🎼Back Ground Music 》》》
In a prejudiced social environment, only a limited number of people can express their calm opinions. On the contrary, most people can't even have an opinion.
(偏見のある社会環境で、冷静な意見を述べられる人は限られている。それどころか、意見を持つことさえ出来ない人がほとんどだ。)
I am confident in any condition. God never rolls the dice.
(どんな条件であれ、私には確信がある。神は絶対にサイコロを振らない。)
Albert Einstein
(アルベルト・アインシュタイン)
※麻薬の効能は、自分の人生を確実に破壊します!…麻薬!ダメ!ゼッタイ!!
♪〜ダブルフェイスより・メインテーマ【Piano】
〜愛知県・名古屋市
「……今日も曇りか。…あの連中への追い上げの時期だというのに…雨が降るかもな…」
霧矢豹策───────25歳はマンションの一室のベランダで外の景色を見ながら、上はテーラードジャケット、中はドット柄の白ワイシャツ、ネクタイはループタイ、下はお気に入りのジーンズで曇天の曇り空を見上げていた。そしてある刑事ドラマのピアノの曲を流しながら、自分の仕事リストが映し出されていたスマホ画面を確認していた───────
「…何で麻薬は無くならないんだろうな。……天野。…お前はあの事件の後…今一体…どこで何をしてるんだ?…元気にしてるのか?」
ピンポーン!
「……?」
「こんにちは〜!…宅配便です!」
玄関から宅配業者の声が聞こえたため、豹策は玄関に向かう。そして玄関の窓を覗き込む。すると、青年の宅配業者が立っていることに気づく。確かだと安心し、そのまま荷物を受け取ろうと玄関の扉を開けた。
「…はい」
「こちらにサインいいですか?」
「………」
カキカキ…
「どうもありがとうございました〜!」
バタン!
「……母さんからか。……野菜。…またイタリアンでもして消化するか。……?…何だ?…同窓会…」
豹策が見たのは、親が畑で作っている野菜を詰め込んでおり、その下には自分の母校の高校の同窓会の案内のハガキが入っていた。しかし、それをゴミ箱に入れ、ベットへと寝転がる。
ポイ!…グデン…
「……」(……今更何の用があって…学校側も薄情じゃあないのかよ…天野の事…見捨てやがったくせに!!…ま…そのおかげか、俺は進路を明確に決めて、今こうしてマトリをやっている…)
豹策の職業は、厚生労働省に存在する組織の一つ、《麻薬取締官》である。世間からはマトリと呼ばれ、主に犯罪組織に潜入し、麻薬の密入ルートを押さえて摘発し、刑事法により麻薬取締法違反の罪状で逮捕する。その為に警察と連携し、体術訓練や銃火器の射撃の腕前と、様々な適正試験の基準をクリアし、晴れてエリートの道を歩もうとしていた。しかし彼は、自ら志願してその道を歩んだエリートとは程遠く、昔からある深い闇に関わってしまった住民の一人である。
「…三木川…アイツは、今頃刑務所だろうな。………天野。…あの時お前の事…守ってやれなくて…すまなかったな。………コンビニにでも行くか」
ガチャ…バタン!!
豹策は、昔の高校時代の事を思い出に浸りながら、歩みを始める。彼自身の高校生活とは一体なんなのか?何故彼は麻薬取締官になり、違法薬物を管理する者として遵守する立場になったのか───────
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〜ダブルフェイス〜
〜黒豹とアンチドラッガー編〜
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・・・
・・
・
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜PSYCHO-PASSより・光
〜時は戻り、豹策17歳の高校時代・高校二年生〜
「……」
豹策は昼休み、学校の屋上で空を眺めていた。彼自身は、昔から人と関わらず、孤独を好む孤高な生真面目な青年であった。しかし、それでも人嫌いというわけでもない。それは自分と性格は違えど本質が似ているのか、彼にもかけがえの無い一人の友人がいたからだ。
「お〜っす!…豹!」
「…豹策だよ…天野。…!!…おっと!」
「ナイスキャッチ〜!」(ゲラゲラ!)
