🎼Back Ground
Music 》》》
♪〜聖剣伝説3より・Political Pressure
At the time of the 1980s and 1990s, the current true utopian creators were trying to bring about
major reforms in [paradiso] around here under the name of the utopian creators.
(1980年〜1990年代の当時、現在の【真・ユートピア創造士隊】は【ユートピア創造士隊】という名前でこの各地の【Paradiso】で大きな改革をもたらそうとしていた。)
It is good, as a typical example of what the world knows as the ancient utopian races have long
wanted, with the introduction of the Bentham Panopticon-themed panopticon surveillance system. Utopians
are managed under their control, and even if they lose all freedom, they should be educated about the
idea that they do not have to think about anything to guarantee peace of mind, safety, and comfort, and
to let utopians spend time in isolation facilities. It was the purpose.
(それは、太古の昔【創造派】の種族が永年望んでいたように現世の世界の者が知っているものの代表的な例として、ベンサムのパノプティコンをモチーフとした全展望監視システムの導入により、善良なユートピア人はその配下において管理され、一切の自由がなくなるも、安心かつ安全で安楽を保証し、何も考えなくてもいいという思想を教育させてユートピア人を隔離施設で過ごしてもらうことを目的としていた。)
Of course, the local Utopians tried to escape from the quarantine facility by causing rebellion one
after another if there was a fierce opposition to that opinion.
(もちろん現地のユートピア人は、その意見に猛反発をし、次々と反逆を起こしては隔離施設から脱出を図ろうとした。)
However, the Utopian Creators took steps to keep it stationary. As in the old tradition, it is a
corpse that is dismembered to show off the crime of selecting and jailbreaking the Utopian who committed
the crime, or it is soaked in chemicals and put in a glass case. This isolation facility mind-controls
utopians in an overly inhumane way of being trapped and letting them spend together in the gauge with or
without jailbreak or rebellion. I was educated to promise peace of mind, safety, and comfort when I was
there.
(しかしそれを静止させる為、【ユートピア創造士隊】の者達はある対策を取った。それは抵抗する者を昔の伝統にあるように、犯罪を犯したユートピア人の者を選別し脱獄を図ったという罪で見せしめにバラバラ死体にし、人体標本として薬品漬けにし、ガラスケースに閉じ込められ、脱獄や反逆を企てる者がいれば有無を言わさず、即座に一緒に置かれた臓物の塊を置き、そのゲージの中で共に過ごさせるという過剰な非人道的なやり方でユートピア人をマインドコントロールし、この隔離施設にいれば安心や安全、安楽を約束するという教育・洗脳を受けさせていた。)
The Utopian Creator's speculation was more than expected. At that time, there was a liberal who
destroyed the isolation facility owned by the Utopian Creators. They are a revolutionary army formed by
leaders and staff members belonging to the guilds of each island, and rebel against the fact that the
world aiming for such a domineering and liberty system against the creative faction is wrong. But
nonetheless, the creativity rejected all Liberal opinions, and a great war broke out between the Liberal
Guild Allied Forces and the Utopian Creators.
(ユートピア創造士隊の思惑は、予想以上に事が運ぼうとしていた。そんな時、ユートピア創造士隊の所有する隔離施設を破壊した【自由派】の者がいた。それらは各島のギルドに所属するリーダー兼参謀の者達で結成された革命軍であり、【創造派】の者達に対し、このような横暴かつ自由を奪う体制を目指す世界は間違っていると反旗を翻す。しかしそれでも【創造派】の者達は【自由派】の意見を全て拒否したことにより、【自由派】の【ギルド連合軍】と【ユートピア創造士隊】との間に、大きな大戦が勃発した。)
As the battle between the Allied Forces of the Liberal Guilds and the Utopian Creators continues, a
group surrounded by the mysterious darkness that has existed since ancient times appears ... That is
[Demister] (Apostle of the End)
(【自由派】の【ギルド連合軍】と【ユートピア創造士隊】との戦いが続く中、太古から存在している謎の闇に包まれた集団が現れる───────それが【Demister】(終焉ノ使徒))
The identity of [Demister] (Apostle of the End) is not well understood, and it is not particularly
related to the Utopian Creators. However, the existence of a guide has been recognized as a vulgar thing
for a long time, and it is supposed to oppose and oppose it. When a regular existence appears, the
Utopian Creator Corps [Demister] recognizes those who have the qualities as a companion, who block the
way and rebel, as sinful, and as if to argue against it. He worships (The Apostle of the End) as a
messenger of God, and if he erases this world from this [paradiso] world, he will see the whole view as
soon as the creators who lived in the ancient times wanted. We are aiming to introduce a monitoring
system.
