GiorGiaNo

 
《Paradisoシリーズ〜導かれし七人の現世人の冒険譚》   A.:GiorGia


〜第一章:特別編〜バカンスの夏・肝試し・友との誓い〜


突然ではありますが特別編です。500フォロワー記念作品!!一部キャラ崩壊あります───────




《Capitolo・1》
物語を開始しますか?

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜イルポスティーノより・I suonidell'lsola

時は【Paradiso】歴2000年7月15・I島【Mineka】

ザザ〜… ザザ〜…

「…海だな〜!…何だか懐かしいな〜!」

「そうだな〜!俺も試練以来で久々だ〜!」

「ビルよ!…海こそが男のロマンってやつだな〜!!」

「…この世界にも海があるのが驚きだ。……ハッチャンは確か現世では海上自衛隊所属だったんだろ?」

「ああヴェノのとっつぁん。…アンタは確か、麻薬取締官…マトリをやっていたんだったか?」

俺達は、維新事変の出来事を終えた後、こうして海に来て水着に着替え【Bill】と【Rolan】【Veno・nix】もとい、とっつぁん達と海を眺めていた。いや、俺達だけではないーーー

キャピキャピ♡!

ザッザッザ…

「お〜い!ハクローく〜ん♪着替えたよ〜!…っておおっ!!今回はサーファースーツ着てるんだね〜♪」

「終わったぞハクロー!…ふふ///」

「ハクローさ〜ん!///…ど、どうですか〜?///」

「うぅ///…何だか少し…は、恥ずかしいですね〜…///」(テレテレ///)

「おおっ!!ハクローはんもウエットかいな〜!?…こりゃあ素潜りして獲物を狙おうとするんは同じのようやなあ〜!」

そこには、【Hux・row】にとっても、馴染みのメンバーがいた。そこにはイメージカラーなのか、水色の際どい水着を着た【Beanne】紫を基調としたビキニ水着姿の【Towa】白のフリルの付いた【Linea】、そして全身の露出度が低い競泳水着姿の【Stera】、そして素潜りを目的とするからか、【Keito】はウェットスーツを着ていた。

「おうみんな!…終わったか!」

「…よ〜し早速泳くか!…いや海といえばロラン兄貴!…?」

「う…うむ!…まずはビーチバレーからだな…///」(す…ステラの水着姿が…意外だ…だが悪くない…ロマンだ///)

「さ〜てと!…準備運動終えたし、早速泳ごうか〜!」(そろ〜り!)

ガシッ!!

「ん?……!?///」

【Hux・row】は海に行こうとした。しかしその思惑を三人の恋をする乙女達に遮られてしまったようである。

「ウフフ〜んどおハクローく〜ん?♡」(だきい♡)

「どうなのだハクロー!?///…私の水着姿を見ては何も思わないのか!?///」(ダキッ♡ムニッ♡…ドキドキ///)

「ど、どうですか!?///」(ムギュッ///!!)

「あちゃ〜!海で獲物を捕まえに行く筈が、早速三人の美女に捕まっとるの〜ハクローはんは〜!…ホンマにお熱いこっちゃやで〜…」

「…ハッチャンは女にモテモテなんだな。…ビル」(ジーッ…)

「教官は何故か女の人にすげえ〜モテるんだよヴェノ軍曹!…まあ俺は、そんなにモテないから何ともいえないかな〜…」

「美女にああして囲まれるとは…うむ。一つのロマンだな。…だが何故だろうか。…この…敗北感は…」

ヒュ〜ン…

三人の非モテ三人は、その光景を見守っていた。しかし、その内の一人の男は行動に出た。

「…やむを得んか…」

タッタッタ…カチャッ!

「…?」

「ヴェノ?…一体何処に行くのだ?」

「…釣りにでも行ってくる!…こうしている間に、飯にありつけなくなるのはゴメンだ。…んじゃあちょっと行ってくらよってに!」(ニカニカフリフリ〜♪)

タッタッタ!

「…ヴェノ軍曹すげえ笑ってるな〜!」

「半年前は笑うことは滅多にないと聞かされていたが…一体何があったというのだろうか…?」

「んねえ〜ハクローく〜ん!遊ぼうよ〜♡♪」(ダキイッ!)

「千夜さんと一緒に過ごす気持ちで…私と…どうだろうか?///それともハクロー…千夜さんではない私と一緒に過ごすのは…嫌なのか!?///…」(ムギュッ♡…うるうる…涙目上目遣い///)

「ハクローさん///!!是非私と…///!!」

どうですか!?(なのだ!?)(なの〜?)

ゴゴゴゴゴゴ…

「」(やばい…みんなを連れてきたら多少マシかと思ったが、何も効果はなかったか…最悪だ…今回は本当に女難の相によって、命に関わるかもしれない!…とは言っても、今回の件はルーシス室長の立案から始まったようなもんだしなあ〜…)

・・・

時は戻り〜7/14【R・P】社・【Lu-cis・H】室長室

『ええっ!?明日から…ば、バカンスですか!?』

『そうだ。…今日から5日間…しばらくの間、羽を休めてくるといいよハクローくん!』

『良かったじゃ〜ん♪ハクローくん!』

『ネラ参謀まで〜!?…でも俺達にはそんな時間は…これから【Kagoya】の町の復興もしないと…』

『その事なんだよ。…今回はその維新事変での功績を認め、十分な休養を取った後に復興作業に取り組んでもらうようにフカベくんにも伝えているから、どうか心配しないでほしい』

『そ…そうですか…』

『君の親しみのあるメンバーのみんなと一緒に楽しんで行ってくるといい!…場所はね…I島の【Mineka】(ミネカ)という…現世の世界でいうイタリアという国の…まるでギリシャのエーゲ海のような…広大な海が広がる海岸に、我々【R・P社】の所有する別荘がある。…そこでみんなと寝泊まりもできるから、楽しいバカンスになるはずだよ。…どうかくれぐれも気をつけて行ってきたまえ!』

『は…はぁ〜…』

・・・

『…という訳なんだ』

『!!なぁっ!?///I島の【Mineka】(ミネカ)だって!?…う、海へ行くのか!?///』

『ああ。…トワさんどうする?』

『わ…私は///…うん///…別に私は構わないよ///…ハクロー…お前が行く所なら…私は何処へでも行くよ…///ふふ♡…』

ダキッ!

『ちょっ!!///…と、トワさん///…!?』

ゴゴゴゴゴゴ…

『ウフフ♡ハクローさ〜ん?…内緒で浮気してはトワさんと二人っきりでそんな場所に行くなんて、私達は許しませんよ〜♪』(ニコニコゴゴゴ…)

『ゲッ!り、リーネ!?…ハッ…た、達!?…となると…!!』

ダキッ!むぎゅ〜♡

『ああ〜ん♡この私を忘れちゃあ嫌だよ〜ハクローく〜ん♡』

『やっぱりベアさんか〜///!!…!?…ちょっ!!みんな落ち着けって!!』

『ハクロー!!…いいバカンスにしよう///』(ムギュッ♡)

『ハクローさん///」(ギュッ♡)

『ハクローく〜ん♡…夜のお世話ならま・か・せ・て♡」(キャピン☆)

『』(…ど、どうしよう…///)

『あらら〜…こりゃああきまへんわ〜ハクローはん!…まあでもバカンスか〜!…よ〜しこうなりゃあ手当たり次第声かけてみるか〜!…待っててや〜ハクローはん!…すぐに助け舟出したるさかいにな〜!』

タッタッタ…

・・・

〜時は戻る〜

「」(こりゃあまずいな…本当に…!?)

グイッ!!

「!!…け、ケイト!?」

「ハイハイ三人の別嬪さん方〜!…ちょっとハクローはん借りていくで〜!これからウチと沖まで素潜り漁せなあかんから〜!…ハクローはん!!…漁ちゅうのは遊びやないで〜!早くせんと時間食って潮満ちて戻れんようになったらどもならん!…ほな!!」

ガシッ!!タッタッタ!ピューーーー!!

「ああっ!!は…ハクロー!……あ…」(しゅん……)

「そ、そんなずるいですよ〜ケイトさ〜〜ん!!うぅ〜〜っ!!///」(ムス〜!///)

「あ〜んハクローく〜ん〜…」(ジョーーー!!)

・・・

バシャバシャ…

「…ケイト…お前…」

「…感謝しいやハクローはん!…ウチが今回のバカンス旅行の打ち合わせをやったんやからな〜!」

「…そうか。…助かるよ。…だが意外にもアリアさんは来ていないんだな〜?」

「アリアはんは【Olfes】での重要な行事があるさかいにな〜!…後な…ヴェノ軍曹にも止められてたんや!」

「?…何で?」

「…どうやらそれはな、ヴェノ軍曹とアリアさんとの問題やさかいにウチも深くは介入出来んのや…」

「…そうか。…あの二人には、何か深い事情があるんだな」

【Hux・row】は【Keito】の会話から、【Veno・nix】と【Aria】の二人には何かしらの因果関係があるように感じていた。

「でもな。…決して仲が悪いわけではないんや。…ただ、気持ちがすれ違う事が多いだけやとウチは思うんや!」

「そうか。…さてとここから沖だ!…何が来るかは分からん。…素潜りするにしても、とりあえず息を長く止める必要があるようだな」

「そこでやハクローはん!!…そんな時の為の…これや!!」

パンパカパーン!!

「!!ウォッ!?…さ、酸素ボンベか!?」

「正解やで〜!これさえあれば深い所に素潜りなんて余裕やで〜!!」

「な〜るほどな!…よ〜し!準備できたぞ!!」(カチャッ!)

「ウチもや!!…ほなら…いくで〜!!」(コポー!…コポー!…)

チャプン!!

・・・

「そりゃあ!!」

ポン!

「フン!」

ポン!

「は、はい!」

ポン!

「えい!」

ポン!

その頃、【Bill】【Rolan】【Linea】【Stera】はビーチバレーをして過ごしていた。

「…それにしても、広い海だよな〜!」(ポン!)

「そうだなビル!…まさにオーシャンビューといった所だな!」(トン!)

「綺麗な海ですよね〜ステラさん!」(トン!)

「はい!…とても…!!なんだか嫌なことを忘れさせてくれるような広さですね〜!」(トン!)

「本当ですね〜!…もう本当にいやらしい目に遭うのは…懲り懲りなのですがっ!」(バシン!)

バコン!

「うおっ!!」

「!!び、ビル!!…大丈夫か!?」

「!!ああっビルさん!!すっ、すみませんすみません!!」(ぺこり!)

「ビルさん!大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫だよ!リーネ!ステラ姐さん!…ちょっと驚いただけだ!」

「そ、そうですか…」(ホッ!)

「リーネ…少しは手加減してくださいね。…ビルさんは、意外にも繊細なところがあるんですから!」

「だ、大丈夫だってステラ姐さん!…こんなの大した事はないから!」(アセアセ!)

「ビル……さて、続きを始めるか!」

はい! おう! 

・・・

〜その頃【Towa】〜

チャプ〜ン♪

「海か…そういえば家族と行ったきりだったな〜!」(プカプカ…)

・・・

『おとうさ〜ん!…おかあさ〜ん!』

『ウフフ!十和(そわ!)〜!』

『十和(そわ!)〜!』

『あはは!!…海が綺麗だよ〜♪』

『そうだな〜十和(そわ!)』

『ウフフ!はしゃいじゃって〜!』

・・・

【Towa】は浮き輪を使って海に浮かび、昔現世で過ごしていた時の思い出に考えに耽っていながら、海水浴を楽しんでいる様子であった。がしかしーーー

「父さん…母さん。…この8年間…私は元気でいるよ。…そしてこの【Paradiso】に来て……人生で初めてハクローという名前の…私と同じ現世人の愛しいと思える男の人と出会ってな〜!…っ///!!……はぁ…何だかこうして一人で語るのは…寂しいな〜…うぅ…ハクロー…///できれば…私はお前と一緒の時間を過ごしたかったぞ…///」(ウルウル…しくしく)

【Hux・row】と一緒の時間を過ごせず、寂しそうに【Towa】は泣いていたが、すぐに泣き止んではこう宣言した。

「…っ!!///いかんいかん!…こんなことで泣いているようでは、またハクローを心配させてしまう!…今は我慢して海水浴を楽しまないとな!…この広大な海に浮かんで、こんな景色を見ているんだ!悩みの一つや二つくらい解消されるだろう!…多分!」(ブンブン!)

・・・


🎼Back Ground Music 》》》



Psycho-PASS・光〜♪

その頃【Veno・nix】

「…よっと!…あららアジだけか〜…なかなか釣れないな〜…」

タッタッタ!…

「連れてまっか〜?」

「ぼちぼちやでんがな〜!…ベア。…お前も釣りか?」

「うん♪」

【Veno・nix】は釣りをしていた。すると、その背後からは馴染みのメンバーである【Beanne】が顔を出してきたようである。

「…珍しいな〜!」

「ん〜?…そ〜う?」

「ああ」

「…あはは!…んじゃあま〜っ!私も参戦っと♪」

《【Beanne】参戦!!》

【Beanne】はそういうと【Veno・nix】の隣に座り、竿を豪快に大海原に向かって振って糸を垂らしつつ、雑談を交わす。

「あらよっと〜♪」(ブン!)

チャポン♪

「……」

「……ヴェノくん…本当に変わったね〜♪」

「?…そうか〜?」

「うん♪…なんか髪型もショートヘアーになっているし。…折角だし、ワイルドに髭でも生やしてみる〜?…でもさぁ〜?…一体何があったの?」

「…色々だよ。…何だかこの半年間…この【Paradiso】の世界に来て、エイミの他にも、色んな人と…敵に出会って、なんか知らないうちに、俺の心の奥底の中にあった…義理人情の感情が何故か芽生えちまってな〜!」

「そっか!…となると…そんな笑顔を見せるヴェノくんだと〜…現世での愛人の天野さんも報われてるかもしれないね!」

「…!!」

【Beanne】の問いに、【Veno・nix】は少し悩んでいた様子でもあった。しかし、笑ってこのように話す。

「…あの殺人狂との戦いの後に…【狼志組】のセリル局長と戦ったその夜にさ。…天野と【Sognare】で会ったよ。…それも…現世での…心の存在のアイツとな」(ニカッ!)

ツーッ…ポタポタ…

【Veno・nix】は涙を流していた。その様子に【Beanne】は笑みを浮かべて引き続き話を進める。

「…ふぅ〜んそっか〜♪…良かったね〜!また会えて!」

「…ああ本当にな。…元気そうだったよ天野は。…それにお守りに絆が芽生えてな」

「それならハクローくんも同じだね〜!…彼も現世でね!トワさんとよく似た千夜ちゃんってフィアンセがいるんだよ〜♪…その人から現世での十手を渡されてね!絆が深いからか、いつまでもその絆の籠った十手を大切にしているんだ〜!」(ルンルン♪)

「ふぅ〜ん……ハッちゃんにもそんな掛け替えのないフィアンセがな〜」

「うん♪…だから私ね。…ハクローくんだけでなく…トワさんも出来ることなら…守ってあげたいんだ!……トワさんにはね。……ヤエカさんって姉のような人がいたんだけどさ…今回起こった維新事変で殉職したらしくてね。……それでも奇跡的に【Luster】の英霊になったらしいんだけど…心なしか寂しそうだから…それに…何だか大和撫子な感じで、私よりも綺麗だし、なんか愛嬌があって可愛いとこがあってさ〜♪…なんかお姉さんとしても放っておけなくてね〜♪」

「…はは!確かにな!…俺もトワお嬢には色々勉強させられたよ。…最初会った時は…今よりも大きくなくて12歳くらいの姿をしててな…ベア。…お前と同じで年齢サロンを受けて…いきなり、あんなに大きな美人になって俺も久々に会った時には本当にびっくりしたゾォ〜ッ!…それにいつの間にか、僕っ子な喋り方が…女としての自覚が出てきたのか、なんか時代劇に出てくるような高貴の女みたいな喋り方になって…今ではハッちゃんにゾッコンって感じだからな〜!…アイツらの恋路を邪魔する野郎共は…俺がぶん殴る!!」(シュッシュッ!)

「あはは!それって私もカウントしてるの〜?」

「まさか!…トワお嬢は俺達【義狼隊】のマドンナ的存在だ!…ベア、色々教えてやれよ!…みんなのベアお姉さんなんだろ?」

「うん♪このベアお姉さんにまっかせなさ〜い♪」(えっへん♪)

グイグイ!!

「!!…かかったぞ〜!ベア!」

「おお〜!キタキタ〜!!…それ〜!!」(ブン!)

バシャーーーン!!

「!!でかいな〜!!大手柄だな〜ベア!」

「大物キター!!…あはは〜♪ピチピチ〜♪」(ダキッ!ルンルン〜♪)

【Beanne】は釣れた大物の魚を抱き抱えては、その感触を楽しんでいた。そして、別行動中の二人のペアの班もまた、このI島の大きな海に生息している大物に、狙われているということを、彼らは知る由もなかったーーー

・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・2》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



ハイラル城〜♪

〜その頃【R・P社】室長室・仮眠室〜

「…zzz…zzz…」

・・・

『…お〜いルーシス〜!』

『ルーシス〜!!こっちだよ〜♪…おいで〜♪』

『…はぁ…はぁ…待ってよ〜ロー兄〜!…エレ姐〜!…やっと追い着いた…早いなぁ〜!二人は本当に!』

『…ルーシス!』

『…ルーシス♪』

キラキラキラ…

『!!…ロー兄!…エレ姐!?』

キラキラキラ…

『…!!…いやだよ!!…僕を一人にしないでよ!…ロー兄!…エレ姐〜〜〜〜〜!!』

「…!!」

ガバッ!!

「…ハァ…ハァ……夢か………っ」

スタッ…タッタッタ…チラッ!

ガチャッ!…カチッ…ガラガラ…ピラッ!パラパラ…

…ピトッ!

「…ロー兄。…エレ姐。……私は元気でやっているよ。……また二人に、会える日が来るだろうかな〜…」

【Lu-cis・H】は夢を見ては、久方からなのか、引き出しの鍵を開けては、一冊のアルバムを開き、昔の写真を見ては眺めていた。アルバムには埃があり、しばらく開けられた痕跡も無く、数年ぶりに開くようである。ページを捲っていくと一枚の写真に手を添える。そこには幼年期の姿である自分と、左右には青髪で、後ろは馬の尻尾のような髪を結んだ、白のタキシードのジャケットを着た青年と、桜色の髪色をした巫女のような服を来た女性の写真に目を通していた。それを見ては、懐かしそうに見物しつつ、近況報告する。

「…ロー兄…エレ姐。…あれから私は……いや…折角だし、昔のように言うよ。…僕は、最愛の妻であるベルナが亡くなって…その後、【R・P社】のギルド室長になってから、かつて僕が創設し、リーダーをしていた【Agente】にはね。…最近新しく配属された現世人のハクローくんとビルくん、【Grazia】にはリーネくんって女の子がいてね。特にリーネくんはね…ハクローくんと縁があってね。…現世で僕と似ている…ハクローくんの恩人の三橋という名前の人がいたからか…間違われて抱きつかれて…手首を捻って怪我をしたよ。…どうやらフカベくんからもね。……ハクローくんの【Luster】の力で具現化して現れた、その三橋さんの姿を見てはね…僕と全く同じ容姿をしてたからか、『とても驚いたよ。…ルーシスくん。…三橋という人はな…とても真面目でな!…海上自衛隊の三等海佐の地位だからなのか、責任感があり、人を守る事に凄く長けていてね!…それに心なしか性格まで、なんとなく君に似ていて…まるで君の影武者でも来たのかと思ったよ!!…コホン///…とにかく…私はとても驚かされた…』…って以前ここでの会談で、そんな風にはしゃがれてね。…はは!…でもとってもいい子達だよ。…今ハクローくんはね…ベアが教育してくれているんだ。…そしてこれから…僕達が経験した以上の…大きな戦いが、彼らに起ころうとしている。…どうか、見守っていてほしい…」

【Lu-cis・H】は、強く熱弁する。しかし、その顔つきには何か危機感をも感じていたようである。

「…そして僕自身の時間にも限りがあることを知っているよ。…それまでに…必ず打開する案を考えていくよ。…どうか…」

《バカンス中でも…何か身の危険が付きものだと思うんだ!…無事に帰ってきて欲しい!…みんな!》






・・・
・・

🎼Back Ground Music 》》》



コミカルに追いかけっこ〜♪

「いぎゃああああっっ!!」(ブクブクブク!!)

「のがぁ〜!!まさかこんな海に白フカかいな〜!!…お、お助けやでぇ〜〜〜!!!!」(ブクブクブク!!)

バシャバシャ!!

スイス〜イ〜…

デ〜デン…デ〜デン!!

シャーーーク!!!

【Hux・row】と【Keito】の二人は命欲しさの為に、全速力で泳ぎ、ある大物から逃げようとしていた。その風貌は、白いボディーに背鰭は刀のように鋭利であり、口元には鋭い白い歯をのぞかせていた。その正体は、【Paradiso】に生息する体長5メートルはある、その姿は現世に生息しているホホジロザメと同等の風貌であり、気性の荒い白色の鮫【squalo bianco】であった。

「ケイト〜!!全速力で泳いであのサメ野郎から逃げ切るぞ〜!!」(ブクブクブク!!)

「ガッテンやで〜!!現世の巨大サメに喰われる洋画の二の舞にはなりと〜ない!…ほんまに命が大事やで〜!!」(ブクブクブク!!)

シャーーーク!!

ガシャアン!!

「!?」ジタバタ!!

「!!…占めた〜!!野郎…岩に引っかかりやがった!!」(ブクブク…)

「これでしばらく時間が稼げる……で?」(ブクブク…)

ジタバタ…ズルッ…ヒョイッ!!

スイス〜イ!

「のわァーーーー!!!!!」(バシャバシャ!!)

「んなアホなぁ〜!!!」(バシャバシャ!!)

シャーーク!!!

ガキン! ガキン! ガキン!

「あ、危ねえ〜!…ケイト!!…こうなりゃあ二人で組んで…」

「せやなハクローはん!…こうなれば二人三脚で泳ぐで〜!!!」

ガシッ!!…バシャバシャバシャバシャ!!

シャーーーク!!!…………

・・・

〜ある岩礁〜

「ハァ…ハァ…!!…しぶてぇ〜野郎だったな〜!…まるで【近代組】のダイト部長みてえだよ〜本当に〜」(ぐで〜ん…)

「ぜえ…ぜえ…ほ、ホンマやな〜!…?…あれ?…なんか、岩が動いてへんかハクローはん?」

ゴサゴサ…

「…そういえばそうだな。…いや待てよ。…そもそも何で沖なのに、こんな浅い岩礁なんてあるんだ?」

「…!?ああぁ!!まさかここって…!!はよう逃げるで〜ハクローはん!!…捕食されるで〜!!」(ピョン!)

ヤドガーーー!!! ジャキン!!

「ゲッ!!は、ハサミだとぉ!?ケイト!!…今度は一体何だよ〜!?」(ピョン!バシャンバシャバシャ!!)

「あれはな〜!…巨大ヤドカリ!…【Pagrozallia】やで〜!!」(バシャバシャ!!)

ヤドガァーー!!

「く、クソがぁーーー!!!怪獣映画かってんだぁ〜!!」(うぉーーーー!!)

「特撮映画にも出そうやで〜!!」(うぉーーーー!!)

《もう海で漁なんて…懲り懲りだーーーーーー!!!!》

・・・

🎼Back Ground Music 》》》



明日への希望〜♪


〜数分後〜

「…ハァ…ハァ…このI島の周りの海にはとんでもねえ危険生物がいすぎだよ全く…」

「沖くらいやで〜!…流石に浅瀬には小さいのしかおらんがな…」

ブクブク…

「さてと、ここいらで念の為にソナー能力でも使ってみるか!…さっきのような白鮫と鉢合わせるのだけは勘弁だからな。」

「全くやで〜!」

フォン…フォン…ピン! ピン!

【Hux・row】ランクD
【♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡】
ーー
この先、大きな太古の反応物を感知しました。

「?…大きな…太古の反応物?」

「一体なんやろうな?」

バシャバシャ…

「!?」(ブクブク…)

「!?…こ…これって…ま、まさか…!?」(ブクブクブク!!)