豹策には、中学時代からのクラスメイトの天野(あまや)という女子がいた。とても天真爛漫な性格ではあるが、強気かつ真面目であり、周りとは何か違うものがあった。そしてすかさず、一口の天然水のペットボトルを口に運んでいく。
「…ぷは〜!…んで豹、君またブラックコーヒー飲んでんの〜?」
「…まあな。この景色を眺めながら見るのが好きなんだ。」
「へぇ〜!…ま、私も同じ理由かな〜♪」
「…そうかい」
「もう!豹!ノリが悪いよ〜!!ここは、俺も同じ気持ちだとか言って優しく抱きしめてよ〜♡」
「…はぁ〜……んなとこ見られたら変な噂になるだろう………」
スクッ!スタスタ…
「?ん〜?」
豹策は踵を裏にし、近くに設置されていたベンチに座り、ケースから何かを取り出すと、暗記書類を見つめていた。
「………」(ジィ〜……)
「!?…へぇ〜!……勉強、好きなんだね〜♪」
「…そうじゃあない。ただ…俺の親父は…覚醒剤に手を出して…ヤク中になっちまってな…それで母さんが俺を育ててくれて、それもあって…」
「俺は俺の為に勉強する!!」(キリッ!)
「………」
「とか考えてるんでしょ〜!?♪あはははは!!」(ケラケラ!)
天野は豹策の言葉を取って笑顔で笑う。天野は距離を詰めて話を続けていく。
「でもさ〜!…本当豹って笑わないよね〜!?」
「…そうか?」
「そうだよ〜!!…結構顔の濃いソース顔だから笑顔で笑えば俳優面のダンディーな男になるのに〜すっごく勿体ないよ〜!」
「…そうかい…」(しれっ…)
「あ〜!!またそうやってそっぽ向く〜!」(プク〜!)
豹策と天野のやりとりはこの屋上だけではない───────
〜放課後…
「お〜っす!豹!」
「…どうした?」
「一緒に帰ろう!」
「…悪いな。…これから学習塾なんだ」
「え〜っ!…ま、いいよ!じゃあまったね〜!」
タッタッタ…
「………」
・・・
「であるからして…この公式は〜…」
「………」
カキカキ…
・・・
「…終わったな…」
ピトッ!
「!?……」
突然豹策の隣から温かいものが頬に押し付けられる。それはブラックの缶コーヒーであった。視線を見ると、そこには満面の笑みを浮かべていた天野がいた。そして元気に挨拶する。
「ヤッホ〜!こんばんは〜豹♪また会ったね〜♪」
「…お前…ついて来てたのか?」
「まぁね〜♪…へぇ〜!でも有名塾通いか〜!?お金持ちなんだね〜♪」
天野は豹策に迫り、真面目な雰囲気を醸し出している模範的な好青年のような眼差しで見つめている。しかし彼自身はそれを思っているものとはかけ離れた境遇の者のような素振りを見せる。
「……そんなことはない。その金は、俺がシノギでな…」
「ん?どゆこと〜?」
「…ついてこい」
「〜?」
〜あるスーパーの水産コーナー〜
「…ここはここでっと…」
豹策は、徐に水産の商品を整理する。その姿を見た天野はピンと来たのか微笑みを浮かべて口を開く。
「…そっか〜!…君ここでバイトしてたんだね♪」
「…ああ。本来なら長めに働きたいが、学生の身分であるから現実的ではないんだ。大学に行く金くらい、自分で貯めていかないとと思って、こうして地道に働いている…」
「偉いね!…そっか〜!ホントに生真面目なんだね〜君って!…ねえねえ!?明日は休みなんでしょ!?」
「…いや…晩からここで仕事だ。………一体何だ?」
天野の問いに豹策はそっぽもない返事をとる。すると、あるチケットを渡してきた。
「じゃじゃ〜ん!映画のチケットだよ〜!!…どう?」
「……一緒に観に行こうという事か?」
「そだよ〜♪ねえねえいいでしょ〜?」
天野はこれでもかというくらいに強請ってくる。それを見て観念したのか、妥協したかの表情を見せてはこういった。
「…わかった」
「わ〜い♪約束だよ〜♪」
「……」(ハァ…まあバイト前の気分転換にはなるか…)
その後、品物の陳列整理を終えた霧矢は天野と一緒に繁華街を歩き、帰路へ向かっていた。すると目の前の離れた道の先にクラスメイトの女子の一人が碌でもない者達と連んでいる姿を目撃する。
ゲラゲラ!ギャハハハハハ!! アッハハハ!