(【Demister】(終焉ノ使徒)の素性はあまり分かっておらず、特に【創造派】に属する【ユートピア創造士隊】とも関わりがあるわけではない。しかし【導き人】の存在を古くから下賤な者として認識し、その者達と敵対を企てようと対抗する者としており、自らこそが【Paradiso】の世界に真なる救済をもたらす本当の《救済者》なのだとそう宣言している。ここ近年から、【導き人】に導かれし永遠に歳を取らず【Paradiso】の世界を生きる異世界転生種族【現世人】の出現による極めて《イレギュラー》な存在の者達が現れたことから、その動きが激化。素質のある者を仲間として引き入れ、行く手を阻んで反逆する者を罪深き者として認識しており、組織力の絶対なる力の前に屈服させ、理解してもらう為に、それ相応の救済の手を下したとも記述を残している。それに便乗するかの様に【ユートピア創造士隊】は【Demister】(終焉ノ使徒)を《神の使い》として崇めており、その協力もあってか、何としてでもこの【Paradiso】の世界から、不要な【現世人】を選別して抹消し、太古の時代に生きていた【創造派】が望んだように、一刻も早く全展望監視システムの導入を目指そうと終止符を打たんとすべく行動している。)
When [Demister] (Apostle of the End) is driven to the battlefield, the powerful guilds of many free
groups are defeated one after another. Still, their eyes did not give up and succeeded in subduing the
chief of [Demister] (Apostle of the End). However, a few years later, when [Demister] (Apostle of the
Demise) reappeared, he scouted an armed killer and killed one after another who belonged to the guild
that killed the chief.
(【Demister】(終焉ノ使徒)が戦場に君臨する頃には、数々の【自由派】に属するギルドの実力者は次々に敗れ去っていく。それでも彼らの目は諦めず、【Demister】(終焉ノ使徒)の長の者を討伐することに成功した。しかし、その数年後に【Demister】(終焉ノ使徒)を名乗る者が再び現れ、腕のある殺し屋をスカウトし、報復として長の者を殺したギルドに所属する者を次々と殺害していった。)
The True Utopian Creators are still carrying the [Demister] (Apostles of the End), and it seems that
they are jointly planning to break out a tragic war. There will still be people waiting for the liberals
who can stop it ...
【Demister】(終焉ノ使徒)の者達を今となって【ユートピア創造士隊】から【真・ユートピア創造士隊】に改名した【創造派】の者達は、現在も彼らを肩入れしており、共同して今再び、悲劇の戦争を勃発させようと企んでいる動きもある。それを止められる【自由派】側の者を……今も待つ人々はいるだろう───────
・・・
「…ワシが知っているのはそれくらいなのだ…」
「!!」(その話が本当だとすると…!!じゃあ…まさかハヤトと同じ姿をした…あのロウディって男は!?)「ハクロー…さん…?」「ハクローはん…?」
【Hux・row】は先程の話を聞き、以前接触したハヤトと同じような姿をした者の正体について少しだけ分かったように感じた。しかし、その話が本当であれば、何故【Linea】の能力が必要になってくるのかという疑問が脳内によぎった。それを【Linea】と【Keito】は心配そうに見つめる。
「ふむ。…どれ、その名刀【Louvel】を貸して少し待っておれ。…折角じゃ!この刀に接合する刀剣を探してくるぞい!」
「!!…ああ!…頼みましたよ!」
「…あの〜…ではケイトさん、私達はどうしましょうか?」「せやな〜…とりあえず…お茶でも飲んで待っておこか〜!」
【Linea】と【Keito】は雑談まじりでそのように話す。
コンコン……
突如、玄関の扉から物音が聞こえる。どうやらお客なのか、誰かが尋ねに来た様子である。
コツン…コツン…
「…あの〜…ごめんくださいな〜…」
「ん?白い女性?」「はい。…あの〜、どちら様ですか?」「ん?何やお客さんかいな?…え〜と何の御用でしょうに?」
【Hux・row】【Linea】【Keito】の三人は、来訪してきた客を確認する。それは肌は色白で、髪の毛は銀髪のロングヘア、前髪はぱっつん髪にアクセントとして黒色の朝顔の装飾のあるヘアバンドを着用した20代前半の太ももが大胆にも露出した黒のドレスを着た女性が立っていた。そして和かに笑みを浮かべて、【Linea】の方を見つめる。
「〜♪どうもどす〜♪…もしかして、あなたが【Linea】さんでいいんどす〜?」
「…え?…はい。…そうですけど。…あなたは?」(?どす?…京都弁でしょうか〜?)