奥深くに潜った二人が見たものは、古い宝箱であった。それを見ては大きくはしゃいだ。

「!!宝だ〜!!」

「うぉ〜でかしたで〜!!ハクローはん!!ほなら…早速開けるで〜!」

【Keito】は【P-Watch】から解体道具を取り出しては、迅速に宝箱の中身を開けていく。その中身は、黄金に輝く光で満ち溢れていた。

ガチャ!

キラキラキラ〜!!

「!!…うぉおおお!!!!」(キラキラ〜)

「こりゃあ〜苦労した甲斐があったでぇ〜!!…早速お持ち帰りやぁ〜!!」(キラキラ!)

・・・

〜拠点〜





「…!!おおいたいたトワさ〜ん!…ただいま〜♪!」(ニヤニヤフリフリ!)

「ただいま帰ったで〜トワは〜ん♪!」(ニヤニヤフリフリ〜!)

「!!帰ってきたか!…ご苦労様だな!…?…どうしたというのだ二人共…?そんなにニヤついて…?…まさか…大きな獲物でも獲れたのか!?」

「あぁトワさん!!こいつはすげえぞ〜!!…なあっケイト!?」(ニカニカ!)

「ああハクローはん!!…よ〜し!ハクローはんの大切な人のトワはんに見せたろうやないか〜!!…これや〜!!」(ニカニカ!)

ジャラジャラ!…キラキラキラ〜!

「!?…こ、これって…き、金塊ではないのか!?…それに、宝石の付いた代物まで!!…一体これは…」

「へへ〜ん!沖まで泳いで潜っては、深い場所をソナー能力で探知したら、偶然にも宝箱が見つかってさ…その中に入っていたんだ!」

「この輝きからするに、おそらくかなりの値打ちもんやで〜!!…なはは!まあ行く途中に巨大サメやら巨大ザリガニに追いかけ回されてえらい目にあったけどな〜…」

二人は、今回の成果に気苦労もあっては大きな達成感を感じていた。その光景を見ていた【Towa】は笑顔で褒め称える。

「お手柄だな!!こんな金塊が海にあるとは…一攫千金というやつだな!…よかったじゃあないか!!」

「へへ〜ん!!この金塊…かなりでかいぞ!!これなら【Kagoya】の復興の資金にも使えそうだよトワさん!!」(ウキウキ!)

「ホンマにハクローはん様様やで〜!!ウチも少し貰って武器の改良にも当てるとするわ〜!!」(ワクワク!)

「…ふふ!…?…ハクロー?」

スッ!

「だからさ…その…///この金塊!!…貰ってくれるか。…トワさん?」

「!?…と、突然どうしたのだ!?…ハクロー!?///」

「言っただろ。…これはトワさん…アンタやヤエカさん達が大切にしてきた…掛け替えのない【Kagoya】の町の復興に必要なものだからっ!…俺は、大切な人であるアンタに是非貰って欲しいんだ///!……受け取ってくれるか?」

「!!///…う…嬉しいよ///…わかった。…なら私も…等価交換が必要だな///…ふふ♡」

ダキッ♡!…ムニッ♡!…チュッ!

「!!///ん!?〜///」(ドキッ!)

「んっ!///んふっ!///…んっ!///〜♡」(ドキドキ…♡)(あぁ〜♡…ハクロー…///…本当にヤエカ姐さんも認めるくらい…私が男の人に…初めて好意を持ち…心から惚れた…頼り甲斐のある男だよ…!…本当に…お前の事が…大好きだっ♡///!)

【Towa】は水着姿で、大胆にも【Hux・row】の体を抱き、豊満な胸部を密着させ、深く口付けをしてディープキスを交わす。その光景を見ていた【Keito】は気まづそうかつ、身の危険を感じながらその光景を見ていた。

「ホンマにリーネはん以上に熱々やな〜この二人は〜!…ハクローはん。…どうかトワはんとお幸せになぁ〜…でもこんな光景を見てたら、ベアはんはともかく…リーネはんが怖いで〜…」(やれやれ〜)

「プハッ!!…と…トワさん…///」(カァ〜ッ…///)

「…ふふっ♡…すごいのだな〜ハクローは!…素潜りや泳ぎは得意なのか?///」(ドキドキ…///)(…リーネさんがやったように、初めてハクローの唇に…長く、深い口付けをしてしまったな…///)

「ま、まあ…///…泳ぎと潜水術は、海上自衛隊に所属していた時から鍛え込まれていたからな…」

「ベアさんからも少し聞いていたが……ルーシス室長によく似ている三橋さんという現世の恩人さんから教わったのか?」

「…そんなところだな!…?…どうしたんだ?…トワさん?」

「…ハクロー…その///…私とのキスは…嫌ではなかったか?///」(ドキドキ///)

「…ああ…ウェット着ていて、水着で抱かれながらか…少し恥ずかしいかもな///…だけど…あの時…千夜と初めてキスした時のことを思い出したよ///まあつっても最近の話になるけど。…それに…俺がトワさんのことを嫌いになる訳がないだろう///…もう俺は絶対に…アンタを失いたくないんだ…///……トワさん///」(ギュッ!)

「!!///…グスッ!…うぅ…!!嬉しいぞ!///……あの時…アウロの辱めから…私やリーネさんを解放し……私の命まで救ってくれて…本当に礼を言うぞ!///…私の愛しい人…ハクロー♡」(ポタポタ…)

「俺も…アンタが無事で本当によかった!…だけど本来あの時…俺が居合わせていたら…アンタの貞操を守れたかもしれないのに…本当にごめんな…トワさん…」(ギュッ!)

「〜!!///…もう気にするなとあの時、言ったはずだぞ…この馬鹿者っ!///…全くハクロー!…お前という奴は本当に///……千夜さんが苦労する訳だよ……ふふ♡」

ムギュッ♡!

「…そうかもな///…なあトワさん。…もう一度…口付け…お願いしてもいいか?…水着越しで申し訳ないけど…俺でよければ…アンタの気が晴れるまでとことん付き合うよ…///」

「!!///…ああ勿論だ///…ふふ♡…何だか…お前を抱き締めていると…本当に…嫌なことを、全て忘れてしまいそうだ……あぁ〜♡…///ハクロー…///」(ドキドキ…)

「…トワさん…///」(ドキドキ…)

トントン!…ガシッ!!

「…!?…なぁっ!?」

「…うぉわ!!…べ、ベアさん///!?」

「えへへ〜♪抜け駆けはずるいよ〜トワさ〜ん!…そしてつっかまえた〜♪ハクローく〜ん♡!…ってあれ?…!!…ええ〜〜っ!?ど、どうしたのその金塊!!??」

【Hux・row】の背後には、まるでタコのように体にしがみついてはキスの姿勢を取る【Beanne】がいた。そしてお馴染みのメンバーが金塊の存在を知っては大きく話が盛り上がった。

『うぉ〜!!金塊だ〜!!』『…この世界にも金塊とかがあるんだな。…ハッちゃん!…なかなかやるな〜!』『わ〜い!!さすが私の未来のフィアンセのハクローくんだね〜!ほ〜らご褒美に海に因んでタコみたいにちゅ〜しちゃうぞぉ〜!!ちゅ〜♡』『ダァ〜///密着しすぎだよベアさん!!///いくら俺がウェットを着用しているとしてもよしてくれ!!///』『む〜!!///ずるいですベアさん!!』『ウフフ!まあまあ』『すげえぞ〜教官!!』『これぞロマンだな!!…まさか海の底に財宝が眠っているとはな!!』

「……ベアさんに見つかって…私との二人きりの時間が終わったようだな……何だか儚くて寂しいものだ…」(シュン…)

「まあまあトワはん!…ハクローはんとは両想いなもんやし、いつでもチャンスがあるさかい元気出すんや!」(ぽんぽん!)

「…け、ケイトさん…///…何だか慰められてしまったな…」

「…ウチならいつでも相談乗るで〜!…【狼志組】の上司として、これからもハクローはんのこと、よろしく頼んだで〜!」

「!!…ああ任せておけ!…ハクローは必ず私が守ってみせる!…いや…ハクローだけではないな…【義狼隊】の一員として、メンバーのベアさんや…ヴェノのとっつぁんさん…そしてみんなを、必ず…!!」

・・・

〜その夕方〜

ジューーー!!

「みんな〜!魚が焼けたよ〜!!」

「おお!!…今日獲ってきた魚だな!…これってリーネが捌いたのか?」

「はい!…あとケイトさんにも手伝っていただきました!」

「へへ〜ん!ハクローはん!…こんなの朝飯前やで〜!!…あと味付けはステラさんがやってくれたんや!」

「ウフフ!おかげさまでよくできました!」(ニコニコ!)

「…うぉお!!この魚美味いよ!!ステラ姐さん!」

「うむ!…ステラ。…これは美味いぞ本当に!…更に腕を上げたな!!」

「二人共…ウフフ!…ありがとうございますね!」

「…ふふ!…ステラさんの料理は本当に美味しいな…ハクロー!」

「…そうだな〜!…トワさんは料理得意なのか?」(もぐもぐ…)

「…嗜む程度ではあるが。…よくヤエカ姐さんと過ごしていた時に手伝ったものだ!」(フフン!)

「そうか!…またいつか食べてみたいもんだな〜!」(ニカニカ!)

「…献立は和食が主に多いのだが…大丈夫か?」

「ああ!…たまには和食がいいな。母さんもよく和食にしていた時もあったし…それに、洋食はよくベアさんに作ってもらって、味に慣れてしまったからな!」

「…洋食か…オムライスとかは一度挑戦した事があるが…失敗してはヤエカ姐さんから少し酷評されたことがあったな…」(シュン!)

「そうなのか〜!?…でも腕を上げたら、一度は食べてみたいかな〜!…トワさんの作るオムライスってやつを…」

「…また上手くなってからだな…!!…期待しておいてくれ!」(グッ!ニコッ!)

「…ああ。…楽しみだ!」(グッ!ニッ!)

コン☆パーーーン!!

「む〜ッ///…またハクローさんとトワさんがイチャイチャしています〜///」(プンプン!)

「まあまあリーネはん!落ち着きなはれや!」

「…でもさ〜!…ハクローくんとトワさんってさ〜!…本当に仲良しだよね〜♪」

「同じ【狼志組】の志士とはいえ、まさかここまで新婚夫婦のような恋愛に発展するとはな…」

「…意外なものでもあるし…何だか微笑ましくもあるな〜!」

他のメンバーは【Hux・row】と【Towa】との仲を暖かく見守っていれば、嫉妬深くみているものまでいた。そうしていくうちに夕日も沈んでは、【Beanne】がご機嫌よくあることを催そうとしていたーーー

・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・3》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



クシコスポスト〜♪

「さぁ〜て始まりました〜♪…夜といえば〜!!」

「肝試し〜!!」

「…肝試しか。」

「トワさん?…こういうの大丈夫なのか?」

「…ああ。…だが驚かす絶叫系のものは、私は少し苦手かもしれないな…」

「そっか…リーネ。…別に無理して参加しなくてもいいんだぞ。」

「…わ、わかって…い、いますよ…は、ハクローさん…」(ガチゴチ…)

「肝試しですか…何だか新鮮でワクワクしますね♪」

「ステラさん…アンタわりと好きなんやな〜…意外やで〜!」

「…肝試しは夏に限るな〜!…幽霊役もあるからしっかりな!」

「…教官!ビル兄貴!…俺と一緒に組もう!」

「ビル!…まだくじ引きを引いていないから、組めるかは分からないのだぞ!」

「ふっふ〜ん♪…じゃあ準備できたかな〜?」

「おう!」

「…あ、ああ。」

「よ〜し!…せ〜の!!」

ヒキッ!

一同は一斉にクジを引いた。すると結果を見せては一斉に発表が行われた。

『1.ハクローくん・トワさん』

『2.ビルくん・ステラさん』

『3.リーネちゃん・ケイトちゃん』

『残り…幽霊役!』

「以上だよ〜♪」

「!!///と、トワさん…///」

「は、ハクロー…ふふ♡…よろしく頼んだぞ!///」

「む〜!」(私はハクローさんと組みたかったです〜!!///)(プンプン!)

「ま〜ま〜リーネはん!…一緒に巡って楽しもうや〜♪」

「俺達は幽霊役か…」

「俺は、幽霊と言うよりも、フランケン・シュンタインとかの仮装が向いていそうだな…」

「ふっふ〜ん…じゃあ私も〜!」

・・・

パーーン!

肝試し開始〜!!


🎼Back Ground Music 》》》



ドロドロドロドロ〜…ヒュ〜ン〜♪

「…なんだかんだ、暗いな…」

「そうだな。…ハクローは怖いものは大丈夫なのか?」

「まあな。よくホラー系の洋画とか観たりはしたけど…流石にリーガン・マクニールだけはもう懲り懲りだな〜…」

「?…誰なのだ?…それは…?」

「…ああ。…それはな…」

バサァッ!!キィヤァアアアア!!!!!

「!!……ほ〜ら噂をすればだよ…ベアさんだろ?」

「…!!…ベアさんなのか?」

「ええ〜!?…二人共〜!!なんでわかったの〜!?」(がっかり〜…)

「そんな格好するのベアさんくらいしかいないだろ?」

「…ふふ♪…だがベアさん…こういう怖いものにノリノリなのだな〜…!」(クスクス!)

「え〜!!も〜う二人共ノリ悪いよ〜!!…もっときゃ〜怖い〜とか言ってギュッて抱いては肌と肌を密着させて楽しまないと〜!」(プンプン!)

アハハハハハ!!!

【Hux・row】と【Towa】は【Beanne】の仕掛けに気付いては、すぐにその場を立ち去っては先に行く。するとそこには、二つに分かれた道があった。

「…別れ道があるようだな〜!」

「そのようだな。…?…看板に何か書いてあるな。」

ここから先、男は左へ。女は右に進んで交流してください。

「…業には業に従えって奴か。…じゃあトワさん。…後でな。」

「…ああ。」

スタッタッタタッタ…

「…それにしても別れ道なんて…何が目的なんだ?」

タッタッタタタ…

・・・

「…?…やっと別れ道の出口に出たようだな。…おおっ!…お〜いトワさん!!」

「ああ。ハクロー。」

「待たせたな〜!…よし!いくか!」

「…ああ。」

・・・

「…それにしても…長い道だよな〜!」

「…そうだな。」

「奥に行けば行くほど暗くなるし…こりゃあ次に行くアイツらも苦戦するだろうな〜トワさん!」

「………」(フッ…)

「…?…トワさん?」(クルっ!)

しーーん…

「…?…あれ?トワさん?…ん?…んん??」(キョロキョロ…)

【Hux・row】は周りを探索する。しかし、先程隣にいた【Towa】の姿はどこにも見当たらない。

「……!!トワさん!!…一体何処にいるんだ!?…お〜い!トワさ〜ん!!??」

「…?ハクロー?…一体どうした?」

「!!…ウォッ!!…と、トワさん!!…いったい何処にいたんだ?」

「?…先程から隣にいたぞ?…どうしたのだ?…一体?」

「!?…ええッ!?…そ、そうだったのか!?」

「ああ。だがハクロー?…私の言葉でそうだなとしか返さなかったが、疲れていたのか?」(ピトッ!)

「!!///…でもそれは、トワさんだって同じようにそうだな。って返していなかったか?」

「?…私がか?…いや…ないと思うが…私はハクローの返答ではあったが…」

「…え?…じゃあ俺達の隣にいたトワさんは…一体…!!…ゲゲッ!!…う…嘘だろ…」(ゾォ〜…)

「!!…なぁっ!?…ま、まさか…私の隣にいたハクローは…私達に化けた…」(ゾワァ〜…)

幽霊!! 幽霊だったのか〜!?

二人は驚愕した。自分達の進んでいた道で自分の組んでいたペアに化けていた幽霊の悪戯に遭遇し、思わず青ざめてしまった。

ヒュ〜〜ン…

「…おいおいマジかよ。…ここって本当に…」

「いやいやハクロー!!まだ決まったわけじゃあないんだ!!…とにかくみんなの元へ戻ろう!…離れないように手を繋いでおくぞ!///」

ガシッ!

「…あ、ああ…///」

スタッスタッ…

ヒュ〜ン…ドロドロ…

「!!…ヒィッ!!」(ビクッ!…ムギュッ♡)

「どわあっ!!…///…と…トワさん…///」(あ…当たってる///)

「!!///うわぁっ!!///す、すまないハクロー…///」

「!!…心配すんな。…トワさんは俺が守ってやる!///………ん?」(ギュッ!)

「…そ、そうか///…それは……あはは…」(ギュッ♡!)

「…………お?」(ん?……トワさん?………にしては……何だ?……何か違和感を感じる……ような……)

【Towa】は【Hux・row】に抱きつく。当の本人は、何度か身体を密着されたからか、何やら身体の部位に不一致な点があったのか、違和感を感じていた。すると【Towa】は満面の笑みを浮かべて女々しい顔を見上げる。

「僕は…〜♡!!///」

…僕はぁっ!!///…本当に嬉しいんだ〜♡♪/// ヒューヒュー♪

「!!………え?…と…トワ……さん?…今…僕って?……!!…それに!!…だ、誰だ!?」


🎼Back Ground Music 》》》



♪〜アイシールド21より・コードネームアイシールド21

ササッ…ザザッ!!

「ウフフ〜♡…あ〜らいい男♡」

「あ〜ら美味しそ〜う♡」

「ウフフ♡」

「!?…げげぇっ!!…な…何なんだアンタ達は〜!?」(ぎょえーー!?)

【Hux・row】の目の前に現れたのは、女装した屈強な男の乙女集団達であった。その者達はすかさず自己紹介をした。

「ウフフ〜♡初めまして〜♡【狼志組】のハクローく〜ん♡…私は御用見廻組特殊部隊【乙女団】(おとめだん)に所属し、【Kagoya】の下町通りで、小さなゲイバーを営んでいたママの【Maki】(マキ)で〜す♡」

「同じく【Miro】(ミロ)で〜す!」

「私は【Binno】(ビンノ)で〜す♡…得意技は【Fiducia】の変装能力で〜す♡…ウフフ♡…思わずイケメ〜ンなあなたに変装してはトワさんを騙しちゃったの〜♡…きゃはっ!」

「!?…な、なんだってええええっ!!…ってことは…お…俺が抱いているトワさんは…ま…まさか!?」(ゾワ〜…)

「…ふふ♡ようやく気づいてくれたようだね♪」

バサアッ!!…ドロ〜ン!

「!!げげっ!!美少女のような顔をした……お、男!?」

「ウフフ♡…そう、この僕こそが、狼志組の【Towa】さんに代わる正真正銘の僕っこ!…【Kagoya】の町の歌舞伎で女形で有名な【Akane】(アカネ)だよ♡…まあ〜そのせいか、先代になってしまった八番隊隊長の【Yaeka】さんから、彼女に毒牙が来ないようにとよく彼女の影武者に使われたりするんだけどね〜♡…ふふ♡」

ガッシリ!…むぎゅ〜♡

「!!ちょ、ちょっと待て〜!?…!!げげっ!!よ、寄るなお前ら〜!?」

「ウフフ〜♡遂に女難の罪深きお人で…維新事変の英雄…ハクローくんを確保したわよ〜♡」

「じゃあ〜♡い・ま・か・ら…お楽しみね〜♡」(きゃ〜♡)

「お…お前ら〜!?…じゃあ本物のトワさんは一体何処にいるんだよぉーーーー!?」

「んも〜う♡せっかちなお方なんだから〜♡…そ・れ・は☆」(キャピン)

「あなたに変装したビンノちゃんがちゃ〜んとトワさんをエスコートして無事にゴールして送ってあげたわよ〜!…それに先程【R・P社】のベアさんから事情を聞かされて、交代だと言われて…今頃幽霊役になっているわよ〜♡」

「…つまり…あの別れ道を歩いていた俺は…いつの間にか置いてけぼりって事か…なら…さらばだ!!」

ガバッ!!…シャッ!!

「ああ〜ん♡逃げちゃいやいや〜♡」(タッタッタ!)

「ハクローくぅ〜ん♡…愛しているわぁ〜♡」(タッタッタ!)

「維新事変を収めた英雄様〜♡」(タッタッタ!)

「ま、待ってくれハクロー!!…せめて僕と熱い男同士のキスを…///!!」(タッタッタタ!!)

「ふっざけんなぁ〜!!!…気持ち悪いんだよぉ〜てめえら〜!!それにぃっ!!…誰が男同士でキスなんか…!?…ってぇ〜!?アカネさん足早ッ!?」(ブワァ〜!!)

「ふふっ♡…《AKANE21》の異名を持つこの僕から、逃げられると思ったのかい?///…そこぉっ!!」(波紋疾走のような速さ!!)

がっしり!!

「のわぁっ!!」(ザザーーーー!!)

「ウフフ♡…タッチダァウ〜ン♡!!!捕まえたわ〜♡」

「ヤーーッ!ハーーッ!!///……これでハクローくんの唇を…!!…唇を〜♡///!!」

「残念だったね!…僕はこう見えて現世ではアメフトをやっていたんだよ!…さぁ〜!…ハクロー///…準備はいいかな?///」(ググッ!…ポッ///)

「いやいや!!まぁ〜待て待てぇ〜お前らぁ〜!!」(ジタバタ!ブワァ〜…!!)

【Hux・row】はひたすらもがく。しかし、ガタイの良い乙女のような姿をした屈強な男達からまるでラグビーのように身体を押さえ込まれていた為、びくともしなかった。そして、いよいよ恋をする男乙女達は愛の口付けを交わそうとしていた。

「むちゅ〜♡」

「むちゅ〜♡」

「むちゅ〜♡」

「君が…僕の美貌の虜になるまで…キスを…やめないッッ!!///…ん…〜♡」(ドキドキ♡)

「あ…あ…ぁ……!!」(ゾワァ〜…ブワァーーー!!!)

ンギャァーーーーーーーーー!!!!!!!や、やめてくれぇーーーーーーーーーーー!!!!!!!!んっ!?んんんーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

チュッ♡…〜♡ チュッ♡…んチューーーー♡…バサバサ!! カァーッ!! カァーーッ!!

・・・

〜その頃【Linea】と【Keito】〜

「!!ヒィッ!!…だ、誰かのひ…悲鳴です〜ッ!!」(ビクビク!)

「うぉっ!?…な、何や一体…!?…まるでこの世の地獄を経験しているかのような大きな悲鳴やったな〜!!…?…でも何や?…なんかこの声…ハクローはんの悲鳴のような気がするで〜!!」

しかし、先程トワさんとゴールしたのを目撃しましたし、人違いなのではないのでしょうか〜?…もしくは事前にハクローさんが録音した音声のようなものを、ベアさんがこの森に流しているのでは?」(首かしげ?)

「そうかもしれんな。…ほな先に行こか〜!!…そろそろゴールも近いで〜♪」

スタッタッタッタ…

「…ハクロー…あれから着替えに行くと言って帰ってこないな。…あぁ〜…せっかく私のおばけ姿を見てもらいたかったのにな〜…残念だ…」(シュン……)

シャラン…ジャラジャラ…

【Towa】が仮装していたのは、能面をつけており巫女の神楽鈴を持った赤色の着物を着た女性のお化けであった。その風貌からは、現世のあるホラーゲームにも出てくるかのような雰囲気もあった。

「…?…あれ?…あそこにいるのは」

「…全く…まさか、俺がベアと組むとはな〜…」

「ふっふ〜ん♪…まあいいじゃ〜んヴェノく〜ん♡」(ギュッ!)

「おっ!…どうやらヴェノのとっつぁんさんと、ベアさんのようだな…よし!!」

シャラン!…シャラン!

「…?…鈴の音か?」

「…何か来るね〜♪…一体何が来るのかな〜?」

ジャラジャラジャラジャラ!!

「オイテケ〜オイテケ〜オマエラ…魂オイテケ〜!!」(ダダダダダ!!)

「!!能面をつけた…女のお化けか!!」(ダダダダダ…)(…トワお嬢だな。)

「あぁ〜ん!こわぁ〜い!!」(ダダダダダ!!!)(まあトワさんだね〜♪…あの神楽鈴で分かったよ〜♪)

「オイテケ〜♪」(フフ!…二人共怖がって…私から逃げているようだな!)

タッタッタ…

ドドドドドド……!!!!ああーーーーーーーーっ!!!!!!

「!!…な、なんだぁ〜!?」

「!!な…何!?」

「!?…な、何なのだ一体!?」

「イヤぁ〜ん!…た、助けてぇぇーーーー!!!!!」(ぴえん!)

「あぁ〜ん!乱暴な殿方よねぇ〜!!」(ぴえん!)

