control the sheriffs and soldiers of the city that controls the city of Velkana.
(最初は人身売買として奴隷のように生活し、畜産農家を営む人から引き取られ、辛い下積みの経験を元に創業し、ランクを上げては成り上がり後に巨万の富を得て現在はE島の市民街【Velkana】(ヴェルカナ)の街を牛耳る。街の保安官や兵隊をもいとも簡単に操る権力者である。)

He wondered if he could use it for someone because of his huge wealth, and based on his experience of having a hard time in the past, he often took an orphanage or a woman who lost his place and invited him to his mansion, a housekeeper and maid. Hire as.
(彼は巨万の富から誰かのために使えないかと考え、昔自分が苦労したことの経験を元に孤児院や、居場所をなくした女性をよく引き取っては自分の屋敷に招き入れ、家政婦兼メイドとして雇う。)

However, in recent years, the disappearance of a housekeeper and maid who was hired to take advantage of his excellence has become conspicuous.
(だがここ近年になり、その優秀と乗じて雇われた家政婦兼メイドが失踪する事件が目立つようになった。)

The knight guild members of [RP] rigorously cross-examined one of the trafficking organizations, and the testimony stated that the person who took the maid high was "dail".
(【R・P社】の騎士ギルドメンバーは人身売買組織の一人を厳しく尋問し、証言からはメイドを高く引き取った相手を【dail】『ダイル』であるという証言が出た。)

There is also a connection with the True Utopian Creator Corps, and the possibility of dyeing weapons, weapons, and medicines to enjoy pleasure has emerged.
(他にも真・ユートピア創造士隊との繋がりがあり、武器や兵器、また快楽を味わう薬をも手に染めている可能性も浮上した。)

・・・
・・





「…ホコリを叩いて掘り返してみれば…色々闇が見えてきそうだな…」

「…大抵悪どい権力者ってのは、巨万の富を得て権力に屈してしまったら碌な考えを思いつかないものだよ〜!…はい♪!」

【Beanne】はビスケットを持ってきて一緒になって資料に目を通してくれていた。【Hux・row】はお礼を言って、また資料に目を配る。

「ありがとな、ベアさん!…どれどれ…」

「ハクローくんって仕事熱心だね〜♪まああまり遅くまで見ないでよ〜!明日は早いんだから〜!」

「…そうだな!…ベアさん…明日から指令実行なのに、やっぱ落ち着いてるな」

「まあね〜♪それだけの場数を踏んだからかな〜!でもね…私だって…時に敵に捕まってね…私の身体を拘束しては…鞭で好きたい放題虐められてね…それはどんどん深い…」

「あ〜ハイハイ分かった分かった。オチが読めるけど、そうやって相手のなすがままにさせて気を失うフリをして能力を使って脱出したと…」(割と最近の話か…)

「ちぇ〜っ!当たりだよ〜!も〜う!それ以降の話も聞いてよ〜!」(ブーブー!)

「…教育上そんな表現はよろしくありません!!…さて寝るか。さすがに今日は疲れたよ」

【Hux・row】はそう言ってミルクを一気飲みし、歯を磨いてベットに横になった。それを見てすかさず、【Beanne】は隣に添い寝をし、抱き枕のように身体を密着させる。

ダキッ♡!!

「ふっふ〜んやっぱりあったかいね〜ハクローくんの身体〜!♡」

「いやだから暑苦しいっての!!///…も〜うベアさん!いいかげん離れてくれ!!」

「うふふ!♡ダ〜メだ〜よ〜♪!」

あはははは!

二人はたわいも無いやり取りをしつつ、明日に備え眠りにつく。だが事態はより深刻な時が進んでおり、目的の街では今、闇の深い連中が暗躍している事実を、明日訪れた4人のメンバーは少しずつ知ることとなるーーー

・・・
・・


〜 【E島】市民街【Velkana】内のある飲食店〜

「なぁ〜知ってるかぁ〜?【Dail】氏の噂…?」

「ああ、雇っているメイドさん。…何も言わず、突然いなくなったよな〜!あの子すげえ愛想良くてここの奉仕活動とかもよく手伝ってくれたのにな〜…」

「……何でも闇市に存在する人身売買ギルドとかに高くメイドを売ってるという噂もよく聞くらしいぜ!」

「マジかよ…ホワイトカラーで愛想良く自慢の権力者のフリしてそんな悪どいことをな〜…」

「…そろそろ出るか。夜も遅い」

「そうだな…」

スタッスタッスタッ…!