【Linea】は答えた女性に対し、素直に返答する。すると女性はニヤついた表情をし、【Linea】の方を見つめ、突然の行動に出る。
「あらあら、噂通り…何と可愛らしいお嬢さんだことドスわ〜♪…まだ、その治癒能力は早熟のようどすけどぉ〜…!!こんなに可愛いし……ウフフ♡」
ざわ……ざわ……!!
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♪〜TOGFより・狂乱舞踏
お持ち帰りしていくドスぅ〜♪!!
シュッ!
シュルル!!…!!ギュウゥゥッ!!!!
「…!?んッ!んん〜〜!!」(ジタバタ!)
「…!!り、リーネ!!」「リーネはん!!」
女性は能力者であったのか、突然植物の朝顔を呼び寄せて召喚する。朝顔の蔓一本一本は結えられており、集合体となりて太めの蔓を形成して【Linea】の全身を拘束して捕らえ、口を塞がれる。逃れようと必死に振り解こうと踠いて抵抗する。
「ん!!ん〜んん〜ッ!?///」(ギリギリ!)(な!?何ですかこれ!?…朝…顔!?…い、いやぁっ!!///)
「の、能力者か!?…!!テメェ〜!!…【Varisk】の手先か!?…リーネを離さないと、俺は女だろうがただじゃあ済まさないぜ!!」(チャキッ!)「観念しいや!!…自分の顔に傷つく羽目になるで〜自分!!」(チャキッ!)
「あらあら〜そこの殿方さん。…そんな木刀で何が出来ますん?……へぇ〜【Linea】さんて…この殿方にリーネさんって言われてるんどすな〜…それに、なかなかふくよかで私好みのええ身体してるんドスな〜♪…ウフフドス〜♡…もっとじっくりと味わい深く、ゆっくりねっとりとあなたの身体の味……堪能してみたいドスな〜♡♪」(モミモミサワサワ〜♡!)
女性は拘束した【Linea】の身体をいやらしく触り、敏感な部位を触られたのか、【Linea】の顔は次第に紅潮して首を振って激しく拒絶する。
「!!ん〜っ!!///」(いっ!?いやッ!離して!!///…私…もう、いやらしい目に遭うのは!…くっ!!…い…ゃぁ…〜!!///……!!いやぁ〜〜ッッ!!///)(ギリギリ!)(ポロポロ!…ブンブン!!///)
「テメェ〜!!」(ブン!!)
ブチッ!!
「!?なぁっ!?」(ば、馬鹿なドス!?…普通の剣では斬ることすら出来ない硬度を誇る…私の自慢の…朝顔を…こうも易々と!?)
女性の召喚した朝顔の集合体の蔓を【Hux・row】は易々と斬り飛ばす。
「っ…!!」
シュル…
「おっとリーネはん!!しっかり!」(ダキッ!)