「まさか、あんなになるまで怒るなんてぇ〜♡」(ぴえん!)

「…でも僕は悪くないかな〜///…たっぷり棒で身体中をしばかれて…き、気持ちよかった〜///」(ポッ!)

タッタタタタ!

「…!!あれは…」

「御用見廻組特殊部隊の…【乙女団】!?…何で彼らがここに!?…それに…!!あ、アカネまでいるのか!?///」(ヤエカ姐さんが推薦していた…私の…影武者///)

「へぇ〜♪…この場所で同じくバカンスなのね〜!…でも逃げるとなると一体何があったのかな〜?」


🎼Back Ground Music 》》》




X VS ZERO〜♪

ザッザッザ…

「……」(ザワァ〜〜〜!!!)(ブンブン)

「!!…は、ハクロー!!…!?///…なぁっ!?///」

「ハッチャン!!…でも何でお前さんが…!?」

「ハクローくん!!…一体…!?…でぇ〜!!…ど、どうしたの〜!?その顔中についたキスマークの山ぁ〜!?///」

「……ふふ。…ふふふ…俺は…男…男…のような…女にも…喰われてしまう…男……」(ブツブツ…ブンブン!)

ゴゴゴゴゴゴ……

三人の目の前に現れたのは【Hux・row】であった。しかし、その顔中には男乙女達からつけられたキスマークがびっしりとついており、ショックが強いあまり、完全に正気を失っていた。そしてその目には、完全に生気を失っており、手には木の枝が握られ、まるでこの世を支配する破壊神のようなオーラを身に纏っていた。その様子に、あまりにも危険性があったからか、三人は警戒して身構える。

「…まずいな〜…今のハッチャン…」

「…ああ…まるでリーネさんのように…怒りのあまり、完全に正気を失っているようだ!!…ハクロー頼む!どうか目を覚ましておくれ!!」

サッ!!

「…!?…ベアさん?」

「……下がっていて二人共!!…ハクローくんは、私が何とかするから!」(キッ!)

カラッ!! ジャキン!!

【Beanne】は森にある一本の木の枝を拾い上げ、まるで銃剣【Arbitro】のように構えて【Hux・row】と敵対する。

「………俺は…男だ……それなのに…何故……女に化けた男共に……キスを……されないといけないんだぁあああああああ!!!!!」(ブワァ〜!!チャキッ!!…ブン!!)

カァーーン!!! ギリギリ…!!

「!!くっ!!…なんて…力かしらぁ〜っ!?…これは思った以上にまずいかもね。…ハクローくん!!…いい加減目を覚ましなさい!!」

ブン!!

カァーーン!!

「!!……ッラァァーー!!」

「!!…いい加減にしろっハクロー!!」

パシッ!!…パァーーーーン!!!!!

「!!…くっ!!………!?…あれ?…俺は…一体?…え?…トワ…さん…?」

【Hux・row】は【Towa】に力強く頬をビンタされ、気がつき正気に戻った。

🎼Back Ground Music 》》》



ダブルフェイス〜PIANO〜♪

「この馬鹿者っ///!!…いい加減目を覚まさないか!!…もう少しでお前は私達を襲い…取り返しのつかないことをしでかそうとしていたのだぞ…!!///」(ポロッ…ギュッ!)

ダキッ♡!!///

「…は、離せ!!離しやがれぇ〜!!…どうせてめえはさっき襲ってきたトワさんに化けた男の…偽…も…の…!?……え?……この豊満な……!?///」(じた…バタ…)

ポタポタ!!

【Towa】は涙を流し、【Hux・row】に対して強く胸を押しつけて抱き締め、更に言い放った。

「…こうしていても…まだ私だと分からないのかっ!!……グスッ!…馬鹿ぁ…///…っ…!!この大馬鹿者がぁっ///!!…私はアカネではないっ!!…本物だっ!!……お前の事を…千夜さんと同じように…愛している///…トワだ♡///」(ポタポタ…ギュッ♡)

「!?///……そう…か…ごめん…トワさん…俺…やっと目が覚めたよ…///」(ギュッ!)

ゲシッ!

「だぁっ!!…と、とっつぁん…」

「…ったく…トワお嬢を泣かすな!…彼女はアンタさんの事を頗る心配して、えらく寂しそうにしていたんだゾォッ!…ハッチャン!!」

「ハクローくん!…本当に今までどこにいたの〜?…私達もさ〜…ハクローくんが準備するからちょっと席を外すって言ったきり戻ってこなくて、すっごく心配したんだよ〜!」

「…!!…まあ、ちょっとな。…ったくなんだよ一体【乙女団】ってオカマ連中の奴らは〜!!俺の唇だけじゃあなく顔中にキスマークをつけやがって〜!!……次会った時…覚えていろよぉ〜!!」(うがぁ〜!)

「!!…ハクロー…」

「…ハッチャン…」

「…あぁ〜…そういうことか〜!…それで正気じゃあなかったのね〜!…でも、何で御用見廻組特殊部隊の【乙女団】がハクローくんを狙いに来たんだろうね〜…」

「知るかぁ〜!んなこと〜!!…とりあえず戻ろうか…みんなが心配しているだろうし…行こうか…トワさん」

「…そうだな…ふふ!///」

ムニッ♡…ギュッ♡

「!!///」

【Towa】は【Hux・row】を隣に近寄り、腕を抱き抱える。その様子に【Hux・row】は戸惑った。

「と、トワさん!?///」

「私を心配させた罰だ!…帰り道…しっかりエスコートしておくれよ…ハクロー♡///」(頭トン♡)

「…あ、ああ。任せろ!///…よ〜し続きといくか、トワさん///!!」(デレデレ///)

「…ああ。…ふふ///」

スタコラサッサ〜…

「…もしかしてさ〜…ヴェノくん…」

「俺も思ったよ…ベア。…ハッチャンの…女難問題あっての警告として、御用見廻組特殊部隊の…【乙女団】が招かれたのだと、今知ったよ…」

スタスタ…

その後、俺達はペンションに戻り、それぞれ個別の時間を過ごす。そしてしばらく眠れなかった為、【Hux・row】は海を眺めようと外に出た。


・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・4》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



月明かりに照らされた海の景色ーーその景色から、ドビュッシーの月の光が似合う光景であったーーー

スタ…タッタッタ…

ザザーーッ…

「…夜の海か…何だか懐かしいかもな〜!……それに…現世での三橋三等海佐との会話を思い出すな…」

〜回想〜

『…そうか。…君は海士長の期間で…満期として辞めるのか?』

『…はい。』

『二ノ宮海士長。……まだ君は若い。もう一度試験を受け直すチャンスはいくらでもあるんだ。…それでも行くのか?』

『…はい。…もう俺は迷いません!』

『…分かった。……私との訓練の日々を忘れたことは?』

『一度もございません!』

『…それならいい。…下がってもいいよ』

『…はっ!…失礼します!…三橋三等海佐!』

・・・

「…三橋三等海佐…今頃現世でのあなたは…何をしているんだろうな…?」

「…きっとお姉ちゃんと一緒になって……私達を想い…元気に幸せな日々を送っていますよ!…ハクローさん!」

「?…リーネか?」

「はい!…私も何だか眠れなくて…」

「…そうか」

「ウフフ♡…でもハクローさん!…やっと二人きりになれましたね!」

ギュッ♡

「…そういえばそうだな〜!…何か心なしか、星が綺麗だな…あの時の自転車デート以来か…!!」

「そうですね〜♪…本当に綺麗です〜!!」(キラキラ!)

「…あの世の世界でも、こんな星空が観れるとはな〜!…本当に、この【Paradiso】って世界は何でもありだな〜!」

「そうですね。…でも、私…不安でもあるんです…」

「?…どういうことだ?」

「お、お恥ずかしいお話なのですが///…私…あの…!!【Auro】からあんなひどい辱めを受けられてしまい、彼女の…その朝顔の…子供を私の【Sognare】に生みつけられて…それ以来、夢を見たくなくて…あまり眠れなくなってしまって…!!わぁああああああああんんん!!!!」(ジョ〜!!…ダキィ!)

「…そういえば、セリル局長と会った時にも、そんなことを話していたか。…でも今は何も無いんだろう?」

「…うぅ…は、はい///」

「なら気にするな!…それに何かあればいつでも相談に乗ってやるよ…リーネ!」

「…は、…はい♡」

ギュッ!…トン…

「…それにしても、なんか綺麗な月明かりだよな〜!」

「そうですよね〜!…とても青白い光で…何だか幻想的に思えます!」

「…普段月は黄色の色をしているけど…白いんだな。…それにかなりでかいな〜!」

「…まるでハクローさんの髪色のように白銀のように煌めいていますよね!」

「…?…そうか?」

「はい!…そういえば気になったのですが、何故白銀の髪色をしているんですか?…お姉ちゃんと初めて会った時は、黒髪だったのではと思いましたが…」

「ああ!…せっかくだし教えるよ。…これが結構笑えてな〜!」

カクカクじかじか…

「!!ええッ!?…ば、バイト先で頭に…ペンキが付いて……さ、散髪屋さんの注文の手違いで…そうなったのですか!?」

「ああ。そのゴッドハンドの異名を持つ関西弁を話す理容師の兄さんがコーディネイトしてくれたおかげでこの通り〜!…おかげで現世では東京の街の人間には、DQNやらヤンキーやら言われて、初めてこの髪を見た千夜には気絶されては、事の事情を説明したら大笑いされてな〜!」(キラキラ〜!)

「そうなんですね〜!…でも私は、そのハクローさんの髪色…とっても素敵だと思います!!」

「…あんがとな。…慰めてくれる気持ちで言ってくれて…」

「いえ!!決して慰めではありません!!…本当にあなたに似合っているから言ったまでです!!」

「…そりゃあどうも…」

「ウフフ!…でも髪色といえば…この私の亜麻色の髪も、お兄ちゃんが褒めてくれましたね〜!」

「へぇ〜!…昔防衛大に在籍していた三橋三等海佐がな〜!…そういえば【Jeil】の変態野郎も、麻縄の色がそんなんだからか…お前さんと…その髪色を好き好んでいたんだっけか…」

「〜///!!…うぅ〜…///!!…それは私の思い出の中で一番思い出したくもない本当に嫌な…とっても恥ずかしい記憶なんですよ〜!!///も〜うハクローさんのばか〜!!です///!!」

ポコポコ!!

「ダァ〜!!いてて!!」

「んも〜う///ハクローさんの意地悪!…浮気性の破廉恥男ですっ///!!…こうなったらお仕置きですよ〜///!!…ウフフ♡」

コショコショ!

「ダァ〜!!くすぐったい!…やめろあははは!!!」

「だ・め・で・す♡ゆ・る・し・ま・せ・ん♪…ふふふ♡」

【Hux・row】と【Linea】は夜の海岸で戯れ合うようにして過ごす。そしてしばらくしてお互い眠気が出てきてしまった為、ペンションに戻り、睡眠に入った。

「…ふぁ〜あ…ではお休みです〜…ハクローさん…」(ウトウト…)

「…ああ。お休み……リーネ」

バタン!

・・・

「…?」

「くかー!!」

「…zzz」

「ゴァーー…」

「…とっつぁん以外…すげえいびきだな…はぁ…寝るか…」

「…zzz」

・・・


🎼Back Ground Music 》》》



ライトニングのテーマ〜♪

翌日・・・

「…ん?…まだ5時か。…海の海岸にでも散歩してくるか。…朝日も近いし…」

ムクッ…タッタッタ…

・・・

「…朝の風は少し冷たいな〜!………?」

ブン! ブン!

「…?…ベアさん?…こんな朝からアルビトーロを振っているな…鍛錬か?」

【Hux・row】は朝から自分の愛用武器を持って修行をしていた【Beanne】を物陰で見ては見物していた。しかし、彼女が気配を察したのか、声をかけてきた。

「……そこにいるんでしょう〜♪…ハクローくん?」

タッタッタ……

「…バレたか…さすがだな〜ベアさん!」

「…ふっふ〜ん♪伊達にハクローくんLove♡ってわけじゃあないからね〜♪」

「…あはは…そうですか…」(頬ぽりぽり…)

「んも〜うノリ悪いぞー!!…そうだ!まだ夜明け前だから〜♡……朝になる前の景気付けに〜♪………二人で大人〜なムフフ♡な事しようよ〜♪」

ダキッ♡!

「ダァ〜!!やめろ〜!!ベアさん!!///…は、離れてくれ〜い///」

「んふふ〜♡つっかまえた〜♡…昨日のこともあったからこのベアお姉さんがハクローくんを慰めてあげるんだから〜♪…ちゅ〜♡」

ぶちゅ〜♡

「!!///〜」(こんな朝っぱらから///…き、キス!?///…く、苦し!!…は、離してくれ〜ベアさん!!)

「んっ///んふっ///」(ドキドキ///)(あ〜っ///やっぱりハクローくんは特別だな〜♪…今まで経験してきたお兄さん達よりも、本当にこうして過ごしてて…なんか快感を感じてさ〜♪…気持ち良くて…たんのしいなぁ〜♪)

「…〜///!!」(パンパンパン)

ガバッ!!

「あぁ〜ん♡も〜う無理矢理はがさないでよ〜!ハクローくん相変わらずつれないな〜♪」(ルンルン♪)

「流石に息苦しいっての!!///…ったく相変わらずデリカシーのない人だぜ〜!///」(やれやれ…)

「よく言われる〜♪アハハ!!」

「……」

【Hux・row】と【Beanne】は海の朝日を眺めていた。そしてすかさず、【Hux・row】は【Beanne】に対してこういった。

「…なあ…ベアさん?」

「ん〜?何かな〜ハクローく〜ん?」

「ずっと気になってたんだ。…とっつぁんからも聞いたんだけど…ベアさんの銃剣アルビトーロに付けているそのアクセサリー…ベアさんの恩人の人の…形見だったんだな…」

「!!……そうだよ」

「…ずっと大切にしていたんだな…ベルナさんっていうんだな……」

「…うん。アルビノの色白の女性のお姉さんでね。…ルーシスおじさんの奥さんでロアのお母さん…ネラの現世での実の姉の人で……私の唯一の憧れの人なんだ〜♪」

「…今の性格になったのも、その女性への影響もあるんだな…」

「まぁねぇ〜!他にもネラとの影響もあると思うんだ〜♪…ちなみに墓の場所は…【Velkana】の外れにある教会なんだ…」

「…そこで…ロベルの仇でもある【G・lrof】の野郎に…」

「鋭いね。…うん…実はそうなんだ。」

「あの時に俺達と一緒に【Dail】の事件で【Velkana】を訪れた時も…行ったのか?」

「勿論!…でもベルナ姐さんが死んだ後の10年間はね。…しばらくその地を訪れていなくてね。…ヴェノくんと初めて出会って【Velkana】に来た時に…年齢サロンを受けた今の姿を見せに訪れて…それ以来からかな。…【Velkana】を訪れた時にはね……あの場所には必ず訪れるようにしているんだ!…ハクローくんに肖って言うけど…この銃剣【Arbitro】に誓ってね…」

ザシュッ!

【Beanne】は銃剣【Arbitro】を砂浜に突き刺し、朝日の日の光に反射させる。その剣にはまるで聖剣のように輝かしい光で煌めいていた。

「ベアさん…アンタも辛かったんだな…恩人の人の墓を訪れるのは…気持ち…察するよ…」

「…そうだね…だからこそ、私はね…ハクローくん…」

スタッ…タッタッタ…チャキン!

「…!?…ベアさん?」

【Beanne】はいつになく真剣な眼差しで、朝日を見つめていた。その表情は、きらりと光る高潔な表情のした目をしており、何かを成し遂げる強い意志を【Hux・row】は感じ取っていた。そして【Beanne】は強く宣言した。

「…私は負けられない!…【Varisk】率いる真・ユートピア創造士隊にも……【Demister】の奴らにも…そして私自身にもね。…私の持っている【Fiducia】…森羅万象の能力は…思った以上に危険ではあるけど…それでもこの能力は、ハクローくんやトワさん…ヴェノくん達の…大切な人達を守るために使う!…私の命に変えても…必ずね…!!」

「!!…ちょっと待て!…命に変えてもって…一体どういうことだよベアさん!!………ん?」

「プッアハハハハ!!!…〜♪…なんてね〜!!…【Fiducia】が暴走して私の命が無くなるなんてこと……流石にあるわけないじゃあないの〜!!」(ケラケラ!)

「…!!」(ガクッ!!)

「引っかかった〜!本当にハクローくんって面白いねぇ〜♪…あはは!」(パンパンパン!!)

「ったくも〜うベアさ〜ん!いつにもなく真面目な顔で言って驚かすなよ〜!…それにアンタがそう簡単にくたばるわけがねえだろっ!!…本当にアンタって人は…まあでもよ…ベアさん…」

スクッ!…トントン!

「?…どうしたの〜ハクローくん?」

「水臭えぞ〜ベアさん!…一人で何でも解決しようと無理するな!…【G・lrof】は俺の親友…ロベルの仇でもあるんだ!…一緒に戦って仇を討とうぜっ!!」

「…!!…だめだよ…流石に危険だよ…奴は…私が一人で……!!」

「んじゃあさ、そう心配するなら…アンタが心配しないように…今以上に強くなってやる!…アンタの足…引っ張らないように!…まだまだ俺は強くなってやる!…そして…いつかアンタを超えてやる!…だから色々俺を鍛えてほしいんだ……ベアさん!!」

「!!…ハクローくん…」

「だってベアさんは俺の教育係なんだろ?…これからも色々教えてくれよ!…頼むぜ!」

「…ふふ…一丁前に、嬉しいこと言ってくれるじゃあな〜い♡…じゃあ〜♡早速始めるよ〜!…ん〜♡…」(ドキドキ…///)

「!!///…さらば〜!」

ダダダダダダ…!!

【Hux・row】は一目散に走り、【Beanne】から距離を取る。しかし彼女はニタァ〜と余裕そうな笑みを浮かべていた。

「んふふ〜♡逃がさないよ〜♡ハクローく〜ん♡」

タッタッタッタッタ!!

「!!は、はやッ!?…おわぁっ///!?」

ガシッ!!

「んふふ〜♡もう捕まっちゃったの〜?…それじゃあ〜♡いただきま〜す♡」

ダキッ♡…ムニッ♡…むちゅ〜♡

「!!///ち、力強ッ!?…は、離してくれ〜!!///」(ジタバタ!)

「ふっふ〜ん♡…だ〜め〜だ〜よ〜♪…これも訓練だよ〜♡」

スリスリ〜♡

「た、助けてくれ〜!!」(ジタバタ!)

タッタッタ…スタッ!

「おっ!……///……朝っぱらから二人きりで何をしているのだ…///…ハクロー///…ベアさん///」(ジーーーッ///)

「…!!///と、トワさん!?///」

「ん〜?ああ〜トワさんおっはよ〜!!…よかったらさ〜トワさんも一緒にハクローくんとの愛のスキンシップに付き合う〜?」(ニカニカ〜!フリフリ〜!)

「…ちょっ!?ベアさん!!///誤解招くことをトワさんに言わないでくれ!!///」

「…そうだな…///ふふっ♡」

ダキィ♡!

「…!!///」

「…ハクロー…もう私を寂しがらせないでおくれよ……私の……愛する、愛しい人♡///」(ドキドキ///)

「と、トワさん///………?」

ドドドドドドドド………

朝から仲睦まじく【Hux・row】は【Beanne】と【Towa】との幸せのひとときを過ごしていた。するとそこに、そろそろと言わんばかりにご立腹な女神のような容姿をした女性が姿を現した。

🎼Back Ground Music 》》》



最低男、両津勘吉3〜♪

あ〜あ〜!やっちゃった!パフ♪
あ〜あ〜!やっちゃった!パフ♪
あ〜あ〜!やっちゃった!パフ♪

「…うふ…ウフフフフ…ハクローさ〜ん♡…それに、ベアさ〜ん…トワさ〜ん…一体こんな早朝の海岸でハクローさんを襲うように戯れあって一体…何ふしだらでいけないことをしているんですか〜!!??(<●><●>#)」(イライラ!ニコニコゴゴゴゴ……)

「(・ー・|||)」「(・ー・|||)」「(・ー・|||)」

御用改め、風紀委員が来てしまったようであるーーー

・・・

ズシーン!!

「(・ー・|||)」「(・ー・|||)」「(・ー・|||)」

三人は、正座兼座禅をさせられて、かれこれ二時間以上を要する。そして邪念を取り払い、喝を入れるために、太ももには岩を敷かれており、【Lunea】の腕には薙刀の竹刀が持たれている。

「…本当に朝から修行になっちまったな〜…ベアさん…」

「ああ〜ん♡足が重くて痛いよ〜!!…ハクローく〜ん♡Help… Me〜♡」

「か〜つ!!…ですっ!!///」

パァ〜ン!

「あぁ〜ん♡!!リーネちゃ〜ん♡…もっと優しく〜♡」(くねくね!)

「ベアさん!!///あなたという人は本当に落ち着きもなく!!デリカシーすらもありません!!///…煩悩を悔い改めては…反省しなさぁ〜〜〜い!!!!///」(プンスカ///)

ガラガラピシャ〜ン!!

「…ベアさん…大変だな…だが私もどうやら足が…痛みを通り越して…」

「…俺もだよ、トワさん…いい加減足の感覚が…」

「そこッ!!私語厳禁です!!」

パァ〜ン! パァ〜ン!

「ぐはっ!!」

「ひゃうぅっ♡///!!…あっ♡…り、リーネさん…///…どうか今は…!!///…やっ!///…やぁめておくれぇ〜♡///」(ビクン♡!)

「〜!!///…と、トワさん…///意外と…声が…///…すげぇいやら…!!いでえ!!」(ドキン♡)(パァーーーン!!!!)

「ハクローさ〜ん…真面目にやってます〜?」(ニコニコゴゴゴゴゴ…(<●><●>))

「た、頼むっ!!許してくれリーネ!!…この通り!…デートでも何でもするから…!!///」

「…ええっ!?///…ほ、本当ですか!?///」(ハクローさんと…で、デート///)

「!!///」(…は、ハクロー…///)

「…〜♪」(助け舟キター!!)

二人は、【Hux・row】の突然の交渉に期待を持っては【Linea】に問い詰める。彼女も満更でもない様子であった。

「ほ、本当ですか!?///」

「ああ…だからさあ…早く…俺達を解放してく…」

「嬉しいです〜♡……ふふ♡………ですがお断りしますね♡」

「」「」「」

「そう言って…解放されては、早速私の前でふしだらかつ破廉恥な所を見せつけるおつもりなのですよねぇ〜皆さん♪……無駄ですよ〜♡…ウフ…ウフフフフフ♡」(<●><●>#)(イライラ!)

ゴゴゴゴゴゴゴ……

「…やっぱりダメか…」(ガックリ…)

「うぅ…///…」(…思わずハクローの前で私は…あんな恥ずかしい…はしたない声を///…ヤエカ姐さん…私は…///)

「ああぁ〜ん♡…リーネちゃんの鬼〜!」(プンプン!)

「…!!…カァ〜ツ!!///」(プンプン///)

パァーーン!!

「はぁ〜ん♡…女王様リーネちゃ〜ん///もっと…もっと私を強くしばいて〜///」(くねくね〜♡)

「…!!///……ふふ…フフフフフフフフフフ……ベアさん…反省がないようでしたら…もう容赦はしませんよぉ〜!!」(クワッ!)

グリグリ〜!!

「…!!はぁ〜〜〜ん♡!!///足がいたぁ〜い♡…ああああ〜〜〜ん♡!!///…でもでもリーネちゃんってぇ〜♡…縄で縛られたり〜♡こうして女王様のように〜♡…竹刀で叩いたりするから、意外とSM好きなんだねぇ〜♪」(ビリビリ!…ニヘラ〜♡)

「!!///な、なぁっ!?///…///うぅ〜!!///…ベアさん!!///その体たらくかつ、いやらしい破廉恥でだらしない姿勢!!…この場ですぐに矯正してさしあげます!!///」(ムスーー!!///)

グリグリ…グリッ!

「んんっ〜♡!!///あぁ〜ん♡気持ちいィィ〜♡ああぁ〜ん♡そこぉ〜♡…女王様リーネちゃんの愛の鞭が気持ち良すぎてぇ〜♪…今にもイっちゃいそ〜う///♡♡」

〜!!///まだ懲りずにそんな卑猥な事を言いますか!?///…ベアさん!!あなたは一体、どこまで人様に対し、はしたなくて下品な態度を取れば気が済むのですかぁ〜〜っ///!? そういうリーネちゃんだってぇ〜…一体どこまであ〜んなことやこ〜んな事を経験したのかなぁ〜♡?…このベアお姉さんに一から十まで素直に教えてよぉ〜♡♡♡

パァーーン!!!!