「…ん?…アイツは確か…!?」「行くよ…豹!!」
グイッ…スタスタスタ!
「……」(…アイツは確か…同じクラスのマドンナの…三木川か。…こんな遅くまであんな連中と夜遊びとはな…)
「……ッ!!」(三木川…!!)
天野は三木川という女子とは仲が良い雰囲気だとは言えなかった。そして二人の自宅付近に近い道に辿り着くとその事情を知らされる。
・・・
🎼Back Ground Music 》》》
「!!…三木川が…クスリを…本当なのか?」
「ええ…間違いないの…三木川!…アイツは間違いなく麻薬と関わっているの!…だから私もあまり彼女とは関わりたくはないの!」
「…確かにあの刺青をしていた連中と連んでいては説得力はあるか…なるほど…普段はクラスでマドンナのように装っていたが、裏ではそんなことをな…だがいつそんな事を知った?」
豹策は、三木川という女の裏の顔を知った。普段はクラスに馴染む人気者の潔白のイメージを持ちつつ、裏では汚い事をし人を陥れる悪女の存在であるというもう一つの顔を知った。その理由について天野から聞こうとする。しかしそれを首を振る。
「今ここでは言えない。…でもあとから必ず連絡するね。じゃあこれで…豹…おやすみ!」
タタタタタ……
「…!!…天野……」
天野は後ろ姿を見せ距離をとっていく。その光景を豹策はじっと見つめていた。そして、豹策も家に戻りシャワーを浴びた後、天野から送られてきたメッセージを確認する。そこには写真で一枚一枚書類が添付されてあり、これまで天野の友人だった者も、三木川と関わりを持った為《覚醒剤》に手を出し、自主退学に追い込まれたという事実を知らされた。しかし一つ不可思議なのは、その事件は結果的に《未解決事件》として処理されていたのだ。それは、学校側が身の潔白のイメージを保つ為に行った《隠蔽工作》によるものであり、決して公にはせず公表もせず、覚醒剤に手を出した生徒自身が起こしたと言う一概の責任を押しつけた他にならない。それを知った豹策は、学校の対応や、生徒の未来を潰した覚醒剤そのものに対し、静かなる怒りを見せていた。
「…そういうことかよ…クソったれが!…でも…天野…お前も大変だったんだな…」
豹策は悩んでいても仕方ないのでそのままベットで横になり、就寝の時を過ごす。そして時というものは残酷であり、時間だけが過ぎていく───────
・・・
〜地元の映画館〜
「ヤッホ〜豹!おっまたせ〜♪」(フリフリ!)
翌日になり、天野は豹策のバイトの事を気遣い、朝早くから映画を見る約束をした。天野の服装は、紫のブラウスに、下はベージュのスカートに普段愛用している黒タイツを着た大人っぽい女性の服装であった。
「…おう」
それを見た豹策は淡々と返事をする。
「何〜?そっぽもない返事だね〜♪じゃ!いこ!」
「…そうだな」(フッ!)
「!!…おおっ!!笑った〜♪いいじゃ〜ん♪そんなに私とのデートが楽しみだった〜?」
「…別に」
「も〜う!」(プク〜!)