その拍子に朝顔の拘束から解けた【Linea】をすかさず【Keito】が支える。彼女の身体は震えており、その様子から彼女は、以前縄使いの男【Jeil】による麻縄を用いられた《緊縛》の辱めを受けた経験もある為、その記憶がフラッシュバックしてしまい、身体中には拒絶を示す《生理的嫌悪感》を肌で鳥肌を立たせていた。その様子に【Hux・row】は外道を働いた相手の女性に一切の躊躇をせず、重い一振りを叩きつける。
「うぉおおおらあああ!!!」(ブン!)
バキィッ!!
「あぁぐぅッッ♡!!……〜♪ウフフどす〜♡…そうどすか〜♪…あなたが、ロウディ(【Rowdy】)が言ってた噂のハクローくんなんどすな〜♪?…いいルックスにしては、木刀で女の顔を思いっきり打つなんて、女の扱いが下手なようどすな〜!…でも、その木刀に秘めたブツ…どうやらホンマもんのようどすね〜♪」
「…!!…そうか、テメェ〜がまさか噂の、この世界の救済企ててるっつう【Demister】(終焉ノ使徒)って奴か!?…あのハヤトの姿をしたロウディも…お前の仲間ってことでいいんだよな〜!!……一体何者だ!?」(チャキッ!)
【Hux・row】は木刀の先を女性に向け、睨みつけて探りを入れる。女性は微笑みを浮かべ、自らの名前と所属を名乗る。
「ウフフドス〜♡♪……名前も言わずに失礼やったどすね〜♪…私は《【Auro】(アウロ)》言いますわね〜!そしてハクローさんの言うように…!!ご名答!オ〜ホホホホホドス〜♡♪…憎き【導き人】達の存在を消し去りたいくらいに敵対しとる【Demister】(終焉ノ使徒)所属で六使徒の幹部…元よりの〜オホホ♡…《6幹部》の一人です。…以後お見知り置きをどすな〜♪!
【Demister】(終焉ノ使徒)6幹部・【Auro】(アウロ)》
【Auro】はそう話すと妖艶な雰囲気でクスクスと笑っている。そして【Linea】の事を気に入ったのか、彼女に対し、狙いをつけたかのような眼差しでこう別れを告げる───────
「…ほな、リーネさん…この続きは、今度ゆっくり話しましょうドス〜♪…この私の美しい生命に満ち溢れた朝顔を見物しながらどす〜♪…フフフ♡…さいならドス!」(バッ!)
シュルル!!
【Auro】は立ち尽くしていた地面に朝顔の種を撒き、自分の姿を覆うかのように蔓が絡みついて束になる。【Hux・row】は相手の口ぶりからして逃亡を図ると断定し、木刀を朝顔の束に強く叩きつけた。
「逃すか!!」(パン!)
シュルル…
「…!!…逃したか…!!リーネ大丈夫か!?」「…は、はい…大丈夫です!でも…あの人が…先程【Orbin】さんが話しておられた…」「ああ!…あの女、ハッキリ言うてたな……!!あれが…」
《【Demister】(終焉ノ使徒)!!》
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♪〜大逆転裁判より・亜双義一真:使命のサムライ
三人は同調して、自分達の敵である【Auro】とそれらを取り巻く存在の者達を心の中で叫んだ。そして先程の【Linea】は【Auro】のやり取りを思い返して赤面する。
「…でも…何で私…こんなにいやらしい目に遭うのでしょうか…?///」(モジモジ///)
「……」(…キャラだと思うぞ)(…やれやれ)「…はぁ…」(…リーネはん、典型的に襲われそうな性格とそんな豊満なボディしてたら…そらな〜!)(やれやれ…)
彼女自身、何故自分はここまで猥褻的な被害を受けるのかの理由について発言すると【Hux・row】と【Keito】は呆れて当たり前のように心の中で語った。
コツン…コツン……
三人がたわいのない話をしていると騒ぎを聞きつけたのか【Orubin】が顔を出してきた。
「…おお何かあったのか…なんか物音がしたのだが?」
「…ああ、ちょっと。…んで?…見つかりましたか?」
【Hux・row】の問いに【Orbin】は首を横に振って深刻そうに言った。
「…だめだ。…名刀【Louvel】は、結局どの刀剣にも合致しないようだ。…すまないな…力になれなくてな…」
「…そうか」「…残念ですね」
【Hux・row】と【Linea】は落胆した。【Keito】は【Hux・row】の木刀を見て何か思いついたのか、話を進めた。
「ん?……いや、待てよ〜…ハクローはん!…もしかしてその木刀…ちょっと見せてくれへんか?」
「え?…ああ、まあいいけど。…その代わり木刀にしては結構重いぞ…ほら!」
ボスっ!