「…ベアさん…足踏まれて痺れてるっていうのに……よくやるよ本当に…」(やれやれ…)

「…そ、そうだな///…だがベアさんの色っぽい声を聞いているこちら側も、何だか気まずくて…恥ずかしいぞ///」(カァ〜!///)

・・・

「…やっと解放されたな…トワさん…大丈夫か?」

「ああ。…私は大丈夫だ。…おかげさまでいい鍛錬になったよ。…だけどベアさんだけは居残りか。……ハクロー///…何だかすまないな…///…少しだけだが、お前の近くであんな恥ずかしい声を出してしまったようだな///」

「…!!あ……ああ!///…でも…トワさん///…アンタ……意外にも…あんな…すげえ色っぽい声を出すんだなぁ〜…///」(テレテレ///)

「〜!!///…この大馬鹿者がっ!!///堂々とそんな恥ずかしい事を……私の前で言うのかお前はっ!?…ッ!!///」(キッ!///)

パァーーーン!!

「いでぇ〜〜〜ッ!!!」(ヒリヒリ…)

「〜!!///…ハァ…///…ハァ…///……全く…ハクロー!…貴様も、所詮下劣極まりない男なのだなっ!!///…見損なったぞ!!……だが…///」(ドキドキ…///)(わ、私の声がいっ///色っぽい…だと!?///…それは一種の私への好意の表れでもあるのか!?///)

「…?…どうしたんだ、トワさん?」

「〜!!///…なっ!…なんでもないっ!!///…少し体を休めてくる!!///…どうか一人にさせておくれ!!///」

スタッ!…タッタッタ…

「…あっ…!…はぁ……何だか俺…トワさんに悪いことしちまったな〜!…また何か…金塊に変わるお詫びでもしないとな……」

テクテク…トボトボ


🎼Back Ground Music 》》》



〜一方その頃〜

「?…ビルさん…ケイトさん?…あの〜?一体何をしているのですか?」

「ああステラさん!…今な!ウチらの現世での遊びの一つ…トランプっちゅうカードゲームをやってるんや!!」

「ステラ姐さんもどうだ?」

「面白そうですね〜!!…是非ご参加させてください!」

「…おおトランプか〜!!…ビル、ケイト!!俺も参加してもいいか!?」

「…ああロラン兄貴!!いいよ!やろうやろう!」

「よ〜し!…これで盛り上がってきたで〜!!」

・・・

「…では、最初はインディアンポーカーからどうだ?」

「ええで〜!!」

「インディアンポーカーか〜!!」

「?…一体なんでしょうか?…そのインディアンポーカーとは?」

インディアンポーカーとは、おでこにカードをくっつけては相手に自分のカードを知らせては向かい合わせとなり、数の大きい数字であればあるほど有利なゲームである。13番が一番強いーーー

シャカシャカ…

ざわ…ざわ…

「ほないくで〜!!」

ピラッ!

「…!!」

「…!!」

「…!!」

「…!!」

自分の数字がわからない!!…でも顔の表情で、誰が大きいのか、分かる…かも…いや…

わからない!!

一同は驚愕の姿勢を見せていた。

「…」(…う〜…皆さんの中でも…ビルさんの手札が一番高いようですね…)

「…!?」(うぉ〜…意外にまちまちと言ったところやな〜!)

「ふむ…」(…俺のカードを見ては驚愕している奴もいるようだ。…もしかすると俺は…大きい数字なのか!?)

「…!?」(ステラ姐さん…強いな…!!…勝てそうにないかも…)

・・・

「…俺降りるよ…」

「私、降ります…?」

チラッ!…ピラッ!

【Bill】♢K

【Stera】♡Q

「…!!ええっ!?……俺ダイヤのキングだったのか!?」(ガーン!)

「ああそんな〜!!12だなんて〜!…ビルさん…私達…勝てたのに…降りるべきではありませんでしたね〜…」(うぅ〜ん…意外と難しいのですね〜…)

「あ〜あ〜二人して自滅かいな…でも…これでウチとロランはんの一騎打ちやな〜!」

「…ケイトよ。…どうする?…勝負するのか!?」

「……」(チラッ!)

「……どうするのだ?」

「……」(これは勝ったようやな〜!!…いや…待てや…)

ざわ…ざわ…

「……?」(どうしたというのだ?…ケイト…?)

「……!!」(もしかしたら案外デジャブで…ロランはんと同じ数字なんかもしれん…ウチのカードを見ては…なんやえらい難しそうな顔してるし…)

【Keito】は警戒していた。【Rolan】の数字はまず負ける確率は少ないと言っても過言ではないと思っている。しかし、自分の手札の数字が見えない為、負ける確率もあると考えていた。しかし、【Keito】はまるで勝負師のような瞳で大きく勝負に出た。

「勝負やで〜ロランはん!!」

パン!!

「!!…よし!!行くぞ!!」

パン!!

【Keito】♧J

【Rolan】♤1

「!!…なあっ!?い、1…だと…!?」(ズコーッ!)

「…よっしゃ〜!!ウチはクローバーのジャックやで〜!!」(アイムウイナ〜!!)

「…ケイト…勝負師だな〜!」

「すごいです!ケイトさん!」(パチパチパチパチ!)

「なはは!これでも舞香に鍛えられてたからな〜!!…ほな次の勝負は何にしようか…?」

「…そうだな〜…やはり王道の大富豪はどうだ?」

「よ〜し!それで!」

ワーッ! ワーッ! ワーッ!

【Keito】一同は、トランプで白熱をしていたようであったーーー

・・・
・・




🎼Back Ground Music 》》》



反町隆史・Forever〜♪

ザザーーッ…

「…はぁ…ハクローの馬鹿ッ///!!…全く!…あんな恥ずかしいことを、私の前で堂々という奴がいるか///……?」

「…風が揺れてる…波が唄ってる〜♪」

「ん?……あれは…ヴェノのとっつぁんさん?…海を見ながら歌を歌っているのか?」

「Ah Forever You Love〜♪」

【Veno・nix】は海の前で歌を熱唱していた。その様子を微笑みながら【Towa】は【Veno・nix】に声をかける。

「…ふふっ!…とっつぁんさぁ〜ん!」(フリフリ!)

「…ん?…お〜う!トワお嬢!…もうリーネ嬢のお説教から解放されて…今散歩か?」

「…まあな。…でも珍しいものだな!…こんな場所で歌を歌っているとは…!」

「ん?……ああ。…ちょっと現世での、俺の愛人のことを思い出してな…」

「ほうほう!ヴェノのとっつぁんさんの愛人さんか〜!!……で、一体どんな人だったのだ?」(首かしげ?)

「あ、そうか。トワお嬢は初めてだったんだな。…ほら。…天野(あまや)っていうんだ。」

ピラッ!

そういうと【Veno・nix】は天野の写真を見せる。金髪のような明るい髪色に、薄いパープル色のレディーススーツを着用している。その写真を見た【Towa】は微笑みを浮かべて、写真を返却する。

「へぇ〜!何か明るくて、大人で綺麗な人なのだな〜!…でも、とっつぁんさん…この人とは…」

「…ああ。…ちょっと切ない別れをしたな。…実は現世で過ごしていた時、天野とはもう…7年も会っていないんだ…」

「…!!…そうなのか!?……とっつぁんさん…気の毒だな…」

「…まあ、そうだな。…でも最近【Sognare】で天野の心そのものと会ってな〜!…俺自身、現世でのケジメをつける気持ちで断髪して…今の髪型になった訳だ!」

「そうなのか!…では、よかったのではないのか?…また天野さんと会えて。…それにそのショートヘアーもそうだが…以前会った時よりも目つきも凛々しくなって、何だか爽やかでいいな〜!」

「ハハハ〜!…あんがとよ!…んで?…トワお嬢。…一体どうしたんだぁ〜?そんなに落ち込んで?…ハッチャンと喧嘩でもしたのか?」

「!?………流石現世で、麻薬という卑劣かつ下衆な薬を取り締まる麻薬取締官…マトリなだけあって、鋭いのだなぁ〜。……とっつぁんさんは…」(ギュッ!)

「あぁ〜よせよせバレバレだ。…んで?…一体ハッチャンと何があったんだ?」

「………実はな。…」

カクカクジカジカ…

「…なるほど、痴話喧嘩といった所か」

「…私、あの時……興奮のあまりについビンタをしてしまったのだ。…もしかしたらハクローに…嫌われるかもしれないだろうな…」(シュン…)

「う〜ん…!!…いや、それはないゾォッ!」

「…え?」

「トワお嬢。…後ろ…見てみろ!」(ニカニカ!)

「?……!?」(クルッ!)

「…はぁ…はぁ…トワさん…やっと見つけた〜!…おおっ!とっつぁん!」

「…ようハッチャン!…トワお嬢!…そらっ!行ってこい!…今くらいだゾォッ!!…恋をしている男に言いたいことが言えるのはっ!…もう俺みたいになったら………伝えたい事…言えないからよ…」(黄昏れては空見上げる〜…)

「…!!…ああ…そうだな!」

スタッ…タッタッタ…スタッ!

「…ハクロー…すまなかったな…あの時…お前をぶってしまって…?」

チャキッ!

「…!?」

「…アンタの刀…出してくれるか?…トワさん?」

「…!!…は、ハクロー!?…まさか決闘か!?…私にぶたれたことを根に持ってその……怒っているのか…?」

「いやいや違うってのっ!!……あれから色々考えて、アンタに対する謝罪の言葉がなかなか思い浮かばなくて、それで思いついた一つが…これなんだ!…俺はアンタと、この大海原の前で誓いの儀礼刀の儀を交わしておきたい!…何故だかわかるか!?」

「……一体…どういう事なのだ?」

「…俺にとって、掛け替えのない存在であるトワさんを守りたいから。……そしてこれからも一緒にいたいという意味の誓いだ!…それに、俺も悪いことしちまったなと思って…仲直りしたいし。……構わないか?」

「…そうか。…ふふ♡…それならお安い御用だよ…!」(チャキッ!)

キィーーーン!!!!

「……ッ!」(ニカッ!)

「……ふふ///!」(ニコッ!)

「…いつまでも幸せにな、二人共。…ここにいる俺は邪魔だろうし…この場はクールに去らせてもらおうか…」

クル…スタッ…スタッ…

その後、二人は誓いの儀礼刀の儀を終え、海を見つめながら語り合っていた。

「…トワさん」

「?…どうしたのだ?…ハクロー?」

「…この先の戦いは…更に厳しくなると思う。…俺も、もしかしたら強大な敵の前で大きな敗北もあり得るかもしれない。…もしそうなったらさ…」

「私だけでも逃げろと言いたいのか?」

「…!!」

「…馬鹿っ///…その時は、私がお前を助けるよ!…現世の千夜さんに代わってお前を支えると、あの時…言っただろう?///」

コテン♡

「…そういえばそうだな…///…トワさん///」

「…ハクロー…///」

ドキドキ…///…チュッ♡

・・・

大海原の景色が広がる海岸で、二人は見つめあい、甘いひと時を過ごす。そして時間が経つにつれ、朝から昼へ、そして夜になっていくーーー

・・・
・・




B. いいえ


《Capitolo・5》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》



夜も深くなり、一同は和室に立て籠っては【Hux・row】・【Towa】・【Beanne】・【Linea】・【Keito】・【Bill】・【Rolan】・【Veno・nix】・【Stera】が集まり、雑談をしていた。

〜ホラーなBGM〜

「…では〜…これより〜…」

ドロロロロ…ヒュ〜ン♪

「ヒィッ!!」

「…リーネはん…まだ始まったばかりやのに、流石に怖がりすぎやで〜!…そういや〜怪談話はハクローはんとヴェノ軍曹、ベアはんにトワはんとステラさんとかのメンバーのは…聞いたことなかったな〜!」

「私はあまりこれといった怖い話はありませんが、折角なのでお話ししたくて…///」

「…俺は現世の時に、暴走族時代で仲間から聞いた、首なしライダーの噂についての事を話したくらいだったし…」

「うむ!…俺の方は現世の時代を過ごしていた時は、帰宅途中の道のトンネルには、昔自殺した幽霊がうじゃうじゃと…」

「いやぁ〜っ!!…もう皆さんの怪談話…本当にあったようで怖いんですよ〜〜〜!!!!」(ジョーー!!)

ダキッ♡

「…り、リーネ…大丈夫だっての…?」

「あーん!私も怖いよーハクローく〜ん♡」(ムギュッ♡)

「ハクロー…私もあまり…その…と、得意ではないのだ…」(ギュッ♡)

「…全くハクローはん…ウチは羆の話だけで、皆さんはもうお腹いっぱいもんやったし…でもリーネはんの怪談話もえらい怖かったで〜!…まさか当時入院してた病院に、死期が近づいてきた患者の魂を、まるで吸血鬼のように吸い取る黒い影の噂ときたからな〜!…病院に勤務している看護師の噂話とはいえ、何や…リアリティーのある話やったんよな〜!」

「…結構怖そうな話だな。…リーネ…お前さん。…以外と怖いものは怖くても、語るのとか結構いける方なんじゃあないのか?」

「そっ!?…そんなんことはありませんんっ!!怖いものは怖いんですよぉ〜!!」(ブンブン!)

「…病院か。…そういえば現世で私の住んでいた地域にもな。…廃病院になっている心霊スポットがあってだな…」

「と、トワさん!?…それ本当なのか!?」

「トワの姉御!?」

「!?…トワ氏よ!…それは誠か!?」

「…トワ氏ってロランはん…でも何か気になるな〜!」

「…んで?…一体どんな場所だったんだ?」

「…ああ。…名前は言えないがな。…その場所は私の両親からも、決して立ち入ってはいけないと言われるくらいに危険らしいんだ。…有名な霊能力者の話では、うかつに入ったものは、その帰りには…必ず大事故に遭遇すると言われているのだとか…」

「ヒィッ!…こ、怖いですよ〜!!」

「霊能力者からもお墨付き貰ってる場所なんだな〜!」

「うむ…曰く付きの場所とも呼べるのだな〜!」

「…それで…話はここからなのだがな。…ある若者の中に、その廃病院の最奥に辿り着いては…面白半分な気持ちで、ふざけて写真を撮った人達がいたらしくてな…その写真の中身にはな…」

ゴクリッ…

「…な、何が写っていたんだよ…一体…?」

「…ふ、ふふふ…♪」

ヒュ〜ン…ドロドロ…

「…!!」

「…!!」

「…!!」

「へぇ〜♪」(トワさん…なんだかんだ…いつもよりもノリノリだね〜♪)

【Towa】は気分を盛り上げようと、不気味な表情で微笑んでいる。そして肝心な内容を語り出した。

「…天井に薄く…顔の埋まった逆さの長髪の女性が…面白半分で撮影した者を怨めしそうに強く睨んでいた写真が撮れてしまったそうだ!…ふふ…ふふふふ!……こんな風に…♡」

ダキッ♡

「…!!と、トワさん///」(怖く演出しているように見せているけど…顔が近いよ…///)

「きゃ…きゃああああ!!!!…ってぇ!!…もうトワさん!!///…どさくさに紛れてハクローさんと密着しないでください!!」(グイグイ!)

ガバッ!!

「うわっ!!……はぁ〜…残念だ…」(シュン…)

「…へ、…へぇ〜!そんな場所があるんだな〜トワさん!…ああ〜そういえば俺にもあったよ!…怖い話が!」

「おお〜!トワの姉御の次は、いよいよ教官の怖い話か〜!

「ハクローよ!…それは一体どんな話なんだ!?」

「ヒィッ!…もう驚かすのはなしですよ〜ハクローさん!!」

「…ハクローの怖い話か…一体どんな話なのだ?」

一同は【Hux・row】の話に興味津々であったようである。するとまずはタイトルを伝え出した。

「…僕はヒロシ!…っていうタイトルなんだ。」

?????

「何だ〜それ〜?…ハッチャン。」

「?…至ってシンプルな感じなタイトルですね…」

「どこにでもいそうな男の名前ではあるようだが…それでハクロー?…一体どんな話なのだ?」

「…ハクローく〜ん早く早く〜!」(ワクワク♡♪)

「ああベアさん!…まあそう焦るなって。…ある日な…タカシって少年がいたんだ。」

「うんうん!…それで〜?」

「そのタカシって少年は、夏休みを利用して、地元で有名なダムのある河川の付近の田舎に住んでいる祖母の家に両親と訪れていたんだ。」

「…ここまではよくある、誰かの少年時代の話のようだな…」

「教官の事だ。きっとここから盛り上がる話題を話してきそうだな!」

「…でも何だか少し印象が怖くなってきましたね。…ビルさん…ロランさん。」(…でも?…夏休みとは一体…何でしょうか?)

「…ある日のことだ。…タカシが川で遊んでいたらな。…一人の少年が話しかけてきたんだ。…その子はヒロシと名乗って自己紹介してきたんだ!」

「…ここで、そのタイトルの名前の子が出てくるのですね…うぅ…」

「まあまあリーネはん!…まだこれからやで〜!…んで?…そのヒロシって子と、タカシが知り合って物語が始まるんやな〜!」

「…不思議なことに、ヒロシは何故かスリッパを片方だけしか履いていなかったんだ。タカシは気になってそれを聞こうと思ったが、特に気にする事もなく、自分の名前を語りかけて仲良くその日を過ごしたそうだ。」

「…?…何故片方だけしか履いていないのだろうか…?」

「うげぇ〜……なんか…嫌な予感がしてきた…」

「ヒィッ!…こ!これって…怖い話なんですよね…ひょっとしたら…」

「…片方しか履いていないか〜…なんか訳ありの少年って感じやな〜!」

「あぁ〜ん!ハクローく〜ん♪焦らさないでよ〜!」

「それで!…続きはあるのか!?」

「ああ〜!もうみんなそう迫ってくるな!!…せっかくここから話が動くってのに〜!……んでだっ…!……そのヒロシと会って約三日後、タカシはまた川で遊んでいたら、またヒロシと出会ってな!…その時のヒロシはな…」

「…ヒロシは…」

ごくり…

「…とても寂しそうな顔をしていたそうだ。…心配になったタカシがどうしたのかと聞いたら、父さんと母さんが、この川の付近の何処かに行ってしまって…今探していたんだ!…って言ったそうだ」

「…うんうん…!」

「それでどうなったの〜ハクローく〜ん?」

「お人好しだったのか、タカシは一緒に両親を探すとヒロシに言ったんだ!…そのタカシの返事に、ヒロシは嬉しそうにしていたんだ!」

「優しいのですね。…タカシくん…」

「うむ。…だが何故だろうか?…両親が川の付近で行方が分からなくなったというのは…」

「!!…まさか…!?」

「…その時…ダムの放流の知らせのサイレンが鳴り響いたんだ!」

「…!!」

「…そのサイレンを聞いたタカシは、川が増水する危険がある事を知っては、ヒロシに急いで川から避難するように言ってその場を立ち去ろうとしたんだが、突然ヒロシがタカシの腕を掴んだんだ。…だけどその力は、子供の握力とかではなく、大の大人が握り締めているかのように、決してその手をつかんで放り解こうにも決して離そうとしなかったんだ。…そして万力のように強い力で握りしめて…タカシに対してこう言ったらしいんだ…」

《僕のお父さんとお母さんはきっとここに来てくれるから…一人じゃあ寂しいから…タカシ…くん…僕と一緒にいよう…と…》

「ヒィッッ!!!」

「いやぁぁぁぁっっ!!!」

「うわぁっ!!」

「…まだまだ続くぜ。…そんな時に、偶然役所の人がタカシを目撃して、無理に引っ張り出して河川から避難させたらしいんだ…」

「!!…あぁ〜…よかったです…!!」

「…九死に一生というものか…ん?…いや待て!?」

「…ヒロシはどうなったのだ!?…奴は一体何者なのだ!?」

「…ああ。…それをタカシは役所の人に伝えたんだがな…その現場にいたのは…何とタカシ一人だけだったらしいんだ!」

「!!…きゃあああああ!!!!」

「ヒェエエエ!!」

「じゃあヒロシは…一体何者なのだ!?」

「どうなんだ!?…ハクロー!?」

「…ハッチャン!…ヒロシは一体何者なんだ!?…俺もなんだか…気になってきたゾォッ!!」

「ハクローく〜ん!…どうなの〜?」

「…その後、役所の職員によって保護されたタカシは、両親に大目玉を喰らうハメになったんだ。…そして肝心の……タカシの事について伝えたんだ。名前の他に…会った時に着ていた服装や、片方しかないサンダルといった特徴についてな!…それを話すと、特徴に覚えのあった役所の一部の人間は…青ざめていたそうだよ…」

「……え…」

「…ま、まさか…」

「…は、ハクロー…話を聞いているうちに…何だか嫌な予感がしていたが……じゃあヒロシという少年は……」

「…役所の人が、恐る恐ると…数年前から保管していた…地元の川で起こった水難事故で死亡した人の写真付き名簿を持ってきたんだ。…それらに記録されていた顔写真と名簿を見ていたタカシは…そこで見覚えがあったのか、ハッキリとその写真に指を刺したらしいんだ。…その少年の顔写真と……《ヒロシ》という名前を!!」

「いやぁあああ!!!!」

「うわぁああああ!!!!!」

「うげええええ!!!」

「…やっ…!!…いやぁああ!!」

ダキィ♡ギリギリギリ!!

「!?///ダァ〜!!い、いだだだだあ!!…と、トワさん…///さ、流石にく、苦しいっての!!…は、離れてくれっ!!」

「お前が私を怖がらせるからだろぉ〜!?ひ、ひどいぞハクロー〜!!///…グスッ!…うぅ〜…」(ギュ〜♡…スリスリぃ〜♡!)

「…きょ、教官…」(あらら〜…)

「あれまぁ〜トワさ〜ん大胆だね〜♪」

「…ホンマにハクローはんの事が好きなんやな〜トワはんは〜!」

「ム〜ッ!…で、でで…でも…ヒロシくんの正体は…幽霊だったのですね…でも…なんでサンダルが片方しかなかったのでしょうか?」

「…確かに気になるな。…トワお嬢。…そろそろ離してハッチャンに続きを語らせてやれ!」

「…!!///あ、ああすまないハクロー!…私としたことが…///」(バッ!)

「ゲホっ!ゴハッ!…とにかくだ!……そして…役所の人から、当時の話を聞いたらしくて…それによるとだな。数年前のある夏休みの日…ヒロシは、両親と一緒にその地域に訪れて、川で過ごしていたんだ。」

「うんうん!…それで〜!?」

「…だが…ヒロシの両親には、…実は返済出来ないくらいの多額の借金があったらしいんだ。…そしてヒロシもろとも一家心中を図ろうと…その地域にあった川を…死に場所に選んでは…」

「キャァァァアァア!!!!!」

だきいい!!…ギュ〜〜〜!!!!

「ぐがぁあ…!!!こ、今度はリーネ〜!?」

「いやぁあ!!!…さ、流石に怖すぎますよぉ〜!!ハクローさぁ〜ん!!」

「あぁ〜ん!私も怖いよぉ〜!!ハクローくう〜ん♡」(スリスリ…)

ムギュ〜…♡

「べ、ベアさんまで!?///!!し、締まっているから!!…は、離れてくれ〜!!」

「…ふ、二人共!…私も一概には言えないが…そろそろ離してやっておくれ!…このままではハクローがヒロシのようになってしまうぞ!」

「!!///ハッ!…ご、ごめんなさい!ハクローさん!」

「あ〜ん♡そんなの私、嫌だよ〜ハクローくぅ〜ん♡」

ムギュッ!