「………」

pppppp!

【???】(こちら、【Dail】様の名誉を冒涜する不届き者を発見しました。場所は…)

【???】(…了解した。見つけ次第…)

・・・
・・


〜 【E島】・【Velkana】の市民街・【dail】邸〜

「【Linea】(リーネア)!もう上がる時間が来ましたよ」

「あ、はい!【Stera】(ステラ)さん!…いつもありがとうございます!」(ぺこり!)

【Linea】は【dail】邸のメイドとして雇われていた。服装は丈が短いミニスカートの長さに近いメイド服を着ており、白のガーターベルトを着用している。ランクは奉仕活動をするもFランクのままで過ごしていた。話しかけられたのは同じ服装をしていた先輩メイドの【Stera】(ステラ)であり、彼女はユートピア人。年齢は20代中ばの金髪で紫色の猫目が特徴のメイドである。

「いえいえ。……ではお先にお部屋に戻っていて下さいね。私はこれから【Dail】様の元へ今日の結果を報告に行きますので…」

「わかりました!…では私はお部屋に戻っています!…ではお先に失礼いたしますね!…また明日もよろしくお願いします!」(フリフリ!)

タッタッタ…!

「…ふふっ!【Linea】いえ…リーネって本当に健気な子ですね!…でも……あなただけは…どうか…!!……っ!!」(スタスタ…)

…コンコンコン!

「【Dail】様、【Stera】でございます」

入りたまえ…

「失礼します。…今日の報告をお知らせに来ました……」

・・・

「以上です。」

「…うむ…ご苦労だ…そして…お前はつくづく私の為に尽くしてくれたようだ…!!だが結局ノルマは達成できなかったようだな!」

「そ!?…それは……」

「この代償は重いぞ!?……そうだなぁ〜♪…!!文字通り…身体で支払うと!…それをお前に対し…グフフ…!」(ニヤァ〜!)

「!!…っ…いやっ!…!?」(ガシッ!)

「【Stera】よ。……今更往生際が悪いぞ!!…大人しく、自分の身を…私に捧げるのだ!!!!」(クワッ!)

「っ…!!いやーーー!!」(ダッ…!)

シュルル! バチン!!

「…!?…ああっ!!…う!…うぅ…!!…う、動け…ない…!…くっ!…ううっ…!!」(ギリギリ!ジタバタ!)

【Stera】(ステラ)はどこからか突然、空間内に麻縄が出現し、胸部や太ももを強く強調され、身体全身を縛られ拘束される。その様は蜘蛛の巣に捕まった虫のように宙に浮いたように見立てられていた。【Stera】は必死にもがくがびくともしない。そして、【Dail】は笑いながらこのように話した。

「…ふふふ…おお美しい…!!なんて美しいのだ〜【Stera】!!はっはっは!!…お前の能力は本当に大したものだ…さすがは現世では《緊縛師》という職業で活躍したのは伊達ではなかったようだな〜【Jeil】(ジェイル)よ!!今回はお前に特別報酬を約束しよう!」

「ハッ!…まさか私めのような能力がこんなところであなた様の役に立つとは…私も力を奮った甲斐がありました……【Dail】様!…それではどうぞごゆっくり…今日の夜をお楽しみください……!!ふん!」

シュルル!!

「…!ああっ!!…くっ…!!」(シュルル!!)

【Jeil】は能力を使う。それは、掌から麻縄を召喚し、意のままに操る能力を持っていた様子である。マリオネットの如く、麻縄で拘束し、豊満な女性の裸体を官能的に締め上げ、色欲の限りを尽くし、弄ぶかのように【Stera】を【Dail】のベットのある部屋に身体を誘導させ、決して逃げられないように四方八方に身体を縛り上げた。それを見てテンションの上がった【Dail】は、早速ベットに大怪盗の如くダイブし、縛られた状態の【Stera】の身体を心ゆくまで堪能しようと迫っていた。

「クックック!さあ〜今日は共に甘い夜を過ごそうか〜?【Stera】よ!!…どれ、まずは…その豊満なところから…そして最後に…お前の秘めたところをジックリと堪能するかの〜♪…グフフ!!」(ニタァ〜!)