「おっと!…!!やっぱりや〜!!…親方!!もしかして、これ!!」(ズイ!)
「?ん?」「な、何でしょうか?」
「…!!でかしたぞ、ケイトよ!!…これはもしかしたら…!!ハクローという名の若者よ!?…ちょっと木刀を借りてもいいかの〜?」
「?…まあ別に構いませんけど…」
「しばしまたれい!!」(タッタッタ!)「親方!ウチも〜!!」(テッテッテ…)
そういうと【Orbin】と【Keito】は木刀を持って工房へと足を運んで行った。
「一体…何なんだ?」「さあ…一体なんなのでしょうね…」
〜数分後〜
コツン……コツン………
「…ハクローという若者よ!!…ほれ!…抜いてみろ!」(チャキッ!)「特とご覧あれや!!」(フンス!)
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♪〜聖剣伝説3より〜Delicate Affection
「…よし!………!?」(ジャキンッ!!)
ヒィーーン!!……キラキラキラ…
「!!…刃が…白銀のように煌めいている!!」「ま、まあ〜っ!…なんて神々しいのでしょう!?…ですが、一体どこから、このような刀身を!?」
名刀【Louvel】に納められていた刀身はまるで白狼のように白銀色に輝きを放つ刃が備え付けられており、まるで森林に照らされる日差しの如く、それはまるで《聖刀》と呼ぶに相応しい神秘的な雰囲気をも醸し出していた。そして何処に刃があったのか、その問いに対し、【Orbin】と【Keito】は木刀を持ってきてそれを見せびらかすように説明する。
「実はな、ハクローはんが木刀やと思って振っていたのは…!!実は仕込み刀やったんやで〜!!」
「…まさか現世の世界からの贈り物とは珍しい!!…それにその刀身は、どうやら大業物のようじゃ!…大事にせえよ!!」
「!!…そう…だったのか……菊川先生。……じゃあ木刀じゃあなく…この仕込み刀を…選別に………っ!!くっ…!…ありがとうございます!…菊川先生!!…あんたから授かったこの刀…大切にするぜ!!」(ギュッ!)
「…よかったですね、ハクローさん!」(二コッ!)
「それだけやないで〜♪…どうやらその刀剣にはな…何と名前が掘られてるんや!!…よ〜う見てみ?」
《白狼刃》
「え?…!?…本当だ!!…それに…この名前は…!?」「白狼刃……!!つまり《白狼刀》(ハクロウトウ)という事ですか!?…ハクローさん、もうこの名刀【Louvel】は正真正銘……!!あなたの刀になったようですね♪!」(ニコニコ!)
・・・
・・
・
〜その頃現世・龍川神社〜
ザッザッザ…
「…白狼くん。…今頃、私の贈り物を見ている頃には嘸(さぞ)びっくりしている事でしょうね。…本当は神木の行事でこの《白狼刃》をお備えする予定でしたが……あなたの名前に因んで棺の中へと忍ばせて入れさせてもらいました。……もしあの世でロベル…くんに会うようでしたら、是非二人で刀を振るってくださいね。…!!あ〜もう私は相も変わらずカタ…カナが苦手なんですよ〜!!」
菊川は【Hux・row】に託す為に仕込み刀に入っていた、まるで亡骸のように焼きついた跡が残る《白狼刃》をしみじみと見つめていた。そこに務めていた巫女が来て何やら疑問を感じながら菊川に問いかける。
「あら、菊川さん?…その焼きついた刀がどうかされましたか?」
「いえいえ、別に何でもございませんよ。…では少し道場に足を運ばせていただきますか」
コツン……コツン………
「?……!?〜♪」(…ん?…白狼…刃…!!ああそうですか!…わかりました。…ふふ、大丈夫ですよ。白狼さん達は…きっと向こうでも元気ですよ…菊川さん!)