「!!…はぁ……ったく。…そして両親は、一人息子であるヒロシを蔑ろにして自殺を図り…後日水死体として発見された。…そして両親の後を追うように、ヒロシも地元の深い川で溺死し、片方のサンダルを履いたまま、水死体となって発見された。…その肝心なもう一方の片方のサンダルはな………偶然にも…タカシは発見してしまったんだ。…ついでに…ヒロシの本当の死因の真実を…」

「…!!」

「…え?…どういうことなの?」

「…その後…両親と過ごして地元に帰省しようと車に乗車していたタカシは…偶然にもヒロシの履いていたもう一つの片方のサンダルを…見たらしい。…場所は、その地域を曲がった道に橋があって、その場所には花が備えられていて…そこには看板に…交通事故慰霊の碑と言った形でお地蔵と一緒に見覚えのあるサンダルが備えられていて…決して触るべからずと書かれていたらしいんだ。…おそらくそこが…」

「…!!…じゃあ…ヒロシくんの死因ってただの溺死ではなく、ひき逃げによる交通事故って事なのっ!?」

「…なるほど。ヒロシは両親を探していた途中に……その場所で車に跳ね飛ばされて…川に突き落とされ、流れて漂着し、溺死したというように見せられていたという事だったのか…」

「何だか…可哀想なお話ですね…」

「…そして真実を知ったタカシ自身は、ヒロシのご冥福を祈るように目を瞑り、その場所を通り過ぎるのを待ったんだ。…そして…何事も起こらず、無事に通過することができた…」

「…ホッ」

「なぁ〜んだ」

「…そういうオチか〜」

「…でも怖かったです〜!」

「…タカシは安堵し、その場を無事に過ぎ去った事を確認し、気分はとても晴れやかだった。そして車は高速道路に乗り、一度PAに着いて停車させ、一息入れたんだ。…すると…そこに思いも寄らない光景があったんだ…」

「!!」

「!!」

「!!」

「…その車のボンネットには…まるで沼に沈んでいたかのような…泥の手形がびっしりと付着してあって…タカシからは、誰かが耳元で囁くような…こんな言葉が聞こえたらしいんだ……」

《…アノトキ…ボクノオトウサントオカアサンヲ…イッショニサガシテアゲルッテ…イッタヨネ…タカシクンノウソツキ……ボクハ…コノコトヲイツマデモワスレナイ…ユルサナイ…ゼッタイニ…イツカキミヲ…アノヨヘト…》

「…そう聞こえては、タカシは、プールに飛び込むのもトラウマになるくらいの水恐怖症になった………ってオチだ!…ちなみにこの話は、水難事故が頻繁にあった当時小学生の俺が、水難事故にはくれぐれも気をつけてという担任の先生が戒めとして話してくれた話だ!…さ〜て!これで今回の俺の話はおしまいっと!…ん?」

「」「」「」「」「」

「お、おい?…どうしたんだお前ら〜?」

「教官の話…結構…こ、怖い話だっだな…」

「…うむビルよ。…小学生時代とはいえ、意外と…」

「…な、なかなか作り込まれた話なんやな〜…」

「…ミステリーも含めているとは…私も驚きだぞ…ん?…リーネさん?」

「」(チーン…)

「あらら〜…あまりの怖さからか、リーネちゃん気絶しちゃったよ〜!」

「…でも…何だか切ないお話でもありますね…そのヒロシくんという少年は…お父さんとお母さんを探そうとして…サンダルが脱げてでも探そうとしていたんですね…」

「…そうだな…ステラ。」

「…ステラ姐さん…」

「…さて、次誰がしゃべるんだ?」


🎼Back Ground Music 》》》


FF15〜What Lies Within〜♪

「もちろん私だよ〜♪ハクローく〜ん♪」

「おっ!次はベアさんか!?」

「…ほぉ〜!ベアの話か。…散々聞いてきたが…今度は一体何の話が来るのだろうな…」

「どんな話なんだろうな〜!?」

「ではベアさん…頼めるだろうか?」

「まっかせなさぁ〜いトワさん!…これはね〜!…私が11歳くらいの頃に、現世でトロントに住んでいた時に体験した出来事なんだ〜♪」

「!!トロント…だと…!?カナダに住んでいた時の話なのか!?」

「ええっ!?…まさかの海外在住でのエピソードかよ…!!…こりゃあ…」

「本当に…何かありそうだな〜!…ベア姉さん…」

「…ふふふ…私の住んでいた家の地下にね…曰く付きの話があったんだよねぇ〜…」

ヒュ〜ン…ドロドロドロ…

「!!ヒィッ!」

ダキッ!

「…と、トワさん///」

「!!///す、すまないハクロー!…でもしばらくこうさせておくれ……構わないか?///」

「…ああ…俺は別にいいよ///」

「……ありがとう…ふふっ///」(ムギュッ♡)

「…モテモテだな…」

「お熱い二人やで〜!…ホンマに見てるこっちが妬けてくるで〜!…ほなら続き話してや〜ベアはん!」

「ふっふ〜ん♪…その住んでいた家のかなり昔にね〜…〜♪…名前はわからないけど〜…昔肺炎で亡くなった一人の少年がいたらしいんだよね〜♪」

ゴクリ…

「…!!」(ギュッ!)

「!!…トワさん…」(そうか。……トワさんも確か現世での死因は…肺炎だったんだよな…)(なでなで…///)

「…///」(ハクロー…///…私を気遣ってくれているのか…ふふ!…優しいのだな…///)

「…うわぁ〜なんかそれ聞いたらホンマに事故物件ぽいな〜…」

「…そうですか…その子も可哀想ですね。…それで?…その家で…一体何が起こったのですか?」

「ある日私はね、一人でホラー映画を観ていたんだ〜♪…すると、床の下から…何やら物音がしてね〜…」

ガタッ!…ギシッ…!

「!!…ウォッ!!」

「べ、ベアさん…」(どうしてそんな家の中で…よりにもよってホラー映画を見ていたのだろうか…)

「その時の当時の私はびっくりして、毛布の中にうずくまってね〜♪…その日からかな〜!…しばらくして家の中でポルターガイストが起こったのは…」

ガタガタガタ…

「!!お、おい…それって…」

「ほっ…本当に曰く付きの…物件なのではないのかベアさん!?」(ムギュッ♡)

「うむ!…海外の話には、幽霊の他にも、日本にはない…悪魔も存在すると聞いたことがあるくらいだからな!」

「ああ!…なんか悪魔祓いだとかエクソシストとかいるって聞いた!」

「…はは…ビル。…頼むからエクソシストの話はやめろ。…俺は一種のトラウマになっちまったんだ…」

「…?」(どうしたのだハクロー?…なんかその…エクソシストというワードで、青ざめているようであるが、一体何があったのだ?)

「あはは!んも〜うハクローくんたら〜♪あんなのは【JOJOの口】だよ〜♪…それでね……」

ヒューン…ドロドロ…

「!!…ここから…何かくるな…」

「!!…ベアさん…」(ムギュッ!)

「…一体何が…出るというのか…」

「…ベア姉さん…一体…」

「ふっふ〜ん…気になったからね…その地下に、隠れてカメラを忍ばせて撮影したらね〜…何とその原因がわかったの…」

「!!」

「!!」

「!!い、一体」

「何が写ってたっていうんや!?」

「〜♪…そこにはね〜…光る目を向けてこちらをじっと向けていた…大人の可愛いいいハクビシンだったんだよね〜♪」

「……」

「……」

「…な、なんや…は…ハクビシンかいな〜…」

「…そういうことか…オチが…」

「…?」(ハクビ…シン?…何かの動物の名前でしょうか?)

「あはは〜♪…でもね!…これが驚きでさぁ〜!…その後ハクビシンは無事に保護されたんだけどね〜!…でも謎が一つあったんだよ〜!」

「?」

「?」

「?…どういうことだ?」

「…その時にね。…何故か普段施錠していた倉庫の鍵が空いていたんだ〜♪…普通鍵がないと開けることができない場所を…私もパパもママも普段地下に行かないのに…誰かが出入りしないと、決してその扉を開けることはできないし、何よりも…その倉庫の鍵は…普段、私達家族は触らないのに…何故かその扉が開いていたの…」

「!!」

「!?…うわぁっ!」(ギュッ!)

「た、確かにおかしい!!」

「だ、誰かが家に忍び込んで、意図的に鍵を開けていたということか!?…非科学的であるが…その肺炎で亡くなったという噂の子供が…霊的な方法で開けたとも考えられるな…」

「…もしそうだとすると…凄く不気味ですよね…ベアさん…その後は…」

「…その後は、流石に私達家族も気味が悪くなってね。……その翌年に12歳になった私を連れて、パパとママは飛行機で日本に戻ろうとした。…そこからかな…今に繋がったのは…」

「!!…おいおい…マジかよ…」

「うへぇ〜…ベア姉さんの話を聞くと、今回のは…本当にあったような…曰く付きの怖い話のように思うっ!!」

「ヒェ〜!!…ホンマかいな〜!!」

「…不気味な話だな〜ベアさんの怖い話ってのは……ちょっとここいらでやめにしないか〜?」

「ええ〜っ!?…もう終わりなのぉ〜!?私つまんなぁ〜い!」(ブーブー!)

「しっ!…仕方ないさベアさん!…流石に、そんな話を聞き続けていたら…何か不吉なものを呼び寄せてしまいそうなのだからな……」(ムギュッ♡)

「…では次は…誰が語るのだ?」

一同は、少し気分が沈んでいた。そんな時、黒豹の雰囲気のある一人の男が名乗り出た。

「よぉ〜し!こうなったら。……俺が語ったる!」

「!?…ヴェノのとっつぁんさん!?」

「とっつぁんか!!」

「おぉ〜!ヴェノ軍曹!!」

「待ってましたやで〜!」

「ふ〜む。ヴェノよ。…次はお前か?…まあ確かに以前根暗であったからか、このような話題に強そうではあるな!」

「おいおいロラン!…それどう言う事だよ〜!?…まあいい。…俺の話はなぁ〜…厚生労働省直々の…麻薬取締官で過ごしていた時に…研修中で俺が体験した出来事だ…」

「!!…おいおい…」

「それって…かなり…」

「…現実的のような話だな…とっつぁんさん…」

「…ふふ〜ん♡」

ムギュッ♡

「ひゃうっ!!///…べ…ベアさん!?///」

「ふっふ〜ん♪…こうしとけば怖くないでしょう〜?ト〜ワさん?」

「…あ、ああ。…///」(ドキドキ…///)(…私…ベアさんに抱きつかれるのは、今回初めてかもしれないな…///…少し暑苦しい気もするが…)

「…ふっふ〜ん♪」(スリスリ〜♡)

「!!…はぁうっ♡…べ、ベアさん///…く、くすぐったいよ…///」(カァ〜ッ!///)

「気にしない気にしな〜い〜♪」

「ベアはん…」(ハクローはんだけやのうて、トワはんにまでターゲットを絞るんかいな…)

「…ったくベアさん。…んでとっつぁん?…一体どんな話なんだ?」

「ああ〜ハッチャン!…これはな…ある研究施設に入ったときに体験した出来事なんだ。」

「……」

「……」

「…〜♪」(スリスリ〜♡)

「〜!!///」(べ、ベアさん///…恥ずかしいからそろそろ離してほしいぞ…///)



🎼Back Ground Music 》》》



Unaltra Persona〜♪

「俺は研修期間中…ある畜産の解体工場で、…ある薬品の現場管理を任されていてな…」

「!!…え?…でもなんで?」

「…!!そうか!薬剤師の資格を所持しているから、最初にその手の仕事に派遣で来ていたということかとっつぁん!」

「でも……結構危険ではなかったのか!?…その仕事は!?」

「まあ…劇薬を管理する事もあったかもな。…そんなある日の事だ。…研修最終日となった俺が一人勤務中に、偶然…ある一つの怪しげな部屋を見つけたんだ。その場所は、とても廊下が続いていてな。…奥に進むにつれて、ある一つの厳重な扉があったんだな〜…」

「…うぅ〜……何かありそうだな…まさか…その部屋の中には…」

「ゾンビがいたりしてね〜♪」

「うぉおわぁっ!!」(ギュッ♡)

「…と、トワはん…」(やれやれ…)

「…一体…何がいるんだよ〜!?ヴェノ軍曹!?」

「どうなのだヴェノ!?」

「ああ〜…俺も流石にその奥が気になってその扉を開き、中を確認した。…そこにはな…」

ヒュ〜ン…ドロロロロロ…

「!!ヒィッ!///」

「あはは〜トワさ〜ん!ちょっと痛いよ〜♪」

「そこには一体…」

「何が…」

「…俺は見て驚愕した。…そこには、流石に洋画の中だろうと思っていた現実が…まさか目撃してしまったと思ってな。……そこには、ホルマリン漬けにされていた様々な動物が解剖され、薬漬けにされた標本がいくつかあったんだ。…だがな…動物だけではなかったんだ…」

「…!?…ま、まさか…」

「…嘘…だろ…」

「…動物だけでは…なかった…って……」(ゾワァー!…ムギュッ♡)

「…ふぅ〜ん…そういうことね〜…」(なでなで…)(…まさか現世でも、昔から戒めとして、【創造派】……真・ユートピア創造士隊がやっているような…ユートピア人の体を使った…自称【標本見聞解体新書】って…悪趣味な人体標本を展示する…殺戮行為と似たような事をね…)

「そこには、人間の脳や延髄…そして周囲を張り巡らす神経が、一本一本と…丁寧に保存され、液に浸かっていたものや、心臓と血管が剥き出しになったもの…消化器官の臓物や…挙げ句の果てには…皮膚を剥離させ、筋肉をそのまま剥き出しにしたものや、人体の骨格が剥き出しになったものが…人体解剖図という名目で展示されていてな…この世ではそうそう見ることのできない…おぞましい光景が広がっていてな〜…更にはな…」

「!!…ま、まだ何かあるのかよ!?…とっつぁん!?」

「ヒィッい、一体!?…更になんなのだ〜!?」(ムギューーーッ♡)

「あだだ!!…トワさぁ〜ん!流石に痛いよぉ〜!」(グイグイ!)

「い、一体何があるというのだ!?」

「…俺は気になって、一つのファイルを見つけた。そこに詳細なデータがあってだな。…その臓器の引き取り手は、ある海外の…極秘機関によって引き取られていたようで…どうやら救いようのない重罪人や囚人の遺体から臓器を摘出したものであるらしい…その事実を読む度に…俺自身、闇を感じたものだ…」

「!!……おいおい…とっつぁん。…なんかそれじゃあ、マジモンの黒い罪を犯した奴らは、…無慈悲にも、そんな目に遭うような…」

「…戒め…と言えば…いいのだろうか…だがゾッとするような…生々しい怖い話だな…?…ベアさん?」

「……」(ギュッ!)(…ッ!!…人体解剖…か…)

「…ベア。…お前…」(まさかあの時の事を…)

🎼Back Ground Music 》》》



夢想曲〜♪

「その後……研修を終えた俺は…あの光景を見てノイローゼになったのか、食事の際にもあまり喉が通らなかった。…それでもマトリとしての仕事はこなした。…ただ夢を見る時だってあるんだ。…俺が、もし償えきれない法を犯してしまった時…俺自身が、あのように薬品漬けにされるのではないのかという恐怖心も…僅かながらあって…そのせいで、余計にあまり明るく笑える時もなかったのではと思ってな。…そして麻薬取締官になってキャリアを2年積んで25歳になった俺は…高校時代に両親を病気で失った公安警察所属の相棒…宣行を、麻薬を密売する下衆な犯罪組織によって殺され、そして、アイツにとって、最後の家族の一人の妹である優花も、組織によって手を下され…まぁ…奇跡的に、この【Paradiso】の世界では、現世人アリアとして生きているが…それでも俺は…アイツら兄妹に対する仇討ちをしようと法の外に出る覚悟で…俺は親玉を…宣行の持っていた銃で射殺し…その報復として…奴ら組織の一員の女…昔から俺と天野との因縁がある三木川…今となっては、【Izaya】と名乗っている【Demister】の女と……相打ちになって射殺され…その後、導き人のオロアの試練を…アリアと一緒に乗り越えて…ビデオには、麻薬中毒になって廃人になって亡くなった親父の代わりに、女手一つで、俺をここまで育ててくれた母さんと…中学時代からの俺の掛け替えのない友人で…麻薬所持の濡れ衣を三木川に着せられ、その事件を…俺が裁判という法廷の場で罪を立証し、冤罪を晴らしても、…噂がなくなることもなく、それ以来疎遠になっていた天野は、決して後戻りせず…自分の目標である社会福祉士の資格を取得し、無事に生活相談員になってよ…それでも俺が殉職したことを知ったからか、家にまで訪ねてきて、仏壇の前で線香を立てては、お守りまでくれてな……!!…あ〜すまん!暗くなってしまったな〜!!…これじゃあ怖い話ではなくて、ただの自分の悲惨な人生を語る講演会になっちまったな!!…とにか〜く!…これで俺の話はしまいだ〜!はっはっは!……はぁ……」(苦笑い…)

「「「「「「「………」」」」」」」

一同は驚愕した。【Veno・nix】の味わってきた現世での生活の闇は、思った以上に深い所にあるということを知る。その様子に、【Hux・row】と【Towa】【Beanne】【Bill】【Keito】【Rolan】の6人は立ち上がり、近づいて来たようである。【Stera】は、話を聞いては辛そうにしながらも、気絶した【Linea】を運び、そのまま部屋を出ては姿を消す。


スタッ…タッタッタ!

「?…どうした〜?お前達?」

【Veno・nix】は驚いた。そこには義理人情を大切にし、相手を慈しむかのように涙を流す銀髪の者や、慈悲の心を持っては、まるで聖女のように微笑み、温かい涙を流す紫紺の髪色をした者。普段おちゃらけていても、時に閃光の意志を持っては、自分の信念を貫こうとする、太陽のように明るいオレンジ色の髪がかった金髪の髪色の者。元気が取り柄の空元気な茶髪と少し金髪が混じった長髪の奇抜なヘアースタイルの者。普段から明るく、お笑いにも目がないピンク色に近い亜麻色のボブ髪少女の者。普段から浪漫をこよなく愛するショートヘアーの金髪の屈強の肉体の者が、まるで彼を慰めるかのように接する。

「そうか。…とっつぁん…アンタ…現世でそんな事がなぁ〜……もしかしたら、この【Paradiso】でも…俺達以上に、すげえ〜辛い思いしたんだろうな〜!…もう…無茶はするなよ!」(ガシッ!…うるうる…)

「…ハッチャン…おうっと!!…トワお嬢…」

「…そうなのか……そんな苦労をしたのだな…偉い方なんだな〜ヴェノのとっつぁんさんは…///…本当に私達以上に大人で…責任感があって……俳優面が伊達ではない程の男前で…///…現世での時代では、そんな辛いことを経験して…笑う事もままならずに…私達以上の大きな闇に、自ら進み、息抜きもせずに…義務感を頼りに無理して突っ込んで……心から笑えないくらいに…そんな苦しい事を誰にも相談せずに。……ずっと一人で抱え込んで無茶をしたのだな……!!…馬鹿っ!!…本当にとっつぁんさん…馬鹿真面目にも程があるぞ…!!…あなたという人は…うぅ…グスン!///」(ウルウル…)(ダキッ♡)

「!!…おいおいトワお嬢〜!…別に、俺は大丈夫だから〜もう泣くなって!…!!うぉお!!」(ムギュッ♡)

「ふふ〜ん!〜ヴェノく〜ん!…私からも忠告だよ〜♪…あんまり無理しないでたまには息抜きもしてよねぇ〜!…本当にそういう所は〜♪…相変わらずの真面目で朴念仁のヴェノくんなんだからぁ〜♡…困った時は〜♪…このベアお姉さんが色々アドバイス聞くから〜!も・ち・ろ・ん24時間対応してるよ〜♪…だから…元気出してよ〜♡…そんなんじゃあエイミちゃんもすっごく心配するよ〜ヴェノパパ♪」(ニコニコ!)

「!!…ベア…お前…ってぇ!?…パパってなんだーパパって〜!?」

「そうだぜヴェノ軍曹〜!…それに今はこうして笑って明るく過ごせてるんじゃあないか!!…これからはさ!…しっかりいっぱい笑えよ!!」(ニカニカ!)

「ビルの言う通りや!…ホンマにしゃあないの〜!今度ウチが舞香直伝…ごっつおもろいお笑いの関西のネタを色々教えたるさかいに!!演劇やる時にとか、心からしっかり演じて笑うんやで〜ヴェノ軍曹〜!」(ニカニカ!)

「ビルとケイトの言う通りだ!!…人間…心から笑う事こそが一番の薬というだろう!!…ヴェノよ!…お前の頑張りは…俺達が認める!…だから…もう…無理だけはするな!!…それに、お前がよく歌っている現世の俳優の歌にもあるのだろっ!?」(ウルウル…ニカニカ!)

《言いたいことも言えないのは…体に毒(だよ〜♪)(だ!)(だぞ!)(なんやで〜!)》

「だ〜!分かった分かったから〜お前達!…もう過ぎた話だからっ!!…そして結果的に大雑把にいうとだな〜!…俺は、この【Paradiso】に来てから、少女の姿をしたベアと初めて会って…ハッチャン達は知らないかもしれないが…俺とベアは…【Eimi】(エイミ)っていう名前の現世人と【Velkana】の街で出会い、【Dail】という雇ったメイドを人身売買組織に売り飛ばす悪質な主から救い出し…まあ、その半年後にハッチャン達がその主を確保してから、街に平和が戻ったのは、俺も知っている。…んで【Olfes】の街に辿り着いて…それからは。……まあ色々あって【Aria】と無事に再会して、彼女を影で見守ろうと、掃除屋ギルド【Hopera】のメンバーに声をかけられて…成り行きで所属して、しばらくして【Siel】に保護してもらっていたエイミが、自分からやってきて…一緒に【Hopera】に所属し、そこでにこやかで明るい【Nelson】(ネルソン)って現世人の男と知り合って……彼がリーダーとなって俺とエイミを世話してくれて…特に俺の事が気に入っていたのか、俺に対して心から笑えるようにレッスンを勧めてきて、自分の我流研修だとか…相棒役だとか言って、一緒に戦場に駆り出されて過ごしていくうちに…いつの間にかあの人の生き方を…本当の男の憧れのように思って影響を受けてな〜!…それから【狼志組】のソガミとトワお嬢…あとミヨべや……色んな人との出会いがきっかけで人情を学んで…今のように、やっと心から笑えたり、自分の生き方について見直すきっかけをくれたようなもんだよ。…それにさ〜!…別に辛いことだけじゃあなかったゾォッ!…案外楽しいと思える時だってあってな〜!…ある演劇ギルドの者達と仕事して過ごしたり、今でも全く訳の分からん、変な拳法家の親玉と親交があったりして、そこに所属する四天王と戦ったりして……まあ結果的に和解して…そいつらと色々面白おかしく過ごしたり、時に共闘もしたりしてなぁ〜はは!!…後は…俺がここ【Paradiso】へ来て、一番嬉しかったのは…」

「…現世での…心そのものの天野さんと、【Sognare】の世界で無事に再会出来た事なんだよな?…とっつぁんさん?」(ニコッ…!トン!)

「ああ〜!…その時に俺は、現世での犯罪組織に対する報復の罪と罰を潔く認め…俺なりの罪滅ぼしの姿勢を見せて断髪をして…それを天野の前に見せて……アイツにとびっきりの笑顔を見せてやれたよ。…そしてこれからは、面白おかしく笑い、自分を偽ることもなく、真っ直ぐに正直に生きる事を心に決めて…そして俺達の仲を引き裂いた三木川…【Izaya】の奴と必ず決着をつけるって契りの約束をしたんだなぁ〜!…そしたらアイツ…すげえ喜んで…俺にキスをして、はにかんだ笑顔でな…『いつまでも元気に笑顔で頑張って。この夢の心の中の世界で、いつまでも君のことを見ているから…』って言って…俺が大切に持っている…アイツから貰った餞別のお守りに…絆が芽生えてな…本当に嬉しかったよ…」(ニカニカ…ポロッ!)

「よかったな〜とっつぁん!…まあ俺にも、現世には千夜っていう名前の…トワさんによく似た…」

「ああ〜!それはベアから話聞いたから、もういいわハッチャン!おかげで腹一杯だぜ〜はっは〜!」(ニヤニヤゲラゲラ!)

「(・ー・)」(ショボーン…)

アハハハハハ!!!