タッタッタ…
俺は、天野と一緒に映画鑑賞をする。映画のジャンルは刑事ドラマ系の《海外洋画》であった。主人公はマフィアに潜む《潜入捜査官》として、様々な正義が交差する二人の男の生き様を描いた物語であった。そして、見ていると孤高の男の生き様が何故か自分と重なるように見え、感情移入した映画だったのか、その瞳にはその者のイメージが根強く残っていた様子であった。彼自身こうして影では人に称賛されることもなく、人助けの道に行くのも悪くないと実感する。映画を見終えた二人は、ファミレスで昼食を食べることにした───────
ガヤガヤガヤ…
「…ん〜でさ!?どうだった!?今日の映画!?」
「…いいと思う。主人公にも感情移入できた」
「あ〜分かる〜!…まあ確かに豹はあの主人公のようにクールぶってるとこ、あるからね〜♪」
「…そうだな…んっ…」(モグモグ…)
「…豹って食べ方何となくだけど〜…綺麗だね!」
天野は豹策の食事風景を観察していた。すると、豹策は天野の観察する姿勢を見てこう答える。
「…まあ小さい頃から、両親が教育にうるさかった時期があった。…それでいつの間にか身についてな…」
「ふぅ〜ん!…でさ〜!次どこ行こっか〜?」(ニコニコ!)
「これからバイトだから程々にしてくれ。…それにお前にもお前の時間があるだろう。…いつまでも俺みたいな奴と関わっても楽しくないだろ?」
豹策は天野との距離を取ろうとする。しかし、天野はその返答に対し、避けるどころかむしろどんとこいという姿勢で詰め寄ってきた。
「私は楽しいよ〜♪!」
「……?」
「こうして君と喋ってる時間が♪!…ふふっ♡!」(ニコニコ!)
「…そうか。…なんか変わってるな…お前…」(フッ…)
「おおっ笑った!…やっぱいいじゃ〜ん♪…でも君の満面な笑顔……見てみたいな〜♪」
天野は豹策の笑顔をもっと見たいと迫ってくる。しかし、豹策は頑なに拒否する。
「……もう俺はあまり笑えないさ。親父が起こしてしまった…あの事件から…」
「え…あ、なるほどね。……でも〜…やっぱり君と私ってなんか似てるよね!?」
「?…どういう所が?」
その返答に天野は笑顔でこう話した。
「え?だって君と私も、あの高い屋上に登ってあの満点の大空見上げてるじゃん!」
「?……それだけか?」
「うん♪…だからさ!いつか君もあの大空のように広い心で笑える日が来るよ!!」
「…そうか。…肝に銘じておく」
「も〜う!そこはありがとうとか言って私にハグするとかでしょ〜!?」
「…こんな大人数が見てる前でんな大胆なことできるか…」
「ちぇ〜っ!」(ブーブー!)
暫くして、豹策と天野はファミレスを後にし、商業施設の書店を訪ねていた。そこには豊富な本の種類があった。
「……」
スッ!
「ん〜?…へえ〜!…豹も薬学とかの本読んでるんだ〜!」
「…まあな。親父のこともあって大学は薬学部に入ろうと思ってな…」
「いいじゃん!…じゃあさ〜!おおっ!…これなんかどお〜!?」(キラキラ!)
ピラッ!