チュっ…ぺろ…サワサワ♡…レロレロレロレロ…

「…!!…!?あ…ああっ♡!!///…いゃ…ん♡!?ん!んん〜〜っ!!///」(いっ!…いやゃぁ!!…やめっ…!!…クッ…!リーネ!!…あなただけは…どうか無事に…!!…ああっ!…だ…だめ…いやっ!…そんなとこ…触らないで!…くっ!…気持ち…よく…なんか!…!こんな…こと…で…あ…ああぁぁ…っ!!……いやっ…!!…いやあぁぁぁーーーっ!!…うっ!…う!…あ!…ぅぅ…グスッ…ッ!…だ…誰か!……誰…か!!…助け…!!……んんぅ!!!!)(ポタポタ!)

【Stera】は縄で拘束されたまま、涙を出しながら【Dail】に身体をなすがままにされてしまい、二人の夜は深く、心なしか【Stera】の豊満な身体に絡みついた麻縄は更に強く絡まっていくーーー

・・・
・・


〜【E島】市民街【Velkana】の路地裏〜

「…終わったか?」

「ああ。この無法者達がレストランで【Dail】様の非礼ともなる言葉を吐いた。我々はこの街の兵隊として潔白の証と同時に、完全なるユートピアの世界を実現しようと目指している【真・ユートピア創造士隊】の者達の責務に従い、全うしたまでだ!…また見せしめに、二度と非礼の言えないようにするか。…さて…【Varisk】の闇騎士…【Makiras】(マキラス)様へ報告に行くぞ!」

「「「「「はっ!!」」」」」

コツン…コツン…コツン…

【Dail】が従えている街の兵隊は、速やかに主の非礼を告げた住民を躊躇無く闇に葬った。その現場を見届けていた者達がいた。そこには、グレーのフード付きのコートを羽織っていた者、紫を基調としたギラついた服を着た者、紳士服に身を包んだ者がそれぞれ何かを語り明かしていた様子である。

「…どうやら今回の仕事はここまでのようだな。……?通知か。……そうか。…あの主…遂にメイド弄りを始めたようだな…」

「はぁ…【Jeil】の奴よぉ〜!…俺と同じ【現世人】のくせしてまた趣味の悪いことしやがるぜ〜!…ほんと、懲りないよなぁ〜!お陰で折角のメイドとしての商品価値が下がるんだよ…あんなことされたら!」

「ふむ。…愚か故の愚行と言えば宜しいのでしょうか。……それが哀れにも彼の生きがいの一つなのでしょうね。……では、皆さん。…もう今日でここ【Velkana】(ベルカナ)での任務も最後のようです。……【Capo】の指示通り、仲間と合流する為に、次の島へと出向くとしましょうか……」

タッタッタッ…

・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・5》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜TOXより・異文明都市

〜次の日の朝【CronoSt】(クロノスト)居住区【Beanne】の家〜

バッパバラバ〜♪

「…ん?う〜ん、よし6時だ!!」

「おっ!ハクローくん!おはよ〜♪!」

「…おう、ベアさんもおはよ〜………その格好だとシャワー浴びたのか…俺もそうするか。ん〜っ……」(ま〜た下着姿だよ、この人…)

「おおっ!?…ふふ〜ん♪!……とうとう私の色仕掛けに動じず、何も言わなくなったか〜!?…あ〜っはぁ〜ん♡ベアお姉さんはすっごく寂しいなぁ〜♪」(セクシーポ〜ッズ♡!)

「任務前に風邪引かれたら困るんで、早く服着てください!!」

バタン!

「(・ー・)」

「はぁ〜……着替えるか〜!!あ、そうだ〜!」

・・・

「ふぃ〜さっぱりした〜!ん?おおっ!?…また新しい服か!?」

シャワーを浴び終わった【Hux・row】は畳まれていた新しい服に目を通した。それはどうやらスーツであり、上はデジタル迷彩のジャケット、下はベージュカラーのチノパンであり、現世でいう《キレイめカジュアル》が目的のファッションであった。

「……今度はデジタル迷彩のスーツ。…まあ幸いにも上だけか。…まあネイビーだし、服とかは特に気にはしないけど…なんつーセンスだよ…」

ゴソゴソ……ガチャッ!!