一同は、暗い雰囲気から温かい雰囲気になったようである。そうしていると、メンバーが欠けている事に気づく。

「…ん?…そういや〜ステラとリーネ嬢は?」

ススーーー……

「…すみません席を外していました。…リーネは、そこで布団を敷いて寝てもらいましたよ。…どうやらヴェノさんの話が聞こえていたのか、とても心苦しそうな顔をされていましたね…ですが先程の皆さんの笑い声を聞いたのか、今は笑顔で眠っていますのでご安心を!」

「あ〜そうか〜!…知ってしまったか…現世では病弱で…あの純情で健気な性格のリーネ嬢には…この話…できれば聞いてほしくはなかったかもな…」(シュン…)

「…優しいのだな…とっつぁんさんは…!!」

「…まあいずれはリーネ自身、知りたくなるだろうし…結果オーライだろとっつぁん!…さ〜てと、次誰が語るんだ〜?」

一同は、次の怪談話を話そうとしていた。すると、そこに乗り気だったのか、その一人が手を挙げた。

「…私が語りましょうか?」

「!!ステラ!…いいのか!?」

「おお〜!今度はステラ姐さんの話か〜!?…一体なんなんだろうな〜?」(ワクワク!)

【Bill】は興味津々に【Stera】の方を見て目を輝かせている。すると彼女は微笑んではまるでロマンチストにこう問いかける。

🎼Back Ground Music 》》》




永遠に、レイチェル〜♪

「…今回私が語る幽霊話は…決して怖いものではありませんが…切なくはありますね。…ある島から来た剣の腕の立つ流離(さすらい)の一人の男が、ある国の皇女…ユミルという名の女性の方と運命的に出会い、…その後…彼女から、国に伝わる【宝剣フェンクリル】を授けられ、愛と忠誠を誓った流離の男の方は、彼女を守らんとする立派な騎士となりました。…ですがその流離の男の方は、ある戦場で命を落とすも、敵に進軍され、命を脅かされていた主である皇女ユミルの前に…まるで英霊のようにさっそうと現れ、命尽きる覚悟をしてまで、皇女ユミルを護り抜き…彼女を手厚く…最期を看取ったというお話です…」

「…へえ〜!…流離の剣士から、騎士になった人の話なんだな〜!」

「…そうか。…その男は死してもなお、その皇女ユミルという女性の人を守りたいという気持ちで……思念体のような幽体となってでも敵と戦い…彼女を守護し…手厚く看取ったのだな…立派な男だな…!!」(…英霊…か……ふふ!…何だか、私が、あの時…アウロによって命を脅かされそうになっていた所を助けてくれたハクローのような人なのだな///…それだけ死してもなお、彼女を深く愛していたということなのだろうな…///)

「…だが、その話を聞くと…皇女ユミルという女性の方は…助からなかったのだな…」

「…最期まで看取ったって言っているからな〜……その流離の男の人…すげえ悔しそうだったんだろうな…」(しんみり…)

「…無念やろなぁ〜…ホンマに…」

「…でも皇女ユミルは最期に、こう言い残したそうです…」

《…私は死んだ後でも…あなたをずっと敬愛し…愛しております!……この気持ちは、私が亡くなりし後も、決して消えることはございません!……だって…戦場で命を落としたと聞いたあなたは…こうして英霊のように…再び私の前に現れ…残り少ない私の命を…敵国の者から守ってくれたではないですか!…どうか…それを英霊となった今でも…お忘れなきようお願いします…私の誇り高き…愛して止まない…【宝剣フェンクリル】を持ち…【皇女の守護騎士】として…その使命を全うしてくださったのですから…///…本当に…ありがとうございます…///…感謝します♡……ーーー……。》

「…そう言い残して……皇女ユミルはお亡くなりになりました…」

「…そうか。…でも、お互いに…」

「二人の愛がとても強かったのだな。…ああ…本当に切ない話だな。…ハクロー///……どうかお前だけは…///」

ムギュッ♡

「ああぁ〜ん♡私も例え死んでも絶対にハクローくんとは離れたくないよぉ〜♡」(ジョ〜〜ッ!!!)

ダキッ♡…ムギューーー!!!!

「うげぇッ!!…ふ、二人共…は…離してくれ…!!」(パンパン!)

「…嫌だッ!!///…ハクロー!!…私は…お前を愛して止まないんだ…///〜♡」(スリスリ♡)

「私だって〜ハクローくんの教育係兼愛人として〜♡絶対に君を見捨てやしないんだから〜♡」(スリスリ♡)

「おお〜……ハッチャン…」(やれやれぇぇ〜…)

「ハクロー…どうか幸せにな。」

「ハクローはん…ホンマにハーレム気質な人やで〜…」(やれやれ…)

「教官ならきっと二人を幸せにできる!…だって俺が尊敬する人だからな〜!」

「だから…お前ら見ていないで助けろっての…///!!いッ!?…いだだだだッ!!!」(ギュウウウッ…!!)

「…ふふ♡…ハクロー///♡」(うっとり♡)

「ハクローくぅ〜ん〜♡」(ドキドキ///)

ムギュッ♡…ムニッ♡ ポフッ♡ ボイ〜ン♡

「!!///」(顔が…二人の胸に圧迫されて…!!息がす、吸えねえ〜!!!///)

「あらあらハクローさん……ふふ!」(…運が良かったですね♪…幸いにもリーネは、眠りについていたようですし……ハクローさん!…あの時…【Dail】から私を救ってくれた、正義感のあるあなたなら…きっと、この話に出てきた流離の男のお方のように…立派な騎士になれることでしょう…必ず!…どうかみんなを守る立派な剣士になってくださいね!)

【Hux・row】は【Towa】【Beanne】とのスキンシップに耐えながらも、その場を過ごす。そして一同は解散し、お互いに自分の時間を過ごすーーー

・・・
・・





B. いいえ


《Capitolo・6》
続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》




【Paradiso】歴2000年7月16・I島【Mineka】夜

ティファのテーマ〜♪

「…眠れないな〜…ったく…怖い話をして眠れなくなるのはそうないとは思ったのにな〜!」

【Hux・row】はその日、あまり寝付けなかったようである。

「…水でも飲みに行くか…」

スタッ…テクテク…

「……?…あれは…」

カランカラン…

【Hux・row】はキッチンに足を運ぶと、そこには【Towa】がいた。すると存在に気づいたのか、彼女は微笑み声をかけてきた。

「ハクロー。…起きていたのか?」

「ああトワさん!…アンタもなのか?」

「ああ。何故か眠れなくてな〜……だが、久々だ!こんなにも楽しく思える日が来たのは…」

「トワさん。…俺もだよ!…やっぱみんなと過ごす時間は大事だ。…それに俺は…トワさんとこうして過ごす時間も…大切なんだ///」

「///!!…ふふ♡…嬉しいぞ///…ハクロー…好きだ♡」

トン♡…ムニッ♡

「ちょっ!?///…と、トワさん///……はは…///」

「ハクロー///…ふふっ♡///」

二人は好意を寄せ合いつつ、甘酸っぱい時間を過ごしていた。するとその光景を見守っていた二人の者がいた。

「あの二人…やはり凄く熱々だな〜…ベア!」(ニカニカ!)「そだね〜♡…トワさんも私と同じようにハクローくんLoveだからね〜♡」(ニコニコ!)

「…お〜いとっつぁん!…ベアさん!…どうせそこにいるんだろ〜?」

「一緒に飲まないか?…私達は別に構わないぞ?」

「(・ー・)」「(・ー・)」

バレてたようだな〜…そだね〜♪

ワイワイガヤガヤ!

「…でもヴェノくんもさ〜本当に変わったよね〜♪…昔は朴念仁で無口のクールガイだったのにさ〜!」

「だからさっきの怪談話で言ったろ〜!?…色々あったんだっつーの!…それに変わった事といえば…まさかトワお嬢に男が出来たってことだな〜!…あの時、初めて出会った僕っ子女子が…ハッチャンに恋をして…しばらく見ない間に年齢サロンとやらを受けてこんな別嬪さんになったんだしな〜!」(ニカニカ!)

「!!///なっ!何を言っているのだ、とっつぁんさん!?///…まぁ〜美人はともかくとして///……実際そうなのだが///」(テレテレ///)

「…へぇ〜!…でも一度見てみたいかもな〜!…その〜…小さい頃のトワさんの姿ってのも!」

「…」「…」「…」

ドン引き〜……

「…ん?…どうしたんだよみんな?」

「…ハッチャン…お前まさか…」(ジーッ!)

「遂にロリコンに走った訳なのぉ〜!?///…それで、アダルティーでセクシーな私の求愛に、目もくれないんだね…あ〜あ〜、あの時整形してなかったら〜…今頃ハクローくんに、幼女の姿で、あ〜んなことやこ〜んな事を平気にしてはされていたんだね〜…」(お〜シクシク…)

「…そ、そうなのかハクロー!?///…まさかとは思ったが…女難だからと言って…幼女の姿となった私や…ロアにも手を出そうという願望が……それで昼間も実年齢は18歳とはいえ、体は12歳の姿のケイトさんに連れられては嬉しそうに二人で漁に出て行動していたのだな…」(サッ///ジーーッ!!!ドキドキ///)

「だぁぁぁっ〜///!!!!!違うってぇ〜の!!…アンタら誤解もいいとこだ!!…ただ…ヤエカさんがすこぶる少女の姿のトワさんの話をしていた事を嬉しく雄弁に話していたから決して疾しい事ではなく、興味本位で気になっただけなんだっての///!!…ってぇ〜!?それにベアさん!!…遂にロリコンに走ったってどういう事だよ〜!!??///…つかそもそも!!…みんなして、そんな社会的にも完全アウトに入るいらんことを妄想するなぁ〜///!!」(クワァ!)

「あはは冗談だよ〜も〜う!…でもさ〜!私はハクローくんの小さい頃とかの方が気になるかな〜♪」

「なぁっ!?///」

「あぁ〜っ!そういえばそうだな〜!…なあハクロー!…まだルーさんが健在だった時に、私とヤエカ姐さんと、三人で五重塔に登って夕日を眺めては…お前の話も少し聞いていたんだが…一体ルーさんと、どのように同じ時を過ごしたのだ!?///」(小さい頃のハクローか〜!…一体どんな姿をしていたんだろうな〜!?///)

「…どうなんだハッチャン!?」

ワクワク…キラキラ…

「…んーそうだなぁ〜!現世で生きていた時に…俺と【Louverd】元よりロベルが出会ったのは、確か小学一年生の時だったな〜!」

「へえ〜!本当に幼馴染って感じだね〜♪」

「そうなのか!?…そんな幼い時期にルーさんと出会ったのか…!?」

「…ルーさん…か…」(…確かセリル局長が…【Luster】っていうのは【Fiducia】の能力の中でも、類なる稀な能力の一つとか言っていたな。…確か一番隊隊長のソガミにも、そのルーという名前の者と一度手合わせしては、セリル局長を通して、その素養に目覚めたとか言って…あの人からは…『…ヴェノさん。…コイツをアンタに託すでさ〜!…どうか新人のハクローくんと…十番隊隊長の…トワのこと…よろしく頼んだでさ〜!……』と、最期に渡された自慢の愛刀【紅ノ壱尋】(くれないのいちじん)。この一振りにも【Luster】が宿っているからか、ネルソンが俺の為に、ある鍛冶屋に頼み込んで隠れて依頼し、貴重な鉱石を使って特注で作ったと、餞別に貰った《両双剣【Fen・Grill】(フェン・グリル)》にも、その素養があると局長が話していたな。…俺自身、そのルーと名乗っている者には会ったことはないが…アンタ自身は、自分と何気にヘアースタイルと姿が似ているから、自分とキャラが被ってると皮肉を交えて言っていたが…それ本当なんかね〜?)

「…でさでさ!?…どんな感じだったの〜!?」(ワクワク!)

「是非ヤエカ姐さんの妹でもある私にも教えて欲しいぞハクロー!!」(キラキラ!)

「ああ〜!二人共分かった分かった!…確かあれはな〜…」

・・・
・・



🎼Back Ground Music 》》》



トワイライトプリンセス・Courage〜♪

時は戻り、現世の時代小学一年生の【Hux・row】(白狼)とロベル

「…はぁ…」

ある日の昼休み。ロベルはグラウンドのベンチで一人座って過ごしていた。するとそこに、狼の子供のような雰囲気のある黒髪の児童が近寄ってきた。

「?…お〜い!…一人でどうしたんだ〜?」

「…?…あれ?…君は…確か…同じ一年の…」

「ああ!…俺二ノ宮白狼!!…よろしくなぁ!!…確か…え〜と…」

「…フィル・ロベル京一。…ドイツ人と日本人の…ハーフだよ。…でもさ…二ノ宮くん…悪いけど…僕にはあまり関わらない方がいいよ…」

「?…何で?」

「…だって…普段…みんな僕をハーフだとかで差別するから…だからこうして一人でいる方が…」

「…君の為になるんだよ。…とか言いたげだな〜!」(ニカニカ!)

「…!!」

白狼はそうロベルにいうと、笑みを浮かべてはこう話した。

「そんなの、生まれた国と人種と境遇とかで差別だとか!…んなの俺には関係ないっての!!…それに、ドイツ人と日本人のハーフでも、こうして日本語だって喋れるじゃんか〜!」

「!!…何で君は…この僕にこうも接してくるんだい?」

「…へへ〜ん♪…同じクラスメイトだから!!」

「…それだけ?」

「それだけだっての!…他に理由はいらないよ!…それにこうして話すだけでも同じ人間だろっ!!…俺は決してお前をバカにしたりだとか、差別なんてしないぜ!」

「!!…はは!…なんか変わってるね〜!…二ノ宮くんは…!」(ニッ!)

「はっはは〜!よく言われる!…それに二ノ宮ってのはよしてくれよ〜!…別に名前で白狼と呼び捨てで結構だよ!…あ、そうだ!…お前は…名前は…なんて呼べばいいんだ?」

「…僕は、両親からロベルって愛称で呼ばれてるんだ。」

「じゃあロベル!…今日からそう呼ぶ!…そして、今日から俺達は友達だ!!」

「!!…友…達…!?」

「ああ!!…ん?…なんだ?嬉しくないのか?」

「いや…この日本の国に来てね…友達が出来たのは、…実は君が初めてなんだ!」

「!!…へえ〜!そうなのか〜!!…でも案外俺もそうかもな〜♪」

「!!白狼も…!?」

「ああ!…俺だってなんか目つきが狼みたいで不気味で怖いだとか言われて…これといった心から笑い合える友ってのはいない一匹狼って感じだからな〜!…俺達…仲良くなれそうだな〜♪」

「…そうか。…じゃあ…白狼!…よろしくね。」(ニコッ!)

「ああロベル!…これからよろしくな!!」(ニカニカッ!)

ガシッ!!

・・・

「…最初…アイツとはそんな感じの出会いだっだな〜!!」

「そうなのか〜!当時生まれた境遇による偏見とかで、クラスメイトに相手にされなかったルーさんを…ハクロー…お前が進んで手を差し伸べたのだな…///」(小学一年生の頃から…人ができていたのか…男前なのだな///…さぞ両親の躾が良かったのだろうな…///)

「あ〜んハクローくんイケメ〜ン♡」

ムギュッ♡…チュッ♡…ペロリ♡

「ダァあああっ!!やめろってのベアさん///!!は、離してくれ///!!」(ジタバタ!グイグイ!)

「あぁ〜んっ♡い・や・だ・よ☆」(キャピン!)(…もしかしたら私も、その頃にハクローくんと出会ってたら…何か変われたかもしれないかな…ま、今こうして会えて過ごせてるから、もういいんだけどね〜♪)

「…でハッチャン。…その後の話は?」

「ああとっつぁん!…まあ〜それで、ロベルは色々いじめとか名前違いもあっては、理性をなくして大暴れした時もあった。まあその時は俺が仲裁役になってから、特に何もなくて…無事に俺達は中学に上がって、そこからかな〜!俺達が剣の道を学ぶ運命的な出会いをしたのはっ…!!」

・・・

時は戻り、現世の時代中学一年生の【Hux・row】(白狼)とロベル

「!!ええっ!?…い、居合道だとぉ〜!?」

「ああ!…僕ね…この春休み期間中に、両親と自衛隊の記念式典のパレードを見物してさ!…その時に隊員が持っていたサーベルを持つ姿に惹かれてね!…真剣を持つ競技である居合を学ぼうと思うんだ!」

「…そっか!」

「でね…白狼!…君もどうかなと思ってさ〜!」

「!!お、俺が!?…でも何で?」

そう白狼は言うと、ロベルは笑みを浮かべてこう言った。

「…僕の無二の親友だからね、君は!…それに僕自身、君と一緒に学びたいんだ!…剣の道を…!!」

「…剣…か…!」(空見上げ〜…)

白狼は実際誰かが剣を持つ姿を、漫画、洋画や時代劇でも見たことがある為、少し憧れもあったようである。

「…どうかな?…白狼?」

「まあ俺自身…帰宅部って決めてたけど…習い事程度ならいいかもな〜!…分かったよ、ロベル!…付き合う!」

「!!……ありがとう白狼!…場所は、最近龍川神社の神職勤め。…神主さんの人が始めたらしいから!今日の放課後、早速行こう!」

「龍川神社か〜!!」



〜放課後〜

チリーン♪チリーン♪

「…結構長い道だよな〜!

「仕方ないよ。…近くは山らしいから!」

シャーーッ…キキーー!!

「着いたよ白狼!」

「龍川神社…初詣以来かもな〜!」

🎼Back Ground Music 》》》




久石譲・Oriental Wind〜♪

《龍川神社》





二人は龍川神社の鳥居の境内前に自転車を止めては坂道を歩いて行く。周囲は森に囲まれており、日の光が神聖な雰囲気を醸し出している。

「…案外神聖な場所なんだよな〜ここ」

「神社という響きから、その神聖な場所って表現は間違いでもないし伊達ではなさそうだね」

タッタッタ…スタッ!

「よ〜し!…ようやく本堂だ。」

「ごめんくださぁ〜い!」

「?……あ、はぁ〜い!」

タッタッタ…

「?…あれ?…巫女さんがいるな!」

「珍しいね。…?…何か餌を持ってるね」

二人は本堂に辿り着き、声をかける。そこには池に鯉がいるからか、餌を持っていた一人の巫女が尋ねてきた。

コツン…コツン…

「あの〜?…何か御用でしょうか?」

「突然ですみません!…私はフィル・ロベル京一!…ここの神職を勤めております、《菊川》さんという方に居合道を教わりたく、訪問させていただきました!」(ぺこり!)

「俺…あ、いや私も同じく!…二ノ宮白狼と申す者であります!」(ぺこり!)

「ああ〜入門者の方ですね〜♪…菊川先生〜!…入門者のお若い方達がお見えになっております〜♪」(ニコニコ♪)

「……」(巫女さん…かなりフランクに言ったな。)

「……」(菊川さんか…一体どんな剣の先生なんだろうか…?)

スタッスタッ!

二人は待っていると、そこに痩せ型体型で、丸眼鏡がチャームポイントの、和服を着た中年男性が姿を現し、丁寧に自己紹介をした。

「…ん〜?あ〜どうも。私が菊川と申す者です。…本日はどう言ったご用件で?」

「はっ!初めまして僕はフィル・ロベル京一と申す者です!…ロベルと呼んでください!」

「俺は二ノ宮白狼!…白狼と呼んでくれたらいいです。俺達はこの龍川神社で…」

《居合道を学びたく、菊川先生!…あなたの元を訪ねてきた所存であります!…どうかよろしくお願いします!》

二人はそう宣言すると、菊川は少しばかりの口角を上げ、このように言った。

「…そうですか。…わかりました。…では手始めに、こちらを持ってください」

ポイッ!

「!!おっと!」

「!?…これは…?」

「《そこらへん》に落ちていた、ただの木の枝の棒ですよ。…その棒を使って、早速二人で剣戟を行ってくれますかな?」

「……」(いまそこらへんに落ちてた棒って言わなかったか。…この菊川って人…)

「……」(剣戟…か。…早速実践から入って腕を見極める。…と言ったところか!)

「…では道場へご案内しましょう。…ついて来てくれますか?」

クルッ…タッタッタ…

菊川はそう伝えると、踵を裏返し、隣接している道場へと足を運んでいく。その場所は、正方形上で15mはある、趣の感じられる道場であった。窓からは木漏れ日の光が照らされている。


🎼Back Ground Music 》》》



奇妙な人々1〜♪

「…では。これより第一回…白狼氏と…ろ…ロ……ベル氏による剣戟を開始しますね…」

「?…何でロベルの発音だけゆっくりなんだよ、菊川さん?」

「白狼…そこは先生の方がいいよ!…でも確かに…何故僕の名前だけゆっくり喋ったんですか?…菊川先生?」

「う〜んむ…それはだね〜…」

菊川は何やら深刻そうにしながらもこのように答えた。

「…私、カタナカナが苦手なんですよ…」

「…は?…おいロベル通訳してくれ!…今、この人なんて言ったんだ!?」

「カタナ…カナ…?…あっ!…もしかして、カタカナが苦手と言いたいんじゃあないかな?…白狼」

「あ〜そういう事か。…根っからの日本人ってやつか〜!…この菊川って人!」

二人は菊川の人間性と、その性格を読み取っていたようである。しかし、それを覆すことが起こり得るとは知らずに───────

「オッホン!オッホン!ゴッホン!…え〜気を取り直して…では…これより…」

「おいおいちょっと待てぇ〜!!…何で咳とかは普通にカタカナ言えるんだよアンタ!?」(ビシッ!)

「…白狼。…あまり突っ込んでいたら試合が始まらないよ!」

「そうですよ白狼くん。…少し大目に見てください。…では仕切り直して…え〜…これより…白狼氏と…ロデネル氏による剣g…」

「ちょ、ちょっと待ってください!…今僕をロデネルって言いませんでしたか!?…菊川Lehrer!!(レーラー!※ドイツ語で先生)」(ビシッ!)

「…はて?…ああ〜言ったような…気もしなくないですね〜…」(口笛〜♪ピピ〜ピ〜♪)

「……!!」(…イライラ!)

「…おいおいロベル…お前さっき言った言葉思い出せっての…!」(ビシッ!)

「ハッ!!…あ…そうだった!…じゃあ仕切り直してください…ですが菊川先生。…次は…ないですよ…」(ニコニコ…ギロッ!)

「ハイハイ。…え〜…ではこれより白狼氏と…ロベ〜ル…」

「!!…ふぅ…」(イラッ!…伸ばしただけか!…ダメだダメだ!…抑圧!…抑圧!)

「…あ…セーフか…」(まだ発音が伸びているならまだ大丈夫だったか…)

「…ト氏による…」

「!!…ロ…ベル……ト…だと…!!」(イライラ!!)

ブチッ!!

「!!…おうっ!!…ま、まずい!!」(くっ!!名前間違いによるイライラでいよいよ目覚めるか…伝説の…スーパーロベ…)

「ん〜?…!!??」

「…うぉおおお!!!!!」

バシューン!シュンシュン!!!



🎼Back Ground Music 》》》



「ふふ…ふふふふ!!!!!」

「!!…な、何事でしょうか…!?」

「ダァ〜!!まずいよ菊川先生!!…ロベルはなぁ〜!…自分の名前を何度も貶されると、理性を失くしちまって…最悪悪い方に覚醒して…!!」

「…Okay! es ist ein Blutfest♪…ハァッ!!(よ〜し!血祭り確定だね♪)」

ブン!!ブンブン!!

ロベルは完全に怒りに目覚めて、刀で斬りつけるかのように棒を菊川と白狼に目がげて振り下ろし、襲いかかる。

「うぉおお!!!!」(ヒョイヒョイ!!)

「おっと!……う〜む仕方ありませんね…白狼くん。…この場を収めるのは…たった一つだけ方法があります。」

「!!…菊川先生!…それは…一体!?」

「…それはですね〜…」

ドドドドドドドド…

「そ、それは…」

「……」(ユラ〜…!)

「…逃亡あるのみですよ〜!…では私はこれにてさらば〜!!」

ピューーーー!!!

「ダァ〜〜!!きっ、汚ねえぞ〜アンター!!…ハッ!」

「…逃しませんよ……ハァっ!!」

ダッタタッタタタ!!!

「うぉおお!!………!?…あ、俺はノーカンか!…ったく。…それにしても…」(フセッ!)

「おっと!…危ない!…よっと!」(ヒョイヒョイ!)

「…えあああ!!!」(ブンブン!)

「…あのロベルの攻撃を見ては、容易く避けてやがる。…伊達に剣の先生ではないってことか。」

「…ふふ。見え見えですよ…!!」

パァーーン!!

「…ぐウォッ!…弁慶の泣き所をついてくるとは…!?…!!」(いってて〜!ピョンピョン!)

「Bereit!!(ご覚悟〜!!)」

ブン!!

「…やれやれ。」

パシッ!