菊川は三年前に撮影された居合道の五人が写った写真を納めていた写真立てを見て考えに耽っていた。
「…ふう。…白狼くん…ロベル…くん…千夜さん…千里さん…そして私…この五人で…我々居合道の仲間です。…白狼くん。…どうかその白狼刃をある刀身として仕込み、《白狼刀》と名付けたのであれば、もしその一振りを自らの使命で振るうその時が来るのであれば…」
しみじみに思いながらも【Hux・row】の今後の安全と検討を祈るかのように、心の中で語りかけた。
《まるで…日本神話の伝説にもある『真神』のような心で振るってくれることを…私は願っておりますよ……》
・・・
・・
・
「…ありがとうございます…【Orbin】さん!」(チャキーン!)
「ああ構わん!…だが刃が出ないよう頑丈に封印されていたとはな…わしも驚いた…まあ大業物じゃからな…抜刀して刃を出せぬようにしていたのか保管も厳重だったのだろう…後オマケとして、この仕込みに使っていた木刀もなかなか良い木で作られていたからの〜!木刀として使えるように改良しておいたぞい!!」
カラン!
「!!…ありがとうございます!」
【Hux・row】は笑みを浮かべ、刀と仕込みに使われていた木刀を修める。そして次に【Linea】が丁寧に頭を下げ、薙刀を担いで【Orbin】に話しかける。
「あの…【Orbin】さん!!…もしよろしければ、私のこの薙刀も!…その…改良ができますでしょうか?」
「お〜!可愛いリーネちゃんの頼みであればわしは何でも引き受けよ〜う!!ど〜れじっくりとよくお見せなさい!!」(ジロジロ〜♪!)
「え?…!?…〜!!///…あの〜!!///私の身体をジロジロ見ていないで《薙刀》の方を見てくださ〜い!!///」(カァ〜!!///)
「…【Orbin】さん…」(やれやれ…)
「親方〜?………そろそろ真面目にな〜!!」(グキゴキゴゴゴ…!)
「あ〜はいはい。…それにしても…そんな可愛いらしい容姿をしていて、豪快な武器を扱うのじゃな〜!…んで、どんな風にしようかの〜?」
「はい!…それはですね…!」
・・・
「なるほど!《フォチャード》のようにとな!?……そうだな、この薙刀も一度手入れの時期じゃし…試してみるか!…しばらく待っていてはくれぬか?」
「は、はい!」
「薙刀をフォチャードにか〜!確かにあの武器は攻守共に文句なしの武器やな!」
「……」(リーネ…西野さんから受け継がれた事を大切にしてるんだな〜!)
【Orbin】が薙刀を預かって数時間が経過し、夕方になる頃には薙刀を持って来た【Orbin】が現れる。
「リーネちゃんや〜!出来たぞよ!」
チャキッ!!
「あ、はい!…あら!確かに注文した通りに、逆刃に三日月状の刃が施されております!…ありがとうございます!」(ぺこり!)
「ああ…!構わん!それにな…リーネちゃんのような可愛らしい子がワシの腕を気に入ってくれたのなら…何よりじゃあ〜♡♪」(ダキィ〜♡!)
「キャッ!!///もう【Orbin】さんっ!!///だめですってば〜!!///」(グイ〜ッ!)
「や・か・ら〜!!やめんかいな!!///」(バキッ!)
「ヘブン!!…うぉ〜痛い気な年寄りに手刀とは〜!!…じゃが悪くはないな〜!」(フラフラ…)
「あ…あうぅ…///」「…ははは…」(【Orubin】さん…千夜の手刀チョップ喰らったらどんな反応するのか一度見てみたいな…)
【Hux・row】は無事に名刀【Louvel】を復活させる事に成功した。しかし【Demister】の【Auro】と名乗る女性は、【Linea】を標的に何かを企んでいると踏んだ【Hux・row】の心情は複雑でもあった。そしてこの謎の種族の者達との接触が、彼らの冒険の行手を阻む脅威にもなりつつあるーーー
・・・
・・
・