「ベアさん…出ました…!?おおっ!!」

「あ〜っ!ハクローくん!終わった〜?」

「ああ!…へえ〜ベアさん、今度は《キャリアウーマン》ってやつか?…見違えた!下はスカートではなくパンツなんだな〜!結構新鮮だ!」

「ふふ〜ん♪…まあね〜!でもさ!ハクローくんもいいじゃ〜ん!その柄、意外とスーツにも合うとはこれまた…!でも…ど〜う私の服ぅ〜?これでハクローくんも惚れ直して私の美貌にメロメ〜ロ……♡…んぅ〜?」(くねくね〜!♡)

「あ〜【Wear.CR】(ウェア・クリエイティブ)!!…ってなんだかんだ便利だよな〜!現世にも一台欲しいわ〜マジで!…!?…だあぁ〜!!い、いででで!ギブギブ!!!」(頭のツボ押しカンカンカンカ〜ン!)

「ふっふ〜ん!♪私の美貌に照れ隠しして【Wear.CR】に逃げないでよ〜!♡」(ムニッ!♡ギューー!)

朝からイザコザがあったが朝ご飯を食べ、荷物を持って戸締りをし【R・P社】へ向かう。するとそこに【Bill】と【Rolan】が待ち構えていた。

「あっ!教官!おはよう!!おおっ!?今日はスーツか〜!!決まってるう〜!!」「うんむ!またデジタル迷彩だとはな!似合うぞハクローよ!!」

「おう。…お前達は、そのままだな」「まあミリタリーチックだからいいっしょ!…さーてと行きますか!そこの貨物車両に乗ってよ!」

ブロロロロロ……!!!

「ん?おおっ!…まさかあの車の後部座席にかよ!?」「そだよ〜♪」「まあ…確かにバレないとは思うけど…暑そうだ!!」「入ってみればわかるぞビル!!意外と中は快適だ!」

二人は、【Beanne】【Rolan】に言われるがまま中に入った。するとそこには大きなモニターがあり、壁際にはソファーがあった。どうやら軍事用の輸送車のような間取りの車内であり、キャンピングカーにも使える仕様でもあった。

バタン!!

「ほへ〜!…確かに広いな〜!」「ここで泊まるのか?ベア姉さん?」「いやいや!ちゃんと【Velkana】(ベルカナ)の町中にもアジトがあるから心配しないでよ!」「そこは秘密基地みたいで面白く…男のロマンが詰まってるのだ!」

4人は集合し、その貨物車両に乗り込んだ。すると、車両の無音のエンジンがかかり、いよいよ出発の時が来た。

キーーーーン!

「へぇ〜っ!!これも無音エンジン搭載してんのかよ!?マジでSF映画だな!」「すげえぇ〜!!かなり静かに運転してる!!」「うふふ!二人共はしゃいでるね〜!」「無理もないさ!俺も昔そうだったのだからな!!」

現在特に異常もなく、運転は続行されている。しかしモニターから急に通信が入った。

〜♪

「!?」「な、なんだ!?」「これは、内部着信だね〜!」「【R・P】社からのようだ。…一体何が!?」

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜PSYCHO-PASSより・公安局着信音

一同は慌てる。するとモニターから、見慣れている人物の顔が映し出されたーーー

「君達。…無事に乗っているか?」

「!?…ルーシス室長!?」「し、室長!?」「ルーシスおじさん!?」「室長!!」

モニターに映ったのは【Lu-cis・ H】であった。しかしその顔は少し焦りを感じていた表情をしていた。すると本題を告げた。

「君達の任務中に水を差すようではあるが報告させてもらうよ。……実は…今朝からロアの姿が見えないんだ!」

「!!」「えっ!?ロアが!!」「ええっ!?…ルーシスおじさん!…それ本当なの!?」「なんだと!?」

4人は驚いた。だがそれを更に驚かせる展開が一同に待ち受けていたーーー

ガチャン!

「!!…なっ!?」「えっ!?」「!!!!」「あら〜!」「お、お前は…!?」

「ん…?…あれ?…みんな…どうしたん…ですか?それに…ここ…どこ……ですか?」(首かしげ?)

ろ…ろ…!!

ロアああああああああ!!!

様々な野望や危険や色欲が取り巻く恐怖政治の【E島】市民街【Velkana】(ベルカナ)ーーー【Agente】(エージェント)のチーム達は任務へ向けて旅立つーーー










《To Be Continued…→》
 
 
 

 
 
 


第13話:【R・P】社(追憶と命題)ギルド 実力テスト編
完読クリア!!



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A. はい 
B. いいえ