「ん?…なんだ…《マトリデカ》?…これは漫画か?」
天野が出してきたのは、麻薬取締官(通称:マトリ)と呼ばれる厚生労働省に属する組織であり、主に犯罪組織から麻薬を取り締まることを題材にした漫画である。それを見て何やら興味深そうに豹策へと勧める。
「どう!?どう!?面白そうでしょ!?」
「…麻薬取締官…厚生労働省所属の機関で警察とは違うんだな。…てっきりさっきの映画のように警察が管理している組織のようなものだと思っていた」
「一つ勉強になったね〜♪…君…もしかしたらこんな主人公のようなマトリとかの道もいいかもね♪」
「…冗談はよしてくれ。…麻薬と関わるかなり危険な仕事だ。それに薬学部そのものも競争率は高い。…かなり狭き門だ…」
「え〜っ!…カッコいいと思うけどな〜!マトリ〜!…それに薬学部目指すのなら尚更だよ〜!ほらほら!…ここに書いてあんじゃ〜ん♪」
「…本当だ。…そうなのか…初めて聞いた…」
豹策は、麻薬取締官の職業について漫画を見て知った。麻薬取締官になる為の最短のルートかつエリートコースとしての道として《薬剤師》の資格は必須であるという事。その職務の性質上、大学の薬学部出身者のものは重宝される。麻薬取締官の逮捕術は、少林寺拳法を基礎としており、権限によって特別司法警察職員犯罪捜査が出来る為、捜査に係る刑事手続きや逮捕や捜索差押、送検等を行う権限も、漫画の内容に記載されている。
「………」
「ねえねえ!?…どう!?行けそうじゃん?」
「…わからん。もしかしたら研究職になるかもしれないし、医療分野に飛ばされるかも知れない。それに夢を持ったとしても…」
「叶わないかはどうかは自分で判断してみて、そのチャンスがあったらその手で掴み取ったらいいじゃん!!」
「!!」
天野は強く笑顔でそう発言した。思わず周りの人はざわつき、何だ何だと騒ぎ始める。
ざわ…ざわ…
「…はぁ…静かにしとけ。…つまみ出されるぞ」
「…そだね〜♪」(ルンルン♪)
その後、書店を後にした豹策と天野は今度はリサイクルショップを訪ねていた。
🎼Back Ground Music 》》》
♪〜ある俳優の曲
「へぇ〜!この曲ってさ〜!ここでも流れてるんだねぇ〜♪」
「…昔聞いたことがあるな。……天野。…この曲好きなのか?」
「うん!♪…でもこの俳優さんが歌う曲がさ〜…なんか君に似合うと思うんだ〜♪」
「?…どうして?」
豹策の問いに対し、彼女はこう言った。
「だって君ってさ、真面目装ってるけど、本当は言いたいことも言えないんじゃあないのかってね〜♪…なんか我慢しっぱなしでハメを外す事を知らなくて人生無駄にしてるような〜なんていうか…《取り越し苦労》が多いというかね〜!!」
「……そうか」
「も〜う!ま〜たそうやって人の話を聞き流す〜!」(プク〜…)
豹策は淡々とリサイクルショップの商品を見物している。すると天野は、ある一枚のCDを渡してきた。
「見つかったよ〜♪ほらほ〜ら♪」
「ん?…これか?…渋い顔の俳優だな」
「きっと君もそうなると思うよ〜♪…だってこの俳優さんさぁ〜♪…君のようにソース顔で男前じゃん!…あぁ〜♡この人〜♡…私はタイプで……好きだよ///♡」
「…遠回しで…俺に好意をぶつけるな…」
「え〜?……嫌だった…??」(うるうる…)
「……」
天野は涙目になり、上目使いで豹策をじっと見つめる。しかし豹策は、それを面倒くさそうな顔で、渡された一枚のCDを持ち、会計する。
「これ下さい」
「はいどうも〜♪」
「も〜う!無視しないで〜!!」(プンプン!)
・・・
そして夕方近くになり、豹策はバイト先のスーパーへと向かう。
「じゃあそろそろバイトだ。…気をつけて帰ろよ」
「うん!あ〜楽しかった〜!…じゃあまたね〜!」(フリフリ!)
タッタッタ…
「…はぁ…乗り切れるかな…今日のバイト…まあ…こんな日も悪くはないか…」(フッ…)
トボトボ…
豹策はそういうと、すぐさま自分の勤めるバイト先へと向かった。その顔には、うすらと笑みがあった。そしてお互いが別の道を歩くが、そこから運命は残酷にも歯車が狂い始めていき、後に悲劇が起こるとは二人は知る由もなかった。
・・・
・・
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