「…Was!?(なんだって!?)」

「し、白刃取り!?」

「…ぐっ!!」(ギリギリ…)

「…そこまでです…ロベ〜ル……くん!…ふん!」

ガシッ!ブシューーン!!…ドシャアン!!!

「ぐあっ!!………」(グテン…!)

「…どうか許してください。…そして、神聖な神社で騒ぎを起こしたことを…深く謝罪させてください…真神様…」(南無阿弥陀仏…)

ポンポンポン…チーーン♪

菊川は社に纏っていた白い狼の神に見立てた大真神と呼ばれる石像に、深々と祈りを捧げる。その間に、白狼はロベルに近づいては安否を確認する。

🎼Back Ground Music 》》》



♪〜劇場版キングダムより・KINGDOM・将

「おいロベル!…しっかりしろ!!」(…気絶してるだけか。……でも背負い投げかよ〜……だけど…この菊川って人……実力は本物だ!)

白狼は驚いた。時々ふざけた素振りを見せる菊川の実力は、本物であるということを知る。そして菊川は白狼に対し、こう言った。

「…どうもすみませんでしたね。…手荒な真似をしたことを深く謝罪します。…お詫びと言ってはなんですが…私の技の一つの型をお見せしましょうか…どうか道場内に足を運んでください。」(ぺこり!)

「…え?」

〜道場内〜

「…では…準備は宜しいでしょうか?…一瞬ですよ…」(チャキッ!)

「…!!」(菊川先生が持っているのは、間違いなく斬れる刀だ…それに…なんて闘気だッ!)

白狼は刀を持つ菊川の姿を見ては息を飲む。その姿は、昔の侍のような気高い闘志を放っては、目の前の藁を見つめ、神速の如く持っていた真剣の刀を抜刀する。

チャキッ!…シャッ!

ザシュ! ズバッ! ズシャッ!

「……」(シャーー……)

キン!!

パラパラ…!

「…!!…す…すげえ〜…」(お〜!!)

「これが私なりの…あなたの友人への謝罪です。…どうかお許しください。」

「…別にいいですよ。…それで、俺達は不合格ってことですか?」

「…いえ、特に合否とかはなく…二人共…晴れて合格ですよ」

「…は?…マジで!?」

「はい、マジなんですね〜。…別に私の腕は、特に名門とかで雇われる程でもないんで、プロ意識の持つ門下生達はみんな他所へ行っては人手不足でね〜…あぁ〜おいたわしや〜!」

「…えぇ!?…こんなにも素早く抜刀して藁を細切れにするくらい強えぇのにか…!?…まるでアンタの刀を振る姿が、どっかの歴史漫画に出てくる、昔の中国の歴史にあった…三国志時代前の紀元前…春秋戦国時代を生きる…物凄ぇえ覇気を持ってる天下の大将軍の一人のようなのにかっ!?……嘘だろっ!?」

「本当にですよ。…それに私は、案外運も絡みますが…ちゃんとした目利きを持っておりますんで。…どうやらあなた方二人には…何か特別なものを秘めているようですからね。」

「!!…俺と…ロベルが……ん?…今運も絡むって言いませんでした?」

「ゲフンオホン!…まあとにかくです。…あなた達二人には…いつかきっと…大きな運命に立ち向かわなくてはならない日が来るやもしれません。…その為に、この龍川神社で居合を学ぶのも、一つの人生とも言えるでしょう。…いかがですか?…白狼くん?」

「!!……」

白狼はこの時思ったのは、いつか自分には、立ち向かわなければならない運命があるとするならば、ここで武力を持つ術を身につけておいた方が、今後の為になると同時に、可能性の道を広げる足掛かりにもなると考え、菊川に対し、決意を述べた。

「…わかった菊川先生!…俺はアンタの元で剣を学ぶ!…いつかその運命を斬り開く日が来るその時の為になぁ!…ここにいる…親友ロベルと一緒に!」

「…そうだね。…僕も同じ気持ちだよ。…白狼!」

「うぉっ!?…ろ、ロベル!?…もう大丈夫なのか!?」

「…この程度、心配いらないよ。…でも、先に返事して抜け駆けはずるいよ白狼!…僕達は二人で一つだろ?」

「…!!…おう!」

「…ほう。やっと起きましたか。…ロ〜ベルくん…あぁ〜!私はカタカナは苦手なんですよ〜…では、あなたも入門の意志はあるのですね?」

「はい!…菊川先生!…僕はあなたの元で剣を学びます!…よろしくお願いします!」(ぺこり!)

「よろしくお願いします菊川先生!」(ぺこり!)

「…わかりました。…では早速、これから…その棒で剣戟を始めてもらいましょうか?」

「!!…はい!」

「はい!」

・・・
・・


〜歳月が経ち【Hux・row】(白狼)・ロベル・高校二年生時代〜

「じゃあ菊川先生。…今日はこれにて失礼します!…お疲れ様です!」(ぺこり!)

「菊川先生〜♪お疲れ様です〜♪」(ぺこり!)

「…あ〜はいはい千夜さん、千里さん…本日もご苦労でした〜!…どうかお気をつけてお帰りください。」

スタッ…タッタッタ…

「…行きましたか。…もう出てきてもいいですよ。…二人共。」

カチャッ!…スタッ!…タッタッタ…

カチャッ!…スタッ!…タッタッタ…

ザザッ!…ヒューー……

「よ〜し!…今日で…記念すべき…1000回目の剣戟だぜ〜…ロベル!」

「そのようだね白狼!…現時点では僕がリードしているけど…今回は…どう勝敗が転ぶかな…?」

「…それは…今回の剣戟で分かることだ!…それにしても…ったく!…女生徒A・B!!(A.千夜・B.千里)…あいつら着替えるのに時間かけすぎだっての!!」

「…白狼。…彼女達には僕達男とは違って、か弱くて…それに大切なものが一つや二つあるんだ!……僕達男が、Frau(※ドイツ語で女性)に優しく出来ないようなことを言っちゃあ剣士としてダメだよ!」

「あ〜っ…それもそうだな!…すまん!今のは俺が悪かったな!」(…ドイツ語で…女性ってことか…)

「…よく言いましたね。それでこそ、千里さんの他にも、様々な女性に対し、好意を抱かせる色男気質のロベールくんですね。」

「…ロベルですよ菊川先生。いい加減ちゃんと名前を…って!?…ええっ!?///色男って…一体どういうことですか!?///」(ジーーっ!)

「?…はて?…自覚もご存知もなかったのですか?…貴方…私達龍川神社で働く若い巫女さんにとって…既に攻略済みなのか、彼女達はよく赤面しては、貴方に対する好意全開で、色恋話を雄弁に語っておりましたがね〜!…全く、男に現を抜かさずに、ちゃんと神聖な巫女としての自覚を持って仕事をしてほしいものです…」(やれやれ…)

「…///」(色…男…///…この…僕が…///)

「…ろ…ロベル…お前…」(天然ジゴロってやつか…)

「…しかしですね〜…白狼くんもなかなかの色男気質でもあるんだけどね〜…一部の巫女さんからも、どうやら貴方にも気があるようなことを言っておりましてね〜…」(…あと、口外はしませんが…色恋話に鈍感なあなたはお気づきではないかもしれませんが…どうやら千夜さんは…あなたに対し、強い好意を抱かせているようですがね〜…)

「は、ハァッ///!?…ま…マジかよ…」(巫女さんが…お、俺に…///通りでバレンタインの時にチョコをくれた訳だよ…)

「ごほん。……菊川先生。…いい加減真面目にやりましょうか。…そろそろ日が暮れるので…」(ニコニコゴゴゴ…)

「あ〜ごめん!ごめんてぇ〜!…そんなに怖い顔しないで〜!…ロベ……リっ!?」(あ、やべっ噛んだ!!…早速名前間違っ…!!)

「ろっ!!…ロベルーーー!!!!…覚悟はいいか〜!!??…俺は今回!…絶対に負けない!!」(大丈夫だ菊川先生!!…気づかれる前に、俺が気合いで叫んで打ち消す!!)

「!?……ッ!!…望むところだよ。…白狼!!…勝負だ!…今回も絶対僕が勝っては、リードする!!」(?…なんか僕を急かしているような気が…でも白狼!…その気迫…気合は十分のようだね!)

「…ではこれより、1000回目の…白狼氏とロベル氏による実践剣戟を開始します。…両者…」

「……」(チャキッ!)

「……」(チャキッ!)

「…始めてください。」

「うぉおおお!!!」

「えぁああああ!!!」

カァーーーーン!!!!!

・・・
・・



B. いいえ


《Capitolo・7》
※<R-18>《性的描写》あり。
苦手な方、《18歳未満》の方は閲覧を控えるようにしてください!

続きを読みますか?

🎼Back Ground Music 》》》




♪〜艦これより・鶴堕ちる海

時は戻っては進み─────

トワが執筆した手記の一部の記述──────

〜【Paradiso】歴2000年10月17日・K島・【Kalbino】(カルビノ)平原〜

【I島】でのバカンスを終え、英気を養った私達は、そのまま【Kagoya】へと向かい、復興作業が行われたのだ。その期間中、《維新》に肖り【Kagoya】の町に訪れた、新たなる《敵対戦力》の者達が現れ、今宵再び【Kagoya】の町で抗争が起こったその三ヶ月後、各国のユートピア人と【現世人】同士の争いが勃発したのだ。その地で戦場に投入された【真・ユートピア創造士隊】は主力部隊である【Varisk】をも引き入れ、各島の一般兵士は傷つき、自らの居場所を守る為と言わんばかりに熾烈な争いが繰り広げられていた。その戦場を治めようと、我々四人の光輝の力を持つ者達は戦場に繰り出されたのだ。無論激戦の為、一人一人が逸(はぐ)れてしまう事もあった。…だがそれでも《孤軍奮闘》した。しかしながらもその目論見を妨害する大きな壁が立ち塞がった……!!くっ!!///忌々しい記憶だ!!──────

《〜色欲植物蔓の快楽に溺れ堕ちた朝顔ノ深海女神〜》

シュルルr…ガシッ!…ギュウウッ!!

「〜!!///…はううぅっ♡!!///…くうっ♡!!…じ、地面から…朝顔の蔓の束の…集合体……だと!!……っくぅっ♡!!…アウロッ!!…貴様かあああぁっ!!!!///」(ギリギリ!)(キッ!!)

スタッ! スタッ!……〜♪

サワサワ♡…!!

「ひゃあっ♡!!///」(ビクン♡)

「ウフフ…♡…捕まえたどすよぉ〜トワさん♪…あの時の《維新事変》での私の朝顔に対する償いを。…この戦場で返させてもらうどす〜♪…それっ♪」

シュルルr…ギュウウッ!!

「!!くうッ♡!!……ふ、ふざけるなぁっ!!///…貴様の方こそ…ここで…ヤエカ姐さんの仇を…取らせてもらっ…!!」

バサぁっ〜!!♪

「〜♪あら〜♪…あの時と同じように、淡い紫色の大人な下着なんどすな〜オホホホホ♡」

「〜!!///み、見るでなぁい!!///…よくも!!許さぁん!?///」

ギュルル!!…ギュギュ〜〜♡!!!

「|!!///はぁうぅッ♡!!…い、嫌ぁっ///…やッ♡…あっ//ぁぁっ♡…うくっ!!…うぅ…♡///…」(胸を締め上げられ…て…苦しい…!!///うぐっ!!♡)

「…まだどすよ〜♪…それっ♡」

モミモミグリグリ…♡

「はぁううっ♡!!…蔓が…む、胸を擦りつけて…!!///〜!!揉むでぇっ…!!///あうっ…♡///…!!くぅ〜っ♡///……うぁっ♡……ま、また…下着の中に…朝顔の蔓の…束を…入れっ…///やっ///めぇ…♡///あぁん♡…ひぐっ♡///…ぁん♡…はぁぁ///…やぁ…ぁぁ♡…///」(グリグリッ!!…ピクン♡)

シュルル!!…ギュギュ!!…ギュッ♡

「ウフフ♡…私に対して…怒りの感情を持っていても……そことか、その自慢な豊満な胸を触られ♪…メインに…?」

フリフリ……

ギュギュ〜!!

「うぅっ…!!くうっ♡!!」(ジタバタ!!)

「…あらっ?…ふむふむ。……〜♡!!フフッ♪…そうどすか〜♪今トワさんが身に付けてる紫のパンティー♡…どうもお気に召さんのどすのな〜♪…ならば…ウフフ♪」

ファサッ……!!!

「〜!?///…い。一体何を企んで……ッ!?///」(ビクッ!!)

シュルルルルルゥゥゥ!!!……クルクルクル!!!!

ギュルルルルゥゥゥゥ………!!!!

バァチン!!!!!

「〜!!///あぁああ〜〜〜〜ンンっっ♡!!!!///」

ギュギュ…!!ギュチュ〜〜♡…ギリギリギリッッ……

「や、やぁっ♡!!///!!!あぁぐうっ♡!!……うぅ…くぅっ♡!!///……や…やぁ…め…〜!!///うぅぐっ!!///……!!」

はぁううぅぅ〜〜ッッ♡!!///

ギリギリギリ……

「ウフフ♡……〜♪オ〜ホホホ♪…まるで《雌の狼》が発情したかのように、いい遠吠えで喘ぎ声立ててくれるドスな〜♪ト・ワ・さ・ん♡♪…その、セクシーかつ妖艶に魅せようと、この私の可愛い白い朝顔の持つ意志がそうしたいのか、数多の蔓と蔓同士が絡み付いて仕立てられた、それ♡……名付けて《白朝顔のランジェリー》どすえ〜♡…ウフフ♡…あらあら〜♪…完成した事が嬉しいのか、一本、また一本と、あなたのデリケートな腰回りの部位に蔓がしっかり絡みついとるどすな〜♪…花言葉には《溢れる喜び》《固い絆》の意味がありんすから、見事トワさんの、まるで聖女のような美貌ある白い肌をした《魂の身体》を使い、体現させた事で、美溢れる《エロス心》を醸し出させてくれる、まさに芸術性を存分に活かせた事が嬉しぅ〜て、その《白い朝顔》の蔓達は、あなたに対し愛情を持って絡みついて抱擁して接してくれとるんどすえ〜♪ホンマ感謝して、この子達の気持ちに応えてあげるんどすえ〜♪」

シュルル…♪ウネウネ♡

「うぅっ…///…!!///…ふ、ふざけるなぁぁ〜ッッ!!///……よ、よくも《ヤエカ姐さん》が…《大人》の姿になった記念にと…!!私に選んでくれた………もう二度と戻る事が出来ない《日々の思い出》のモノ……!!…それを…!!…貴様は再び…!!……無礼極まりなく、…私達の《絆》を冒涜する事を………///…〜!!///今すぐに離せぇッ!!///あぁぐう♡…い、嫌ぁ♡!!///…や、やめ…ぇろっ…///そんな恥ずかしい所を擦られて…下から強く押し上げられて刺激されればぁっ!!…///…〜!!///…あぁぐっ!!///…で、出てくる…!!///や、やぁめぇ〜……♡///」

グイッ!!グイッ!!!!…グリグリ♡……!!ドクン♡ドクン♡…!!グチュ♡

「〜♪あらぁ〜♡…この美しい特製ランジェリーで包み込んだ、あなたの大切なこ・こ♡……んふふドス〜!!再び秘所の中に、私の朝顔の蔓の束を挿入され、蠢いている内に《床苗》が形成され、見事に脈を打ってるようドスなぁ〜♡…ウフフ♡…!!…まぁ〜!!///…〜♡…それに、ここまでねっとりとした糸を引くくらいにまで濃厚な《魂の蜜》を出して濡らしてドス〜♡……こんなんなるくらい〜性的にいやらしく敏感に感じるとはドスぅ〜♪……ウフフ♪…本当は心よりも身体の方が快感を求めたいくらいに正直なんどすなぁ〜♪…潔白で真面目なイメージがあるようでも…本当は《H》でいやらしくてスケベな事が、大好きな《イケナイ娘》なんどすな〜♪トワさんは♡♪…ふふ…現世でいう…《清楚系ビッチ》と呼べば宜しいんどすかぁ〜?♪♡」(ウットリ〜クスクス♪)

とろ〜り〜♡…ウネウネ♡

「〜ッッ!!///…だ…黙れぇ〜っ!!///…この外道がぁ〜〜っ!!///……こんな卑劣な真似をしておいて…!!///…どこまで私を貶め、陥れ…愚弄すれば…!!ひゃうっ♡!!///…あうっ♡!///…やぁっ!…やぁぁめっ♡!!///」(キッ!ポタポタ……ピクンピクン♡)

「ウフフどす〜♪」

ペロリ♪

「〜!?///…き、貴様…!!一体、何をしているのだ……!?///」

ペロっ…ぬちゅ〜〜♡

「ウフフ♡…甘い味するドス〜♡…まるで《桃》のように清涼感がある味どすな〜ウフフ♡」(うっとり〜♡)

「〜!!///この、外道がァァァ!!///…!!///や、やぁっ♡!!…あぁうっ♡」

グリグリ♡…グチュ♡ヌチュッ…♡…ゴシュッ♡!!

「ウフフ♪…そうそう、もっと混ぜて濃厚にしてあげんどすえ〜♪………?」

シュルル……!!

キラキラキラ〜☆

「あらまぁ〜♡…ウフフ♡トワさん♪…どうやらあなたの分泌する《魂の蜜》…あの時能力を回収した時にも思いましたけど〜♪…リーネさんの《魂の蜜》も極上モノの味でしたんどすけど〜♪……この子達を含めた植物や花は、あなた自身の持つ《魂の蜜》の方が、最も味わい深くて身体によく馴染む。……《満ち溢れる豊穣神ノ恵み》の水とも言えるらしく〜♪…ウフフ♪《清廉な聖女》の湧き水のような味がするらしくて…このままあなたを直に味わって、食べちゃいたいらしいんドスなぁ〜♡オ〜ホホホホホドス〜♪」

ウネウネ〜♡…スリスリ♡

「!!……っ……!?」(ゾクッ…)

「ウフフ♡…ホンマ良いドスな〜その絶望的なお顔♡…やっぱり、普通に殺生するのは勿体無くて誠に惜しいどすぅ〜♪…私にとってトワさんは…リーネさんの次に性的な快感と快楽を感じさせる…最高の《玩具》ドスからぁ〜♡オ〜ッホホホホ!!」

「〜!!///…アウロ…!!貴様ァァッッ!!///」(キッ!!)

「も〜う、そんなに怒らないんどす〜♪…大丈夫ドス〜♡…私の本命はあくまで《リーネ》さんなんどすよ〜♪……トワさん。…あなたには《チューベローズ》の花言葉が似合うように…ウフフ♡…いつの日か、必ずあなたに似合う一輪の《花》をプレゼントしてあげるどすよ〜♪感謝するんどすな〜♪…だ・か・ら♡…今はこの《白い朝顔》の愛情に浸ってどっぷりと《蔓》の呪縛に囚われたまま………沈んでイキなさ〜い♡♪」

グリョッ♡…グチュ♡

「ッ〜!!///うぁあぁっ♡…や、やめ!!あぁうぅっ♡!!///……うぅ…ぅぅ…!!///」(…は……ハクロ…ー……助けにき…て…おく…れ///)

ポタポタ…

「ウフフ♡…ホンマ、感じた良い声で真っ赤に顔を染め。…泣いて叫んでくれるんどすな〜♪…苦悶に満ち溢れた、何とも可愛いお顔ドスなぁ〜♡こうなったらとことん…私のか・き・た・れ♡…元よりのぉ〜!…おほほ♡…《性奴隷》として存分に快楽責めにして…快感を味わせて……私抜きで生きる事もままならないくらいの、更に深い快楽の海へドップリ♡と沈ませて……堕ちるとこまで堕ちてもらい…二度と抜け出す事の出来ない無限に続く奈落へと誘い…あなたの名前に因んで…永遠に続く色欲の生き地獄を深く味わってもらうドスよ〜♪…オホホホホ♡……さあ〜♡そうと決まったらドス。…この大勢いてはる戦場の前で足を大きく開いて、そのお股に絡みついた《白い朝顔のランジェリー》が織りなす、あなたの綺麗で美しいかつ、神秘的な《性的欲求》を存分に満たしてくれる下着姿を存分に見せつけ……盛大にイクどす〜♡オ〜〜ッホホホホ〜♡!」(クスクスゴゴゴゴ…♪)

グリグリ♡…グチュ♡ヌチュッ…♡…ゴシュッ♡!!

「〜!!///うぁあああ〜〜っっ♡!!///…や…やぁめっ♡!……くう〜〜っ♡!!///…あぁんっ♡…い、嫌ぁっ♡!!///…はぁうぅ♡///…!!…はぁあぁああああんんん♡!!!!!///…やぁぁ♡……!!…ぐっ…!!…ふ…ふざける…なぁ…///…こんなもので…私が、貴様のような下衆で…反吐が出るような存在の者の思い通りにっ///!!…ぁあん♡…ぐっ///…なって…たまる…かぁ…!!///」(キィッ!!…ピクッ!ピクン♡…ポタポタッ!)(!!不味い!!足を…無理矢理開かされるッ!!///くぅっ♡!!…いっ!…!!…嫌っ!!///…っ!……させない!!…私は…絶対に諦め…ないっ///!これ如き…うぅ///…貴様のような下劣な者の辱めなどに…絶対に屈しなぁい……!!)

グググ………

「オ〜ッホホホ♪…開かせまいと足に力を入れて、ホンマに強情な娘どすなぁ〜♡…そ・れ・に♪…《反吐が出る》を含め、そんな下品で汚らしい言葉…同じ女として、聞いていて不愉快な気持ちになるような言葉使い。……使ったらホンマにダメどすよ〜♪…こ・れ・は…教え甲斐がありそうどす〜♡…こうなったら女である私が…この自慢の朝顔が放出する、ねっとりとして快感を感じさせるエキスで♡みっちりとあなたの《魂の身体》中に教え込んで、ねっとりと教育(調教)して差し上げるどす〜♡感謝するどすよ〜♡…でもまずはその腰回りに抱擁してはる立派な一本の、更に強くてしなやかな強度を誇る立派な蔓を…ウフフ♪」

シュルル!!!…!!

ギュギュゥゥゥッッ〜〜♡♡!!!!!

「!?あぁぐっ♡!!…い、痛ぁいッッ♡!!///…あぁぁっ!!…くぅっ!!///……!?」

プク〜ッ♡♡

「〜ッッ!?///」(い…!!嫌ぁッ…!!やぁめ…っ!!///…わ…私の恥ずかしい所が……も…盛り上がぁっ…ッ!!…!!やぁ…!!やぁぁっ♡!!!///)(ブンブン!!///)

「ウフフドス〜♡…これは。…【現世人】特有の生理現象なんどすよ〜♪オホホ♪…一般の人間の《人体》とは違い。…私もこうして《魂の身体》として存在しとるんどすけどな〜♪……この鼠蹊部周辺と、あなたの《秘所》の周辺に♡…こうして何らかの形で《エロスチック》に縛り上げて圧迫すると、あら不思議♪…みるみる内にそこから濃厚な《魂の蜜》が♡…私達【現世女】の魂の身体に唯一存在する、外陰女性器《大陰唇》へと直に溜まり込んで。……程よくボリューミーな肉感を与えるように膨らむんドスな〜♪…では、胸をマッサージされながら、その極上とも言えるこの《唇》の感度の程、よ〜く見て感じとるんどすよ〜♪」

サワサワ♡ヌメヌメ〜♡…ヌチュ♡

「…!!…っ///!!…ひゃっ♡!!///…やっ///…やぁめっ…ろぉ…///…やぁ…嫌ぁっ!!///…!!///くぅぅっ♡!!///…んっ♡…ンンン〜〜〜〜っ!!///♡♡♡」(ブンブン!ポタポタ!ピクン♡ピクン♡ピクン♡ピクン♡)(!!///くっ///!…い、今そんな所を強く圧迫されて、服の中で鷲掴みにされ……て///…そんな下衆なモノを塗られたら…!!///い、嫌ぁっ!!///……うぐうっ♡!!…はあぁ〜〜んっ♡///!!…やっ…///…また出て……〜!!///……あああああんんんん♡♡)

ドクンドクン♡……

トロ〜リ♡

「ウフフドス〜♡…では、私はじっくりとここの感触を楽しませてもらい、あなたさんは肌で実感してもらいましょうドスなぁ〜♪♡」

ツンツン♪……!!

バチン!!

「!!あぁぐっ♡!!い、嫌ぁぁッッ♡!!///…あぁっ!!…弾くな……ッ!!あぁ〜〜ンンッッ♡///」(つ、蔓が深く食い込んで引き締まっていて…!!このままでは足が…ひ、開いて…!!///…あ…溢れ出て…!!///…や…やめろぉ〜!!///)

ニュチュッ♡

「ウフフ♡…今はお眠り中の縄男さん【Jeil】さんの緊縛手法…《股縄》♡……なかなか捨てたもんではないどすなぁ〜♪オ〜〜〜ッッホホホホ〜♪…さあトワさん♪…あなたの自慢な、この彫刻のような芸術的な美しい曲線を描いた、程よい太さに引き締まった美脚を開き。………そのまま楽になりなさぁ〜い♪」

ググググ……!!!

「いっ!!…!!嫌ぁッッ!!///…!!///ンンッ!!んんっううう〜〜っ♡!!///…や、やぁめ♡…ああうッ!!///…ハァ…♡…ハァ…♡…ハァ…♡」(ピクン♡ピクン♡)(ま、マズイ!!…も、もうっ!!///)

トロ〜ッ♡…サラサラサラ〜…

「〜♪」(ホ〜ホホホホッ♡…まぁまぁ〜♡…口を閉じて声を殺しても無駄無駄ドスよ〜♡…身体は快感を感じて気持ちいいんドスか、その濡れた声が漏れ出して、口から甘い吐息が漏れとるドスよ〜♪……ウフフドス〜!!……その紅潮したお顔♡…まるで天に登りゆくような〜♪…ここを触れられて、敏感に感じた反応!!…それ極まって、足が徐々に開いて、濃厚な湧き水が溢れ出て来たようどすな〜オホホホドス〜♪……トワさん、本当に綺麗で可愛らしいお顔して〜♡…見てるこっちも快感を感じてスッキリするどすえ〜♪…)(キラキラ〜☆!)

ドクン♡…ドクン♡……

「ハァ…♡…ハァ…♡…っ!!///…や……!!やぁ……め…♡」(ビクン♡…ビクン♡…ビクン♡)





〜!!///私は……///アウロが召喚した巨大な白い花を咲かせた朝顔の束が蠢く集合体に、戦場での苦難を乗り越えその場に辿りついた私を《歓迎》でもするかのように、卑劣にも背後から身体中を強固な蔓の束で拘束し、不覚にも卑劣な策略に嵌ってしまったのだ…///《囚われの身》となった私を奴はまるで、《自分の飢えと渇きを満たす獲物》が釣れたかのような、反吐が出る笑みを浮かべながら、早速胸元の服の中から朝顔のねっとりとしたエキスを塗りたくられ、服に吸い付くかのように…///ヌメヌメとした…モノを///…奴はその感触を楽しみつつ、今度は自らの手で朝顔の蔓の束の集合体に拘束された状態の私を…///太ももや恥ずかしい所に触れ、いやらしい手つきで《愛撫》して刺激させられてしまい……!!///…以前の戦いで私の敏感な箇所の《性感帯》とやらを熟知してしまったのか、私を朝顔殺しの《罪人》としての認識なのか、下劣にも報復措置として、あの固くてしなやかな白朝顔の蔓を。…生前《ヤエカ姐さん》が、整形してようやく、この世界を訪れて《8年》になり。…《Aランク》として本来の《20歳》くらいの年齢の大人の姿になれた私に、似合うからと…折角選んでくれた…///紫の色に、薄い黒のレース状の桜柄が特徴的な《紫乃桜ノランジェリー》。…少しばかり下品ではあれど、私とヤエカ姐さんにとっては、生前の《追憶》の思い出なのだ。…そう。…!!その折角の思い出の品を……!!それを奴は!!まるで踏み躙るように気に入らないからと、数多の蔓を呼び寄せて複数回絡ませて、紫が特徴的な桜の模様が良い下着を…///!!まるで絞り込ませ、そのまま締め上げて《殺す》かのように仕立て上げ…///…そのまま蔓に覆われ面影を失くした頃には、あの下劣じみた悪趣味の…《白朝顔》が周辺に咲くと、朝顔の葉も心なしか、私の下を撫でるように蠢いた…///…そして休む間も無く恥ずかしい所を無惨にも股を押し上げたまま…///キツく縛り上げられた…その私の無様な様は…!!///…まるで奴が私に対し、陥れようと下劣じみた下着に見立てたモノをそのまま、無理矢理着用させたに過ぎなかったのだ!!///……下から蠢き、いつの間にか《魂の身体》内部に侵入していた蔓の大群は、私の恥ずかしい所…その奥地の場所を《床苗》にしていたのか、腰にまるでしがみつくように絡みついていた蔓は、更に強く締め上げ、圧迫されていく度に…!!///私は《雌狼》のような悲鳴を…上げてしまい…///…〜!!///あの場所から…とろりとした…何か生温かい汁が溢れ出てきたのだ…!!///…こんな事は、この世界に来て初めての経験だったのだ!!///本来、この魂の身体になってからというものの…《用を足す》といった…///排泄や生理という《行動》はほぼ必要無くなっていたのに、こんな反吐が出るマネをされて…!!それが現世以来で、そんな事が起こるなどとは予想はできなかったのだから!!!///……よくも!!と怒りと憎悪の感情で頭に血が昇っていた私は、あの女…アウロを本能的に睨みつけていた。だが奴はそれをニタニタと笑って見せ、腰を締め上げていた蔓は…///…今度は、私の足の付け根辺りに絡み付き、無慈悲にも縛り上げられ、そのまま締め上げられてしまい、なすがままとなった私は、再び《狼》のような悲鳴をあげてしまった…///……私は!!その弱点を奴はそれを好機と捉えたのか、【現世人】である我々《女》の未だ明らかにされていない特殊な生体を熟知する為にと、私を《実験対象》として…とことん余すこともなく、攻め立てたのだ!!…っ!!…///…奴は、卑劣にも再び快楽と同時に、もう私を表舞台へ顔を出せないようにと、公で《生き恥》を晒させて《陵辱》の限りを尽くし、私を徹底的にどん底へ叩き落とそうと、辱めようとしていた……その時だ…///




🎼Back Ground Music 》》》



♪〜SUIREN・黎

リィーーン♪【冥鐘】

ザシュッ!! ブン!!

「…!!…くっ!!」(ササッ!)(っ!!…折角いいとこなのに、邪魔が入ったどす〜…すっごく白けるどす〜…)

ダキッ!!

「ああうっ♡!!///…!!…ハァ…♡///…ハァ…♡///…う。……ううぅっ…///………っ!?///」(ビクン♡)

…ヒィーーン!…チャキッ!

それを遮るかのように【Luster】の光を宿した斬撃が飛んできたのだ。不覚にも恥ずかしながらも甘い吐息を出していた哀れもない姿をした私を、その男は何食わぬ顔で優しく抱き上げてくれていたのだ。その手に持つ煌びやかな光を放ち《白狼刃》と書かれた文字から、ここまで無事に辿り着き、助けに来てくれたのだと私は嬉しかったのだ…///そこには《白狼》のオーラを放つ、風貌の男が立ち尽くしていた。……その男は…///ふふっ♡…私にとっては、とても縁のある《男》なのだ///…【L島】で【Velkuy】騎士団長の立場であったルーさんの現世での親友で…そのルーさんと訳あって、恋人になっていたヤエカ姐さんも…彼との《交際》を認めてくれた……///このような乱世と非情な現実が起こる、もう一つの死後の世界【Paradiso】…その世界に来て…女として生きる事の辛さを感じ、身分を偽り《男》として生きようとしたのだ。…それでも下衆な男共は私の素性に気づく奴もいた!!…だが。…ただ一人…あの男は違った。…戦っていて分かった。…アイツにも私と同じように誰かを守りたいという強い意志があるからなのか。…決して《現世》で抱えていた未練からなのか、その者達の《幻想》を引き摺って持ち出して来たのではない!…彼自身が本当に目指す目標と目的がその心の中にあるのか、それは水鏡のように澄んでいて《明鏡止水ノ境地》の秘境を秘め。その場所に、彼の背中を押す人々が確かにいるのだ…///彼自身はルーさんも剣を教えてもらった《菊川》という名の恩師から、《日本狼》の神…《真神》に因み、こう教わっていたらしいのだ。《善人を守護し、救いなき悪人は罰せし者》と。…その心が反映したのか、あの時。…私が窮地に立っていた時、アイツは隠されていた、【Fiducia】とは違う、私達が予想も出来ない、秘められたもう一つの力をあの場で引き出させ、現世やこの世界で行った善意の行いをして救ってきた者達にとっても《道導》となれたからこそ、あのように《英霊》として現れ、力を貸してくれたのだと。…それだけ彼は。…その大切な人々を想い。…信頼する器量をも持ち合わせる《仁徳》の意を感じる。……だから…///……私は…初めて異性に対して…!!///…人を……彼を《好き》になるという好意を抱いたんだ///…【狼志組】八番隊隊長…ヤエカ姐さんの妹のような存在としての私。…《維新事変》にて姐さんが殉職する前、私を守るように頼まれたと同時に…ふふっ…♡!お前も、本能的に守らなければならないという確かな気持ちが伝わるよ…///…お前にとっては、ここを訪れる前の…確かな《本命》で私の次に…本当に大切な女性なのだろ?///…現世での愛人兼フィアンセで…髪型や話し方とかはまだしも…///…私の顔つきと体型といった容姿が瓜二つの女性である《千夜さん》を。…お前は確かに約束したのだろ?現世で、命を賭けてまで千夜さんを守護する事を全うした元《海上自衛隊》の隊員であり、そしてこの【Paradiso】では、《007(零零七)》に出てくる《ジェームズ・ボンド》の称号を持つスパイマスター。…時に《騎士》としてこの乱世の続く世で、私を含めた四人の皆でこの世を収め、いつかはお前が言うように、数多の兵士を引き連れ、広大な戦場を駆け巡る…《三國志》以前の時代。…かつての紀元前の時代《秦》の國から中華統一を目指す動乱の時代《春秋戦国時代》…その乱世の時代で、《秦ノ始皇帝ノ信剣》の異名を持つ者として活躍した大武将。……《天下ノ大将軍》。…まるでその御大層な者がその地へ君臨したかのような、凄まじい剣幕で。彼の恩師の一人なのか、ルーシス室長と容姿がよく似ていて、リーネさんとも交流が深い《三橋三等海佐》と呼ばれる者から、自衛隊時代に受け継いだ《大和魂》を。…その闘魂を放ち、【Demister】のアウロを強く睨みを効かせてくれたのだ。

…あぁ〜…///ハクロー♡…///本当に頼りになる…私が愛して止まない大和魂の《男》だ…///

リィーーン…♪【冥鐘】

「…やっとこさ、ここまで辿り着いたぜ〜。…こんな何人もの各島から召集されたユートピア人と【現世人】同士の兵士が争う戦場の中で…いやらしいことして気安くトワさんに手ぇ〜出してんじゃあねえよっ!!!…【Demister】の《性悪朝顔妖怪女》アウロ!!……大丈夫か、トワさん!?…すまねぇ〜…遅くなった!!」

「!!…は、ハクロー!!///…うぅ///……っ…大丈夫だ…///…お前が助太刀に来てくれて…本当に恩に着るぞっ///…私の愛しく…愛する人よ♡///」

ムギュッ♡チュッ♡!

「…っ!…ま〜たあなたどすか〜ハクローく〜ん♪?…本当にトワさんの事になると熱くなって……本当、めでたく懲りない男ドスな〜♪」

「うるっせえよ!!…ったく、相も変わらず《女》喰い物にするとんでもねえ〜意地汚ねえ〜女だよ、テメエは!!…///ほらよ、トワさん…///これで。…その…患部…///拭いといた方がいいぜ…///」(プイっ!!///)

ツ〜ッ…♡

「〜!!///み、見るでないッッ!!///…全く!!///」(フキフキ…)

「ウフフ♡…仲睦まじいドス〜♡…でも。…私にばかり気を取られててもいいんドスか〜?」

ブォン!!

「…!?…ちぃっ!!」(サッ!)「…!!ぐっ!!」

ガシャアーーン!!!

「…む〜〜ん。…よく避けたようだね〜ハクローくん。…それに、初めましてだね〜!…その彼のフィアンセによく似ている姿をした。…今は亡きヤエカの妹さんのトワ」(ジャカーーン!)

「…っち!…新手の武器か!?…《ナイフの鞭》の次は《デカイ鉈》とはなぁ〜!…本当に悪趣味な野郎だ!…そんなに俺を…ヤエカさんのように徹底的に処刑するつもりか…ロウディー!?」

「!?……き、貴様が…ロウディー!!…ヤエカ姐さんの…もう一人の仇!!…おのれ。…貴様のような下衆が…ヤエカ姐さんの名を口にするな!!…本当に…反吐が出そうだっ!!」(キッ!)

「ハ〜ッハッハッハ!!…美人な顔つきをした女性なのに、僕達に対しては偉く酷く汚い言葉使いをするのだねぇ〜!…でも、君達の持つ、まだ未完成な…その光輝の力。…【Luster】を持っていた【Velkey】の騎士団長は《厄災》の男によって抹消され。…僕達と敵対した所で、君達には圧倒的に不利な筈だよ。…ふっふっふ。それにね。…この戦場には僕達二人だけだと思ったのかい?…出番だよ」(パチン!)

ボアアアアアアァァァァ!!!!

「!!…くっ!!火が周り込んで道を塞ぎやがった!!」「…なっ!?…一体、何者なのだっ!?」

コツンコツン…スタッ!

「ったく!…こんな銀髪坊やと小娘に、いつまで時間食ってんだいロウディー?…それにアウロも…はぁ〜……アンタ本当に朝顔が好きね〜…変わってるわよね〜…」(やれやれ…)

「ウフフ♪【Izaya】(イザヤ)さんもいかがドスか〜?癖になるドスよ〜?♪」

「…遠慮しとくわ。…ふぅ〜ん…そこの銀髪坊やが噂のハクローかい!…あの、チラチラと鬱陶しいと思っていた花びらの桜の木を、この業火の炎で燃やし尽くそうとした千夜ノ桜広場であのアキルのバカ倒したっていうね〜!…あ〜ヒャハハハ!!」(ゲラゲラ!)

「!!なぁっ!?……そうか…テメエが…あの時……千夜ノ桜を…!!」「絶対に許さんっ!!…よくもヤエカ姐さんが昇華する目の前で…千夜ノ桜の…桜木をっ!!…それに…アキルを知る貴様は…!!…イザヤ!?…そうか!…お前がヴェノのとっつぁんさんと因縁のある……新手の【Demister】!?」

「おおっと!…二人共、世間話しててもいいのかい?…もうすぐ業火は、ジワジワと燃え広がり、君達を燃やし尽くてしまうよ〜!」

「ウフフ♪…火葬されて、私の朝顔の分まで供養するドスよ〜オホホホホ♪!」

「私の業火はね〜!…塵も残さず、全て燃やし尽くしてくれるわよ〜♪…あの一番隊隊長の…え〜と…そうそう!!…火葬の名前が似合う《ソウガミ》のようにね〜♪…ア〜ヒャハハハハ!!」

「…!!…貴様ぁ!!」「…!!…よくもソガミ一番隊隊長の悪口をぉぉッ!!絶対に許さなっ…!!」

シュルル!! ガシッ!!

「ぐああっ!!…あ、アウロっ!…貴様ぁあッ!!!」(ジタバタ!)「はぁぁうっ♡!!///…くうっ!!…は、離せ!…アウロ!!…!!///あぁん♡…やめっろぉ♡…い、嫌ぁっ♡……///」(ジタバタ!シュルルルっ!!…グイイィッ!!)(キッ!…ポタポタ…)

「ウフフ…だ・あ・め・ど・す♡…サービスとして、愛しの恋人ハクローくんと密着させて…トワさんの一番敏感な性感帯を刺激して快楽を感じさせ、この【Paradiso】の世界に心残りがないよう…エコロジーかつ、楽〜♪にあの世にイカせてあげるドス〜♪感謝するどすよ〜オホホホ♪……はぁ〜……」(あぁ〜…本当に残念どす〜…せっかくいい玩具が手に入ったというのに、もう焼却処分どすか…)

「あはは!滑稽だね〜ハクローくん!…そして…絶対治癒修復能力が完成した今…トワ。…君達はもう用済みさ。よかったね〜!…これで二人仲良く業火に燃やされ、あの世に行けるようだね〜!……全く。……」(…はぁ〜…やれやれ…あっけないようだね〜…)

「精精あの世で、アタシ達の…救済活動を見てるんだね〜♪…まぁ〜安心しなさいハク坊やと…トワっち!…【Paradiso】は必ず生まれ変わる。あの忌まわしき…【導き人】の存在を全て消し去り…私達が勝利し、完全なる救済を約束するわねぇ〜♪…大人しく二人仲良く…業火に焼かれなさい!」

ボアアアアアアァァ!!!

「!!…ぐあぁっ!!あっつ!!……それに解けねえなぁ〜っ!!…クソガァ!!……本当にすまねえな…トワさん…その…最期まで…〜///…アンタの……貞操///……守ってやれなくて…///」(ジタバタ!)

「〜!?///ば、馬鹿者ぉ〜っ!!///こんな時にそれを言うなぁっ!!///…阿保っ!!///…!!…あぁっ♡!!…ぐっ!///……だがハクロー///…私は…大丈夫だ…〜!!///…はぁう♡……うくっ♡///…わ、私はこんな卑劣な辱めには…絶対に屈し…!!…はぁあん♡…い、嫌ぁっ///…くううっ♡!!///」(モジモジ///!ビクン♡…ヌチュ♡ヌチョ♡)(は…ハクロー…///…羞恥心を感じるから…///頼むっ!!…どうか私の悲鳴を…聞き流して…おくれぇ…///)

【Hux・row】と【Towa】は背中合わせになった状態で、朝顔の蔓の束に拘束された状態でもがくも蔓は休むこともなく、万力のように締め上げられており、びくともしない。【Auro】によって【Towa】は捕縛され、朝顔の蔓を体全身に絡め取られると、敏感な性感帯に絡みつき、エキスを塗られるように触れて辱めを受けていた彼女自身は、羞恥心を感じつつも、愛しの存在である【Hux・row】がそばにいた為、声を殺そうとするが、甘い吐息と声が漏れ出してしまうも必死に堪えているようであった。そうしていくうちに【Izaya】の放った炎が、一気に燃え広がっていく。

「…ウフフ♡…そろそろさいならどす〜♪」

「二人共。…次は良い子で生まれ変わるんだよ〜♪」

「めでたく仲良死だねぇ〜アヒャハハ♪…じゃっ!…バイバ〜イ♪」

「…くそがぁあぁっ!!…許さねえっ!!!…よくも俺だけじゃあなく…トワさんを巻き込みやがってぇっ!!…ぜって〜に死んでも…テメエらを……!!」

「…ハク…ロー…///!!…うっ!…うああああああっっ!!」(ギリギリ!グチュ♡)

ボアアアアアアアア………

プスプス……

「…ふ〜む。消し炭。……どうやら無事に火葬されたようだね〜…ハクローくん物語…《完!!》…だね〜♪」

「ウフフ♡…さいならどす〜♪」

「…ア〜ヒャッハハハッ!!…いい気味だね〜!!…?」

ヒューーーン!!!

ダァーーン!! ダァーーン!! ダァーーン!!

「!!…っ!?きゃあん!!」

「…隕石…!?…!!ぐぁあっ!!」

「!?一体…なんだってのさぁっ…!?…ぁあっ!!…くっ!!」

スタッ…スタッ…ザザッ!

「…ふっふ〜ん♪…何を勝ち誇って馬鹿笑いしてるのかしら〜?…【Demister】メンバー御一行さ〜ん方?♪」(チャキン!)

「…!?」

「あ、アンタさんらはどす!?…!!なぁっ!?…ハクローくんに…トワさんまでいるどす…一体何故どす?」

「!?…な、なんで!?…燃え尽きたはずなのに…何で生きてるんだい!?」

ガシャン!!…

「…焼死体くらいきちんと確認しておくべきだったな…ザル集団共。…よう…三木川元より…イザヤぁっ!!…また会ったようだな〜!…今度こそ…あの時のように…逃亡なんぞ…させやしないゾォッ!!…それと、そこの朝顔女ぁ!!…よくもウチんとこのハッチャンと、俺達【義狼隊】メンバーのマドンナ…トワお嬢を色々と世話してくれたなぁああっ!!…覚悟しやがれえやァアア!!!」(ギラァッ!)

「ゲホゲホ!…ったくとっつぁん!ベアさん!穴を掘ったのはいいけど、もう少し丁寧に引っ張り出してくれっての〜!…おかげで服が泥だらけだぜ〜!…でもよぉ〜…へへ!まんまとアイツらを騙し…色々情報を聞き出せた!!」(ジャキーン!)

「…くっ!…この朝顔…なかなか絡みついて取れないようだ///…全く!!///…でも…おかげで助かったぞっ!…ヴェノのとっつぁんさん!…それに感謝するよベアさん!!………さて、これでお前達を追い詰めた!!…もう私は、卑劣極まりない貴様らに一切の容赦はしない!!…確実に…斬るッ!!」(キッ!…ジャキーン!)

《ヒィーーン!! キラァーーーーン!!!!!》

「!!…あれは!?…へぇ〜…まさか【Luster】使いが勢揃いだとはねぇ〜…これは驚いた…」

「あらまぁ〜…ハクローくんやトワさんだけやなかったんどすか〜?」

「…ちぃっ!!ヴェノ…アンタぁああ!!」

「……俺は別に、この【Luster】とかいう光には興味はない。…ただあるのは…」(ヒィーーン!)

「…アンタ達【Demister】が…私達の敵でしかないことね。…覚悟しなさい!!…アンタ達の世迷言…この【Luster】の光を宿した銃剣【Arbitro】で…完全に消し去ってあげるわ!!…覚悟は…いいかしら?」(ジャキン!…ヒィーーン!)(…あなたが生きているなら…迷いもなくそう言うでしょうね…ベルナ姐さん…)

「…完全に貴様らを粛清し、成敗する!この【Luster】の光を宿した、ヤエカ姐さんから託された現世の刀…【桜花月輪刀】で確実に…!!…覚悟しろっ!!…偽りの救済者を気取る罪深き集団の者達よ!!」(リィーーン♪【冥鐘】ヒィーーン!)

「…お前らの狂った救済活動の思惑を…完膚なきまでに叩き潰してやるよ!…ロウディー…アウロ…そして新顔のイザヤ…!!…この…ラルやヤエカさん…現世での千夜や三橋三等海佐、西野さんという俺の事を想う大切な人達からの意志を託され。…ロベルが放っていた【Luster】の光を宿した、この誓いの儀礼刀…名刀【Louvel】に誓って…お前らとの因縁をここで断ち斬り、この無益な争いを…必ず終結させてやる!!…行くぞベアさん!トワさん!とっつぁん!…【義狼隊】!!…抜錨だぁあああっっ!!!!!」(ジャキン!・リィーーン♪【冥鐘】ヒィーーン!)

「おうよハッチャン!」「ああ!共に行くぞ!…ハクロー///!…我が愛する人よっ!!///」「うん♪私の永遠の恋人のハクローく〜ん♡…じゃあみんな〜!…いっくよ〜♪」

ワーッ!! ワーッ!! ワーッ!!

この壮絶な戦場では、【Luster】伝道者のベアさん(【Beanne】)統括者の立場である私(【Towa】)を含め、ハクロー(【Hux・row】)ヴェノのとっつぁんさん(【Veno・nix】)にて、我々が所属する【狼志組】の局長、セリル局長(【Serilous・R】)から命を受け【義狼隊】が結成されて初の大きな戦が始まったのだ。【Paradiso】の救済を目的とする種族の者達であるが、その実態は卑劣な偽善者の集まりである【Demister】…その者と敵対する、熾烈な争いが休む間もなく繰り広げられ、乱世と動乱の絶えない戦場で、私達自身の本当に向かうべき道や生き方は。…いずれは受け継がれし意志でもある光輝の力【Luster】を次の世代の者が宿し、導いていく。それまでは、この熾烈な争いを終結させる為にと武力を奮い、【Paradiso】の世界の本来あるべき姿を、《彼ら》が証明する決戦の舞台でもあるのかもしれない──────


































《To Be Continued…→》




第一章:特別編〜バカンスの夏・肝試し・友との誓い 完読クリア!


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